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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
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映画の効果音を作る仕事「フォーリーサウンド」の世界へ

  • ON AIR
  • 2023/10/08

サウンドデザイナーの染谷和孝さんと嶋田美穂さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、映画の音に関するお仕事をされている染谷和孝さんと嶋田美穂さんをお迎えしました。2人は映画音響の中でも「フォーリーサウンド」という効果音の制作をされています。
小山「我々、フォーリーサウンドという言葉をまったく知らなかったんですけど、どういうものなんですか?」
写真 染谷「私たちが担当するゲームとか映画の音響制作というのは、だいたい3つに大別されます。ダイアログ、いわゆるセリフのパートと、音楽のパート、サウンドエフェクトという効果音のパート。その中の効果音制作の中の1つがフォーリーサウンドなんです。たとえば、各登場人物の動作音、足音ですとか衣擦れをフォローしてあげる役割を担っています」

宇賀「意識していないだけで私たちも必ず聞いているんですね」
写真 染谷「絶対に聞いています。わからないようにするのが僕たちの仕事ですので。主人公の動きのフォローをしたりだとか、ストーリーをわかりやすくしたりだとか、音で皆さんを誘導するということをやっています」

宇賀「今日はそのフォーリーサウンドを、ここで実演していただけるんですよね」

染谷「3種類、実演をしてみたいと思います」
写真 スタジオでは染谷さんと嶋田さんに、「雪の上を歩く音」「焚き火の音」「抜刀の音」の3つの音を実演していただきました。どんなアイテムを使い、どうやって音を作っているのか? こちらはぜひradikoでお聞きください!(10月15日まで聴取可能)
写真 写真 写真 写真 宇賀「やっぱり日頃からいろんな音に注目されているんですか?」

染谷「僕は効果音を担当することが多いので、環境音をすごく注意して聞くようにしています。たとえば、鳥がどれぐらいで鳴いているかとか、人の足音がどれぐらいの音量で鳴っているかとか。多分、嶋田さんもいろいろ感じるところはあるんじゃないですか?」
写真 嶋田「私も日常の音をすごく大切にしているんですけど、歩いている時と走っている時は、音の聞こえ方が違うと思うんですよ。走っている時の方が、風を切る音がすごく強く聞こえたりとかすると思うんですよね。あと私がよくあるのは、ほろ酔いの時とかに、外の音がちょっと曇って聞こえるんです。でも自分の体の中の音がリアルに聞こえてくるみたいな。自分がその時、どんな状態でどんな感じで聞こえてくるかというのを意識しちゃっていますね」

小山「主人公や登場人物が酔っている時は、ちょっと変わったりするわけですね。面白い!」

宇賀「嬉しい時と悲しい時で聞こえ方が変わったりもするんですか?」

嶋田「すると思います」
写真 小山「今までで一番苦労した音は何でしたか?」

染谷「一番難しい音は、水の音ですかね。たとえば船に乗ってオールを漕いで行く時、同じ音をループで付けがちなんですけど、これをやるとものすごく違和感があるんですね。水は1回、1回、ちょっとずつ音が違うんですよ。歪みがあるんです。これは水中音でも同じで、2度と同じ音がしない。何回も同じ音を続けて使っちゃうと、観ている人に『これって繰り返しているよね』と思われちゃう」

小山「滝なんかもそうなんですか?」

染谷「そうですね。ある一定の、2分とか3分とかを録って繰り返しているなら大丈夫と思うんですけど、短いのだと難しいですね」
写真 宇賀「あるあるというか、職業病みたいなことは他にもあるんですか?」

染谷「いっぱいあると思うんですけど、僕は靴が捨てられなくなっちゃったりとか」

小山「靴が捨てられない?」
写真 染谷「フォーリーをやる時は、自分に合っているものがいいじゃないですか。自分が履き古した靴の方が合うので、古くなってもずっと取っておくようになっているんです。実家の方にしまってあって、母親から『このガラクタは何なんだ』って怒られるんです。でもフォーリーアーティストにとって、皆さんがガラクタだと思うものって実は宝物で、いろんないい音がたくさんするんです」

嶋田「先ほど、日常の音を大切にしているお話をさせていただいたんですけど、音をレイヤーで捉えることが癖になっているみたいで、飛行機が通っている時、すごく遠いのか近いのかというのが気になったり」

小山「缶ビールをピッと開けた時に、『ああ、今の音違ったな』とか思うことはあるんですか?」
写真 写真 嶋田「よくありますね! 『あ、今の音録っておけばよかったなあ』とか。シャンパンを開ける音とかも」

染谷「お店でお皿がガシャン!と割れたりするじゃないですか。心の中で『GOOD SOUND!』って言いますね」

小山・宇賀「(笑)」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、染谷さんに今日は、『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」

染谷「僕は仕事柄、大学の非常勤とか専門学校の非常勤をやっているんですけど、この業界を目指す方がたくさんいらっしゃるので、音響の仕事を志す皆さんと、いま音響の仕事を頑張っている皆さんにメッセージを」

染谷さんから、音響に携わる皆さんへ宛てて書いたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、染谷さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 染谷和孝さん・嶋田美穂さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 染谷和孝さん、嶋田美穂さん、ありがとうございました!

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、愛知県〈豊橋南郵便局〉花井和美さんでした!

「私には20年来の友人がいて、お互いの誕生日に手紙のやりとりをしています。若い頃は恋愛の話などをしていましたが、年齢を重ねるにつれて、子育ての話になるなど、手紙の内容は変わってきました。 一年に一度、手紙を貰うのは楽しみですし、一年がそんなに早く過ぎてしまったのだと気づくきっかけにもなります。また、後で読み返すと、その時のことをよく思い出すことができるので、やはり手紙はいいなと思います。」
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