銀座の老舗お煎餅屋さんの8代目 松崎宗平さんが登場!
- 2023/09/10
松崎煎餅8代目店主・松崎宗平さんをお迎えして
今回は、銀座の老舗のお煎餅屋さん「松崎煎餅」の8代目店主・松崎宗平さんをお迎えしました。
小山「いま、おいくつなんですか?」
松崎「今年で45になりました」
宇賀「8代目ということは、創業何年なんですか?」
松崎「1804年創業なので、来年220周年です」
宇賀「松崎さんが社長に就任されたのはここ数年なんですね」
松崎「2018年の5月だったと思います。実際、その2、3年前に代表取締役副社長になったんですよ。代表権がある状態だったのでいろいろ判断をしやすかったんです。社長になってもあまり変わらないだろうなと思っていたのですが、でも実際になってみると全然違っていて。やっぱり父の存在がいるかいないかはすごく大きかったんですよね。実際に代表取締役社長になって、楽しいのと、頑張らないといけないという気持ちはすごくありますね」
小山「新しい商品を作ったりやり方を変えたりはしたんですか?」
松崎「新しい商品というよりかは、社長になってしばらくしたらパンデミックが始まってしまって、銀座から本当に人がいなくなってしまったんですよね。そこからの改革が大きかったですね。まずは店を移すという判断を早々にしましたし、改めてどういったものを作りたいか、今まで自分たちはなぜ商売が続けられたのか、見直すいい機会だったなと今は感じています」
小山「お煎餅は、そもそも日本人はいつ頃から食べているんですか?」
松崎「文献的には、平安時代に煎餅という文字はあるみたいなんですよね。ただ、それが今のお煎餅とは違うみたいです。実際、中国にも“煎餅”という字で“チェンピン”というお菓子があるみたいで。それはやはり日本の煎餅とも全然違うみたいなんです。その流れから小麦のお煎餅が出来てきて、その切り替わりのタイミングはいまいちわからないんですよね。ただ、お米の煎餅よりは小麦の煎餅の方が早いんです」
小山「小麦は甘い系ですか?」
松崎「そうですね、瓦煎餅や、たまご煎餅と言われる類のものですね」
実際に「松崎煎餅」の商品をいくつかお持ちいただきました。
宇賀「いわゆるお煎餅、というのはちょっと違うというか、本当にかわいらしかったり、おしゃれだったり」
小山「パッケージのデザインはどこかに発注されているんですか?」
松崎「2019年に1回全部リニューアルしたんですね。ただ、茶色いクラフト紙っぽい袋に入っているお煎餅は、完全に袋を仕入れてきて、ラベルのデザインだけ僕がパッと作っています」
小山「ご自身でデザインをされたんですか。おしゃれですね」
宇賀「食べて、途中でも閉められるのがいいですね」
松崎「ジップがついているので、はい。ご自宅用で好きなタイミングに開けて、好きなタイミングに食べてというのがしやすいをねらって作っていますね」
宇賀「(柿の種を食べて)おいしい!」
松崎「その柿の種は、僕が10年くらい作りたかったやつを、今年やっと出せたんですよ」
小山「10年間かかって生み出した柿の種ですか。柿の種でもやっぱり違うんですか?」
松崎「もち米の米のおいしさを本当に楽しんでもらえる柿の種を、皆さんが知っている形で作るというのが結構問題が多くて」
宇賀「これ、すごくおいしいですよ!」
小山「ずっと食べ続けても飽きないですね」
宇賀「そしてこれは、瓦煎餅ですね」
松崎「うちはずっと瓦煎餅を作っていまして。私の曽祖父の時に煎餅に絵を入れることを始めたらしいんですよ。やっぱり煎餅って季節感がないので、季節感を出すために花鳥風月を描く、というので絵を入れ出したんですけど。近年、私が入社して以降、瓦煎餅の売り上げってすごく落ちてしまって、全体の5%とかになっていたんですね。ルーツ的な商品なので、もっとお客さんに食べていただきたいなと思って、いろいろな絵を入れるようになって。さらにお客様から注文いただいた絵柄を入れるようにして、できるようにして。いま、30%くらいまで売り上げが出るようになりました」
小山「このイラストが本当にかわいいんですよね」
宇賀「色も本当にきれいですし。カエルちゃんとか、パンダちゃんとか」
松崎「それはtupera tuperaさんという絵本作家さんとお仕事をさせていただいた縁で、煎餅を作らせていただいた感じですね」
小山「これは型じゃなくて1枚ずつ描くんですか?」
松崎「全部、手作業です」
小山「結構手がかかりますよね」
