移動式銭湯でNYへ! 番頭の三宅天真さんが登場
- 2023/08/13
移動式銭湯 番頭の三宅天真さんをお迎えして
今回は、「移動式銭湯」の番頭である三宅天真さんをお迎えしました。
小山「移動式銭湯、イメージ湧きますか?」
宇賀「湧かないです! 昔のドラム缶とかのお風呂を移動させているって感じですか?」
三宅「移動式銭湯とは、ひとことで言うと世界一ワクワクする日本のお風呂アートみたいな感じです。トラックの上に薪で沸かすヒノキのお風呂を乗せて、どこでもお風呂に入れるんです。写真はこんな感じですね……」
宇賀「えっ! 全然思っていたのと違う! ちゃんと屋根があるんですね。ヒノキなんだ」
三宅「キャンピグカーのお風呂特化版みたいな感じですね」
宇賀「遠くから見たら、お酒が飲めそうな感じの」
三宅「みなさん、お風呂に入りながらお酒を飲んだりしていますね」
宇賀「丸いヒノキ風呂なんですね。ギリギリ2人くらいなら入れる感じですね」
小山「ちゃんと入る人もいるんですね。僕、てっきり足湯が中心かと思っていました」
三宅「初めての方とか、ストリートでやる時は足湯ですね。ご縁をいただいて出会った方とかはファミリーで入ってくれたりとか。そういったこともあったりしますね」
宇賀「そもそも、どうしてこれをしようと思ったんですか?」
三宅「移動式銭湯を始める前、僕は埼玉の大学に通っていたんですけど、もともと旅が好きで、世界中47カ国くらい、いわゆるバックパッカーじゃないけど、ずっと旅をしていて。その時から今日も着ている、このはっぴを着るようになったんですよ。ずっとこの格好で世界中を旅していて、現地で出会った方にも一緒にはっぴを着てもらって。そうしたら、人種とか国境とかは違うけどみんなフラットになれる。そこが面白いなと思って。それが原点となって、帰国したあとに『お風呂ってそういえばはっぴと近いところがあるな』と。はっぴはある意味、僕にとっては湯のないお風呂みたいな感じなんです。それがきっかけで移動式銭湯を作るようになったんだと思います」
小山「それまでお風呂は好きだったんですか?」
三宅「よく父親とかには連れて行ってもらったけど、周りと同じくらいの、普通にお風呂が好きな少年だったと思います」
宇賀「(移動式銭湯のトラックは)全部ひとりで作ったんですか?」
三宅「そうですね、全部DIYで」
宇賀「大変だったんじゃないですか?」
三宅「もともとトラックというものはすでにあるし、こういうお風呂を作ってくださった方もいるし、それをパズルのように組み合わせたかたちなので。意外と、誰でもやろうと思えばたぶんできるんじゃないかなというところではあります」
小山「水はどうするんですか? 毎回、止まった近くのお水をいただくんですか?」
三宅「毎回、現地現地でご縁で知り合って、水スポンサーじゃないですけど『いいよ』って言ってくださって、それを。薪も同じように現地で調達します」
宇賀「軽トラの上で沸かすんですか?」
三宅「そうです、トラックの上で、薪で」
宇賀「そんなことできるんだ!」
三宅「焼き芋屋さんをイメージしてもらえばいいかもしれないです」
そんな三宅さんは今年、移動式銭湯でアメリカ大陸を横断する夢に挑戦します。
小山「アメリカには軽トラも一緒に行くんですか?」
三宅「正確には新しくゼロからまた作ることになるんですけど、今度はお風呂でアメリカ大陸を横断してこようかなと思います」
小山「西海岸からルート66かなんかで行くんですか?」
三宅「行こうと思ったんですけど、冬が雪が積もっちゃうというところなので、南のフロリダを通って……風呂なので(笑)、春が来たくらいでニューヨークの方に上がっていけたらな、なんて思っています」
宇賀「結構時間かかりそうですね」
三宅「大きな旅をしてこようと思っています」
小山「前、言っていましたよね、『ニューヨークで入浴』! これは本当にやるんですか?」
三宅「やるしかないな、と。ゴールがニューヨークの予定です」
宇賀「なんでそこに挑もうと思ったんですか?」
