「田中宏和運動」とは? ほぼ幹事の田中宏和さんが登場!
- 2023/04/16
田中宏和さんをお迎えして
小山「宇賀さん、『田中宏和運動』、聞いたことありますか?」宇賀「ないです。何ですか?」
小山「僕、ずーっと気になっていたというか、田中宏和という名前だけの人が集まって遊んでいる会なんですかね? しかもギネスに認定されたんですよ。同姓同名の人たちが集まる、みたいなことで。今日はなんと、代表の田中宏和さんをお迎えしています!」
田中「田中宏和です」
ということで、今週は、一般社団法人 田中宏和の会 代表理事の田中宏和さんをお迎えしました。
宇賀「田中宏和運動っていつ頃から始められているんですか?」
田中「1994年なんです。秋に毎年、プロ野球のドラフト会議がありますが、1994年の近鉄バッファローズの第1指名選手が田中宏和さんだったんです。それを知って本当に感激しまして血液が逆流するような想いで喜びまして。プロ野球選手になれた、ドラフト1位指名になれたという錯覚と言いますか誤解と言いますか。本当に嬉しかったんですね。同じ名前というだけでこんな体験ができるのか、と。その翌月くらいに、『文學界』という雑誌がありまして、そこの書籍広告にあった、文化人類学者の南方熊楠についての評論本を書いている著者が……田中宏和だったんです」
小山「(笑)」
田中「プロ野球選手にはなるし、学術書も出すし、これは大変だなと思ってですね。1995年の年賀状のネタに、〈田中という名前は多い。同姓同名も多いから皆さん気をつけましょう〉みたいな年賀状を出したんです。それが始まりで、なぜか毎年1人、新しい田中宏和さんが見つかったんです」
小山「それは、“宏和”の漢字も同じ?」
田中「同じなんです。銀行に車のローンを組むためにお金を借りようしたらですね、『田中さん、借りられません。多額の借金をされていることが調査で分かりました』と言われたんですよ。生年月日も同じ田中宏和さんが、別の土地でお金を借りていたんですね」
小山・宇賀「えー!」
田中「そうやって毎年、年賀状を出しているうちに周りも知ってきてくれて」
小山「近鉄の田中宏和さんには、その後会ったんですか?」
田中「お会いしました。2010年に“田中宏和運動全国大会”を開いた時に来られて。我々にとっては、まさに銅像が動いているようなものなんですよ。嬉しかったですね」
小山「ギネスに挑まれましたよね。何名、集まったんですか?」
田中「去年の10月29日、東京の渋谷の映画館を貸し切って178人を集めました」
小山「その記録は今も世界一なんですか?」
田中「2月に、田中宏和ドットコムの問い合わせに1通のメールをいただきましてですね。『どうやら、セルビアで256人のミリツァ・ヨヴァノビッチさんが集まったという新記録ができたようです。』というメールだったんですね」
宇賀「それは悔しいですね」
田中「ただ、去年の我々のギネス世界記録が、思いの外世界的に報道されまして。世界44の国と地域、24種類の言語で、BBCのニュースと、『ガーディアン』のヘッドラインニュース、フォックスニュースとかになっちゃったんですよ。想像以上に破られるのが早かったですね。98日くらいでした。BBCのキャスターは我々の報道をしたあとに、『ジョン・スミスに負けるだろう』と。中国だと、29万人の同姓同名がいたりするんですよ」
小山「もし、中国の方が20万人でギネス記録を作ったら田中宏和の会はどうなるんですか?」
田中「ギネス世界記録を追い求めるのはやめようと思ったんですね。遊びとしては面白い、ただ、母数で言うとですね、日本で言うと(田中宏和の数は)上位200番目にも入っていないんですよ。統計的に700〜800人くらいなんですね。むしろ今、世界の同姓同名の集まりの人たちが交流をする、そういう組織を2月に立ち上げました。国際同姓同名連盟、International Same Name Association。異文化交流できるプラットホームがあったら面白いなと思いまして、偉そうなことを言うと、国際平和のNGOが結果的にできちゃったということなんですね」
宇賀「普段はどういう活動をされているんですか?」
田中「普段は、新しい田中宏和さんに会って行くというのをベースにしつつ、メディア出演の話があったりとか、あとは、田中宏和さんが生まれたときはみんなでお祝い会をやったりとか」
小山「それは、誰か田中さんが『うちの息子を入れたいから、宏和の名前をつけます』みたいな人がいるんですか?」
田中「平成から令和への移り変わりの時だったんですけど、メールのタイトルからしびれましたね……〈息子を宏和と名付けました〉」
小山「(笑)」
田中「この活動があることを知って、あえてつけたと。『これだけいろんな人たちと、生まれた時から繋がれるのは子どもにとって資産になる』と言われたんですよ。なので、去年の10月のギネス記録挑戦のイベントでは、その子は3歳になっていました。その時は80歳の田中宏和さんと、3歳の田中宏和さんがいて、2人は孫か曾孫かという感じで仲良くツーショットを撮られたりして」
