世界で活躍するダンサーのアオイヤマダさんが登場!
- 2023/04/09
ダンサーのアオイヤマダさんをお迎えして
今週は、ダンサーのアイヤマダさんをお迎えしました。2000年生まれ、長野県出身のアオイヤマダさん。東京オリンピック2020閉会式でのパフォーマンス、米津玄師さんをはじめとするアーティストのミュージックビデオなど、国内外で幅広くご活躍。いま注目のダンサーです。
宇賀「ダンスは何歳の頃に始めたんですか?」
アオイ「よく聞かれるんですけどね、5歳とか6歳とかそのくらい? 何となく始めてしまったんですけど」
宇賀「習いに行ったりしたっていうことですか?」
アオイ「そうです、お母さんに連れて行ってもらってダンススクールに行きました」
小山「当時、流行っていたダンスとかはあるんですか?」
アオイ「リズムに体を委ねる。その過程を学ぶ、みたいな。そういう経験って幼少期にしたことがなかったから、こんな体の使い方、感覚があるんだってわかって。生きる喜びみたいな感じでしたね」
小山「そんな若い頃に知ったんですね」
アオイ「いま、大げさに言っているんですけど、人とコミュニケーションをとることがすごく苦手だったんですよ。だからダンスっていうものがすごく柔らかくて、自分にあっているのかもな、と逃げるようにダンスに行きました」
宇賀「いつからプロの道に進もうと思っていたんですか?」
アオイ「プロの道に進めるとも思っていなかったし、プロって何なんだろうっていう世界だから、あまり考えていなかったんだけど。ダンスを続けようと思って東京に上京してきて。そしたら出会った人に山口小夜子さんとか、寺山修司のアングラな世界とか、90年代のクラブシーンをリアルに生きてきた人たちに会って。私は今まで用意されたステージでしか踊ったことがなかったけど、こんなに生活と身近にダンスがあったり、こんな表現があって、1つのダンスというものにもいろんな種類があるんだなと思って。そういうものを探っているうちに、今までずっと繋がっているっていう感じです」
小山「東京オリンピック(の閉会式)で踊ってください、というオファーはどういうタイミング、理由できたんですか?」
アオイ「私もその辺はわからないんですけど、追悼というテーマを表現してほしいというお話をいただいたので、『追悼とはなんだろう?』と思いながら、戦争のことだったり、でもそれだけじゃないし。むしろ生きている人にも追悼という言葉は当てはまるんじゃないかとかそんなふうに考えてクリエイションしました」
小山「でも緊張しますよね、あそこで踊るということは」
アオイ「踊る前はあんまり緊張しないんですよ、実は。踊った後に毛穴という穴が全て開いて、鼻水とか出て、ああ気張ってたんだなぁ、みたいな感じで」
小山「だってあれ踊った時、20歳くらいですか?」
アオイ「そうですねえ」
小山「20歳くらいで、どうですか、『そうですねえ』って言える(笑)」
アオイ「(笑) でも、私からしたらこういうラジオとかの方が緊張しちゃう。緊張します? もうしない?」
宇賀「しなくなってしまったらいけないんだろうなと思いますけども、結構日常の一部になってきていますね」
アオイ「いいですね。日常の一部なんですよ、私もダンスは」
宇賀「もう頼まれなくても『ちょっと踊りたいな』と思ったら踊っちゃったり?」
アオイ「そうですね、楽しませたい、と思ったら。特に堅苦しい雰囲気のところとかだと、余計に踊りたくなりますね。これ、というものっていうよりかは、空間に合わせて踊ることが好きなんですよね。このスタジオだったら、壁の側面のあの台に立って……」
小山「あそこに立つ?」
アオイ「あの辺で踊りたいなって。いつもラジオのスタジオに来ると、すごくパフォーマンスステージだなと思って。ガラス越しに相手が見える、なんか映画を観ているみたいなんですけど、実は向こうもライブでこちらもライブで。すごく変な空間だなといつも思います。パフォーマンスしたい、このスタジオ」
宇賀「ぜひお願いします!」
スタジオでは、アオイさんがスタジオで即興のパフォーマンスを披露してくださいました。
宇賀「すごい、かっこいい!」
小山「いま、完全にガラスの向こうにいるディレクター、ミキサーの人、皆さんに踊っている感じですね」
宇賀「この窓の枠を使った感じですね」
アオイ「そうですね。こんなふうにいつもパフォーマンスのお話をいただいた時は、まず場所を見て、『こういう使い方ができるな』とかそんなふうに考えています」
宇賀「この番組ではお手紙をテーマにお送りしているのですが、アオイさんはいま、文通されているんですって?」
アオイ「文通友達のおばあちゃんがいて。実のおばあちゃんじゃないんですけど、私の好きなごはん屋さんのおかみさん」
宇賀「どうやって知り合って文通することになったんですか?」
