ゲストは宇賀なつみ? 初のエッセイ『じゆうがたび』を語ります
- 2023/02/26
宇賀なつみさんをお迎えして
宇賀「今週のゲストは……私、宇賀なつみです! お願いします」小山「すごいですね、自分の番組に自分がゲストで登場するという(笑)」
宇賀「やっぱり図々しかったですかね?(笑) というのも、先日、2月22日に私の初のエッセイ本『じゆうがたび』が発売になりまして。ぜひこれをご紹介させていただきたいとお話をしたのですが、実はですね、タイトルをつけてくださったのが小山薫堂さんなんですよね!」
小山「まさに、『このタイトルどうでしょうか?』というのは、この番組のスタジオで言いましたよね」
宇賀「まさにこの席に座って。先に原稿を読んでいただいて、タイトルをつけてくださいとお願いをして。原稿の裏にスラスラ〜と『じゆうがたび』と書いてくださって。すごくいい! と思って。“自由”と“旅”が入っていて、“うがたび”にもなっている。人によっては“自由型の旅”にもなって」
小山「よかったです」
宇賀「そんな名付けの親である薫堂さんに、今日はお話を聞いていただけたらなと。率直に、読んでみてどうでしたか?」
小山「文章がうまい!」
宇賀「本当ですか? 嬉しい」
小山「記憶力がいいと思いました。幼い頃から今までの自分の人生を、やや日記風であったりとか、旅と絡めながら綴っているんですけど、その時の状況、ディティールなんかもちゃんと書いてあって」
宇賀「小学校高学年の時からずーっと日記を書いているんですよ。前もお話をしたかもしれないんですけど、手帳に2、3行という日もあれば、何かあった時はダーッと書いたりもするんですけど。それを全部読み返しました。薫堂さんとはじめて出会った日のこととかも、その日の言葉で書いてあるんです。だから覚えているっていう」
小山「ちょっとしたメモでも、それが栞となって記憶が蘇ってきたりするんですよね」
宇賀「そうなんですよ。それこそ局アナ時代の時の話とか、あの時こういうことがあったとか、読んでいたら風景が蘇ってきて。これは書かなきゃ! みたいな感じで書いていきましたね」
小山「独立をしてもう4年になりますよね」
宇賀「SUNDAY’S POSTと一緒ですからね」
小山「SUNDAY’S POSTに出演する経緯もここにちゃんと書いてあるんですね」
宇賀「そうなんです。薫堂さんとのLINEも全部さかのぼって調べましたから。原文ママ、載っています」
小山「どのようにしてこの番組が生まれたのかも、『じゆうがたび』を読めばわかることになっています。この4年間を振り返ってみて、どうですか? フリーになった時の想いと、今を比較したらどうですか?」
宇賀「当時は、2年くらいお仕事があったらいいかな? と思っていたので、こんなにいろいろやらせていただけるとも思っていなかったですし、想像していた1万倍くらい今は楽しく生きています」
小山「価値観は変わりましたか?」
宇賀「局アナになることが夢だったので、その夢を叶えていただいて、本当に素敵なお仕事をたくさんさせていただいて。でも勇気を持って辞めて、一人でやるって決めたら一気に持ち物が減ったんですよね。時間とかシフトみたいな拘束もなくなったし、肩書きもなくなって所属もなくなったら、なんか逆に入ってくるものがすごく増えて。薫堂さんとの出会いもそうですし、いろんな方と出会って、すごく仲良くさせていただいていて。生まれ変わったくらい、すべて変わりましたかね」
小山「すごいのは、どこの事務所も入らずにフリーで、しかも人を雇わずに全部一人でやっているでしょう。請求書も自分で書くわけですよね。それは不安ではなかったですか?」
宇賀「むしろ強みになると思っていました。経理も自分でできる、メールや電話も自分で対応できるってなった方が、もしアナウンサーとしての仕事がゼロになっても、何かまたできるじゃないですか。誰かに経理もできるし、マネージャーもできるし。だから練習のためにやっておこうと思いましたし。せっかく入った大きな組織を離れるなら、また大きな組織に所属したら意味ないなと思って。フリーランスになるんだったら本当のフリーランスになると決めて、全部自分でやるというのは今でも変わらないですね」
小山「なかなか男前ですよね」
宇賀「『スケジュール管理とか大変でしょ?』って言われるけど、旅と一緒じゃないですか。飛行機を取ってホテルを押さえて、友達と待ち合わせをしてお店を選んで……仕事も一緒ですよね」
小山「仕事は依頼してくる人に応対しないといけないじゃないですか。何が難しいって、断るのが難しくないですか?」
宇賀「でも、断ります。ちゃんと断ります。断る時こそ、早く丁寧に。たとえば、たまたまスケジュールでダメだったなら『ご一緒したかったんですけど、今回は……』と言ったらまた連絡してくれるかもしれないし、今の自分のやりたいこととそぐわないからとか、こういう仕事はお受けしてないんです、というのは濁さずにはっきり言います。その方が失礼じゃないかな、と」
