『タイガーマスク』『デビルマン』などを手掛けたアニメーター 白土武さんが登場
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- 2026/09/06
アニメーターの白土武さんをお迎えして
今回はスタジオに、アニメーターの白土武さんをお迎えしました。
白土さんは、アニメーター、アニメーション演出家・監督。『タイガーマスク』『デビルマン』『宇宙戦艦ヤマト』『シートン動物記』『一休さん』『キン肉マン』など、日本のアニメ史を彩る数々の作品に携わり、作画監督や演出、キャラクターデザインなどを手がけてきました。現在は、子どもたちを対象にしたアニメーション制作の指導にも力を入れており、今年は沖縄の小中学生とともに、首里城をテーマにした短編アニメ『サイオン』を制作。長年培ってきたアニメーションの技術や楽しさを、次の世代へ伝える活動を続けています。小山「『タイガーマスク』をやっていらっしゃったということは、今はおいくつなんですか?」
白土「来年、いよいよ80を迎える年になります」
小山「お若いですよね。いま、アニメーター歴は何年ですか?」
白土「もう54、5年経つんじゃないでしょうか」
小山「そもそもアニメーターって具体的にどういうお仕事なんですか?」
白土「アニメーターは絵を描く、という風にくくりますが、いま子どもたちに教えているアニメーションに関わるってことは、大勢の人たちで一つの作品が完成するものなので。子どもたちには絵を描くだけがアニメーションじゃないですよ、と。いろんな分野があるので、ぜひ自分に合ったものを選んで、将来のために勉強してほしいと常々教えています。僕はその中の、絵を描く作画監督なり、絵を描いたりキャラクターデザインしたりする部門に過ぎない一人です」小山「たとえば、『宇宙戦艦ヤマト』の時はどういうものを描かれていたんですか?」
白土「話せば歴史が古いので長いんですけど、簡単に言えば、最初のメインのキャラクター。これを何人かで共作して、その中でプロデューサーが選んでいったと。それをもう一回きちんとしたリメイクをして、最終的なフィニッシュにしたという格好ですね。そういう意味ではあらゆるキャラクターを、描いて選ばれたのもあれば、ボツになったのもいろいろあります」
小山「同じ主人公でもいろいろな人が描いて、『このタッチでいこう』とか、監督で変わるんですね」宇賀「初めて制作スタッフとして参加されたのが『タイガーマスク』だったんですね」
白土「本格的に入ったのはそうですね」
宇賀「その後、独立されてタイガープロダクションを設立」
白土「設立って大げさですけど、わずかなあいだね、自分で好きな絵を拘束されずに描けるなということで、グループを組んだという程度ですけどね」
宇賀「でも、そこで『宇宙戦艦ヤマト』や『ルパン三世』などを手掛けられたんですね」
小山「アニメーターとしての仕事の中でいちばん難しいことって何ですか?」白土「いちばん難しいのは、やはり絵コンテという作業があるんですよ。この作業が僕にとってはとても難しい。いわゆるその作品の設計図であり、土台であり、基礎工事であり。そこが崩れると、上に建物を建ててもうまくいかないという、絵コンテに関しての要素はありますから。その設計図が崩れると、作品そのものが成り立たなくなっちゃう恐れがあるので、ここは慎重に取り組んでいるつもりです」
小山「コンテって難しいですよね。映画を撮影する中で言うと、カメラマンであり、監督であり、俳優でもある、3人分くらいの仕事を自分でやるわけですよね。あと美術監督も兼ねているみたいなことですよね」
白土「場面設定も兼ねていますね。それをやはりテーマに合わせて書いていくっていうのが、非常に大変だし、面白いしというか」
宇賀「いまでは本当にたくさんのアニメが作られていて、日本のアニメというと世界中で人気があるじゃないですか。それはどうしてだと思いますか?」白土「これは手前味噌ですけど、『タイガーマスク』も『デビルマン』も、全部どこかにですね、日本独特の侘び寂びというか、そういうのが必ず混じっているんです。いまだにその作品が多いですけど、そういうのが世界じゃ通じなかった時代が長かった。ところが別な意味で、日本のよさというのは知れば知るほど、変なところに親切だったり、変なところで義理堅かったり。旅行に来た人がみんな感じるようになったのと同時に、『日本のアニメのよさはこういうところではないか』というのが、ここ20年くらいでどこの国でも感じてきたんじゃないかと。そこら辺がやっぱり世界に通用しているなと」
小山「実は今回、白土さんのご出演は、一通のお手紙がきっかけだったんですよね。そのお手紙を書いてくださった方もスタジオにお迎えしております。MIRAIアニメプロジェクトのアシスタント、沖縄出身の宮川たま子さんです」宇賀「いま、沖縄で首里城をテーマにした短編アニメ『サイオン』を制作されているんですね。こちらはどんなプロジェクトなんでしょう?」
宮川「首里城の正殿が焼けて、いま、復興作業をしていまして。今年の11月23日に正殿が完成してオープンするのに合わせて、私たちでも何かできないかと、子どもたちにアニメを教えている先生の指導のもと、沖縄の子どもたち中心で、アニメの制作をしているプロジェクトですね」小山「子どもたちが作成したアニメを公開するんですね」
宮川「そうですね。やっぱり子どもたちが中心になってキャラクターを決めて、絵を描いて色を塗って、それを先生が指導をして、しっかり作り上げてアフレコもする、という流れになっています。完成は9月27日です」