アオイ「ごはんを食べに行って、いただきものをたくさんしたから、後日お礼の手紙をお送りして。そしたら返ってきて、また送って、ってしていたら、もう何十通ですね」
小山「いつ頃ですか、最初に手紙を書いたのは?」
アオイ「3年前くらいかな? そのくらいだと思います」
宇賀「お礼をお手紙で書こうと思ったのはどうしてですか?」
アオイ「もともと書くことが好きだったし、おばあちゃんが携帯を持っていなかったので、手紙を久々に書いてみようと思って」
小山「よっぽど手紙を書きたくなるくらい、おいしかったんですよね。普通、ごはんを食べに行ってあまり手紙は書かないですよね。それが文通に繋がるのはすごいですね」
宇賀「他にも文通をしている人とか、昔していた人はいるんですか?」
アオイ「文通ではないのかもしれないですけど、父親が20歳の時に手紙を送ってくれて。それが生まれてはじめて父親の文字を見たんじゃないか、というくらいのはじめてだったんです。それは号泣しましたね。人が書いた文字というのは不思議な力があって、元気になって、魔法みたいなものだなと思いました」
宇賀「今日は『いま想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
アオイ「2年後のアオイヤマダへ、です」
小山「なぜ2年後なんですか?」
アオイ「1年後って大体わかるっていうか、こうかな? ってあるんですけど、2年後って言われると急にわからないんですよね。急に不安になるというか」
小山「5年後とか10年後は先過ぎる?」
アオイ「先過ぎて、こうあっていたいという意識が強くあるんですけど、2年後っていちばんわからない」
アオイさんが2年後の自分に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(4月16日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、アオイさんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST アオイヤマダさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
アオイヤマダさん、ありがとうございました!
アオイヤマダさん Webサイト
アオイ「よく聞かれるんですけどね、5歳とか6歳とかそのくらい? 何となく始めてしまったんですけど」
宇賀「習いに行ったりしたっていうことですか?」
アオイ「そうです、お母さんに連れて行ってもらってダンススクールに行きました」
小山「当時、流行っていたダンスとかはあるんですか?」
アオイ「リズムに体を委ねる。その過程を学ぶ、みたいな。そういう経験って幼少期にしたことがなかったから、こんな体の使い方、感覚があるんだってわかって。生きる喜びみたいな感じでしたね」
小山「そんな若い頃に知ったんですね」
アオイ「いま、大げさに言っているんですけど、人とコミュニケーションをとることがすごく苦手だったんですよ。だからダンスっていうものがすごく柔らかくて、自分にあっているのかもな、と逃げるようにダンスに行きました」
宇賀「いつからプロの道に進もうと思っていたんですか?」
アオイ「プロの道に進めるとも思っていなかったし、プロって何なんだろうっていう世界だから、あまり考えていなかったんだけど。ダンスを続けようと思って東京に上京してきて。そしたら出会った人に山口小夜子さんとか、寺山修司のアングラな世界とか、90年代のクラブシーンをリアルに生きてきた人たちに会って。私は今まで用意されたステージでしか踊ったことがなかったけど、こんなに生活と身近にダンスがあったり、こんな表現があって、1つのダンスというものにもいろんな種類があるんだなと思って。そういうものを探っているうちに、今までずっと繋がっているっていう感じです」
小山「東京オリンピック(の閉会式)で踊ってください、というオファーはどういうタイミング、理由できたんですか?」
アオイ「私もその辺はわからないんですけど、追悼というテーマを表現してほしいというお話をいただいたので、『追悼とはなんだろう?』と思いながら、戦争のことだったり、でもそれだけじゃないし。むしろ生きている人にも追悼という言葉は当てはまるんじゃないかとかそんなふうに考えてクリエイションしました」
小山「でも緊張しますよね、あそこで踊るということは」
アオイ「踊る前はあんまり緊張しないんですよ、実は。踊った後に毛穴という穴が全て開いて、鼻水とか出て、ああ気張ってたんだなぁ、みたいな感じで」
小山「だってあれ踊った時、20歳くらいですか?」
アオイ「そうですねえ」
小山「20歳くらいで、どうですか、『そうですねえ』って言える(笑)」
アオイ「(笑) でも、私からしたらこういうラジオとかの方が緊張しちゃう。緊張します? もうしない?」
宇賀「しなくなってしまったらいけないんだろうなと思いますけども、結構日常の一部になってきていますね」
