「なみだのラブレター」を読む 涙活講師の橋本昌人さんが登場
- 2023/05/14
涙活講師の橋本昌人さんをお迎えして
今回は、放送作家で涙活(るいかつ)講師の橋本昌人さんをスタジオにお迎えしました。
宇賀「橋本さんは10年ほど前から“涙活”をされているということですが、涙活ってまずどういうことなんですか?」
橋本「みんなで集まって泣きましょう、という活動でございます」
小山「始められたきっかけは何だったんですか?」
橋本「僕は放送作家をやらせていただいていまして、たまたま番組で、感動的な手紙の募集をしたんですね。じんと来る手紙、感謝の手紙を集めたんです。どんどん手元に感動的な手紙が集まって、チェックをして読んで、みたいな。読むたびに泣けるので、『これは自分だけで読んでいるのはもったいない』ということで、紹介するイベントをやりだしたんです。それまではまったく人前で喋るなんてなかったんですけど。それだけは朗読をするようになって。それが“涙活”といつの間にか言われだしたんです」
小山「ご自身で涙活イベントをやろう、ということではなく、集まったラブレターがよかったんですね。ラブレターだけじゃないんでしたっけ?」
橋本「感謝の手紙はすべてラブレターだ、ということで。ラブレター研究家、なんて自称しているんですけど、だいぶ怪しいと思われています(笑)」
宇賀「こちらの本、『なみだのラブレター』。こちらに今お話しされていたラブレターをまとめていらっしゃるんですね」
橋本「ドキュメントの手紙が44通入っています」
小山「どんな感じでいつも朗読されているのか、聞いてみたくないですか?」
宇賀「聞いてみたい!」
橋本「では、小学校4年生の子がおばあちゃんに書いたラブレターを読みます」
『なみだのラブレター』から、橋本さんにラブレターを朗読していただきました。こちらはぜひ、radikoでお聴きください(5月21日まで聴取可能)。
小山「橋本さんがこの本を作ろうと思ったきっかけになったお手紙もあるんですか?」
橋本「はい。なんていうか、人間って心を覗いてみなければわからないな、みんないろんなものを抱えて引きずって生きているんやな、『人の気持ちが焼きついた本物の情熱が感じられる手紙を紹介していこう』と思ったのが、これなんです。僕がよく行っていた居酒屋の店長が、下ネタとかダジャレとかばっかり言う人で。奥さんがいらっしゃらなかったんですね。娘さんがたまに手伝いに来ていて、その娘さんが結婚する、となって。その大将が娘さんに手紙を書いて、『橋本くん、こんなん集めてるんやろ?』と、ポーンと渡してくれたんです。でも放置していたんです。ウケ狙いのダジャレとかまた書いてんのかな、と思って……でも読んだらこんな内容だったんです。涙活をやるきっかけになりました」
居酒屋の大将が娘さんに宛てたお手紙も朗読していただきました。こちらもぜひ、radikoでお聴きください。
宇賀「橋本さんは学校や施設でも講師をされているんですね」
橋本「施設は、たとえば刑務所。受刑者の方々の出所前研修、塀の外に出てから人と関わっていってください、と」
小山「それはすごくいい活動ですね。皆さんにも響くんじゃないですか?」
橋本「様々なリアクションが過去、ありましたね。なかなか喜怒哀楽を出さないようにとおっしゃられているんでしょうね、受刑者の方々は。だけどやっぱり、堰を切ったようにという場面はよく見ました」
宇賀「そして、吉本興業のNSCでも講師をされているんですね」
橋本「今年も最後の授業で採用をしていただきまして。最後が涙活の授業ということで」
小山「笑いを学びに来た人が、最後に涙を学ぶんですね」
橋本「これは別に僕がゴリ押ししたわけではなく、吉本さんがこれは有効かな、ということで。もしかしたら卒業した芸人の卵たちが、のちのち笑いを作るにあたってプラスになるんじゃないかと、判断していただいた結果なんじゃないかと思うんですけど、はい」
宇賀「笑いと涙はやっぱり繋がっている部分があるんですかね」
橋本「あるんです。泣いた方が笑えるんですね」
宇賀「薫堂さん、最近泣けないっておっしゃってましたけど……」
小山「いやいや(笑)。でもね、泣かそうというものに対しては泣けないけど、何でもないことに涙がこぼれそうになることが増えましたね、年を取ってきて。夕焼けを見てなんか涙が出てくるとか。普通のものを見て涙が出てくることが多くなった気がします。子どもが小さな傘をさして、お母さんと一緒に雨の中を歩いている姿を見て、なんかジーンとくるとか。何でしょうね?」
橋本「それはもういろんなことに感謝できる人間力を身につけられたっていうことじゃないですかね」
