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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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デビュー20周年の平原綾香さんが登場! 父に宛てた手紙

  • ON AIR
  • 2023/12/17

平原綾香さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、シンガーソングライターの平原綾香さんをお迎えしました。
写真 宇賀「薫堂さんとは以前からお付き合いがあるんですよね」

小山「10年くらい前ですか、最初に会ったのは」

平原「もっと前なんじゃないですか?(笑) ちょっとご挨拶をさせていただいて、その時に『おくりびと』の話をしたりして『曲とかも聴いているよ』と」
写真 小山「僕、平原さんの歌が大好きで。『おくりびと』を書く時にずーっと『明日』を聴きながら書いたんですよ。僕の中では、あれがテーマ曲で。最後のシーンはあの曲が流れてくるって決めていたんです。でもあれは、倉本聰先生のドラマ(『優しい時間』)で使われていたこともあり、それは叶わずで。素晴らしい曲をたくさん歌っていらっしゃって」

平原「今聴いているリストを送ってくださったことがあったんですけど、私の曲が入っていて、嬉しくて」
写真 宇賀「平原さんは今年デビュー20周年なんですね」

平原「そうなんです。あっという間のような、長かったような」

宇賀「しかも、今日12月17日が、まさにデビュー日!」

平原「この日に『Jupiter』でデビューしました」

宇賀「どういう日だったんですか?」

平原「この『Jupiter』のリリースはもっと前にやる予定だったんですけど。1回目にレコーディングした歌がどうしても納得できなくて」

小山「自分が?」
写真 平原「はい。歌詞がレコーディングの1日前に最終的に完成したというのもあったので、練習不足だし、歌えていないし……というので『もう1回、どうしてもさせてください』って言ったらちょっと体調を崩しちゃって。レコーディングが1ヶ月後くらいになっちゃったんです」

小山「それでデビュー日もずれて、今日になったと」

平原「新人で12月17日って、いちばんダメなリリースタイミングだったらしいんですよ。すごく反対されたみたいなんですけど、でも逆にいいのか悪いのかわからないですけど、この日になっちゃいました」

小山「当時はまだ10代ですか?」

平原「19です」
写真 小山「19で、レコーディングが終わったあとに『もう1回』って言ったんですよね」

平原「言うのが本当に怖くて、泣きながら言いました。『すみません、悔しくて悲しくて、どうしても』って」

宇賀「そこから20年、いろいろなことがあったと思いますが、印象的だった出来事とか、分岐点はありましたか?」
写真 平原「新潟県の中越地震が起こってしまった時に、ラジオにたくさん『Jupiter』をリクエストしてくださったのは、すごく自分の心の支えにもなりましたし、今でも、復興祈願花火フェニックスというのが打ち上げられていて。長岡の人たちも、今でも聴いてくださっているのがまた心の支えだったりとか。
さっきお話に出た倉本聰さんの主題歌をやるだけじゃなくて、女優で出演した時に、すごくわからなくなってて。泣くシーンがあった時に、自分の思い出で泣いてしまったんですね。想像の中で。そしたら気持ちがよくわからなくなってしまって。何も悲しくない時にも涙がポロッと出てしまったりそういう経験をしたので。どれだけ自分を軸に生きるかというのをたくさん体験した20年でもありましたね」
写真 宇賀「平原さんと言えば、お父様が日本を代表するサックス奏者の平原まことさん。2021年にお亡くなりになって」

平原「逝っちゃいましたね。寂しいですね、まだ。あきらめきれないというか……不思議ですけど」

小山「すごく影響を受けていましたもんね」
写真 平原「かなり受けましたね。やっぱり父のサックスの音を聴いて育ったので。サックスの音がお父さんの声だと思っていたので、だから自分が歌うことになった時も、『父みたいに歌おう』と。サックスを吹いている時みたいに歌おうと思うと、歌えたという感じですね。いろんな言葉も残してくれましたし。『練習は裏切らないよ』って言われて、一生懸命練習をするようになったり。亡くなる前もたくさんいい言葉を残してくれて。『寂しい時は、自分で自分をハグしなきゃダメだよ』、『両手で自分を包むとあったかいでしょう』とか。『話す時に、相手の話すスペースを作ってあげることが大事だ』と。そうすると絶対にぶつからない、ぶつからない話し方をすることが大事だって。死に向かうにつれて、どんどん神様パパみたいになっていった人ですね」