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですけども、田中さんはこれまで受け取ったりご自身で書いたりした中で、心に残っているお手紙はありますか?」
田中「去年の(ギネス)記録達成後に、“新幹線の田中宏和さん”からいただいたお手紙です。2017年の時に、岐阜の奥地から田中宏和運動の集まりに参加するために、生まれて初めて新幹線に乗られたんですよ。なので、あだ名が“新幹線さん”と言って。去年は80歳で(イベントに)参加されたんです。〈田中宏和の生を受けて80年。こんなに素晴らしい1日が来るとは、近所の方、知り合いの方などから羨ましがられています。本当の本当にありがとうございました。〉というお手紙をいただいて。直筆の手紙は本当に宝物ですね」
宇賀「今日は『いま想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
田中「“2123年の田中宏和さんへ”という手紙を書きました。今から100年後ですね」
田中さんが、100年後の田中宏和さんへ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(4月23日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、田中宏和さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 田中宏和さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
宇賀「最後に、何かお知らせはありますか?」
田中「田中宏和さんからのご連絡をお待ちしています。(ミリツァ・ヨヴァノビッチさんの記録が)256人なので、近いうちにまた再挑戦できそうな気がします。ただ、やられたらやり返せというのはあまり趣味ではないので、あまりガツガツするのもよろしくないなと思うのですが、新しい田中宏和さんと会うのって本当に楽しいんですね。なので、ぜひ新しい田中宏和さんからの情報、または周りの方からの情報をお待ちしています」
田中宏和さん、ありがとうございました!
田中宏和運動
ということで、今週は、一般社団法人 田中宏和の会 代表理事の田中宏和さんをお迎えしました。
宇賀「田中宏和運動っていつ頃から始められているんですか?」
田中「1994年なんです。秋に毎年、プロ野球のドラフト会議がありますが、1994年の近鉄バッファローズの第1指名選手が田中宏和さんだったんです。それを知って本当に感激しまして血液が逆流するような想いで喜びまして。プロ野球選手になれた、ドラフト1位指名になれたという錯覚と言いますか誤解と言いますか。本当に嬉しかったんですね。同じ名前というだけでこんな体験ができるのか、と。その翌月くらいに、『文學界』という雑誌がありまして、そこの書籍広告にあった、文化人類学者の南方熊楠についての評論本を書いている著者が……田中宏和だったんです」
小山「(笑)」
田中「プロ野球選手にはなるし、学術書も出すし、これは大変だなと思ってですね。1995年の年賀状のネタに、〈田中という名前は多い。同姓同名も多いから皆さん気をつけましょう〉みたいな年賀状を出したんです。それが始まりで、なぜか毎年1人、新しい田中宏和さんが見つかったんです」
小山「それは、“宏和”の漢字も同じ?」
田中「同じなんです。銀行に車のローンを組むためにお金を借りようしたらですね、『田中さん、借りられません。多額の借金をされていることが調査で分かりました』と言われたんですよ。生年月日も同じ田中宏和さんが、別の土地でお金を借りていたんですね」
小山・宇賀「えー!」
田中「そうやって毎年、年賀状を出しているうちに周りも知ってきてくれて」
小山「近鉄の田中宏和さんには、その後会ったんですか?」
田中「お会いしました。2010年に“田中宏和運動全国大会”を開いた時に来られて。我々にとっては、まさに銅像が動いているようなものなんですよ。嬉しかったですね」
小山「ギネスに挑まれましたよね。何名、集まったんですか?」
田中「去年の10月29日、東京の渋谷の映画館を貸し切って178人を集めました」
小山「その記録は今も世界一なんですか?」
田中「2月に、田中宏和ドットコムの問い合わせに1通のメールをいただきましてですね。『どうやら、セルビアで256人のミリツァ・ヨヴァノビッチさんが集まったという新記録ができたようです。』というメールだったんですね」
宇賀「それは悔しいですね」
田中「ただ、去年の我々のギネス世界記録が、思いの外世界的に報道されまして。世界44の国と地域、24種類の言語で、BBCのニュースと、『ガーディアン』のヘッドラインニュース、フォックスニュースとかになっちゃったんですよ。想像以上に破られるのが早かったですね。98日くらいでした。BBCのキャスターは我々の報道をしたあとに、『ジョン・スミスに負けるだろう』と。中国だと、29万人の同姓同名がいたりするんですよ」