小山「感謝って大きいですね。泣くということと感謝は」
橋本「僕の紹介する手紙も感謝が詰まっているからラブレターだと思ってるんで」
宇賀「橋本さんに自分のお手紙を渡したいとか、橋本さんの涙活に参加したいという方はどうするといいですか?」
橋本「“橋本昌人”と検索していただけたら、たまに告知に引っかかるかと(笑)。受付のサイトとか作ろうかなと思っているので、今はすみません、ダイレクトにぼんとお受けする方法がないんです。“涙活 橋本昌人”で調べていただいて」
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、『いま想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね」
橋本「『なみだのラブレター』の本の中に、しれっと1通……個人が特定できないように匿名になっていたりするんですけど、そのうちの1通が、実は僕の手紙なんです。誰にも言っていないんですけど。僕はおばあちゃん子で、おばあちゃんに宛てた手紙を忍び込ませておりました。それを今の気持ちになって、リライトして、匿名じゃない自分の名前で再度書いてきました」
橋本さんのお手紙の朗読も、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、橋本さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 橋本昌人さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
小山「講演の依頼でもいいわけですよね」
橋本「大歓迎です。今まで口コミでしか広まっていなかったので」
橋本さんに涙活のお仕事を依頼したい、という方もお手紙にてお待ちしています!
橋本昌人さん、ありがとうございました!
『なみだのラブレター 〜あの人に、あの子に「ありがとう」〜 (ヨシモトブックス) 』
橋本「みんなで集まって泣きましょう、という活動でございます」
小山「始められたきっかけは何だったんですか?」
橋本「僕は放送作家をやらせていただいていまして、たまたま番組で、感動的な手紙の募集をしたんですね。じんと来る手紙、感謝の手紙を集めたんです。どんどん手元に感動的な手紙が集まって、チェックをして読んで、みたいな。読むたびに泣けるので、『これは自分だけで読んでいるのはもったいない』ということで、紹介するイベントをやりだしたんです。それまではまったく人前で喋るなんてなかったんですけど。それだけは朗読をするようになって。それが“涙活”といつの間にか言われだしたんです」
小山「ご自身で涙活イベントをやろう、ということではなく、集まったラブレターがよかったんですね。ラブレターだけじゃないんでしたっけ?」
橋本「感謝の手紙はすべてラブレターだ、ということで。ラブレター研究家、なんて自称しているんですけど、だいぶ怪しいと思われています(笑)」
宇賀「こちらの本、『なみだのラブレター』。こちらに今お話しされていたラブレターをまとめていらっしゃるんですね」
橋本「ドキュメントの手紙が44通入っています」
小山「どんな感じでいつも朗読されているのか、聞いてみたくないですか?」
宇賀「聞いてみたい!」
橋本「では、小学校4年生の子がおばあちゃんに書いたラブレターを読みます」
『なみだのラブレター』から、橋本さんにラブレターを朗読していただきました。こちらはぜひ、radikoでお聴きください(5月21日まで聴取可能)。
小山「橋本さんがこの本を作ろうと思ったきっかけになったお手紙もあるんですか?」
橋本「はい。なんていうか、人間って心を覗いてみなければわからないな、みんないろんなものを抱えて引きずって生きているんやな、『人の気持ちが焼きついた本物の情熱が感じられる手紙を紹介していこう』と思ったのが、これなんです。僕がよく行っていた居酒屋の店長が、下ネタとかダジャレとかばっかり言う人で。奥さんがいらっしゃらなかったんですね。娘さんがたまに手伝いに来ていて、その娘さんが結婚する、となって。その大将が娘さんに手紙を書いて、『橋本くん、こんなん集めてるんやろ?』と、ポーンと渡してくれたんです。でも放置していたんです。ウケ狙いのダジャレとかまた書いてんのかな、と思って……でも読んだらこんな内容だったんです。涙活をやるきっかけになりました」
居酒屋の大将が娘さんに宛てたお手紙も朗読していただきました。こちらもぜひ、radikoでお聴きください。
宇賀「橋本さんは学校や施設でも講師をされているんですね」
橋本「施設は、たとえば刑務所。受刑者の方々の出所前研修、塀の外に出てから人と関わっていってください、と」
小山「それはすごくいい活動ですね。皆さんにも響くんじゃないですか?」
橋本「様々なリアクションが過去、ありましたね。なかなか喜怒哀楽を出さないようにとおっしゃられているんでしょうね、受刑者の方々は。だけどやっぱり、堰を切ったようにという場面はよく見ました」
宇賀「そして、吉本興業のNSCでも講師をされているんですね」
橋本「今年も最後の授業で採用をしていただきまして。最後が涙活の授業ということで」
小山「笑いを学びに来た人が、最後に涙を学ぶんですね」
橋本「これは別に僕がゴリ押ししたわけではなく、吉本さんがこれは有効かな、ということで。もしかしたら卒業した芸人の卵たちが、のちのち笑いを作るにあたってプラスになるんじゃないかと、判断していただいた結果なんじゃないかと思うんですけど、はい」
宇賀「笑いと涙はやっぱり繋がっている部分があるんですかね」
橋本「あるんです。泣いた方が笑えるんですね」
宇賀「薫堂さん、最近泣けないっておっしゃってましたけど……」
小山「いやいや(笑)。でもね、泣かそうというものに対しては泣けないけど、何でもないことに涙がこぼれそうになることが増えましたね、年を取ってきて。夕焼けを見てなんか涙が出てくるとか。普通のものを見て涙が出てくることが多くなった気がします。子どもが小さな傘をさして、お母さんと一緒に雨の中を歩いている姿を見て、なんかジーンとくるとか。何でしょうね?」
橋本「それはもういろんなことに感謝できる人間力を身につけられたっていうことじゃないですかね」
小山「感謝って大きいですね。泣くということと感謝は」
橋本「僕の紹介する手紙も感謝が詰まっているからラブレターだと思ってるんで」
宇賀「橋本さんに自分のお手紙を渡したいとか、橋本さんの涙活に参加したいという方はどうするといいですか?」
橋本「“橋本昌人”と検索していただけたら、たまに告知に引っかかるかと(笑)。受付のサイトとか作ろうかなと思っているので、今はすみません、ダイレクトにぼんとお受けする方法がないんです。“涙活 橋本昌人”で調べていただいて」
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、『いま想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね」
橋本「『なみだのラブレター』の本の中に、しれっと1通……個人が特定できないように匿名になっていたりするんですけど、そのうちの1通が、実は僕の手紙なんです。誰にも言っていないんですけど。僕はおばあちゃん子で、おばあちゃんに宛てた手紙を忍び込ませておりました。それを今の気持ちになって、リライトして、匿名じゃない自分の名前で再度書いてきました」
橋本さんのお手紙の朗読も、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、橋本さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 橋本昌人さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
小山「講演の依頼でもいいわけですよね」
橋本「大歓迎です。今まで口コミでしか広まっていなかったので」
橋本さんに涙活のお仕事を依頼したい、という方もお手紙にてお待ちしています!
橋本昌人さん、ありがとうございました!
『なみだのラブレター 〜あの人に、あの子に「ありがとう」〜 (ヨシモトブックス) 』
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、東京都〈葛飾柴又郵便局〉松生祐子さんでした!「少し恥ずかしいのですが、主人が、まだ付き合っている時に手紙で想いを伝えてくれたことがあり、それがとても嬉しかったです。内容は他愛のないことで、『一緒にいると楽しいな』などが書かれていました。本当に何でもないことですが、後にも先にも一度きりなので未だに大事にとっています。メールなどではなく手紙として、形に残るもので大切に残せるというのは、とても良い財産だと思います。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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