サッカー日本代表キャプテン 吉田麻也さんが登場!
- 2023/01/08
サッカー日本代表キャプテン 吉田麻也さんをお迎えして
宇賀「去年、みんなが感動したことと言えば、やっぱりサッカーW杯 カタール大会ですよね。今回は、急遽、キャプテンの吉田麻也さんが来てくださいました! よろしくお願いします」
小山「どういうきっかけで来ていただけたのか、よくわからないのですが」
宇賀「たまたまいらっしゃったんですよね?」
吉田「たまたま、自分の番組を収録していて。『1回ストップ』と言われてここに運ばれてきました」
宇賀「そんな感じで出ていただけるなんて!(笑) 我々も夢のようです」
小山「しかも聞くところによると、お兄様がJP(日本郵便)にお勤めなんですね?」
吉田「そうですね、長崎で」
小山「今も現役の郵便局員ですか?」
吉田「僕は2人の兄がいるんですけど、2人とも郵便局で働いていて。長男はもう辞めて僕と一緒に仕事をしているんですけど、次男は今も郵便局です。ただちゃんと仕事しているかはわからないんで、言っていいかどうか不安なんですけど(笑)、たぶん事後報告でなんとかなると」
小山「しかも長崎といえばですよ、僕の中での吉田麻也さんは、『寿々屋(※長崎の食堂)』の常連!」
吉田「間違いないですね」
宇賀「お店にお写真が飾ってありますもんね」
吉田「そうなんです……なんで知っているんですか?」
宇賀「行ったことがあるんです」
小山「常連なんですよ。吉田さんのサインよりも僕のサインの方が飾ってあるかもしれない(笑)。行くたびにお店のお母さんが嬉しそうに言っていたので、なんかすごく会ったことがないけどシンパシーを感じています」
吉田「僕、実家があの近くなんです。昔からあの辺は皿うどんとかちゃんぽんを出前で運んできてくれるのがしきたりというか」
宇賀「ご実家に帰られることはありますか?」
吉田「年に1回ですね。子どもを見せに行くくらいですけど。海外に住んでいるのでなかなかシーズン中に帰るのは難しいので、オフ期間に長崎に帰って、子どもを親に会わせて。地方なので、帰るとえらいことになるんですよ。あんまり長くいると大変なことになるので」
小山「今回はドイツに行かずにいきなりカタールから日本に帰ってきたんですか。長崎にはこれから行くんですか?」
吉田「今回は1週間も入れないので、東京で少し仕事と治療、体のケアだけをして帰ります」
小山「きっとご実家にはサインの色紙がいっぱい積まれていて……」
吉田「基本的に、家にいる時はサインを書きながら何かをながらで、ごはんを食べたりしゃべったりをしているので。それこそ年賀状もめちゃめちゃ出すので。僕の名前と僕の写真で、毎年夏とお正月は必ず出すので。もっと若い時は、300枚とか毎回サインを書いて出していました」
小山「すごい!」
宇賀「こうしてお話を聞ける機会をいただいたので、散々いろんな方に聞かれていると思うんですけど、改めてW杯を振り返っていかがでしたか?」
吉田「目標であるベスト8に行くということは達成できなかったんですけど、ドイツやスペインという強豪に対して勝負することはできた。そしてクロアチアに対しても120%で戦えることができたというのはある一定の評価を得られてもいいんじゃないかなと思う反面、やっぱり選手としてはそこのあと少し、あと一歩のところで叶わなかったという悔しさが強いので。ここから前に進んで動き出して行かなきゃいけないなというところですね」
宇賀「でもドイツ戦、スペイン戦は本当に楽しませていただきました。最高でしたよね」
小山「最高でした。……すごい素人な質問をしていいですか? PK蹴る時はどのくらい緊張するんですか?」
吉田「これは何かと比較するのは難しいですけど、やっぱり足が震えますよね。特に僕の状況は、すでに前に2人外していたので、相当まずいという状況だったので。緊張しますよ。報ステ(※報道ステーション)の生(放送)くらい緊張しますよ」