小山「それで曲が作れそうですね。自分をハグする、とか」

平原「そうなんですよね。父が亡くなってからは、父を想う曲とか、そういうのが増えてしまいました。それが悲しいって思う人もいれば、嬉しいって思ってくれる人もいるし」

小山「それが励みになる人もいそうですよね」
写真 平原「亡くなった人のことを知っている者が語らずして、誰が語るのか、ということも思うんですよね。それが何か悪いことではなくて、すごく自分のためになったことを語ることって、すっごくいいことなんじゃないかなあって。だからクラシックの作曲家の人たちが残したメロディーというのを私たちは繰り返し今でも、何百年前のメロディーでも弾き続けているけれども、それと一緒なのかなあと思ったりもします」

小山「お父様が亡くなったあと、サックスを吹くまでに時間はかかりましたか?」

平原「サックスの音を聴くのもダメでした。誰かが楽しそうに吹いているのを見るのもダメでした。父が亡くなったあとに、フォーンセクションの父の仲間だった人たちのコンサートにゲストで出る時も、とても勇気がいりましたし。私が今吹いているサックスも父の楽器ですから。自分で吹く方がまだ楽だったかなあ。父も一緒に吹いているような気がするので、でもやっぱりつらかったですね」
写真 小山「吹こうと思うきっかけはあったんですか」

平原「コンサートツアーですね。20周年なので、今回は特別なコンサートということで、松任谷正隆さんが共同演出で入ってくださった時に、『1曲目、サックスを吹こう』と言ってくださって。私、絶対に無理と思ったんですね。しかも父の十八番の曲『Georgia on My Mind』を吹いてくれと言われて。だけど、これは何かいいきっかけになるんじゃないかなと思って、今吹いています、ずっと」

小山「さすが松任谷正隆ですね」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、平原さんはこれまで書いたり受け取ったりした中で、印象に残っているお手紙はありますか?」
写真 平原「盲目の方から手紙をいただいたことがあって。そこに書いてあったのが、『平原さんの歌っている時の姿が好きです』って。それがすごく感動して。歌う時って顔がクシャッとなったり、変な顔になったりする時ってあるから、嫌だなと思っていた時があったんですよね。でもその手紙を見た時から、『このままで歌ってみよう』と思えるようになった。すごく心に残るお手紙でしたね」

宇賀「そして今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」

平原「書いてきましたよ。さっき話にもあったので、父に書こうと思って、書きました」
写真 平原さんがお父様の平原まことさんに宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(12月24日まで聴取可能)。

宇賀「今日の放送を聞いて、平原さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 平原綾香さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 薫堂さんがプロデュースを手がけるイベントに平原さんが出演されます。

「金谷ホテル創業150周年記念音楽祭 平原綾香 デュオライブ」
日時は12月22日(金曜日)午後6時開演。会場は日光金谷ホテルバンケットホールです。
当日券が¥12,000(税込)で販売されます。
音楽祭の当日は、コラボカフェ「A-ya Cafe」が1日限定でオープン。ホテルのスペシャリテ「百年ライスカレー」に平原さんの大好物がトッピングされるほか、夢のコラボスイーツやドリンクもご用意。カフェは、どなたでも利用可能です。
詳細は、日光金谷ホテルのホームページをご覧ください。

https://www.kanayahotel.co.jp/nkh/news/24/
写真 写真

2024年の年賀状、お待ちしています!

2024年も、皆さんからの年賀状をお待ちしています。番組に年賀状を送ってくださった方には、サンポス特製のポストカードをお届けします!年賀状の受付は12月15日(金曜日)から開始しています。2024年1月10日までに投函していただいた年賀状が対象となります。
宛先は、【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

null 今回のメッセージは、北海道〈長万部郵便局〉江端和夫さんでした!

「現在、大学2年生の娘が進学で家を出て、親族の元で下宿しているのですが、娘が家を出る時に私から下宿先の親族に宛てて書いた手紙が印象に残っています。田舎育ちの娘が都会に馴染んで暮らしていけるのか、寂しい思いをしないかを案じ、また、これからの生活に際して親族への感謝とお願いを綴りました。 実は、娘宛てにも手紙を書いたのですが、恥ずかしくて直接渡すことはできませんでした。出発の朝、期待に胸をふくらませ、目をキラキラさせている娘と握手を交わした後、出勤途中の車の中でボロボロ泣いてしまった思い出があります。 お客さまそれぞれの思いが詰まった手紙を届ける仕事に携わっていますので、大きな誇りを感じていますし、みなさんの大切な1通1通を真心込めて、バイクや赤い車両で届けていきたいと思います。」
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