“おひとりプロデューサー”とは? 秋に泊まりたいホテルも紹介!
- 2023/10/15
おひとりプロデューサーの まろさんをお迎えして
今回はスタジオに、“おひとりプロデューサー”の、まろさんをお迎えしました。まろさんは、ひとりで旅をしホテルで過ごす女性を描いた漫画『おひとりさまホテル』の原案者であり、様々なおひとりさま時間を提案する、おひとりプロデューサーという肩書きで活躍されています。
小山「まろさんがいらっしゃった途端、宇賀なつみさんは先輩風を吹かせましたね」
宇賀「……実は後輩なんです」
小山「大学の?」
宇賀「会社のです」
小山「では、テレビ局にお勤めだったんですか?」
まろ「8月で退職をしまして、9月からフリーランスなんです」
宇賀「面白いのが、テレビ朝日に勤めていた会社員時代にですよ、ホテル暮らしをしていたんです」
小山「ホテル暮らしってめちゃくちゃお金かかりますよね?」
まろ「カジュアルなホテルに都内に泊まっているような感じで、1泊1万円いかないくらいのホテルに泊まって、結構転々と生活をしていたので、そこまでお金はかかっていないかなと。都内に実家があるので、週末はランドリー兼倉庫として実家を使っております」
小山「まろさんが提案されるおひとりさまの定義ってあるんですか?」
まろ「おひとりさまって聞くと、独身みたいな印象が割と強いのかなと思うんですけど、私が定義するおひとりさまは独身ということではなくて、パートナーがいても家族がいても、ひとり時間を楽しめたらいいんじゃないかなと思うので、皆さんのひとり時間としておひとりさまということを定義しています」
小山「そもそも、まろさんがおひとりさまの楽しさに目覚めたきっかけはあったんですか?」
まろ「高校時代に女子校で、わりと集団で行動するみたいなことが多くて。特に1週間で北海道に修学旅行に行くとかなると、本当にずっと部屋まで一緒っていう感じで。その時に、テラスに出て過ごした時に、やっぱりひとりの時間ってすごい事なんだなってことには気づいて。そこから大学で留学とかもして、ひとりでいろんなところに行って、というのが目覚めたきっかけなのかなと思います」
宇賀「漫画『おひとりさまホテル』も、『そうそう、これだよね、ひとりのよさって!』というのが詰まっていて。しかも薫堂さんはご存知のホテル、旅館がたくさん出てくると思いますよ。実際に出てくるところばかりなんですよね」
まろ「すべて実際にあるホテルばかりを紹介しているので。日本全国のいろんなホテルが載っています」
小山「では、まろさんに質問があります。この秋、おすすめのおひとりさま旅ベスト3を教えてください」
まろ「秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋なので、その3つに分けてホテルを起点とした旅を紹介したいなと思います。
まずは、食欲の秋。山形の赤湯温泉の『瀧波』という宿がすごくおすすめで。食事が本当に山形の山の恵みだったり、海の恵みだったり、あとは果物もそうですし、お酒も。山形って食の宝庫なんだなってことがわかる宿だと思っています。私がいちばん感動したのがお米で、ディナーコースの締めでお米が出てくるんですけど、はじめてお米がおいしくて泣いたんです。おかずがあってのお米だとずっと思っていたので、お米だけでおいしいということがあるんだということに気付かされたのが瀧波でのお食事でした」
小山「では続いては、芸術ですか」
まろ「前橋にある、白井屋ホテルさん。もともと300年続く老舗旅館さんだったところが取り壊しになってしまうというとこで、オーナーの田中さんが私財で買い取って、世界中のクリエイターたちを集結させてよみがえらせたホテルなんです。アートホテルって今はたくさんあるんですけど、ここは本気のアートホテルだなと思っていまして。割と採算を度外視して、もともと部屋だったところを全部取っ払って、吹き抜けの大胆な構造にしていたりとか、著名なクリエイターの方が部屋を作品として作っていたり。その面白さがすごくあるので、アートをじっくり、ひとりで楽しむホテルとして、すごくいいなあと思っています」
小山「いろんな刺激を受けそうですね」
まろ「そうですね、群馬県はすごく文化の街で美術館も周りにたくさんあるので、美術館めぐりをしながら白井屋ホテルに泊まるのがおすすめかなと思います」
宇賀「そして、読書は?」
まろ「御茶ノ水にある『山の上ホテル』です」
小山「僕、天ぷらはよく食べに行くんですけど」
宇賀「泊まったことはないですね」
まろ「先週まさに天ぷらを食べて泊まったんですけど、川端康成だったり、三島由紀夫さんだったり、文豪の方々がよく泊まっていたホテルで。実際に文豪の方々がお気に入りだったホテルに泊まりながら読書ができるというのは、すごいロマンチックなことだなと思います。実は便箋がお部屋にあって、お手紙も書けるようになっているので、本が書かれていた場所で手紙を書くということもかっこいいなと。とにかく東京とは思えない静けさで緑が窓一面に広がるような感じなので、読書をする場所としてはすごくいいなと思っています」
小山「読書逆算でホテルに行くっていいですね」
まろ「お家で読書をするのもいいんですけど、気分を変えてそういう素敵な空間で読書をすると旅の思い出として残るような気がしています」
小山「まろさんにとってホテルとはどういう場所なんですか?」
まろ「新しい出会いがある場所だなと思っています」
小山「今まで出会っていちばん面白かった人は誰ですか? 人じゃなくても、新しい出会いで」