小山「今日は、そんな宇賀さんが『今、お手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いてきたんですよね。誰なんでしょうね? 人生を変えた本の先生か、90歳のおばあちゃんか、お父さんもあるかな? あとは、幼い頃の自分。このどれかだと思うんですけど……当たっていますか?」
宇賀「なるほど……ブー(笑)」
小山「全部はずれ?」
宇賀「というのも、この本には出てこない方に書きました。完成して手に取った時に、『わあ、この人に読んでもらいたい』と思ったんです」
小山「誰ですか?」
宇賀「中学生の2年生、3年生の時に担任をしてくれていた高沼先生に書いてきました」
宇賀さんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(3月5日まで聴取可能)。
小山「今日の放送を聞いて、『じゆうがたび』を読みたい、買おうと思った方が多いかと思いますが、そんな皆さんに朗報です! なんと、もれなく宇賀なつみさんのサインをいただけます」
宇賀「そうなんですよ。ちょうど昨日、新宿の紀伊國屋書店さんでサイン本お渡し会というのをやったんですけど、本当にたくさんご応募いただいて。人数が限られていたので抽選になってしまったんですね。宇賀ちゃんのサインが欲しいです、というメッセージもたくさんいただいて……薫堂さんが考えてくださっていたんですけど、レターパックサイン会というのをやってみようかなと。『じゆうがたび』をご購入いただいて、レターパックにですね、本と返信用のレターパックを同封して番組までお送りいただけましたら、私がその本にサインを入れてお戻しします」
小山「名前も書くんですよね」
宇賀「ご希望でしたら」
小山「この名前で書いてください、と明記してもらえれば書きますよね」
宇賀「もしよかったらその際にですね、本の感想なども一緒に添えていただけたらとても嬉しいです。宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 宇賀なつみ宛】にお願いします。発売からちょうど1ヶ月後応募は3月22日まで必着でお願いします。お時間がかかってしまうかもしれませんが、必ずお返しします」
ゲストの宇賀なつみさん、ありがとうございました!
宇賀さんのエッセイ『じゆうがたび』詳細はこちらから!
「じゆうがたび」
小山「まさに、『このタイトルどうでしょうか?』というのは、この番組のスタジオで言いましたよね」
宇賀「まさにこの席に座って。先に原稿を読んでいただいて、タイトルをつけてくださいとお願いをして。原稿の裏にスラスラ〜と『じゆうがたび』と書いてくださって。すごくいい! と思って。“自由”と“旅”が入っていて、“うがたび”にもなっている。人によっては“自由型の旅”にもなって」
小山「よかったです」
宇賀「そんな名付けの親である薫堂さんに、今日はお話を聞いていただけたらなと。率直に、読んでみてどうでしたか?」
小山「文章がうまい!」
宇賀「本当ですか? 嬉しい」
小山「記憶力がいいと思いました。幼い頃から今までの自分の人生を、やや日記風であったりとか、旅と絡めながら綴っているんですけど、その時の状況、ディティールなんかもちゃんと書いてあって」
宇賀「小学校高学年の時からずーっと日記を書いているんですよ。前もお話をしたかもしれないんですけど、手帳に2、3行という日もあれば、何かあった時はダーッと書いたりもするんですけど。それを全部読み返しました。薫堂さんとはじめて出会った日のこととかも、その日の言葉で書いてあるんです。だから覚えているっていう」
小山「ちょっとしたメモでも、それが栞となって記憶が蘇ってきたりするんですよね」
宇賀「そうなんですよ。それこそ局アナ時代の時の話とか、あの時こういうことがあったとか、読んでいたら風景が蘇ってきて。これは書かなきゃ! みたいな感じで書いていきましたね」
小山「独立をしてもう4年になりますよね」
宇賀「SUNDAY’S POSTと一緒ですからね」
小山「SUNDAY’S POSTに出演する経緯もここにちゃんと書いてあるんですね」
宇賀「そうなんです。薫堂さんとのLINEも全部さかのぼって調べましたから。原文ママ、載っています」
小山「どのようにしてこの番組が生まれたのかも、『じゆうがたび』を読めばわかることになっています。この4年間を振り返ってみて、どうですか? フリーになった時の想いと、今を比較したらどうですか?」
宇賀「当時は、2年くらいお仕事があったらいいかな? と思っていたので、こんなにいろいろやらせていただけるとも思っていなかったですし、想像していた1万倍くらい今は楽しく生きています」
小山「価値観は変わりましたか?」
宇賀「局アナになることが夢だったので、その夢を叶えていただいて、本当に素敵なお仕事をたくさんさせていただいて。でも勇気を持って辞めて、一人でやるって決めたら一気に持ち物が減ったんですよね。時間とかシフトみたいな拘束もなくなったし、肩書きもなくなって所属もなくなったら、なんか逆に入ってくるものがすごく増えて。薫堂さんとの出会いもそうですし、いろんな方と出会って、すごく仲良くさせていただいていて。生まれ変わったくらい、すべて変わりましたかね」
