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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
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手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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気象予報士の森田正光さんが登場! 島バナナ愛も

  • ON AIR
  • 2024/10/13

気象予報士の森田正光さんをお迎えして

写真 今回は、日本最年長の気象予報士! 森田正光さんをスタジオにお迎えしました。
写真 小山「日本最年長って感じがしないんですけど……」

宇賀「そうなんですよ。でもずっと第一線でご活躍をされていて、年齢もよくわからなくなるような」

森田「74歳です。1950年生まれなので」

小山「はじめてテレビ番組で天気予報をやられたのはいつ頃なんですか?」
写真 森田「多分、1978年。当時の気象協会というところは、ヒエラルキーと言いますか段階を踏まないとテレビに出られないんですね。最初はEパートと言って、ADさんのような何でもやる仕事なんですね。E、D、C、B、A、T、Nとなっているんですよ。1つの段階をやるのに3年かかるので、最低でも7階級上がらないといけないので20年以上かかるんですね。だから40歳以下でお天気キャスターになることはあり得ないんですよ、仕組み上」

小山「ご自身で予報を出されるんですか? それとも協会が作ったものを読むって感じなんですか?」

森田「当時は気象庁が出した予報でしか出せないんですね。まだ天気予報が自由化される前なので」
写真 小山「天気予報の自由化というものがあるんですか?」

宇賀「いまは結構、民間の会社もありますもんね」

森田「当時、気象協会というのは気象庁の天気予報をもとにして、解説はしていいけど予報はしちゃいけないので」

小山「その時に、『本当はこれ違うな』みたいなのはあったんですか?」

森田「それはしょっちゅうありましたけど(笑)。僕は事情を知らなかったんですね、周りの。だから空気を読まずに『そう言っているけど違うんじゃないの?』っていうことを平気で言っていたんですよ」
写真 宇賀「そもそも若い時からお天気に興味があったんですか?」

森田「いえいえ、全然そんなことはなくて。高校を卒業する時に、たまたま学校の先生が、『就職試験で気象協会というところが来ているからこれを受けたらどうだ?』という話で、受かっちゃったんですよ。それで1年か2年やってみようかな、と思って」

宇賀「その頃はまだ気象予報士の資格もないんですね」
写真 森田「気象予報士は1993年に法整備されたと思うんですけども、1994年に第1回の予報士試験があったんですね。1994年以降ですね、予報士が世に出てくるのは。気象予報士が出来てから、急に天気予報が自由化になったんですね。資格を持っていて組織に所属をしていればいいということで。それで一気に予報士に対する需要が増えたんですね」

小山「自分の中に持っている言葉で、1884年6月1日に出された日本初の天気予報を心のお守りにしていまして。『全国一般風ノ向キハ定マリナシ。天気ハ変ワリ易シ。但シ雨天勝チ。』っていう、なんでも当たりみたいな。でもこれがあったからいまの精度が高い天気予報があると考えた時に、どんなに稚拙でも第一歩を踏み出すのが大切なんだな、と考えるきっかけとして、その天気予報を胸に秘めているんですけど」

森田「すばらしいですね、ありがとうございます」
写真 小山「天気予報が外れた時の、すごくいろんな人から批判されるような夢を見ることってあるんですか?」

森田「ないです。一度もないです」

小山「プレッシャーを感じるんじゃないかなと思うんですけど、まったくその辺はならないですか?」
写真 森田「あったかもしれないですけど、忘れていますね。これは藤原咲平という有名な戦前のお天気博士と言われる人がいて、天気予報をする側の心得として、そういうことに惑わされるな、自分の思った通りにやれ、ということが書いてあるんですね。それを当時、若い時にその通りだと思っていたので、一切そういう雑音があっても知らん顔していましたね。ただ、悪いなと思いながらでしたけど、そこに流されてはいけないと思っていましたね」