宇賀「いやいや、もっとですよ! 比べものにならないです。報ステは明日も明後日もありますから。でも10年前に報道ステーションでスポーツキャスターをしていた時、あの時から代表で活躍されていて、取材もさせていただいていて。どうですか、あの頃に比べると代表って変わったところ、強くなっているとか、何か実感としていかがですか」
吉田「強くなっているのは実感として、海外で活躍する選手たちが当たり前に増えていって、今やもうスタメンで出ている選手はほとんどが海外組という状態なので。そこでの場数や経験値は間違いなく上がっているんですよね。ただ、他の国ももちろん成長しているので、これからは他の国の成長以上のスピードで成長していかないと、追いついていかなくなってくると思うので。今はスポーツはいろんなものが取り入れられて、新しいトレーニングだったり休養だったり食事だったりというところを突き詰めていかなきゃいけないんで。大変な戦いがまだまだ待っているなという感じですね」
宇賀「すごいなと思っちゃいましたけどね」
小山「本当にすごい試合でしたもんね。いろんな人に勇気与えましたよね、間違いなく」
吉田「それは森保監督が『勇気と元気を与えなきゃいけない』ということは常々ミーティングでも言われていますし、特にコロナ禍の時は医療従事者や苦しい思いをしている方達に対して、エネルギーやパワーを与えようという話をずっとされていたので。これがマイクパフォーマンスのような、そういう感じだったらあんまりこっちも飲み込めないんですけど、森保さんは心の底からそういうことを平気で言う人なんですよ、心底。本当に思っているんだと思うんですよね。やっぱりそこに森保さんの人間性の良さが出ていたんじゃないかと思いますね」
宇賀「監督の言葉は画面越しでも伝わってきましたよね」
吉田「森保さんも長崎出身なんですよ」
小山「そうなんですか!」
宇賀「長崎すごいですね!」
小山「僕、天草出身なんですよ」
吉田「あ、そうなんですか! どおりでシンパシーを……」
小山・宇賀「(笑)」
吉田「うちの兄は森保さんのご実家に郵便物を届けていたんですよ、配達エリアがあって。すごい郵便局の話で盛り上がって嬉しいです」
宇賀「我々としてもこの上なく嬉しいです」
小山「お兄さんが配達する郵便物に、お兄さんがサッカーボールのハンコとか押したらいいですよね」
宇賀「そんな特別なことできます?」
小山「あるいはラインのギリギリのところにハンコを押して、『やった、これ吉田さんが届けてくれた!』みたいな(笑)」
吉田「兄に怒られます、『そんな時間ない』とか(笑)」
宇賀「今回は若い世代の選手ともやられていたと思うんですけど、どうですか、年下の選手から受ける刺激とか」
吉田「当時、取材を受けている時は僕が若手だったので、ついていけばいいだけだったんですけど、今は立場が違うので。僕は自然体で接しているつもりですし、彼らもすごく成熟しているので、難しいなと感じることは特にはないですね。僕は特にオリンピックも行かせてもらったので、若い世代の選手たちとやる時間が長いので、僕のことも理解してくれているし、向こうのことも理解しているしという感じはするんですけど……どうですか? 僕、10年前と変わりましたか?」
宇賀「キャプテン、という感じですよね。頼もしさもすごいんだろうなと思いました」
吉田「いやあ、どうなんですかね? そうじゃないとダメですからね、むしろ」
宇賀「若い選手の皆さんも受け答えとか見るとすごくしっかりされているな、と。冷静だなと」
吉田「今の選手は僕の時に比べたら全然しっかりしています」
小山「何がいちばん違う感じがしますか?」
吉田「真面目ですね。僕が真面目じゃなかったっていう(笑)」
宇賀「みんなで『わー!』みたいになることがなさそうな感じが」
吉田「少ないかもしれない。少ないし、いい意味で真面目なんですけどちょっとおとなしいな、おとなしすぎるかもなという気もします。もっとバカになっていいし、もっと自分を出してもいいし。その個性はファンの人の印象にすごく残るんですよね。たとえば本田圭佑さんとか、中田英寿さん、中村俊輔さん。なんかインパクトがあるんじゃないですか。そういう選手が出てきても面白いのかなと思います」
小山「物怖じしない感じがしますけどね、今の若者たちは」