松崎「かかりますね。3色目を入れた時に割れてしまうと、そこでロスになってしまうところもあるので。瓦煎餅はシンプルなものだと、2万円かからないくらいで納品させていただいています」
宇賀「何かの記念の時にいいですね」
スタジオでは瓦煎餅のほか、柔らかい食感の瓦煎餅にあんこと生クリームと白玉を載せた商品「松崎ろうる」をいただきました。試食の模様はぜひ、radikoのタイムフリーでも(9月17日まで聴取可能)。
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」
松崎「誰宛てに書こうかなと思って、人で考えていたんですけど、最近、ずっと気になっているのが自分がずっと大切にしているベースギターがあるんです。ものに対して暑い想いを書いてみようと思ってしたためました」
松崎さんがベースに宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「実は今日、松崎さんにプレゼントをご用意していただいたんですよね」
松崎「少し近代ものというか、チョコレートの生地にカカオニブが入っている『黒格子』という瓦煎餅と、昔から瓦煎餅屋さんがやっているピーナッツの入った『格子』というお煎餅の2種類の詰め合わせを3個持ってきております」
宇賀「ありがとうございます! リスナーの皆さまにプレゼントさせていただきたいと思います。ぜひ、松崎さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は番組にお寄せください。その中から抽選で3名さまにプレゼントいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 松崎宗平さん宛】にお願いします。責任を持ってご本人にお渡しします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
松崎宗平さん、ありがとうございました!
松崎商店
松崎「今年で45になりました」
宇賀「8代目ということは、創業何年なんですか?」
松崎「1804年創業なので、来年220周年です」
宇賀「松崎さんが社長に就任されたのはここ数年なんですね」
松崎「2018年の5月だったと思います。実際、その2、3年前に代表取締役副社長になったんですよ。代表権がある状態だったのでいろいろ判断をしやすかったんです。社長になってもあまり変わらないだろうなと思っていたのですが、でも実際になってみると全然違っていて。やっぱり父の存在がいるかいないかはすごく大きかったんですよね。実際に代表取締役社長になって、楽しいのと、頑張らないといけないという気持ちはすごくありますね」
小山「新しい商品を作ったりやり方を変えたりはしたんですか?」
松崎「新しい商品というよりかは、社長になってしばらくしたらパンデミックが始まってしまって、銀座から本当に人がいなくなってしまったんですよね。そこからの改革が大きかったですね。まずは店を移すという判断を早々にしましたし、改めてどういったものを作りたいか、今まで自分たちはなぜ商売が続けられたのか、見直すいい機会だったなと今は感じています」
小山「お煎餅は、そもそも日本人はいつ頃から食べているんですか?」
松崎「文献的には、平安時代に煎餅という文字はあるみたいなんですよね。ただ、それが今のお煎餅とは違うみたいです。実際、中国にも“煎餅”という字で“チェンピン”というお菓子があるみたいで。それはやはり日本の煎餅とも全然違うみたいなんです。その流れから小麦のお煎餅が出来てきて、その切り替わりのタイミングはいまいちわからないんですよね。ただ、お米の煎餅よりは小麦の煎餅の方が早いんです」
小山「小麦は甘い系ですか?」
松崎「そうですね、瓦煎餅や、たまご煎餅と言われる類のものですね」
実際に「松崎煎餅」の商品をいくつかお持ちいただきました。
宇賀「いわゆるお煎餅、というのはちょっと違うというか、本当にかわいらしかったり、おしゃれだったり」
小山「パッケージのデザインはどこかに発注されているんですか?」
松崎「2019年に1回全部リニューアルしたんですね。ただ、茶色いクラフト紙っぽい袋に入っているお煎餅は、完全に袋を仕入れてきて、ラベルのデザインだけ僕がパッと作っています」
小山「ご自身でデザインをされたんですか。おしゃれですね」
宇賀「食べて、途中でも閉められるのがいいですね」
松崎「ジップがついているので、はい。ご自宅用で好きなタイミングに開けて、好きなタイミングに食べてというのがしやすいをねらって作っていますね」
