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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
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盆栽がいまブーム? 盆栽家の樹弥沙さんが登場!

  • ON AIR
  • 2023/04/02

盆栽家の樹弥沙さんをお迎えして

写真 今週は、盆栽家の樹弥沙(いつき みさ)さんをお迎えしました。
小山「盆栽家、という肩書きを初めて聞きました。どこかから木を切ってきて、自分で作ってそれを売るんですか?」
写真 樹「それは生産者さんと言われる方々で、それこそお野菜を育てているのと同じように、盆栽の苗木を育てている生産者の方もいらっしゃって。私は、盆栽に馴染みのない方が多いので、その裾野を広げるような役割としてお教室をしたりしています」

小山「最近、若い女性が増えているんですか?」

樹「そうですね、一時期と比べるとすごく増えたなという印象がありますね。昔だと大きくて高そうなイメージがあったんですけど、今はギフトとかで桜の盆栽だとか、母の日にちょっとしたプレゼントで盆栽だとか、ギフト感覚で渡せるサイズの盆栽が出始めまして。それがどんどん広がっていく要因にもなったかなと思いますね」

宇賀「今日も持ってきってくださっていますけど、本当に小さくてかわいいですね」
写真 樹「これは白紫檀(しろしたん)という木になります。赤い実がついている木です」

宇賀「木だけだと15センチとか、そのくらいですか?」

樹「そうですね」

小山「木が曲がっているじゃないですか。くねくねと松のように。これは曲がるように誘導するんですか?」
写真 樹「銀色のワイヤーがかかっているのが見ていただけるかなと思うんですけども、もうちょっと苗木のですね、細くて曲げたら曲がるようなところにワイヤーをかけておいて、形を作って、曲がっていることを“曲”と言ったりするんですけど、曲をつけている感じなんですね」

小山「何もしなかったら、普通に1本の木となって上に伸びていくんですか?」

樹「そうですね。庭木と変わらない感じになると思います」

小山「盆栽の面白さは、切ることにあるのか、誘導することにあるのか……何がいちばん楽しみになるんですか?」

樹「お手入れを楽しむというのもあるんですが、やっぱり自然界のものなので、家に一つあるだけで四季を感じることができるんです。この白紫檀という木もそうですが、5月頃には白い小さな花をたくさんつけまして。常緑種と言われる、冬でも落葉しない品種になるんですけども、夏は葉っぱの涼しげな姿を楽しませてもらったり、秋は実を見て楽しんだりというところですかね。好きに形を作っていると思われがちなのですが、実は木にとって心地いい形を目指して作っていっているんですね。心地いいかたちを作れば作るほど、どんどんいい木になっていくんです。その変化を楽しむことができるところが、醍醐味になるんですかね」
写真 写真 樹さんには、スタジオに盆栽もお持ちいただきました。薫堂さんと宇賀さんもハサミを持って、手入れを経験させてもらうことに!

樹「今日お持ちしたのは、私もお教室で使っているような木になるんですね。作り上げているものというよりは、ここから作り上げていくものなので、全然好きに切ってもらっちゃって」

小山「切って形を変える、ということなんですか?」

樹「そうですね。いい盆栽、高い盆栽というのは、大体、不等辺三角形になっているんです。自然界の木というのも、不等辺三角形になって効率よく光合成ができるような形になっているんです。ハサミを入れて切ってですね、木の形を整えるということもできますし。今入っている鉢を植え替えして、この木をちょっと傾けたりしてですね、斜めにすることで不等辺三角形を作ったり。いろいろすることができるんですけども、本当に好きに切ってもらって」
写真 写真 薫堂さんと宇賀さん、そして樹さんはどんなふうに盆栽に手を入れたのか……!? 詳しくはぜひ、radikoでお聴きください(4月9日まで聴取可能)。
写真 写真 写真 写真 樹「興味を持っていただきましたら、気軽に始められますので」

宇賀「やっぱり最初は習った方がいいんですか?」
写真 樹「私は習わずに独学で始めたので、『もうちょっといろいろ学びたいな』となってからお教室とかに行ってもいいですし。何から始めていいかわからない、という場合はお教室に行けば基本のキから教えてくれるので、いいかなと思います」

小山「今まで盆栽に興味もなかったのに、たちまち興味が湧きました」

宇賀「盆栽ってそもそもいつからあるものなんですか?」
写真 樹「もともと、650年くらい前ですかね。平安時代に中国から入ってきました。その当時は盆栽という名前ではなくて、“盆景”。植木の延長線みたいなものだったんですね。それが日本人の繊細なセンスで、より研ぎ澄まされていったものが盆栽になっていったと言われています」

宇賀「海外の方も注目していて、日本にわざわざ買いに来たりすると聞いたことがあります」

樹「それこそ盆栽園では、日本の方よりも海外の方が多い日もあるくらい、買い付けに来られている方は多いと思います」
写真 宇賀「この番組ではお手紙をテーマにお送りしているのですが、これまで受け取ったり、書いたりした中で印象に残っているお手紙はありますか?」

樹「私は子どもが3人いるんですけども、子どもからもらった手紙はいまだに大切にとってあるんです。今、上の子は14歳で、反抗期バリバリで。ちょっと手をつけられないんですけど、そうなってくると昔の手紙を見て、ちょっと癒されてまた育児に向き合う感じなんです」

宇賀「そして、今日は『いま想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね」
写真 樹「すごく悩んだんです。子どもたちにするか、いままでお世話になった方にするかと思ったのですが、せっかくいただいた機会なので盆栽に書いてきました」

小山「もう一つの我が子ですよね」
写真 樹さんが「盆栽」に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、樹さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 樹弥沙さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 宇賀「盆栽を教えてもらいたい、という人はどうするといいですか?」

樹「私の名前で検索していただきましたら、何かしら出てくると思いますので。Instagramと見ていただくとメールアドレスも出ていますので、気軽にわからないことを聞く、とかでもいいですし。オンラインのお教室もあります。全国の方にご参加いただいています」
写真 盆栽家の樹弥沙さん、ありがとうございました!

樹弥沙さん Instagram

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、神奈川県〈瀬谷郵便局〉國野幸春さんでした!

「長野県に住んでいる母親から、近況を知らせる手紙が届き、『近所の方とマレットゴルフや温泉に行ったよ』等、電話で済むような内容が文章になって届きました。そのような他愛もない話を電話よりも手間をかけ、手紙にしたためて送ってくれるということが、母の愛情の表れだと思い、とても嬉しかったです。」
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