吉田「若くして海外で戦っているので、そういうところの度胸だったり経験値はもちろんあるし。たとえば久保建英はずっとスペインでやっているので、僕らが当時行った時の何もわからない状況ではないので。そういうのは積み重なっていくもので、日本の選手の評価だったり、価値というのを上げているのは過去の選手たちで。今の選手たちはそれをさらにいいものにしていかないといけないなと、常々みんなに言っています」
宇賀「今回、日本だけじゃなくていろいろな国の試合を見ていて思ったのは、前評判は全然あてにならないんだなと。こっちの方が強いでしょ、と思っているところが必ず勝つわけじゃないと」
吉田「それがまたサッカーの面白さですよね。みんなが当たり前にゲームでブラジルやアルゼンチンを使って当たり前に勝つ、というわけではないんですよね。それがやっぱり面白くて素晴らしいところだと思います」
小山「この番組は手紙をテーマにした番組なんですけど、今までもらった手紙で印象に残っている手紙はありますか?」
吉田「お父さんは結構マメなんですよね。僕が学生の頃はしょっちゅう手紙が来ていました。僕は小学校まで長崎で、中学校からは名古屋のグランパスというチームに入るために親元を離れたんですよ。だから毎週、必ずはがき1枚、おばあちゃんに手紙を書けとお父さんに言われていて。毎週書いて、毎週送っていました。……こんなに郵便局のいい話ができて嬉しいです(笑)」
宇賀「本当に嬉しいですよ! ちょうど明日、9日が成人式なんですよ。今、新成人は18歳になりましたけど、20歳の頃の自分はもうプレーはされていたと思うんですけど」
吉田「……今、もう1個いい話を思い出しました。当時、グランパスにいて。成人式ということでお世話になっている服屋さんに行って、一張羅を買ったんです。すごくイタリアのいいブランドのスーツで、先輩に『これがいい』って言われて、高くて。『マジかよ』と思いながら買ったんですよ。それで成人式に行ったんです。今日はたまたまこの前にスポンサーさんのところに行ってきたのでスーツ姿なんですけど、普段はほとんどラフな格好が多いんです、サッカー選手は。スーツを着る機会がなかなかないんですけど、ずっと兄が郵便局で仕事をしていたんで、郵便局の仕事来ないかなって思っていたら、ある時、何年か前に郵便局の中で読まれる雑誌があるらしいんですけど、それの取材を受けまして。その時に初心に戻るということで、20歳の時に買っていたスーツをお直ししてその取材に挑んだんですよ。いい話や!(笑)」
宇賀・小山「(笑)」
小山「そのスーツは今は?」
吉田「今も持っています」
小山「20歳になった記念に1着作るのはいいかもしれないですね」
吉田「ちょっと値段が張るものでも。すごくいい思い出になるんじゃないかと思います」
宇賀「新成人に向けて何かメッセージがあれば、ぜひいただきたいなと思うのですが」
吉田「やっぱりチャレンジすることじゃないですかね。何をチャレンジしても失うものはないというか、怖くないじゃないですか。僕が若手の時そうだったんですけど、ミスが許される歳じゃないですか。今の僕が同じプレーでミスするのと、20歳のセンターバックがミスするのとでは受け止められ方が違うので。やっぱりミスをして、そこから学んで良くなっていくという繰り返しが必要になると思うので、ぜひ新成人の皆さんもたくさんトライすることをおすすめしたいです」
吉田麻也さんはJFN38局で「吉田麻也のチャレンジ&カバー」のパーソナリティーを務めていらっしゃいます。こちらもぜひチェックしてください!
宇賀「今日の放送を聞いて、吉田さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。ご本人に責任をもってお渡しいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 吉田麻也さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
吉田麻也さん、ありがとうございました!