三宅「もともと大学を卒業して移動式銭湯を始めようという時には、『世界でやりたいな』というのは決めていたんですよ。日本でいろんなことを試して、いよいよ、いまならやれるっていうタイミングで世界で表現をしてみたい。日本でいろんなことをやって、少しずつ、お風呂で繋がれるっていうことがわかったんで。『世界共通で行けることなのかな』、『お風呂で世界の人と繋がることができるのかな』というのがすごく興味があって。どこまで日本のお風呂で世界中の人が幸せになっていけるのか、試してみたいことではあります」
小山「1人で行くんですか?」
三宅「1人で行きます。英語はいま、改めて勉強し直しているところです」
宇賀「でも、世界中を回ってたんですもんね」
三宅「今回はいかに想いをしっかり伝えるか、そこが大きなテーマになると思うので」
小山「水も調達しないといけないし、薪も必要ですしね」
三宅「全部ゼロからやっていこうと思っています。昨日、新しいトラックを買って、それが届いたというところです。ちょっと大きいトラックを中古で買ったんですけど、それを日本である程度準備して船便で送るんです」
宇賀「今度はどういうお風呂にするんですか?」
三宅「2トントラックで、お風呂プラス、今回は水が手に入れられない地域も出てくると思うので、そこに対応してテントサウナを常設しようと。お風呂とサウナがトラックの上にある移動式スーパー銭湯に変わる感じです」
小山「アメリカの法律とかは大丈夫なんですか?」
三宅「アメリカの方にいろいろ聞いてみるんですけど、前例がなさすぎて正直わからない、と。『ダメだったら頑張れ。その時はもう謝るしかない!』と。前例の一つとして実験をしてこようかなと」
小山「一緒にお巡りさんも入ったりしてね(笑)。まさに、それが映画になりそうですね、そのまま」
宇賀「ドキュメンタリーとか撮ってきてほしいですね」
小山「SNSとかで、『日本人の知り合いがここにいるから行って』とかあるといいですね。僕はアメリカ人のいとこがいるんです、日本人とのハーフの。ノースカロライナにいるんで、ぜひ行ってください」
三宅「そういう企画、楽しそうですね。ここに行ってほしい、というのを募集してもらったら、ぜひそこにお風呂と共に行ったら楽しいと思います」
小山「番組宛てに手紙を書いてくださいよ!」
三宅「書きます!」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、三宅さんはこれまで受け取ったり書いたりした中で、心に残っているお手紙はありますか?」
三宅「移動式銭湯で1年以上旅をした時に、本当に日本全国、ある意味ホームステイをずっと繰り返すような旅だったんですよね。次々、いろんな方の家にお風呂と共にお世話になって。そういう方に向けて、世界に旅立つ前に一区切りして手紙を書きたいなと思って、100通くらい手書きで送ったんです。毎日毎日、徹夜をして書いて、それはすごく、自分自身がいちばん嬉しくなったという経験がすごいありますね」
小山「返信も来ましたか?」
三宅「本当に最近のことなので、まだオンライン上の連絡って感じなんですけど、すごく喜んでくれて。手紙って人の心を裸にするじゃないけど、お風呂とすごく通じる部分があるなとすごく思って、好きですね」
宇賀「確かに、お風呂と手紙は相性がいいですね。そして今日は、『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきていただいているんですよね」
三宅「半分の年齢、14歳の頃の自分に向けて手紙を書いてみました」
三宅さんが“14歳の自分”へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(8月20日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、三宅さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 三宅天真さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
三宅天真さん、ありがとうございました!
