大阪・関西万博がスタート! 万博愛好家の藤井秀雄さんが登場
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- 2025/04/13
万博愛好家の藤井秀雄さんをお迎えして

宇賀「薫堂さんは、1970年の万博には行ったんですか?」
小山「当時6歳で、僕は行っていないのですが、はっきり覚えているのがうちの祖父母が熊本の田舎から大阪まで行き、『すごく楽しかった』と言って帰って来たのを覚えています。何かお土産をもらったんですけど何をもらったのかは覚えていなくて」
宇賀「そんな薫堂さんは今回、万博のプロデューサーの一人としてどんなパビリオンを担当されたんですか?」
小山「全体のテーマが『いのち輝く 未来社会のデザイン』。このテーマを伝えるためのパビリオンを8人で担当して。その1つを僕が任されたんですけども、食を通していのちを考えるパビリオン。その時に僕が何を考えたかというと、普通、万博というと未来のショーケースなので、どうしても未来のまだ見たこともないものを展示しないといけないのかな、と思ったのですが、むしろ未来に必要なものを持ち帰ってもらおうと。それは何かと考えた時に、本来、人が忘れてはいけないいろんな方に感謝する気持ち……これを食を通してもう1回考え直してもらおうというパビリオンです。どちらかというとアナログであり、ハートフルな感じですね」
宇賀「普段、忘れかけていることを」
小山「もう1回、思い出してもらう。そのきっかけが『いただきます』という言葉。食事の度に、感謝の気持ちをもう1度反芻すると、きっと未来はもっと良くなるんじゃないかなと。そういう思いです」
大阪・関西万博の開幕初日ということで、スタジオには万博愛好家の藤井秀雄さんをお迎えしました。
小山「万博のバッチをベストにつけて……キャップにも! 藤井さん、今はおいくつなんですか?」
藤井「66歳です」
小山「70年の万博も行かれていた?」
藤井「当時小学校6年生で。全パビリオンを見たいので、11回行きました」
小山「その時に万博に魅せられたんですか?」
藤井「そうですね。会場全体が異次元の空間だったので、それに惹かれて。全パビリオンを見ないといけないなという感じで、そこから55年、ずっと感動というのか、その魅力を追い求めて国内・海外の万博を追いかけてきています」
宇賀「今までどれくらい見に行ったんですか?」
藤井「万博という形では16です」
小山「当然、世界中に行かれて?」
藤井「まずは1992年がスペインですね。そこから愛知万博とかあったんですけど、2010年に中国。2015年にイタリアですね。そのあと、万博からちょっとテーマが変わるんですけども、トルコのアンタルヤだったり、カザフスタン、あとは韓国も行きましたし、2021年開催になったUAE、そしてつい去年はカタール。9カ国行きました」
宇賀「ひとことで言うと、万博の魅力ってなんですか?」
藤井「世界最大の行事ですよと。世界の国々が一堂に集まって、お互いに交流しあって未来を作り上げていく。そういうものであると思っています」
小山「そうですよね、憎しみ合うこともなく、このいろんな混沌とした時代に、地球上の点のようなところに世界中の人が集まってくるのは大きな価値ですよね」
藤井「そうなんです。ドバイ万博に行った時に本当に思ったのが、192カ国が参加して、その会場の中に192カ国の人たちがいるのですけども、この国の隔たりを意識せずにみんな和気あいあいと交流し合えているというのが、『これが究極の未来なのか』と思いました」
小山「藤井さんを虜にしたきっかけは、1970年の大阪万博。何が当時は面白かったですか?」
藤井「動く歩道が会場内に網羅されていたりとか、太陽の塔が一番引き込まれましたね。いろんな形状の見たこともないパビリオンがあちこちにありまして。それを絵に描いて楽しんで。それくらい引き込まれました」
小山「今、洋服に付けていらっしゃるバッチは、それぞれの万博会場で販売されているバッチなんですか?」
藤井「販売とか、交換されたりとか配っていたものです」
小山「交換するんですか?」
藤井「交換するんです。ピンバッチをいっぱい集めたいと思った時に『私はピンバッチを集めているよ』ということを表さないといけないというところで、こういうスタイルにして。万博会場に入ったら、このスタイルで歩いて回ると。売っているバッチもあるんですけども、パビリオンによっては配る用のバッチであったりとか、VIPさん向けのバッチであったりとか。色と種類がありまして。パビリオンのスタッフの方もだんだんピンバッチを集めるようになってくるので、持っていないピンバッチを見つけたら『Exchange please』とか言って」
宇賀「なるほど!」
藤井「それによって海外の方ともコミュニケーションができると。成立しましたら、ありがとうの気持ちで柿の種を渡して『Japanese taste please』とか」
小山「柿の種を持ち歩くんですか?」
藤井「柿の種とか、和菓子的なものを持ち歩いています」
藤井さんにはさらに、これまでの万博のグッズもお持ちいただきました。詳しいお話は、ぜひradikoでお聞きください!(4月20日まで聴取可能)
小山「いよいよ大阪・関西万博が今日(4月13日)開幕したわけですけども、70年の万博に魅せられた藤井さんは、また大阪で万博が開催されると思っていましたか?」