宇賀「たまたまいらっしゃったんですよね?」
吉田「たまたま、自分の番組を収録していて。『1回ストップ』と言われてここに運ばれてきました」
宇賀「そんな感じで出ていただけるなんて!(笑) 我々も夢のようです」
小山「しかも聞くところによると、お兄様がJP(日本郵便)にお勤めなんですね?」
吉田「そうですね、長崎で」
小山「今も現役の郵便局員ですか?」
吉田「僕は2人の兄がいるんですけど、2人とも郵便局で働いていて。長男はもう辞めて僕と一緒に仕事をしているんですけど、次男は今も郵便局です。ただちゃんと仕事しているかはわからないんで、言っていいかどうか不安なんですけど(笑)、たぶん事後報告でなんとかなると」
小山「しかも長崎といえばですよ、僕の中での吉田麻也さんは、『寿々屋(※長崎の食堂)』の常連!」
吉田「間違いないですね」
宇賀「お店にお写真が飾ってありますもんね」
吉田「そうなんです……なんで知っているんですか?」
宇賀「行ったことがあるんです」
小山「常連なんですよ。吉田さんのサインよりも僕のサインの方が飾ってあるかもしれない(笑)。行くたびにお店のお母さんが嬉しそうに言っていたので、なんかすごく会ったことがないけどシンパシーを感じています」
吉田「僕、実家があの近くなんです。昔からあの辺は皿うどんとかちゃんぽんを出前で運んできてくれるのがしきたりというか」
宇賀「ご実家に帰られることはありますか?」
吉田「年に1回ですね。子どもを見せに行くくらいですけど。海外に住んでいるのでなかなかシーズン中に帰るのは難しいので、オフ期間に長崎に帰って、子どもを親に会わせて。地方なので、帰るとえらいことになるんですよ。あんまり長くいると大変なことになるので」
小山「今回はドイツに行かずにいきなりカタールから日本に帰ってきたんですか。長崎にはこれから行くんですか?」
吉田「今回は1週間も入れないので、東京で少し仕事と治療、体のケアだけをして帰ります」
小山「きっとご実家にはサインの色紙がいっぱい積まれていて……」
吉田「基本的に、家にいる時はサインを書きながら何かをながらで、ごはんを食べたりしゃべったりをしているので。それこそ年賀状もめちゃめちゃ出すので。僕の名前と僕の写真で、毎年夏とお正月は必ず出すので。もっと若い時は、300枚とか毎回サインを書いて出していました」
小山「すごい!」
宇賀「こうしてお話を聞ける機会をいただいたので、散々いろんな方に聞かれていると思うんですけど、改めてW杯を振り返っていかがでしたか?」
吉田「目標であるベスト8に行くということは達成できなかったんですけど、ドイツやスペインという強豪に対して勝負することはできた。そしてクロアチアに対しても120%で戦えることができたというのはある一定の評価を得られてもいいんじゃないかなと思う反面、やっぱり選手としてはそこのあと少し、あと一歩のところで叶わなかったという悔しさが強いので。ここから前に進んで動き出して行かなきゃいけないなというところですね」
宇賀「でもドイツ戦、スペイン戦は本当に楽しませていただきました。最高でしたよね」
小山「最高でした。……すごい素人な質問をしていいですか? PK蹴る時はどのくらい緊張するんですか?」
吉田「これは何かと比較するのは難しいですけど、やっぱり足が震えますよね。特に僕の状況は、すでに前に2人外していたので、相当まずいという状況だったので。緊張しますよ。報ステ(※報道ステーション)の生(放送)くらい緊張しますよ」
宇賀「いやいや、もっとですよ! 比べものにならないです。報ステは明日も明後日もありますから。でも10年前に報道ステーションでスポーツキャスターをしていた時、あの時から代表で活躍されていて、取材もさせていただいていて。どうですか、あの頃に比べると代表って変わったところ、強くなっているとか、何か実感としていかがですか」
吉田「強くなっているのは実感として、海外で活躍する選手たちが当たり前に増えていって、今やもうスタメンで出ている選手はほとんどが海外組という状態なので。そこでの場数や経験値は間違いなく上がっているんですよね。ただ、他の国ももちろん成長しているので、これからは他の国の成長以上のスピードで成長していかないと、追いついていかなくなってくると思うので。今はスポーツはいろんなものが取り入れられて、新しいトレーニングだったり休養だったり食事だったりというところを突き詰めていかなきゃいけないんで。大変な戦いがまだまだ待っているなという感じですね」