小山「もし、中国の方が20万人でギネス記録を作ったら田中宏和の会はどうなるんですか?」
田中「ギネス世界記録を追い求めるのはやめようと思ったんですね。遊びとしては面白い、ただ、母数で言うとですね、日本で言うと(田中宏和の数は)上位200番目にも入っていないんですよ。統計的に700〜800人くらいなんですね。むしろ今、世界の同姓同名の集まりの人たちが交流をする、そういう組織を2月に立ち上げました。国際同姓同名連盟、International Same Name Association。異文化交流できるプラットホームがあったら面白いなと思いまして、偉そうなことを言うと、国際平和のNGOが結果的にできちゃったということなんですね」
宇賀「普段はどういう活動をされているんですか?」
田中「普段は、新しい田中宏和さんに会って行くというのをベースにしつつ、メディア出演の話があったりとか、あとは、田中宏和さんが生まれたときはみんなでお祝い会をやったりとか」
小山「それは、誰か田中さんが『うちの息子を入れたいから、宏和の名前をつけます』みたいな人がいるんですか?」
田中「平成から令和への移り変わりの時だったんですけど、メールのタイトルからしびれましたね……〈息子を宏和と名付けました〉」
小山「(笑)」
田中「この活動があることを知って、あえてつけたと。『これだけいろんな人たちと、生まれた時から繋がれるのは子どもにとって資産になる』と言われたんですよ。なので、去年の10月のギネス記録挑戦のイベントでは、その子は3歳になっていました。その時は80歳の田中宏和さんと、3歳の田中宏和さんがいて、2人は孫か曾孫かという感じで仲良くツーショットを撮られたりして」
宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですけども、田中さんはこれまで受け取ったりご自身で書いたりした中で、心に残っているお手紙はありますか?」
田中「去年の(ギネス)記録達成後に、“新幹線の田中宏和さん”からいただいたお手紙です。2017年の時に、岐阜の奥地から田中宏和運動の集まりに参加するために、生まれて初めて新幹線に乗られたんですよ。なので、あだ名が“新幹線さん”と言って。去年は80歳で(イベントに)参加されたんです。〈田中宏和の生を受けて80年。こんなに素晴らしい1日が来るとは、近所の方、知り合いの方などから羨ましがられています。本当の本当にありがとうございました。〉というお手紙をいただいて。直筆の手紙は本当に宝物ですね」
宇賀「今日は『いま想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
田中「“2123年の田中宏和さんへ”という手紙を書きました。今から100年後ですね」
田中さんが、100年後の田中宏和さんへ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(4月23日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、田中宏和さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 田中宏和さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
宇賀「最後に、何かお知らせはありますか?」
田中「田中宏和さんからのご連絡をお待ちしています。(ミリツァ・ヨヴァノビッチさんの記録が)256人なので、近いうちにまた再挑戦できそうな気がします。ただ、やられたらやり返せというのはあまり趣味ではないので、あまりガツガツするのもよろしくないなと思うのですが、新しい田中宏和さんと会うのって本当に楽しいんですね。なので、ぜひ新しい田中宏和さんからの情報、または周りの方からの情報をお待ちしています」
田中宏和さん、ありがとうございました!
田中宏和運動
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、長野県〈信州中野郵便局〉小林拓海さんでした!「信州中野郵便局がある中野市は、長野県北部に位置する、農業が盛んな街です。 普段より郵便局を利用してくださっている農家の方に郵便配達に伺った際、ぶどうをいただいたことがありました。その場で少し食べさせていただき『とても美味しいです』と伝えたところ、お客さまは嬉しそうな表情で『ここでしか作れない自慢の味だ』と話していました。そんな農家さんの想いが詰まっている大切な果物を、私たちがお届けし、ひとりでも多くのみなさんに食べてもらいたいと思っています。」
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