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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
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手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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厚切りジェイソンさんと、映画『湯道』のお話

  • ON AIR
  • 2023/02/19

厚切りジェイソンさんをお迎えして

写真 小山薫堂さんが企画・脚本を手がけた映画「湯道」が2月23日(木・祝)に公開になります。公開直前スペシャルということで、今週は、出演者のお一人である厚切りジェイソンさんをお迎えします。
写真 宇賀「厚切りジェイソンさんは、日本語堪能な外国人・アドリアンを演じていらっしゃいます。どんな印象でしたか?」

厚切り「シチュエーション的には、僕の実際の人生に近かったかもしれないですね。僕も日本人の妻がいまして、当時はお父さんとの挨拶とか色々あって。アドリアンもその状況なんですよね。日本人女性のフィアンセがいて、お父さんに理解を求めて相談するような段階ですよね。だから親しい、やったことがある感じがありましたね」

宇賀「薫堂さんはどうしてこのアドリアンという役を誕生させたんですか?」

小山「今から7年くらい前、まさに湯道をつくった時。パリに住んでいる日本人の友人がいまして、彼女がフランス人と結婚したんです。『湯道というものをやろうと思うんだ』と言ったら、『すごくいいと思う。日本人はお風呂の入り方をみんな当たり前だと思っているけど、知らないんですよね、外国の人は』と言っていて。その時のエピソードで、旦那さんを箱根に連れて行って『日本人はお風呂に入る前に入念に体を洗うから、絶対に洗ってから入りなさい』と言ったら、脱衣所にシンクが並んでいたから、そこで体を洗ったんです、と」

厚切りさんが演じたアドリアンは、フィアンセの父親に認めてもらうため「ハダカノツキアイ」に挑む、という役どころ。日本の入浴施設の勝手がわからず、脱衣所のシンクで体を洗いフィアンセの父親を怒らせてしまう……というシーンが劇中にあります。

厚切り「本当にあったんですね!」

小山「温泉に入ったことがない外国の人が行った時に、『体をちゃんと洗いなさい』と言われて服を脱いだところにシンクがあったら、ここで洗うと思うかもしれないですね」
写真 小山「アメリカの方は日本の温泉は好きですよね」

厚切り「好きな人は多いですね。アメリカにないからじゃないですかね。日本の文化を味わえる、という意味で」

小山「映画をアメリカの方に見せたらどう感じると思いますか?」

厚切り「一緒に入る良さが伝わると思いますよ。ただ『一緒に人前で裸になるのは恥ずかしい』、『なんでこういうことをするのか?』とかじゃなくて、関係が深くなるし、コミュニティがそこに生まれているというのも見えているので、いい伝え方だと思います」

小山「よかったです!」

厚切り「言わざるを得ない立場なので(笑)」

小山・宇賀「(笑)」
写真 写真 小山「厚切りさんが日本に暮らして、この日本文化いいな、と思うものはありますか?」

厚切り「好きなものは多いんですよね。たとえば、盆栽。憧れますよね。時間をかけて大事に育てて、命を整えていくような気持ちで。あとは、錦鯉。『こーんにーちはー!』じゃない方の」

小山「鯉なんて、僕らは考えたことなかったですね」

厚切り「日本といえば、浮かぶんですよ」

宇賀「結構、外国の方から人気って聞きますね」

厚切り「きれいですしね。ただ、あんまり多い時にエサを与えるとホラー映画みたいになる……。あとは正式な名前はわからないんですが、寺の外に岩が置いてあって、その砂を整える……あれがいいですね」

小山「枯山水ですね。日本に来て、色々なところを旅されていると思いますけど、ここが好きだっていうところはあるんですか?」
写真 厚切り「長いこと厚木に住んでいて、自然豊かなところが大好きで。厚木にある山の上に、乾燥し切ったことがないと言われている池があるんです。いつになっても、真夏に行ってもちょっとだけ水が残っている、神秘的なところがあって。その外に龍が置いてあって、彼がそれを守っていると言われているんです。白山という山のいちばん上にあるんです。ジブリ映画の中に入った感覚で、すごく好きですね。走りながら登山したら、20分くらいで行けます。ちょっと離れた県立公園まで、ずっと山脈沿いのトレイルがあって。
すごく好きなんですけど、山ビルがすごくて。必ずそいつらが靴に入るんですよ。どうしたらいい!? それだけが困るんです。気づかないまま帰って、それこそお風呂に入る前に体をきれいにして、『まだついてる!』っていうこともありました。その白山のハイキングトレイルが始まるところに温泉があるんですよ。いいところですよ」