宇賀「すごいなと思っちゃいましたけどね」
小山「本当にすごい試合でしたもんね。いろんな人に勇気与えましたよね、間違いなく」
吉田「それは森保監督が『勇気と元気を与えなきゃいけない』ということは常々ミーティングでも言われていますし、特にコロナ禍の時は医療従事者や苦しい思いをしている方達に対して、エネルギーやパワーを与えようという話をずっとされていたので。これがマイクパフォーマンスのような、そういう感じだったらあんまりこっちも飲み込めないんですけど、森保さんは心の底からそういうことを平気で言う人なんですよ、心底。本当に思っているんだと思うんですよね。やっぱりそこに森保さんの人間性の良さが出ていたんじゃないかと思いますね」
宇賀「監督の言葉は画面越しでも伝わってきましたよね」
吉田「森保さんも長崎出身なんですよ」
小山「そうなんですか!」
宇賀「長崎すごいですね!」
小山「僕、天草出身なんですよ」
吉田「あ、そうなんですか! どおりでシンパシーを……」
小山・宇賀「(笑)」
吉田「うちの兄は森保さんのご実家に郵便物を届けていたんですよ、配達エリアがあって。すごい郵便局の話で盛り上がって嬉しいです」
宇賀「我々としてもこの上なく嬉しいです」
小山「お兄さんが配達する郵便物に、お兄さんがサッカーボールのハンコとか押したらいいですよね」
宇賀「そんな特別なことできます?」
小山「あるいはラインのギリギリのところにハンコを押して、『やった、これ吉田さんが届けてくれた!』みたいな(笑)」
吉田「兄に怒られます、『そんな時間ない』とか(笑)」
宇賀「今回は若い世代の選手ともやられていたと思うんですけど、どうですか、年下の選手から受ける刺激とか」
吉田「当時、取材を受けている時は僕が若手だったので、ついていけばいいだけだったんですけど、今は立場が違うので。僕は自然体で接しているつもりですし、彼らもすごく成熟しているので、難しいなと感じることは特にはないですね。僕は特にオリンピックも行かせてもらったので、若い世代の選手たちとやる時間が長いので、僕のことも理解してくれているし、向こうのことも理解しているしという感じはするんですけど……どうですか? 僕、10年前と変わりましたか?」
宇賀「キャプテン、という感じですよね。頼もしさもすごいんだろうなと思いました」
吉田「いやあ、どうなんですかね? そうじゃないとダメですからね、むしろ」
宇賀「若い選手の皆さんも受け答えとか見るとすごくしっかりされているな、と。冷静だなと」
吉田「今の選手は僕の時に比べたら全然しっかりしています」
小山「何がいちばん違う感じがしますか?」
吉田「真面目ですね。僕が真面目じゃなかったっていう(笑)」
宇賀「みんなで『わー!』みたいになることがなさそうな感じが」
吉田「少ないかもしれない。少ないし、いい意味で真面目なんですけどちょっとおとなしいな、おとなしすぎるかもなという気もします。もっとバカになっていいし、もっと自分を出してもいいし。その個性はファンの人の印象にすごく残るんですよね。たとえば本田圭佑さんとか、中田英寿さん、中村俊輔さん。なんかインパクトがあるんじゃないですか。そういう選手が出てきても面白いのかなと思います」
小山「物怖じしない感じがしますけどね、今の若者たちは」
吉田「若くして海外で戦っているので、そういうところの度胸だったり経験値はもちろんあるし。たとえば久保建英はずっとスペインでやっているので、僕らが当時行った時の何もわからない状況ではないので。そういうのは積み重なっていくもので、日本の選手の評価だったり、価値というのを上げているのは過去の選手たちで。今の選手たちはそれをさらにいいものにしていかないといけないなと、常々みんなに言っています」
宇賀「今回、日本だけじゃなくていろいろな国の試合を見ていて思ったのは、前評判は全然あてにならないんだなと。こっちの方が強いでしょ、と思っているところが必ず勝つわけじゃないと」
吉田「それがまたサッカーの面白さですよね。みんなが当たり前にゲームでブラジルやアルゼンチンを使って当たり前に勝つ、というわけではないんですよね。それがやっぱり面白くて素晴らしいところだと思います」
小山「この番組は手紙をテーマにした番組なんですけど、今までもらった手紙で印象に残っている手紙はありますか?」
