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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
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“生きる”を学ぶ体験ができる、「無人島プロジェクト」とは?

  • ON AIR
  • 2023/12/24

『無人島プロジェクト』代表の梶海斗さんをお迎えして

写真
写真 宇賀「薫堂さん、もしも無人島に、何か1つを持っていくとしたら何ですか?」

小山「命をつなぐ以外のもので1つだけ持って行っていいと言ったら……日記」

宇賀「それは、これから書くための?」
写真 小山「いろいろ考えたんですけど、やっぱり書きたくなるだろうなと思ったんですよ。ハガキや便箋にしようと思ったんですけど、日記帳だったら破ってそれを手紙にもできるなと思って。日々のことを記録したくなるんじゃないかな、と」

宇賀「さすが作家先生ですね」

小山「宇賀さんは何ですか?」

宇賀「私はね、ラジオ」

小山「僕もそっちに変えます(笑)」
写真 今回はスタジオに、「無人島プロジェクト」の代表・梶海斗さんをお迎えしました。

宇賀「この『無人島プロジェクト』とは?」

梶「日本全国、海外と、あちこちにある無人島を活用して、電気も水道もないような場所が多いですけど、生きるを学ぶ経験を提供しています」

小山「無人島に興味を持ったきっかけは何だったんですか? 子どもの頃に『十五少年漂流記』を読んで」

宇賀「読みました、それで読書感想文を書きました」
写真 梶「僕も書きました。仲間たちと無人島に漂着してしまって、そこから生きていく過程が生々しく書かれているストーリーなんですけど、あのあこがれが最初だと思います」

小山「じゃあ、梶さんが無人島に持っていくなら何ですか?」

梶「実用的な話をしちゃうと斧とかナタとかなんですけど……(笑)」

小山「実用的じゃないもので言うと?」

梶「体験を提供する上では、長くて1週間が多いので、その期間だったら……マヨネーズ」

小山「マヨネーズ!」

宇賀「塩コショウとかじゃないんですか?」
写真 梶「塩は海水から取れたりするじゃないですか。やっぱり脂っこいものってなかなか取れなかったり、調味料が欲しくなってしまうので。長いこと行こうと思うとまた変わるんですけど、味変が欲しいな、と」

小山「なるほど!」

宇賀「1週間もいるんですね?」

梶「そうですね、たとえばテレビロケのお手伝いなんかもあったりするので。チャレンジキャンプとか、長いものもありますね」
写真 小山「そもそも日本に無人島ってどれくらいあるんですか?」

梶「最近、国土地理院が数え直しをして、13,705島でした」

小山「えっ、そんなにあるんですか?」

宇賀「無人島の数としては世界でも多い方なんですか?」

梶「5位ですね」

小山「1位はどこなんですか?」

梶「1位は北欧の方で、スウェーデンだったと思います」

小山「今まで梶さんは、何島くらいの無人島に行かれたんですか?」

梶「大体60島から70島くらいの無人島だと思います」
写真 宇賀「相当多いですけど、さっきの13,705島のインパクトを聞くと……」

梶「そうなんですよね、あんまり行ってないなって(笑)」

小山「はじめて上陸するときは、やっぱりワクワクするものですか?」

梶「その感覚がやっぱり忘れられなかったですね」

宇賀「何が魅力なんですか?」
写真 梶「上陸する場面で言うとやっぱり、船に乗り込んで水しぶきとか風とか……匂いなんかもあると思うんですけど、そういうものを受けながら何が待ち受けているかわからない場所にこれから乗り込む、というところの高揚感は、みなさん感じていただくところが多いんじゃないかと思いますね」

宇賀「これまでどういうプロジェクトを企画してきたんですか?」

梶「いちばん多いのは、大体20代の方々が、『人生で1回、生きるか死ぬかの体験をしてみたい』という気持ちを持って来られるツアーをいちばんたくさんやってきたんですけど。それ以外にも、先ほどお話ししたテレビとか配信ロケとか、修学旅行の一環で、生徒たちが自ら無人島の1泊2日で何をするのかを考えて持ち込んで、その企画をサポートすることですとか。あるいは無人島から脱出するみたいなこともよくやっていたりします」

小山「普通、何日間やるんですか?」
写真 梶「1泊2日か2泊3日が多くて、おすすめは2泊3日です。ただ生きるだけでも結構時間がかかって、火起こしってあるじゃないですか。あの火の棒と木の板だけで、まったくヒントなしで『やってください!』って言うと、最長8時間」