小山「厚木飯山温泉郷ですね。今度行ってみよう、面白そうですね。あれ、厚木と厚切りは、かけたんですか?」

厚切り「かけました。面白いでしょ?」

小山・宇賀「(笑)」

宇賀「さて、この番組は手紙をテーマにしているのですが、今日は『今、お手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」

厚切り「ちょっと自由度の高い捉え方で考えてきたんですけど。僕は今、インコを飼っています。グリフというインコなんですけど、そのグリフ宛てに」

厚切りジェイソンさんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(2月26日まで聴取可能)。

宇賀「今日の放送を聞いて、厚切りさんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 厚切りジェイソンさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 宇賀「最後に、映画『湯道』の見どころを、ジェイソンさん、お願いします」

厚切り「僕から見ると外国人の立場ではありますが、日本の温泉、お風呂の文化がまったくわからない人が見ても、お風呂の良さ、お風呂に入ったらどういうコミュニケーション、関係が作れるのかとかを全部見れるようになっている作品だと感じています。ぜひ、劇場でご覧になってはいかがでしょうか?」
写真 厚切りジェイソンさん、ありがとうございました!

映画「湯道」は 2月23日(木・祝)公開です。
https://yudo-movie.jp

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

宇賀さんのエッセイ『じゆうがたび』レターパックサイン会を開催!

宇賀さんのはじめてのエッセイ本『じゆうがたび』が2月22日(水)に発売されます。それを記念して、SUNDAY’S POSTで「レターパックサイン会」を開催します。
宇賀さんのサインを希望される方は、ご自身で購入された『じゆうがたび』の本と、返信用のレターパックを同封して番組宛てにお送りください。宇賀さんがその本にサインを入れて、お戻しいたします。
宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。3月22日(水)必着でお願いします。

音楽が聴ける切手が発売中

写真 2月15日(木)に「音楽が聴ける切手」が発売されました。縦長の切手の上部をめくると二次元コードが現れ、読み取るとSpotifyの中の「ありがとうの気持ちを伝えるプレイリスト」を聴くことができます。日本郵便社員が選曲した、懐かしの大ヒット曲から令和の最新曲まで、39曲の豪華なラインナップです。購入した方の特典として、「手紙にまつわるプレイリスト」も切手シートの外側の二次元コードから読み取ることができます。ぜひ「書ききれない想いをメロディーに乗せて」届けてみませんか?
詳しくはこちらからお願いします。

音楽でありがとうを伝える切手

ポストカーが千葉県勝浦市に登場!

千葉県勝浦市で開かれる「2023かつうらビッグひな祭り」に、ポストカーが登場します。
勝浦市の遠見岬神社をはじめ、中央商店街を中心に飾られた、約4,000体のひな人形が圧巻の「かつうらビッグひな祭り」が、4年ぶりに開催されます。
開催は2月24日(金)から、3月3日(金)まで。ポストカーは、2月25日(土)と26日(日)に、遠見岬神社近くの駐車場に駆けつけます。
当日、ポストカーに差し出していただいた手紙には、オリジナルの消印が押されます。さらに、ぽすくまも遊びに来てくれるようです!
「かつうらビッグひな祭り」の思い出を手紙にして、ポストカーから届けてみてはいかがでしょうか? お近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてください。

詳しくは&Postサイトをご覧ください。

「&Post」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、北海道〈留寿都郵便局〉小松平香乃さんでした!

「書留の『留』という字に、『寿』に『都』と書いて、『るすつ』と読みます。大根の生産量が北海道でも上位で、野菜が美味しいところです。 毎月、留寿都郵便局の社員に会うために、郵便局へ来てくださるお客さまがいらっしゃるのですが、いらっしゃるたびに手紙を書いて送ってくださり、私もそれに返事を書いてお返しするというのをかれこれ1年ほど続けております。 SNSが主流になっているので、私自身お手紙を書く機会があまりなかったのですが、そのお客さまからいただいた手紙を見て、やはり手紙にしかない、あたたかさがあると感じました。私もお知らせやお礼のはがきなど、なるべく手書きで一言添えて、お客さまへお出しするようにしています。」
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