吉田「お父さんは結構マメなんですよね。僕が学生の頃はしょっちゅう手紙が来ていました。僕は小学校まで長崎で、中学校からは名古屋のグランパスというチームに入るために親元を離れたんですよ。だから毎週、必ずはがき1枚、おばあちゃんに手紙を書けとお父さんに言われていて。毎週書いて、毎週送っていました。……こんなに郵便局のいい話ができて嬉しいです(笑)」
宇賀「本当に嬉しいですよ! ちょうど明日、9日が成人式なんですよ。今、新成人は18歳になりましたけど、20歳の頃の自分はもうプレーはされていたと思うんですけど」
吉田「……今、もう1個いい話を思い出しました。当時、グランパスにいて。成人式ということでお世話になっている服屋さんに行って、一張羅を買ったんです。すごくイタリアのいいブランドのスーツで、先輩に『これがいい』って言われて、高くて。『マジかよ』と思いながら買ったんですよ。それで成人式に行ったんです。今日はたまたまこの前にスポンサーさんのところに行ってきたのでスーツ姿なんですけど、普段はほとんどラフな格好が多いんです、サッカー選手は。スーツを着る機会がなかなかないんですけど、ずっと兄が郵便局で仕事をしていたんで、郵便局の仕事来ないかなって思っていたら、ある時、何年か前に郵便局の中で読まれる雑誌があるらしいんですけど、それの取材を受けまして。その時に初心に戻るということで、20歳の時に買っていたスーツをお直ししてその取材に挑んだんですよ。いい話や!(笑)」
宇賀・小山「(笑)」
小山「そのスーツは今は?」
吉田「今も持っています」
小山「20歳になった記念に1着作るのはいいかもしれないですね」
吉田「ちょっと値段が張るものでも。すごくいい思い出になるんじゃないかと思います」
宇賀「新成人に向けて何かメッセージがあれば、ぜひいただきたいなと思うのですが」
吉田「やっぱりチャレンジすることじゃないですかね。何をチャレンジしても失うものはないというか、怖くないじゃないですか。僕が若手の時そうだったんですけど、ミスが許される歳じゃないですか。今の僕が同じプレーでミスするのと、20歳のセンターバックがミスするのとでは受け止められ方が違うので。やっぱりミスをして、そこから学んで良くなっていくという繰り返しが必要になると思うので、ぜひ新成人の皆さんもたくさんトライすることをおすすめしたいです」
吉田麻也さんはJFN38局で「吉田麻也のチャレンジ&カバー」のパーソナリティーを務めていらっしゃいます。こちらもぜひチェックしてください!
宇賀「今日の放送を聞いて、吉田さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。ご本人に責任をもってお渡しいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 吉田麻也さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
吉田麻也さん、ありがとうございました!
#手紙にしよう
様々なポストカードを無料でダウンロードできる「#手紙にしよう」。クリスマスカードに年賀状とシーズナルなお手紙に追われて、1月は、手紙に疲れ気味な時期かもしれません。そんな冬のあいだに、いつでも使いやすいポストカードが登場しました。
イラストは犬ん子さんがご担当。1つ目は動物たちがお風呂に浸かっている「あったまゆ」。そして、動物たちがスキーなど雪遊びをたのしむ「さむたのしい」の2種類です。
冬に会うのが楽しみになる予定を書いて、お手紙を送るのはいかがでしょうか? ぜひダウンロードしてみてください。
#手紙にしよう
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、新潟県〈新津中新田郵便局〉中山久美さんでした!「アメリカから来られた外国人のお客さまがいらっしゃったのですが、お客さまが話す英語について、単語の意味などを調べながらやり取りをして、色々な手続きのお手伝いをさせていただきました。 その方がアメリカに帰られる際、荷物を沢山郵送された時に『親切にしてくれてすごく嬉しかった』ということと『日本の郵便局が大好きだ!』と言ってくださり、とても嬉しかったことを覚えています。 私たちがお客さまのためにできることやお手伝いできることを行った結果、『郵便局が大好き』と言ってもらえたことで、胸が温かくなりました。」
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