まろ「街との出会いはすごくあるなと思っていて。最初の街の出会いというところで言うと、滋賀県の大津にある商店街ホテルの『講』さんというところがありまして。京都には行くけど滋賀にはなかなか足を伸ばさないというところで、そのホテルがきっかけで大津に行くようになって、大津の食の素晴らしさとか、街の人が全員、滋賀に来てくれてありがとうという気持ちで迎えてくれるところがあるので、すごく好きになって。そういうホテルきっかけで新しい街に出会うというのは、結構あるなと思います」
小山「ホテルは、その街のいいところをキュレーションするようなところがありますよね」
まろ「まさに街のメディアだなと思っています」
小山「ひとりでの行動が増えて、人生は何か変わりました?」
まろ「今までは学校だったりで、コミュニティというものが自分で作らなくても存在していたなと思うんですけど。社会人になって自分からコミュニティを作っていかないとなかなか増えていかないとなった時に、ひとり旅に出て『ただいま』と言える人が増えたり、場所も増えたり、自分のホームがどんどん増えていったというのはすごくありますね」
小山「いいですね、ホームが増える」
宇賀「薫堂さんは全国にホームがいっぱいありますもんね」
小山「僕はどちらかというと、ひとりで行くんじゃなくて、その地に知り合いを増やしていきたいタイプです」
まろ「いいですよね、私もリピータータイプといいますか、だんだん知り合いが増えてきて、楽しくなるというのもあります」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、今日は、『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきていただいています。どなたに宛てたお手紙ですか?」
まろ「自分に宛てた手紙を書いてきました」
まろさんから、“自分”へ宛てて書いたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(10月22日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、まろさんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST まろさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
まろさん、ありがとうございました!
まろさん Instagram
まろさん X
宇賀「……実は後輩なんです」
小山「大学の?」
宇賀「会社のです」
小山「では、テレビ局にお勤めだったんですか?」
まろ「8月で退職をしまして、9月からフリーランスなんです」
宇賀「面白いのが、テレビ朝日に勤めていた会社員時代にですよ、ホテル暮らしをしていたんです」
小山「ホテル暮らしってめちゃくちゃお金かかりますよね?」
まろ「カジュアルなホテルに都内に泊まっているような感じで、1泊1万円いかないくらいのホテルに泊まって、結構転々と生活をしていたので、そこまでお金はかかっていないかなと。都内に実家があるので、週末はランドリー兼倉庫として実家を使っております」
小山「まろさんが提案されるおひとりさまの定義ってあるんですか?」
まろ「おひとりさまって聞くと、独身みたいな印象が割と強いのかなと思うんですけど、私が定義するおひとりさまは独身ということではなくて、パートナーがいても家族がいても、ひとり時間を楽しめたらいいんじゃないかなと思うので、皆さんのひとり時間としておひとりさまということを定義しています」
小山「そもそも、まろさんがおひとりさまの楽しさに目覚めたきっかけはあったんですか?」
まろ「高校時代に女子校で、わりと集団で行動するみたいなことが多くて。特に1週間で北海道に修学旅行に行くとかなると、本当にずっと部屋まで一緒っていう感じで。その時に、テラスに出て過ごした時に、やっぱりひとりの時間ってすごい事なんだなってことには気づいて。そこから大学で留学とかもして、ひとりでいろんなところに行って、というのが目覚めたきっかけなのかなと思います」
宇賀「漫画『おひとりさまホテル』も、『そうそう、これだよね、ひとりのよさって!』というのが詰まっていて。しかも薫堂さんはご存知のホテル、旅館がたくさん出てくると思いますよ。実際に出てくるところばかりなんですよね」
まろ「すべて実際にあるホテルばかりを紹介しているので。日本全国のいろんなホテルが載っています」
小山「では、まろさんに質問があります。この秋、おすすめのおひとりさま旅ベスト3を教えてください」
まろ「秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋なので、その3つに分けてホテルを起点とした旅を紹介したいなと思います。
まずは、食欲の秋。山形の赤湯温泉の『瀧波』という宿がすごくおすすめで。食事が本当に山形の山の恵みだったり、海の恵みだったり、あとは果物もそうですし、お酒も。山形って食の宝庫なんだなってことがわかる宿だと思っています。私がいちばん感動したのがお米で、ディナーコースの締めでお米が出てくるんですけど、はじめてお米がおいしくて泣いたんです。おかずがあってのお米だとずっと思っていたので、お米だけでおいしいということがあるんだということに気付かされたのが瀧波でのお食事でした」
小山「では続いては、芸術ですか」