宇賀「湧かないです! 昔のドラム缶とかのお風呂を移動させているって感じですか?」
三宅「移動式銭湯とは、ひとことで言うと世界一ワクワクする日本のお風呂アートみたいな感じです。トラックの上に薪で沸かすヒノキのお風呂を乗せて、どこでもお風呂に入れるんです。写真はこんな感じですね……」
宇賀「えっ! 全然思っていたのと違う! ちゃんと屋根があるんですね。ヒノキなんだ」
三宅「キャンピグカーのお風呂特化版みたいな感じですね」
宇賀「遠くから見たら、お酒が飲めそうな感じの」
三宅「みなさん、お風呂に入りながらお酒を飲んだりしていますね」
宇賀「丸いヒノキ風呂なんですね。ギリギリ2人くらいなら入れる感じですね」
小山「ちゃんと入る人もいるんですね。僕、てっきり足湯が中心かと思っていました」
三宅「初めての方とか、ストリートでやる時は足湯ですね。ご縁をいただいて出会った方とかはファミリーで入ってくれたりとか。そういったこともあったりしますね」
宇賀「そもそも、どうしてこれをしようと思ったんですか?」
三宅「移動式銭湯を始める前、僕は埼玉の大学に通っていたんですけど、もともと旅が好きで、世界中47カ国くらい、いわゆるバックパッカーじゃないけど、ずっと旅をしていて。その時から今日も着ている、このはっぴを着るようになったんですよ。ずっとこの格好で世界中を旅していて、現地で出会った方にも一緒にはっぴを着てもらって。そうしたら、人種とか国境とかは違うけどみんなフラットになれる。そこが面白いなと思って。それが原点となって、帰国したあとに『お風呂ってそういえばはっぴと近いところがあるな』と。はっぴはある意味、僕にとっては湯のないお風呂みたいな感じなんです。それがきっかけで移動式銭湯を作るようになったんだと思います」
小山「それまでお風呂は好きだったんですか?」
三宅「よく父親とかには連れて行ってもらったけど、周りと同じくらいの、普通にお風呂が好きな少年だったと思います」
宇賀「(移動式銭湯のトラックは)全部ひとりで作ったんですか?」
三宅「そうですね、全部DIYで」
宇賀「大変だったんじゃないですか?」
三宅「もともとトラックというものはすでにあるし、こういうお風呂を作ってくださった方もいるし、それをパズルのように組み合わせたかたちなので。意外と、誰でもやろうと思えばたぶんできるんじゃないかなというところではあります」
小山「水はどうするんですか? 毎回、止まった近くのお水をいただくんですか?」
三宅「毎回、現地現地でご縁で知り合って、水スポンサーじゃないですけど『いいよ』って言ってくださって、それを。薪も同じように現地で調達します」
宇賀「軽トラの上で沸かすんですか?」
三宅「そうです、トラックの上で、薪で」
宇賀「そんなことできるんだ!」
三宅「焼き芋屋さんをイメージしてもらえばいいかもしれないです」
そんな三宅さんは今年、移動式銭湯でアメリカ大陸を横断する夢に挑戦します。
小山「アメリカには軽トラも一緒に行くんですか?」
三宅「正確には新しくゼロからまた作ることになるんですけど、今度はお風呂でアメリカ大陸を横断してこようかなと思います」
小山「西海岸からルート66かなんかで行くんですか?」
三宅「行こうと思ったんですけど、冬が雪が積もっちゃうというところなので、南のフロリダを通って……風呂なので(笑)、春が来たくらいでニューヨークの方に上がっていけたらな、なんて思っています」
宇賀「結構時間かかりそうですね」
三宅「大きな旅をしてこようと思っています」
小山「前、言っていましたよね、『ニューヨークで入浴』! これは本当にやるんですか?」
三宅「やるしかないな、と。ゴールがニューヨークの予定です」
宇賀「なんでそこに挑もうと思ったんですか?」
三宅「もともと大学を卒業して移動式銭湯を始めようという時には、『世界でやりたいな』というのは決めていたんですよ。日本でいろんなことを試して、いよいよ、いまならやれるっていうタイミングで世界で表現をしてみたい。日本でいろんなことをやって、少しずつ、お風呂で繋がれるっていうことがわかったんで。『世界共通で行けることなのかな』、『お風呂で世界の人と繋がることができるのかな』というのがすごく興味があって。どこまで日本のお風呂で世界中の人が幸せになっていけるのか、試してみたいことではあります」
小山「1人で行くんですか?」