藤井「いえ、その時は思っていませんでした。今回、開催されると思うとワクワクで。それも私が住んでいるのが大阪市住之江区なので、もう近くなんですよ。この近くで開催されるのは最高な思いですね」
小山「今回は、何回くらい行こうと思っているんですか?」
藤井「数十回くらいは……」
小山「数十回! じゃあもうパスポートは当然買われている?」
藤井「買っています。海外の万博も基本的には全パビリオンを見たいということで、10日くらい行って見ようとするんですけども……そのためには食事をする時間も惜しくて、トイレをする時間も惜しくて。ひたすら並んで空いているところに入っていく、ということをしていました。今回は大阪なので、いろんなイベントとかレストランの食事なんかも楽しみながら、思い切り浸りたいなと思っております」
宇賀「薫堂さんは1つパビリオンを担当されていますけど、何か質問とか聞いてみたいこととかありますか?」
藤井「でっかい卵であったりとか、マーケットを大きくされたりとかの思い……いのちをつむぐというところから、でっかいものが出てくるという思いの繋がりは、どういうものですか?」
小山「単純で、人間ひとりのいのちを八十数年間つむいでいくために、どれだけ他のいのちを我々はいただいているのか、可視化してみたいなと思ったんですよね。でっかいカートがあって、それは日本人が平均的に食べる10年分の食べ物の堆積を表現しているカートなんですけど。こんなに人間って食べるんだ、と感じていただくことで、感謝の気持ちを改めて感じてもらうという。あとは藤井さんにぜひ受け取ってほしいのが、梅干し引換え券というものをプレゼントするんですけど、それは2050年にもらえる梅干し1粒のチケットなんです。2050年は、藤井さんは91歳ですよね? 91歳の時に受け取れる梅干しです」
藤井「楽しみです」
宇賀「どうして25年後なんですか?」
小山「最初は2100年にしたかったんですよ。そうしたら『みんな死んでいるから責任持てません』と言われて。まだ、これをやる人たちが生きている、でも未来感があるというところで25年後にしたんです。そうすると来ている子どもたちは、新しい家族と行くとか、もしおじいちゃんが受け取ったとしたら、その孫がおじいちゃんの思い出としてそれを食べに行くとか。そういうことができるかなと。タイムカプセルみたいに使ってもらったらいいなと思います」
藤井「それはどうやって受け取るんですか?」
小山「パビリオンの中で皆さんにチケットを差し上げます」
宇賀「そのチケットはどこで引き換えればいいんですか?」
小山「2050年に、『紀州梅の会』というところに運営をしてもらうので、和歌山県田辺市」
宇賀「あの辺、梅で有名ですもんね」
小山「そこで絵馬も書けるようになっていまして。その絵馬も一緒に預かって、熊野本宮大社で祈祷をしていただいたあとに、25年間保管しておくという」
藤井「すごい、本当にタイムカプセルみたいな」
小山「自分への手紙みたいな気分で書いてもらうのがいいかなと」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は藤井さんに『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」
藤井「万博開催に向けて取り組まれて来られた皆さまへ。今日この日を迎えたということで、皆さまも非常に感動されていると思っておりまして。そのお礼と、お願いの手紙を用意しました」
藤井さんから万博開催に向けて取り組んで来られた皆さまへ宛てたお手紙の朗読も、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、藤井さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 藤井秀雄さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
小山「当時6歳で、僕は行っていないのですが、はっきり覚えているのがうちの祖父母が熊本の田舎から大阪まで行き、『すごく楽しかった』と言って帰って来たのを覚えています。何かお土産をもらったんですけど何をもらったのかは覚えていなくて」
宇賀「そんな薫堂さんは今回、万博のプロデューサーの一人としてどんなパビリオンを担当されたんですか?」
小山「全体のテーマが『いのち輝く 未来社会のデザイン』。このテーマを伝えるためのパビリオンを8人で担当して。その1つを僕が任されたんですけども、食を通していのちを考えるパビリオン。その時に僕が何を考えたかというと、普通、万博というと未来のショーケースなので、どうしても未来のまだ見たこともないものを展示しないといけないのかな、と思ったのですが、むしろ未来に必要なものを持ち帰ってもらおうと。それは何かと考えた時に、本来、人が忘れてはいけないいろんな方に感謝する気持ち……これを食を通してもう1回考え直してもらおうというパビリオンです。どちらかというとアナログであり、ハートフルな感じですね」
宇賀「普段、忘れかけていることを」
小山「もう1回、思い出してもらう。そのきっかけが『いただきます』という言葉。食事の度に、感謝の気持ちをもう1度反芻すると、きっと未来はもっと良くなるんじゃないかなと。そういう思いです」

