TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
from

NEWSNEWS

日本各地の「駅メロ」のお話! 藤澤志穂子さんが登場

  • ON AIR
  • 2024/07/21

藤澤志穂子さんをお迎えして

写真 今回は、書籍『駅メロものがたり』の著者である藤澤志穂子さんをお迎えしました。
小山「駅メロに着目することがまず面白いと思うのですが、なぜこの本を書こうと思ったんですか?」
写真 藤澤「私は新聞記者出身なんですけれども、秋田支局に赴任したのが7年くらい前だったのですが、その時、東北新幹線に乗りまして途中駅に停車しますよね。福島駅で『栄冠は君に輝く』が流れてきたんです。あれは甲子園の歌ですよね。『なんで福島なのかな』と思いまして、調べてみたら古関裕而さんという方が作曲をしておられて、福島のご出身であると。青年会議所の方が古関裕而さんで町おこしをしようと思って駅メロにするという運動をして、ついでに奥様との恋物語を朝ドラにしようという運動もされていて。震災復興もあってそれも実現して、今では古関裕而の町として有名になったという歴史をずっと見てきました」

小山「それがきっかけで他の町にも、その地ならではの駅メロがあるのではないかと調べた結果、1冊の本になったんですね」

藤澤「日本最初の駅メロってどこだと思われますか?」
写真 小山「横浜、神奈川とか、神戸とか、文明がやってきたところ。あるいは新橋とか」

藤澤「惜しいかな、と思うんですけど、大分県の豊後竹田なんです。隠れキリシタンのいた町で、世界に目が開けていた町だったということと、滝廉太郎さんが少年時代を過ごした町なんですね」
写真 小山「『荒城の月』ですか?」

藤澤「『荒城の月』を、1951年の戦後間もない時に市民の方がレコードを持ち込んで、駅で掛けまくったのが最初と聞いております」

小山「それが最初なんですね」
写真 藤澤「滝廉太郎さんが町の誇りであるということと、隠れキリシタンの町だったので、世界に目が開いていたという先見的な町で、観光で身を立てましょうと決議をしたという記録まで残っているそうで。今も進んだ町で、滝廉太郎さんで盛り上げようと毎年合唱コンクールも開いています」

宇賀「最初に豊後竹田で始まって、次々に広がっていったんですか?」

藤澤「でもなくて、区切りになったのは国鉄民営化の頃ですかね。あの時にサービスで、ベルから心地よい音に変わっていったという歴史が山手線くらいから始まったんだと思います。ご当地化してきたのが、2003年頃にJR高田馬場駅で『鉄腕アトム』を使い始めて。手塚プロダクションが馬場にあるということと、アトムがちょうどその年に生まれた設定になっていたみたいで、その2つがあって、地元の商店街の方が働きかけて実現をして。そこからご当地メロディが一気に広がったと言われていますね」

小山「比較的最近の話なんですね」
写真 宇賀「他にもそういう場所ってあるんですか?」

藤澤「いちばん私が印象的だったのは、仙台の『青葉城恋唄』なんですけれども。私が小学生の頃、1978年くらいのヒットで、大好きだったんですけど。さとう宗幸さんの作った歌で、当時はまだ無名のミュージシャンで、ラジオ番組のディスクジョッキーをやっておられた際に投稿された詩につけた曲で。それがすごい人気になってデビューすることになったそうなんですけれども、それを仙台駅の当時の国鉄の駅長さんが郷土の若者を応援しようと駅でかけまくったことがヒットのきっかけになっているんです。駅長さんが本社に掛け合って駅でかけまくったんです。当時、特急ひばりという上野に行く電車があったので、そこが出る時にかけたりとか」

小山「『青葉城恋唄』は駅メロがきっかけでヒットしたんですか?」
写真 藤澤「当時、かけたものがヒットしてまず仙台で売れて、それが全国に広がって大ヒットになって、紅白歌合戦にまで出るようになったんです。紅白歌合戦で、駅長さんが審査員で呼ばれたそうなんですけど、駅は空けられないということで、行かない代わりに駅で夜通しかけまくったというお話もありました。それが駅メロになっていった感じですね」

放送では、『荒城の月』『青葉城恋唄』の駅メロを実際に流しました。他にもいろいろな駅メロをご紹介しているので、ぜひradikoでお聞きください!(7月28日まで聴取可能)
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」

藤澤「私が秋田支局に何年か赴任していたあいだに、ローカル線の秋田内陸線という電車がありまして、渓谷を通るすごい風光明媚な列車なんですね。そこでいろんな企画列車をやっているんですけども、沿線のお母さんがお弁当を持ち込んでくれるごちそう列車みたいなものがあって、そこでたまたま米国人のIT企業の男性と鉢合わせをして。カークさんという方だったんですけど、その方にそれきりお会いしていないので、ここを経由してぜひまたカークさんと再会したいなと」
写真 藤澤さんからカークさんへ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、藤澤さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 藤澤志穂子さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

藤澤さんの著書『駅メロものがたり』もぜひ手に取ってみてください。

『駅メロものがたり(交通新聞社)』
写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、神奈川県〈青葉郵便局〉福島弥さんでした!

「普段は、街中にあるポストや郵便局を回り、お客さまにお出しいただいたお手紙や荷物の回収、輸送をしています。ポストは、仕事の相棒みたいなものだと思っているので、ポストが汚れていたら、掃除をしています。例えば、木の下にあるポストは樹液でベトベトになり、そこに埃が付いて真っ黒になったり、鳥の糞が付いたりします。そのときは綺麗に拭いて、場所によってはワックスをかけています。ポストは、お客さまが郵便物やお手紙を出してからお届けするまでの最初の一歩となる場所なので、ポストが綺麗であることはとても大事なことだと思っています。」
MORE

ARCHIVEARCHIVE

MORE

CONTACTCONTACT

番組宛に手紙を贈る

この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。

〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛

番組への要望・リクエストを送る

番組宛にメールでメッセージを
送るにはこちらから

詳しくはコチラ