小山「すごいのは、どこの事務所も入らずにフリーで、しかも人を雇わずに全部一人でやっているでしょう。請求書も自分で書くわけですよね。それは不安ではなかったですか?」
宇賀「むしろ強みになると思っていました。経理も自分でできる、メールや電話も自分で対応できるってなった方が、もしアナウンサーとしての仕事がゼロになっても、何かまたできるじゃないですか。誰かに経理もできるし、マネージャーもできるし。だから練習のためにやっておこうと思いましたし。せっかく入った大きな組織を離れるなら、また大きな組織に所属したら意味ないなと思って。フリーランスになるんだったら本当のフリーランスになると決めて、全部自分でやるというのは今でも変わらないですね」
小山「なかなか男前ですよね」
宇賀「『スケジュール管理とか大変でしょ?』って言われるけど、旅と一緒じゃないですか。飛行機を取ってホテルを押さえて、友達と待ち合わせをしてお店を選んで……仕事も一緒ですよね」
小山「仕事は依頼してくる人に応対しないといけないじゃないですか。何が難しいって、断るのが難しくないですか?」
宇賀「でも、断ります。ちゃんと断ります。断る時こそ、早く丁寧に。たとえば、たまたまスケジュールでダメだったなら『ご一緒したかったんですけど、今回は……』と言ったらまた連絡してくれるかもしれないし、今の自分のやりたいこととそぐわないからとか、こういう仕事はお受けしてないんです、というのは濁さずにはっきり言います。その方が失礼じゃないかな、と」
小山「今日は、そんな宇賀さんが『今、お手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いてきたんですよね。誰なんでしょうね? 人生を変えた本の先生か、90歳のおばあちゃんか、お父さんもあるかな? あとは、幼い頃の自分。このどれかだと思うんですけど……当たっていますか?」
宇賀「なるほど……ブー(笑)」
小山「全部はずれ?」
宇賀「というのも、この本には出てこない方に書きました。完成して手に取った時に、『わあ、この人に読んでもらいたい』と思ったんです」
小山「誰ですか?」
宇賀「中学生の2年生、3年生の時に担任をしてくれていた高沼先生に書いてきました」
宇賀さんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(3月5日まで聴取可能)。
小山「今日の放送を聞いて、『じゆうがたび』を読みたい、買おうと思った方が多いかと思いますが、そんな皆さんに朗報です! なんと、もれなく宇賀なつみさんのサインをいただけます」
宇賀「そうなんですよ。ちょうど昨日、新宿の紀伊國屋書店さんでサイン本お渡し会というのをやったんですけど、本当にたくさんご応募いただいて。人数が限られていたので抽選になってしまったんですね。宇賀ちゃんのサインが欲しいです、というメッセージもたくさんいただいて……薫堂さんが考えてくださっていたんですけど、レターパックサイン会というのをやってみようかなと。『じゆうがたび』をご購入いただいて、レターパックにですね、本と返信用のレターパックを同封して番組までお送りいただけましたら、私がその本にサインを入れてお戻しします」
小山「名前も書くんですよね」
宇賀「ご希望でしたら」
小山「この名前で書いてください、と明記してもらえれば書きますよね」
宇賀「もしよかったらその際にですね、本の感想なども一緒に添えていただけたらとても嬉しいです。宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 宇賀なつみ宛】にお願いします。発売からちょうど1ヶ月後応募は3月22日まで必着でお願いします。お時間がかかってしまうかもしれませんが、必ずお返しします」
ゲストの宇賀なつみさん、ありがとうございました!
宇賀さんのエッセイ『じゆうがたび』詳細はこちらから!
「じゆうがたび」
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、福島県〈須賀川郵便局〉庄司康宏さんでした!「須賀川市は、ウルトラマンの生みの親の円谷英二監督や、マラソンの円谷幸吉選手の故郷で有名です。 配達の仕事は人と人の心をつなぐ、かけがえのない仕事だと思っています。毎日配達していると、お客さまが顔を覚えて話しかけてくださり、新たなつながりができます。手紙ももちろんそうですが、色々な人とのつながりができる、そういうことを大切にして仕事をしています。 印象に残っていることは、震災のときに配達に伺ったお客さまにとても感謝されたことです。震災直後はみんなどうしていいか分かりませんでしたが、そのような中でも、郵便局ではいつも通りに郵便物をお届けして、非日常なことが起こってもしっかりと配達をして、お客さまが日常の風景を感じ取れたのではないかと思ってます。そんな時にお客さまから『ありがとう』と感謝されたことが心に残っています。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