三宅「1人で行きます。英語はいま、改めて勉強し直しているところです」
宇賀「でも、世界中を回ってたんですもんね」
三宅「今回はいかに想いをしっかり伝えるか、そこが大きなテーマになると思うので」
小山「水も調達しないといけないし、薪も必要ですしね」
三宅「全部ゼロからやっていこうと思っています。昨日、新しいトラックを買って、それが届いたというところです。ちょっと大きいトラックを中古で買ったんですけど、それを日本である程度準備して船便で送るんです」
宇賀「今度はどういうお風呂にするんですか?」
三宅「2トントラックで、お風呂プラス、今回は水が手に入れられない地域も出てくると思うので、そこに対応してテントサウナを常設しようと。お風呂とサウナがトラックの上にある移動式スーパー銭湯に変わる感じです」
小山「アメリカの法律とかは大丈夫なんですか?」
三宅「アメリカの方にいろいろ聞いてみるんですけど、前例がなさすぎて正直わからない、と。『ダメだったら頑張れ。その時はもう謝るしかない!』と。前例の一つとして実験をしてこようかなと」
小山「一緒にお巡りさんも入ったりしてね(笑)。まさに、それが映画になりそうですね、そのまま」
宇賀「ドキュメンタリーとか撮ってきてほしいですね」
小山「SNSとかで、『日本人の知り合いがここにいるから行って』とかあるといいですね。僕はアメリカ人のいとこがいるんです、日本人とのハーフの。ノースカロライナにいるんで、ぜひ行ってください」
三宅「そういう企画、楽しそうですね。ここに行ってほしい、というのを募集してもらったら、ぜひそこにお風呂と共に行ったら楽しいと思います」
小山「番組宛てに手紙を書いてくださいよ!」
三宅「書きます!」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、三宅さんはこれまで受け取ったり書いたりした中で、心に残っているお手紙はありますか?」
三宅「移動式銭湯で1年以上旅をした時に、本当に日本全国、ある意味ホームステイをずっと繰り返すような旅だったんですよね。次々、いろんな方の家にお風呂と共にお世話になって。そういう方に向けて、世界に旅立つ前に一区切りして手紙を書きたいなと思って、100通くらい手書きで送ったんです。毎日毎日、徹夜をして書いて、それはすごく、自分自身がいちばん嬉しくなったという経験がすごいありますね」
小山「返信も来ましたか?」
三宅「本当に最近のことなので、まだオンライン上の連絡って感じなんですけど、すごく喜んでくれて。手紙って人の心を裸にするじゃないけど、お風呂とすごく通じる部分があるなとすごく思って、好きですね」
宇賀「確かに、お風呂と手紙は相性がいいですね。そして今日は、『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきていただいているんですよね」
三宅「半分の年齢、14歳の頃の自分に向けて手紙を書いてみました」
三宅さんが“14歳の自分”へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(8月20日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、三宅さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 三宅天真さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
三宅天真さん、ありがとうございました!
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、石川県〈小松白江町郵便局〉桶田千恵美さんでした!「7歳の次男がよく手紙を書いてくれます。『お誕生日おめでとう』とか、『お母さん早く良くなってね』とか書いてくれるのが嬉しく、元気になります。自分が親になってから感じるのですが、自分の子どもが元気でいることが嬉しくて、親孝行だなと思うので、自分自身も、何歳になってもご飯を食べ、仕事に行って、元気でいることが自分の親への親孝行だと思いました。私も両親のために手紙を書きたいと思います。お父さんお母さんありがとう。」
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