小山「8時間! ただひたすら火を起こしているんですか?」

梶「集中力が続かなくて魚を獲りに行ったりとかはあるんですけど、誰かは必ず火をつけようとしているという状態ですね」

小山「梶さんは手伝わずに、みなさんに体験をしていただく?」

梶「そうですね、その時はヒントを出さないのが取り決めだったので、みなさんで頑張っていただきました」

小山「食料は持っていくんですか?」

梶「お米は持って行くんですけど、それ以外はみなさんで、島で調達してもらいます」

宇賀「寝る時はどうするんですか?」
写真 梶「テントは用意しているんですけど、場合によってはシェルターを作ったり、ツリーハウスを作ることもあります。やっぱり無人島といってもいろいろな島があって。瀬戸内から見る、島々の中から昇ってくる朝日もきれいですし、長崎の水平線から上がってくる朝日もあるので、どちらもきれいですね」

小山「『じゆうがたび』でも、無人島はまだないでしょう?」

宇賀「行っていないですね。私も『十五少年漂流記』を読んで、ちょっと憧れていて。無人島に流れ着く夢とか、何回も見たんですよ。これは大人でも、参加できるんですか?」

梶「参加もできますし、無人島だけをお貸しするみたいなこともやっていて。大人最低4人から、無人島を選んでいただいて、決めたところで。僕らも島の近くで受付はするので、最低限、安全上必要なものをお渡しして、危険なことの説明をして、船で島に行って『あとは頑張ってくださいね!』って」
写真 小山「梶さんはいま、無人島に行くたびに誰かを連れて行かないといけないわけで、1人じゃないわけじゃないですか。1人で無人島に行くことはあるんですか?」

梶「いまでもあります。さっきの無人島を見つけたみたいな話ではないですけど、はじめての無人島を見に行くことがとにかく楽しくて。いままでやってきていない冒険、どんな島があるのかを広げていくのはすごく楽しいですね」

宇賀「そうやって無人島に通うことで、学んだことってなんですか?」

梶「無人島で仲間と共同生活をするところから生まれる絆とか、帰ってきてからの人間関係の変化がすごく好きなんですけど、無人島で強制的に1泊2日なり2泊3日を一緒に過ごすからこそ、人に向き合うことができるんだと感じていて。はじめて会った人とカフェで1時間話すのと、3日間一緒に過ごすのとでは全然違う、けれども、その人ときちんと向き合おうとか一緒に時間を過ごそうという気持ちを持てていたのかどうかということが、すごく大事だったなと、逆に無人島に行ってから気付いて。本来人がいない環境だけど、人と向き合うということを学ばせてもらったことが、すごく大きな気付きとしてありました」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙なんですか?」

梶「中村有作さんと、中村荘のみなさんに書いてきました。漁師さんでもあり、兵庫県姫路市にある家島諸島という島々があるんですけど、そこで海の家を営んでいらっしゃって。私がはじめて行った無人島に渡していただいた方々です」
写真 梶さんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(12月31日まで聴取可能)。

宇賀「無人島プロジェクトに参加したい人は、どうするといいですか?」

梶「『無人島プロジェクト』と検索していただければ、1人から参加できるツアーも、無人島をみんなで貸し切れるプランも、いろいろとあるので、ぜひ問い合わせをしていただければ出てくると思います」

宇賀「今日の放送を聞いて、梶さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 梶海人さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真

2024年の年賀状、お待ちしています!

2024年も、皆さんからの年賀状をお待ちしています。番組に年賀状を送ってくださった方には、サンポス特製のポストカードをお届けします!年賀状の受付は12月15日(金曜日)から開始しています。2024年1月10日までに投函していただいた年賀状が対象となります。
宛先は、【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、福島県〈相馬郵便局〉山田由美子さんでした!

「私は大家族8人で暮らしているのですが、手紙といえば、孫がくれるお手紙が好きです。幼稚園生なので、ささやかな手紙が多く、書けるひらがなもまだ限られていますが、『ありがとう』と書いてくれたり、折り紙に思いを込めてくれたり、言葉にはならない気持ちが伝わってきます。折り紙の手紙から一生懸命な気持ちが伝わってくるので私は大好きです。私の宝物です。」
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