宇賀「もうすぐなんですね!ここまでやってこられて、いかがでしたか?」白土「子どもたちにも言いたいのですが、最初はね、いたずら描き程度が、『これはちゃんとした絵を描かなきゃいかん』という気持ちになっただけでも、だいぶ絵がしっかりしてきましたね。いろんなアニメを見ているから、自分の絵と見比べた時に『下手だな』と感じるんでしょうね、きっと。だから下手なりに線もしっかり描くようになってきました」
宮川「あと渡嘉敷島っていう島にも行ったんですけど、そこでおじい、おばあたちにも背景の色塗りをやってもらって。すごくよかったですよね。空の色とか夕日とかを、95歳とか96歳のおばあちゃんたちが塗ったりとか」白土「平均年齢95、6歳でしょう。『空をやろう』ってクレパスで見本を見せて、指で伸ばして絵の具っぽくしていくと。もうみんな夢中になってやりましたけど」
小山「何分くらいの作品になるんですか?」
宮川「20分ぐらいになります」
宇賀「これは完成したらどちらで見ることができるんですか?」
宮川「まずは首里城の方で、レビューホールというところで完成上映会をしたあとに、いろんなところで上映していきます」
白土さんと宮川さんの出会いや、MIRAIアニメプロジェクトについて、引き続きお話しいただいています。さらに白土さんには、薫堂さんと宇賀さんの絵を描いていただきました! この模様はぜひ、radikoでお楽しみください。(*9月13日まで聴取可能)
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、これまで受け取ったお手紙で思い出深いものはありますか?」白土「僕に来たわけじゃないけど、『シートン動物記』をやっている時に。いまだに忘れられないのですが、不動産会社の一社提供で『シートン動物記』をやっていたのですが、視聴率が非常に悪くて。50本やるのを、12本で終わると。監督業だったので45本くらい構成を立てていたのですが、とても続けられないと。そこでスポンサー筋の人に聞いて、当時の会社の社長か専務か偉い人か、記憶にはあまりないのですが、そこに電話をして。『せっかくやったのに、何とかならないか』と。その時に一つの手紙を読み上げたんですよ。番組宛てに手紙が段ボール一つ半くらい来ていて、そのうちの一つに印象深いのがあって、その当時、70歳ちょい過ぎくらいのおじいさん、おばあさんたちが、毎週楽しみに見ていたと。『この番組を見ていると老眼鏡がもう曇って見られない。拭きながら見ている』という手紙が来たんですよ。ぜひ続けてほしいと。それをその不動産会社の偉い人に『こういう手紙が何通もきている』と。『ああそうか。これは視聴率じゃないな』ということで、続行という話になって。トータル43、4本を作り上げましたね。そういう意味では、手紙に救われた、ということがあります。短い文章なんですけど、やはりあの一言でスタッフも盛り上がって」
宇賀「そんな白土さんに、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」白土「もちろん、子どもたちへです」
白土さんから、一緒にアニメ作りをした子どもたちへ宛てたお手紙は、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、白土さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 白土武さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
MIRAIアニメプロジェクト webサイト
白土武さん、ありがとうございました!今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。
「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。
ポストカーのお知らせ
9月11日(金曜日)に東京港区麻布台ヒルズで開催される、小山薫堂さんの会社 オレンジ・アンド・パートナーズ20周年記念イベント「麻布台ワクワク文化祭」にポストカーが登場します! ポストカーではイベント限定のポストカードで無料でお手紙が出せます。ぜひ幸せを届けたい人や、ワクワクの気持ちを伝えたい人にお手紙を書いてください。
会場では、食べるEARTH MARTとして美味しいグルメがあったり、ステージではスペシャル音楽ライブや落語、クラフトマーケットなど盛りだくさんのコンテンツでおもてなしします。
開催時間の詳しい情報や、雨天時の実施内容はオレンジ・アンド・パートナーズのインスタグラムをご覧ください。
9月11日、麻布台ヒルズでお待ちしてます!
オレンジ・アンド・パートナーズ Instagram
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
高槻郵便局のみなさん
今回のメッセージは、大阪府〈高槻郵便局〉工藤 靖之さんでした!
「手紙を貰って一番嬉しかったのは娘からのお手紙ですね。学校で年賀状を書く機会があったようでその手紙が届いた時はものすごく嬉しかったです。パパママいつもありがとうというような絵も描かれていました。感謝の言葉とこれからもよろしくねといったメッセージも書かれていたので、とても嬉しかったです。他にも父の日には、『産んでくれてありがとう、いつまでも大好きだよ』と手書きで書いてくれてとても感動しました。手書きの文字は、その時の気持ちが見て分かると思います。僕のことを思って書いてくれたことがとても嬉しかったです。」
※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛








