日本各地の廃材で絵の具をつくる! 画家の綾海さんが登場
- 2023/05/07
キャンピングカーで日本中を旅する画家の綾海さんをお迎えして
今回は、キャンピングカーで日本中を旅している画家の綾海さんをお迎えしました。
宇賀「旅をしながら絵を描かれているということですよね」
小山「どっちが先ですか? 絵を描こうと思ったのか、旅をしたいと思って絵を描き始めたのか」
綾海「絵を描くのが先ですね。そのあとに旅をしようと決断しました」
小山「ご出身はどちらなんですか?」
綾海「長崎です」
小山「いいですね、長崎。長崎で最初は何か仕事をしていたんですか?」
綾海「専門学校の段階で東京に来て、卒業してそのままグラフィックデザイナーになりました。それでデザインとアートはやはり違うんだなということに気づいて、アートをやりたいと思ったんです」
小山「でも、旅をしなくても絵は描けるわけじゃないですか。なぜ旅をしようと思ったんですか?」
綾海「私の絵の具にその理由があるんですけど、廃材から作られているんですね。その廃材というのも、いろんな地域の廃材なんです。たとえば沖縄の珊瑚だったりとか、岩手の鹿のツノだったりとか、有明海のヘドロだったりとか。そういうもので作っているので、素材集め兼、移動式のアトリエみたいな感じですね」
宇賀「エコアートというか、自然のものを使って作るというのはずっとやられているんですか?」
綾海「2年くらい前になりますね」
宇賀「どうしてそれをしようと思ったんですか?」
綾海「もともとずっと絵が好きで、絵で幸せな人をいっぱい増やしたいと思っていたんですけど、あるきっかけで沖縄の環境問題のシンポジウムに参加した時に、珊瑚がいっぱい白骨化していて、除去をしないと新しい生命が入らない、除去するのに10億円かかると聞いて。除去するお手伝いができないかなと思って、自分と珊瑚の共通点を探して「絵の具にしよう」と思って。それから始めました」
宇賀「珊瑚で絵が描けるって思わないですもんね」
小山「作るのには結構時間がかかるんですか?」
綾海「そうですね、やっぱり時間はとてもかかります」
小山「『あれ、色が違うな』とか思うこともあるんですか?」
綾海「あります、あります。桜の絵の具を作っていると、ピンクが出来ると思うんですけど、ピンクがかった茶色、みたいな。お蚕さんのフンで作った時もそうだったんですけど、お蚕さんのフンは桑の葉しか食べないから緑なんですよ。でも、緑の絵の具はできなかったんです。
私は美大を出ていないので絵の技術はやっぱり美大を出ている人には敵わないと思っているんですけど、伝えたい想いはすごく強くあるんです。伝えたい想いをより強く伝えるために廃材を使っているという感じです」
小山「その地の廃材を絵の具にして作品を描く時は、そのモチーフはその地域にある何かなんですか?」
綾海「その通りです。『未来の風景画』と言っています。100年後の未来を想定して、その土地の廃材で描いています」
小山「いま、東京にいるわけじゃないですか。東京では何か廃材を探しているんですか?」
綾海「隅田川に落ちている桜の枝で絵の具を作ったので、これから制作を始めるところです。どういう絵にしようかまだ迷っています。100年後の隅田川っていうのは決まっているんですけど、どういう景色がいいのかはこれからです」
綾海さんには、お蚕さんのフンから作った絵の具を持ってきていただきました。
この絵の具を使って、薫堂さんと宇賀さんも、絵にチャレンジ! 詳細はぜひradikoでお聴きください(5月14日まで聴取可能)。
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
綾海「100年後を生きる人たちに向けて書いてきました」
宇賀「100年後の未来を描いているわけですものね」
綾海さんの「100年後を生きる人」へ向けたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、綾海さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 綾海さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
綾海さん、ありがとうございました!
綾海さん Twitter
綾海さん Instagram
小山「どっちが先ですか? 絵を描こうと思ったのか、旅をしたいと思って絵を描き始めたのか」
綾海「絵を描くのが先ですね。そのあとに旅をしようと決断しました」
小山「ご出身はどちらなんですか?」
綾海「長崎です」
小山「いいですね、長崎。長崎で最初は何か仕事をしていたんですか?」
綾海「専門学校の段階で東京に来て、卒業してそのままグラフィックデザイナーになりました。それでデザインとアートはやはり違うんだなということに気づいて、アートをやりたいと思ったんです」
小山「でも、旅をしなくても絵は描けるわけじゃないですか。なぜ旅をしようと思ったんですか?」
綾海「私の絵の具にその理由があるんですけど、廃材から作られているんですね。その廃材というのも、いろんな地域の廃材なんです。たとえば沖縄の珊瑚だったりとか、岩手の鹿のツノだったりとか、有明海のヘドロだったりとか。そういうもので作っているので、素材集め兼、移動式のアトリエみたいな感じですね」
宇賀「エコアートというか、自然のものを使って作るというのはずっとやられているんですか?」
綾海「2年くらい前になりますね」
宇賀「どうしてそれをしようと思ったんですか?」
綾海「もともとずっと絵が好きで、絵で幸せな人をいっぱい増やしたいと思っていたんですけど、あるきっかけで沖縄の環境問題のシンポジウムに参加した時に、珊瑚がいっぱい白骨化していて、除去をしないと新しい生命が入らない、除去するのに10億円かかると聞いて。除去するお手伝いができないかなと思って、自分と珊瑚の共通点を探して「絵の具にしよう」と思って。それから始めました」
宇賀「珊瑚で絵が描けるって思わないですもんね」
小山「作るのには結構時間がかかるんですか?」
綾海「そうですね、やっぱり時間はとてもかかります」
小山「『あれ、色が違うな』とか思うこともあるんですか?」
綾海「あります、あります。桜の絵の具を作っていると、ピンクが出来ると思うんですけど、ピンクがかった茶色、みたいな。お蚕さんのフンで作った時もそうだったんですけど、お蚕さんのフンは桑の葉しか食べないから緑なんですよ。でも、緑の絵の具はできなかったんです。
私は美大を出ていないので絵の技術はやっぱり美大を出ている人には敵わないと思っているんですけど、伝えたい想いはすごく強くあるんです。伝えたい想いをより強く伝えるために廃材を使っているという感じです」
小山「その地の廃材を絵の具にして作品を描く時は、そのモチーフはその地域にある何かなんですか?」
綾海「その通りです。『未来の風景画』と言っています。100年後の未来を想定して、その土地の廃材で描いています」
小山「いま、東京にいるわけじゃないですか。東京では何か廃材を探しているんですか?」
綾海「隅田川に落ちている桜の枝で絵の具を作ったので、これから制作を始めるところです。どういう絵にしようかまだ迷っています。100年後の隅田川っていうのは決まっているんですけど、どういう景色がいいのかはこれからです」
綾海さんには、お蚕さんのフンから作った絵の具を持ってきていただきました。
この絵の具を使って、薫堂さんと宇賀さんも、絵にチャレンジ! 詳細はぜひradikoでお聴きください(5月14日まで聴取可能)。
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
綾海「100年後を生きる人たちに向けて書いてきました」
宇賀「100年後の未来を描いているわけですものね」
綾海さんの「100年後を生きる人」へ向けたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、綾海さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 綾海さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
綾海さん、ありがとうございました!
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皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、沖縄県〈那覇東郵便局〉座間味陽子さんでした!「お客さまが『郵便局に来て良かった』と感じてもらえるよう、また、郵便局から帰るときに笑顔になってもらいたいという思いで、お客さまに寄り添う対応を心がけています。 これまで、子育てと両立しながら仕事をしてきたのですが、子どもたちが幼い時には、預けてまで仕事をしていていいのか、と後ろ髪を引かれるような気持ちで出勤したこともありました。しかし、子どもたちが成長し、支えになってくれて、今となっては仕事を続けてきて良かったと思います。働くお母さんの背中をみて、子どもたちが何か感じるものがあればいいなと思い、仕事をしています。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