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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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俳優 松岡茉優さんとお手紙のお話

  • ON AIR
  • 2024/08/25

松岡茉優さんをお迎えして

写真 今回は、俳優の松岡茉優さんをお迎えしました。
写真 宇賀「松岡さんはデビューされて21年。最初のお仕事って何だったんですか?」

松岡「いちばん最初は、チラシ? 安く買える、大人から子どもまでそろえている大きい量販店のセールチラシか何かの写真じゃないかなと」

小山「お母さんに連れて行かれてオーディションを受けたんですか?」

松岡「チラシは確か会社間で回ってきて、オーディションではじめて受かったのは、再現ドラマでしたね」
写真 宇賀「数ある作品に出演されてきたと思うんですけど、自分にとって何かのきっかけになったり、分岐点になったような作品はありますか?」

松岡「逆に、小山さんって私のこと『あまちゃん』で知ってくださったんでしたっけ?」

小山「僕は最初、ラジオのゲストで会ったんです。あまちゃんより先だったんじゃなかったですっけ?」

松岡「18でしたね。『あまちゃん』を撮っている頃なので、世間にはまだ見られてないんですよね。その頃から、知ってくださっている方が少しずつ増えてきた印象が私にもありますね」

小山「それがやっぱり、自分にとっての分岐点?」

松岡「『あまちゃん』とか『桐島、部活やめるってよ』という映画で。やっぱり子役からやっていると誰かの娘とか、どなたかの幼少期役というのが主なんですけど、自分が物語の主軸になるっていうのがはじめての経験だったので。かけがえのない経験だったなと思います」

宇賀「役をいただいた時に、まず何から始めるんですか?」

松岡「その子(役)によるんですけど、たとえばすごく好きになれないな、っていう子とかは共通点を探すようにしています。すごく意地悪とか、私にとってはあり得ないチョイスをするような子でも、たとえば、あんまんが好き、とか。人間らしいところがあるんだな、というのを探すところから、ちょっとずつ近づく」
写真 小山「脚本をもらって読み込んで、たとえば行間を読むとか言いますけど、自分の中でそれを作っていくんですか?」

松岡「組によっては、演出部さんが分厚いファイル冊子になるくらい、役について研究してくださる組もあるんです。まったくない、ゼロもあるし100もあるんですけど。どっちがやりやすいかというと、ものによるんですけど、ない時は全部自分で考えさせてもらいますね」

宇賀「そういうやり方って誰かに教わるものなんですか? 自分で見つけていくんですか?」

松岡「お芝居のレッスンにずっと通っていた子どもだったので。ちょっとマイノリティかと思います、俳優業界の中では。みなさん、現場で覚えていくっていう」

小山「授業で教わって、家に帰ってお母さんに叱られた時にわざと役に入って反省しているふりをしようとか、そういうのはないんですか?」

松岡「なかったと思います。そこまで脳は回らなかったと思うんですけど。でも学芸会の時とかは、肩をぶん回して、教わったテクニックを」

小山「もうレベルが違いすぎるんじゃないですか?」

松岡「落ちたんです。私がやりたかった動物園の園長役、落ちたんです。忘れられない苦い経験です」

小山「それはなぜ? バランスが取れなかったんですかね?」

松岡「時代だなと思うんですけど、当時の先生が、私とライバルというか結局受かったのが男の子だったんですよね。『園長先生といえば男の子でしょう』と言って通っていて。時代ですよね。いま思うと、あり得ないと思うんですけど。私もああそうか、と腑に落ちちゃったところもあったので」

小山「それは悔しかったんですか?」

松岡「帰りの道、涙で前が見えない(笑)。子役やっているってクラスのみんなも知っているし、『松岡落ちてる』っていう。なんて悔しい経験でしょうか」
写真 宇賀「松岡さんはもともとよくお手紙を書かれるそうですね。何かきっかけがあったりしたんですか?」

松岡「なんででしょうね……でも嬉しかったのが、小学校が校内ポストみたいなものを作っている学校で。道徳の時間っていうことだと思うんですけど、郵便屋さん係さんがいて、紙で作ったポストに手紙を入れたら、何年何組何さんへ郵便係さんが届ける、っていう授業があって。長く続いていたんですよね。それがすっごい目が白黒しちゃうくらい嬉しくて。なんでだろうか、ツボだったんです。家でもそれを作って。誰も入れてくれないんですけど、自分の部屋の扉の前にポストを作って。4人家族なのに(笑)。それがたぶん私の手紙の原体験ですね」