アオイ「いいですね。日常の一部なんですよ、私もダンスは」
宇賀「もう頼まれなくても『ちょっと踊りたいな』と思ったら踊っちゃったり?」
アオイ「そうですね、楽しませたい、と思ったら。特に堅苦しい雰囲気のところとかだと、余計に踊りたくなりますね。これ、というものっていうよりかは、空間に合わせて踊ることが好きなんですよね。このスタジオだったら、壁の側面のあの台に立って……」
小山「あそこに立つ?」
アオイ「あの辺で踊りたいなって。いつもラジオのスタジオに来ると、すごくパフォーマンスステージだなと思って。ガラス越しに相手が見える、なんか映画を観ているみたいなんですけど、実は向こうもライブでこちらもライブで。すごく変な空間だなといつも思います。パフォーマンスしたい、このスタジオ」
宇賀「ぜひお願いします!」
スタジオでは、アオイさんがスタジオで即興のパフォーマンスを披露してくださいました。
宇賀「すごい、かっこいい!」
小山「いま、完全にガラスの向こうにいるディレクター、ミキサーの人、皆さんに踊っている感じですね」
宇賀「この窓の枠を使った感じですね」
アオイ「そうですね。こんなふうにいつもパフォーマンスのお話をいただいた時は、まず場所を見て、『こういう使い方ができるな』とかそんなふうに考えています」
宇賀「この番組ではお手紙をテーマにお送りしているのですが、アオイさんはいま、文通されているんですって?」
アオイ「文通友達のおばあちゃんがいて。実のおばあちゃんじゃないんですけど、私の好きなごはん屋さんのおかみさん」
宇賀「どうやって知り合って文通することになったんですか?」
アオイ「ごはんを食べに行って、いただきものをたくさんしたから、後日お礼の手紙をお送りして。そしたら返ってきて、また送って、ってしていたら、もう何十通ですね」
小山「いつ頃ですか、最初に手紙を書いたのは?」
アオイ「3年前くらいかな? そのくらいだと思います」
宇賀「お礼をお手紙で書こうと思ったのはどうしてですか?」
アオイ「もともと書くことが好きだったし、おばあちゃんが携帯を持っていなかったので、手紙を久々に書いてみようと思って」
小山「よっぽど手紙を書きたくなるくらい、おいしかったんですよね。普通、ごはんを食べに行ってあまり手紙は書かないですよね。それが文通に繋がるのはすごいですね」
宇賀「他にも文通をしている人とか、昔していた人はいるんですか?」
アオイ「文通ではないのかもしれないですけど、父親が20歳の時に手紙を送ってくれて。それが生まれてはじめて父親の文字を見たんじゃないか、というくらいのはじめてだったんです。それは号泣しましたね。人が書いた文字というのは不思議な力があって、元気になって、魔法みたいなものだなと思いました」
宇賀「今日は『いま想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
アオイ「2年後のアオイヤマダへ、です」
小山「なぜ2年後なんですか?」
アオイ「1年後って大体わかるっていうか、こうかな? ってあるんですけど、2年後って言われると急にわからないんですよね。急に不安になるというか」
小山「5年後とか10年後は先過ぎる?」
アオイ「先過ぎて、こうあっていたいという意識が強くあるんですけど、2年後っていちばんわからない」
アオイさんが2年後の自分に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(4月16日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、アオイさんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST アオイヤマダさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
アオイヤマダさん、ありがとうございました!
アオイヤマダさん Webサイト
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、高知県〈佐川郵便局〉森はるかさんでした!「佐川郵便局のある高知県佐川町は、4月から始まった朝の連続テレビ小説の主人公のモデルでもある植物学者の牧野富太郎の出身地です。2022年4月に、牧野さんの生誕160周年を記念したフレーム切手を販売したのですが、発売当日は幅広い年代の方にお買い求めいただきました。なかなか今は切手やはがきを使う機会は減っていますが、切手を買われて喜んで帰られるお客さまのお顔を見たときに、やっぱり残していかないといけないものだと感じました。」
写真右:佐川町長 片岡 雄司さん
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