宇賀「(柿の種を食べて)おいしい!」
松崎「その柿の種は、僕が10年くらい作りたかったやつを、今年やっと出せたんですよ」
小山「10年間かかって生み出した柿の種ですか。柿の種でもやっぱり違うんですか?」
松崎「もち米の米のおいしさを本当に楽しんでもらえる柿の種を、皆さんが知っている形で作るというのが結構問題が多くて」
宇賀「これ、すごくおいしいですよ!」
小山「ずっと食べ続けても飽きないですね」
宇賀「そしてこれは、瓦煎餅ですね」
松崎「うちはずっと瓦煎餅を作っていまして。私の曽祖父の時に煎餅に絵を入れることを始めたらしいんですよ。やっぱり煎餅って季節感がないので、季節感を出すために花鳥風月を描く、というので絵を入れ出したんですけど。近年、私が入社して以降、瓦煎餅の売り上げってすごく落ちてしまって、全体の5%とかになっていたんですね。ルーツ的な商品なので、もっとお客さんに食べていただきたいなと思って、いろいろな絵を入れるようになって。さらにお客様から注文いただいた絵柄を入れるようにして、できるようにして。いま、30%くらいまで売り上げが出るようになりました」
小山「このイラストが本当にかわいいんですよね」
宇賀「色も本当にきれいですし。カエルちゃんとか、パンダちゃんとか」
松崎「それはtupera tuperaさんという絵本作家さんとお仕事をさせていただいた縁で、煎餅を作らせていただいた感じですね」
小山「これは型じゃなくて1枚ずつ描くんですか?」
松崎「全部、手作業です」
小山「結構手がかかりますよね」
松崎「かかりますね。3色目を入れた時に割れてしまうと、そこでロスになってしまうところもあるので。瓦煎餅はシンプルなものだと、2万円かからないくらいで納品させていただいています」
宇賀「何かの記念の時にいいですね」
スタジオでは瓦煎餅のほか、柔らかい食感の瓦煎餅にあんこと生クリームと白玉を載せた商品「松崎ろうる」をいただきました。試食の模様はぜひ、radikoのタイムフリーでも(9月17日まで聴取可能)。
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」
松崎「誰宛てに書こうかなと思って、人で考えていたんですけど、最近、ずっと気になっているのが自分がずっと大切にしているベースギターがあるんです。ものに対して暑い想いを書いてみようと思ってしたためました」
松崎さんがベースに宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「実は今日、松崎さんにプレゼントをご用意していただいたんですよね」
松崎「少し近代ものというか、チョコレートの生地にカカオニブが入っている『黒格子』という瓦煎餅と、昔から瓦煎餅屋さんがやっているピーナッツの入った『格子』というお煎餅の2種類の詰め合わせを3個持ってきております」
宇賀「ありがとうございます! リスナーの皆さまにプレゼントさせていただきたいと思います。ぜひ、松崎さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は番組にお寄せください。その中から抽選で3名さまにプレゼントいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 松崎宗平さん宛】にお願いします。責任を持ってご本人にお渡しします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
松崎宗平さん、ありがとうございました!
松崎商店
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、秋田県〈大館郵便局〉武田拳人さんでした!「秋田県大館市は忠犬ハチ公の出身地であり、きりたんぽや大館曲げわっぱなどが有名です。 ある時、私がご高齢のお客さまにゆうパックを配達した際に、とても喜んでいる様子でした。後日再びそのお客さまとお会いした際に教えてくださったのですが、実は、その時届いたものがお孫さんからの誕生日プレゼントだったそうで、『届けてくれてありがとう』と声を掛けてくださいました。 私はお客さまのもとに間違いないように配達しているだけで、特別なことはしていないのですが、そういった場面で『ありがとう』と言ってもらえる仕事をしていてよかったなと思います。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