小山「万博のバッチをベストにつけて……キャップにも! 藤井さん、今はおいくつなんですか?」
藤井「66歳です」
小山「70年の万博も行かれていた?」
藤井「当時小学校6年生で。全パビリオンを見たいので、11回行きました」
小山「その時に万博に魅せられたんですか?」

宇賀「今までどれくらい見に行ったんですか?」
藤井「万博という形では16です」
小山「当然、世界中に行かれて?」

宇賀「ひとことで言うと、万博の魅力ってなんですか?」
藤井「世界最大の行事ですよと。世界の国々が一堂に集まって、お互いに交流しあって未来を作り上げていく。そういうものであると思っています」
小山「そうですよね、憎しみ合うこともなく、このいろんな混沌とした時代に、地球上の点のようなところに世界中の人が集まってくるのは大きな価値ですよね」
藤井「そうなんです。ドバイ万博に行った時に本当に思ったのが、192カ国が参加して、その会場の中に192カ国の人たちがいるのですけども、この国の隔たりを意識せずにみんな和気あいあいと交流し合えているというのが、『これが究極の未来なのか』と思いました」

藤井「動く歩道が会場内に網羅されていたりとか、太陽の塔が一番引き込まれましたね。いろんな形状の見たこともないパビリオンがあちこちにありまして。それを絵に描いて楽しんで。それくらい引き込まれました」
小山「今、洋服に付けていらっしゃるバッチは、それぞれの万博会場で販売されているバッチなんですか?」
藤井「販売とか、交換されたりとか配っていたものです」
小山「交換するんですか?」

宇賀「なるほど!」
藤井「それによって海外の方ともコミュニケーションができると。成立しましたら、ありがとうの気持ちで柿の種を渡して『Japanese taste please』とか」
小山「柿の種を持ち歩くんですか?」
藤井「柿の種とか、和菓子的なものを持ち歩いています」
藤井さんにはさらに、これまでの万博のグッズもお持ちいただきました。詳しいお話は、ぜひradikoでお聞きください!(4月20日まで聴取可能)





藤井「いえ、その時は思っていませんでした。今回、開催されると思うとワクワクで。それも私が住んでいるのが大阪市住之江区なので、もう近くなんですよ。この近くで開催されるのは最高な思いですね」
小山「今回は、何回くらい行こうと思っているんですか?」
藤井「数十回くらいは……」
小山「数十回! じゃあもうパスポートは当然買われている?」
藤井「買っています。海外の万博も基本的には全パビリオンを見たいということで、10日くらい行って見ようとするんですけども……そのためには食事をする時間も惜しくて、トイレをする時間も惜しくて。ひたすら並んで空いているところに入っていく、ということをしていました。今回は大阪なので、いろんなイベントとかレストランの食事なんかも楽しみながら、思い切り浸りたいなと思っております」

藤井「でっかい卵であったりとか、マーケットを大きくされたりとかの思い……いのちをつむぐというところから、でっかいものが出てくるという思いの繋がりは、どういうものですか?」
小山「単純で、人間ひとりのいのちを八十数年間つむいでいくために、どれだけ他のいのちを我々はいただいているのか、可視化してみたいなと思ったんですよね。でっかいカートがあって、それは日本人が平均的に食べる10年分の食べ物の堆積を表現しているカートなんですけど。こんなに人間って食べるんだ、と感じていただくことで、感謝の気持ちを改めて感じてもらうという。あとは藤井さんにぜひ受け取ってほしいのが、梅干し引換え券というものをプレゼントするんですけど、それは2050年にもらえる梅干し1粒のチケットなんです。2050年は、藤井さんは91歳ですよね? 91歳の時に受け取れる梅干しです」
藤井「楽しみです」
宇賀「どうして25年後なんですか?」

藤井「それはどうやって受け取るんですか?」
小山「パビリオンの中で皆さんにチケットを差し上げます」
宇賀「そのチケットはどこで引き換えればいいんですか?」
小山「2050年に、『紀州梅の会』というところに運営をしてもらうので、和歌山県田辺市」
宇賀「あの辺、梅で有名ですもんね」
小山「そこで絵馬も書けるようになっていまして。その絵馬も一緒に預かって、熊野本宮大社で祈祷をしていただいたあとに、25年間保管しておくという」

小山「自分への手紙みたいな気分で書いてもらうのがいいかなと」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は藤井さんに『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」
藤井「万博開催に向けて取り組まれて来られた皆さまへ。今日この日を迎えたということで、皆さまも非常に感動されていると思っておりまして。そのお礼と、お願いの手紙を用意しました」

宇賀「今日の放送を聞いて、藤井さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 藤井秀雄さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」


皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ

「私が小学2年生の時、同じ市内に住む叔母に宛てて、手紙を書いたことがありました。少し前に、叔母が『ちょっとこれ、私の宝物だけど、あんた覚えとる?』と言って、その時の手紙を見せてくれました。私はもう書いたこと自体忘れていたのですが、当時の状況を叔母が教えてくれて、思い出すことができました。叔母が約40年も前の私からの手紙を大事に取ってくれていたことが嬉しく、とても心が温まりました。手紙はいつまでも心に残るものですし、読み返した時に、また当時のことが思い出されるもので、すごく価値があるなと思います。」
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