まろ「前橋にある、白井屋ホテルさん。もともと300年続く老舗旅館さんだったところが取り壊しになってしまうというとこで、オーナーの田中さんが私財で買い取って、世界中のクリエイターたちを集結させてよみがえらせたホテルなんです。アートホテルって今はたくさんあるんですけど、ここは本気のアートホテルだなと思っていまして。割と採算を度外視して、もともと部屋だったところを全部取っ払って、吹き抜けの大胆な構造にしていたりとか、著名なクリエイターの方が部屋を作品として作っていたり。その面白さがすごくあるので、アートをじっくり、ひとりで楽しむホテルとして、すごくいいなあと思っています」
小山「いろんな刺激を受けそうですね」
まろ「そうですね、群馬県はすごく文化の街で美術館も周りにたくさんあるので、美術館めぐりをしながら白井屋ホテルに泊まるのがおすすめかなと思います」
宇賀「そして、読書は?」
まろ「御茶ノ水にある『山の上ホテル』です」
小山「僕、天ぷらはよく食べに行くんですけど」
宇賀「泊まったことはないですね」
まろ「先週まさに天ぷらを食べて泊まったんですけど、川端康成だったり、三島由紀夫さんだったり、文豪の方々がよく泊まっていたホテルで。実際に文豪の方々がお気に入りだったホテルに泊まりながら読書ができるというのは、すごいロマンチックなことだなと思います。実は便箋がお部屋にあって、お手紙も書けるようになっているので、本が書かれていた場所で手紙を書くということもかっこいいなと。とにかく東京とは思えない静けさで緑が窓一面に広がるような感じなので、読書をする場所としてはすごくいいなと思っています」
小山「読書逆算でホテルに行くっていいですね」
まろ「お家で読書をするのもいいんですけど、気分を変えてそういう素敵な空間で読書をすると旅の思い出として残るような気がしています」
小山「まろさんにとってホテルとはどういう場所なんですか?」
まろ「新しい出会いがある場所だなと思っています」
小山「今まで出会っていちばん面白かった人は誰ですか? 人じゃなくても、新しい出会いで」
まろ「街との出会いはすごくあるなと思っていて。最初の街の出会いというところで言うと、滋賀県の大津にある商店街ホテルの『講』さんというところがありまして。京都には行くけど滋賀にはなかなか足を伸ばさないというところで、そのホテルがきっかけで大津に行くようになって、大津の食の素晴らしさとか、街の人が全員、滋賀に来てくれてありがとうという気持ちで迎えてくれるところがあるので、すごく好きになって。そういうホテルきっかけで新しい街に出会うというのは、結構あるなと思います」
小山「ホテルは、その街のいいところをキュレーションするようなところがありますよね」
まろ「まさに街のメディアだなと思っています」
小山「ひとりでの行動が増えて、人生は何か変わりました?」
まろ「今までは学校だったりで、コミュニティというものが自分で作らなくても存在していたなと思うんですけど。社会人になって自分からコミュニティを作っていかないとなかなか増えていかないとなった時に、ひとり旅に出て『ただいま』と言える人が増えたり、場所も増えたり、自分のホームがどんどん増えていったというのはすごくありますね」
小山「いいですね、ホームが増える」
宇賀「薫堂さんは全国にホームがいっぱいありますもんね」
小山「僕はどちらかというと、ひとりで行くんじゃなくて、その地に知り合いを増やしていきたいタイプです」
まろ「いいですよね、私もリピータータイプといいますか、だんだん知り合いが増えてきて、楽しくなるというのもあります」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、今日は、『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきていただいています。どなたに宛てたお手紙ですか?」
まろ「自分に宛てた手紙を書いてきました」
まろさんから、“自分”へ宛てて書いたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(10月22日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、まろさんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST まろさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
まろさん、ありがとうございました!
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ポストカーが新潟市のイベントに登場
10月22日(日曜日)、午前10時より新潟県新潟市で開催されるイベント「キテ・ミテ・キタ区役所」にポストカーが登場します! 会場は新潟市の北区役所です。当日は、ぽすくまも登場します! お近くの方はぜひ、足を運んでみてください。皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、岡山県〈岡山津島郵便局〉松田佳代さんでした!「私は仕事上、手紙を書くことがよくあります。その際に心がけていることは、手紙を受け取った時のお客さまの喜んだ顔をイメージして書くことです。 あるお客さまから「あなたから貰った手紙はな、大切に持ってるんよ。ほんでな、何回も見よるんよ。」と言っていただいた時はとても嬉しかったです。手紙だからこそ伝わる思いがあるのだと改めて実感しました。 感謝の気持ちを込めて書くことによって、お客さまとの心の架け橋になるものが手紙だと思います。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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