小山「いまはどのくらいの頻度で書くんですか?」

松岡「めちゃめちゃ書きますね。週一? 手紙と言ってもひとことメモもありますけど、〈〜してくださってありがとうございました〉〈ドラマありがとうございました〉〈3ヶ月間お疲れさまでした〉の手紙とかも書くし。手紙、めっちゃ書きます。手帳のいちばん後ろに絶対に入れているんですよ、お手紙を。便箋とかポストカードとかを入れておいて、いつでも出せるようにしています」

小山「手帳は何を書いているんですか?」

松岡「役のことから、風水から、あとは嬉しかったお手紙が入っていたりとか、領収書も入っています。全部全部ノートですね」

小山「スケジュール帳ではないんですね」

松岡「1回スケジュール帳にしたんですけど、やっぱりこっちの方が」
写真 宇賀「もともと書いたりするのが結構お好きなんですね」

松岡「手書きにしか宿らない何かってあるかなと私は思っています」

小山「やっぱり手書きの方が、その時の心情みたいなものが現れますかね?」

松岡「忘れられない言葉とか、いただいた名言とかも入っているんです、先輩方の。それもやっぱり、もう何冊あるんだろう? たぶん20冊くらいあるんですけど、それが箱に入っていて。何となく覚えているんですよ。手書きだから覚えているんですよね。このノートは私の相棒ですね。15、6歳からですね」

小山「落としたら大変なことになりますね」

松岡「激ヤバです! 軽い言葉ですけど(笑)」

宇賀「やっぱり書いた方が心に残りますよね」

松岡「私はそう思うんですよね」
写真 宇賀「そして今日は『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」

小山「気になりますね。まず、どなたに宛てたものなのかが想像つかないんですよね」

松岡「1人じゃないんですけど、ちょっと時期もあって、宛名は〈夏休みが終わるのがどうしても嫌なあなたへ〉」

小山「今までにはなかった切り口ですね、それは!」

松岡「本当ですか? タイミング的にもこれしか思い浮かばず、書いてきました。『終わるのやだ!』っていう子から、ちょっと違う深さの子もいると思うので、ちょっとその子たちに向けて書いてきました」
写真 松岡さんから、夏休みが終わるのがどうしても嫌なあなた〉へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(9月1日まで聴取可能)。

宇賀「今日の放送を聞いて、松岡さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 松岡茉優さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 小山「録音して毎日聞く人、いるんじゃないですか?」

松岡「噛まなくてよかった」

宇賀「すごいですね」

小山「書き慣れている感じもしました」

松岡「書いている数はもしかしたら俳優界の中でも上の方かもしれないですね」

小山「自分で本を書いてみようとは思わないんですか? 脚本とか」

松岡「あ、そっちですか? ないです! でも、絵本は作りたいってずっと思っています」

小山「絵本いいですね」

松岡「それを朗読しに行きたいなと思っています。読み聞かせってはじめての読書体験だと思うので、すごく大事に思っていて」

宇賀「やっぱりお子さんだったり、10代の方達だったり、若い方達への思いみたいなものが強くあるんですね」

松岡茉優さん、ありがとうございました!
写真 松岡さん出演の舞台「ワタシタチはモノガタリ」が、9月から始まります。
9月8日(日曜日)渋谷のPARCO劇場の公演からスタート。以降、福岡、大阪、新潟と10月中旬まで公演が続きます。
詳しくはこちらのwebサイトをご覧ください。

ワタシタチはモノガタリ

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、和歌山県〈和歌山中央郵便局〉益田康秀さんでした!

「小さい頃になりたかった職業は、郵便局の配達員でした。手紙やはがきにはプレゼントもらったようなワクワク感があって、それに携わりたいと思っていたからです。小学校の時には同級生の女の子と手紙を出し合っていました。普段は言えないようなことを書いたり、最後に三つほど質問コーナーを設け、『こんなことはどう思いますか』とかを聞いたりしていました。返信する時はその質問の答えを三つ書いて、さらにまた相手に質問を返していました。子ども時代のいい思い出です。」
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