宇賀「私もニュース番組の中でお天気を伝えていたので、ニュースの中で唯一、未来のことを伝えているんですよね。だからもちろん外れることもあるし、逆に誰かを助けることもできる。明日は外に出ないでくださいとか、台風が来るから、大雨が降るからと先に言えるのは特徴だなと思いました。でもなにか職業病だったりとか、日頃、気になっちゃうことってありますか?」
写真 森田「昔に比べて自然をよく見るようになりましたね。なんでかは知らないんですけど、あらゆるものが目に入ってくるんですよ。向こうから訴えてくる感じ。いま、この季節にこんな花が咲いていたのとか、そんなふうに思ったりしましたね」

小山「その植物に興味のある延長なんですよね、このバナナに最近凝ってらっしゃるというのは……」
写真 島バナナがお好きで、2019年には「島バナナ協会」を設立された森田さん。今回は特別に、島バナナをスタジオにお持ちいただきました。

森田「これは、自分のいまの時間の大半をこれに費やしているんじゃないかと思ったりして」

宇賀「なんでバナナなんですか?」
写真 森田「直接の原因は、昔の弟子がやって来て、『バナナが嫌いだ』というから、『沖縄の島バナナを食べてみて』と言ったら『これ、バナナじゃない』と言ったんですよ。それ以来、そのバナナを仕入れるようにしたんですね。沖縄の島バナナって食べたことございますか?」

宇賀「ない気がします」

小山「モンキーバナナとは違うんですか?」

森田「まったく違うと言っていいですね。モンキーバナナは専門的にはキャベンディッシュという方の種類で、染色体の数が違うんです。この島バナナは、大きさは4センチくらいかな。黒いやつの方がうまいです」
写真 宇賀「わ、なんか全然違う!」

森田「皮がペラペラでしょう。ペラペラだから輸送しにくいので、それで広がらないんです。それは西表産です」

宇賀「なんかビワをむいているような感覚」

森田「酸味がありませんか、独特の」
写真 宇賀「なんかさっぱりしている。普通のバナナよりこっちの方がおいしい」

小山「いい香りですね。おいしいですよ」

森田「それ、1本100円から200円くらいします」

小山「小さいから安いのかと思った」

森田「そもそも手に入らないんです。今日お話をいただいて、必死こいて集めて来たのがその5本です」
写真 小山「まったく甘ったるい感じがしないですよね」

森田「この島バナナはいま、沖縄にしかないんですよ。その沖縄でのバナナも、小さいと見栄えがよくないじゃないですか。最初は小さかったんですけど、大きい方が売れるということで、大きくしていったら大きいと酸味がなくなっちゃうわけ。沖縄の島バナナは大きくなっちゃって、小さいバナナほどおいしいのに、小さいバナナがいま、絶滅しかかっているんです」
写真 宇賀「この島バナナを普及させるために、いまいろいろされているんですよね」

森田「そうです。なくなるのが嫌だから、その味が」

森田さんの島バナナへの熱い思いは、ぜひradikoでもお聞きください!(10月20日まで聴取可能)
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」

森田「島バナナ農家様へ、ということで。先ほどずっと島バナナのお話をさせていただいたんですけども」
写真 森田さんが島バナナ農家の方に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、森田正光さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 森田正光さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

10月から郵便料金が上がりましたが、より多くの方にお手紙を書いてもらいたいということで、番組の公式Xをフォローしていただき、「#手紙を書くぞ」を付けて10月19日(土曜日)までに投稿してくださった方の中から3名様に、SUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。受け取った方はぜひ、番組にお手紙を書いてください。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、東京都〈立川郵便局〉金井琢也さんでした!

「最後に書いた手紙は、十数年前に今の奥さんに書いた手紙かもしれないです。今の奥さんは、友人として付き合っていた期間がものすごく長くて、『絶対この人とは一緒にならないぞ』とお互いに思っていた人でした。 たしか『貸したCDを返してくれ』という手紙を書いて送ったと思います。すると、彼女からの返事の中に『地元の福岡に帰る』と書かれていたので、最後に会う約束をしました。彼女に会った時に『どうしても手放したくない』と思い、その場で告白しちゃいました。今となっては、私の顔を見るたびに、『なんで結婚したんだろう』と奥さんに言われますね。もうずっと片思いなので、このままずっと片思いでいきたいと思います。」
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