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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
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手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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全国のお雑煮を調査! お雑煮研究所とは?

  • ON AIR
  • 2022/12/18

お雑煮研究所所長の粕谷浩子さんをお迎えして

写真 今回は、「焼きいも」に続く冬の味覚シリーズの第2弾、「お雑煮」の話題をお届けします。「お雑煮研究所」所長で、全国のお雑煮を調査されている粕谷浩子さんをお迎えしました。
小山「お雑煮の専門家ということは、1年のうちで活躍できる日って数日しかないんじゃないですか?」
写真 粕谷「そうかもしれません。ただ、お雑煮を調べて回るのは年中ですから、住まいも替えながらしています。今年の4月までは福岡に住んでいたんですよ。もともとは東京なんですけど、福岡に行って。九州中の110いくつかの自治体があるんですよ。そこを全部回ってやれ、と思って、引っ越したんです」

小山「ホテルに泊まるんじゃなくて、そっちに暮らしながらご近所の方と仲良くなって、『どんなお雑煮を食べるんですか?』と聞くんですか?」

粕谷「それももちろんそうなんですけど、道を歩いている人だとか、農作業をしている人とかを見つけたら『すみませーん!』と言って、『どんなお雑煮を食べていますか?』っていうことを聞いて。聞くだけでわかるものとわからないものがあるじゃないですか。それこそ天草の方の牛深地域のものとかは、聞いてもわからないんです。“シンジュゴウ”とか言われて。シンジュゴウってわかりますか?」

小山「知らないです」
写真 粕谷「魚のクロサギの地域名だったんです。シンジュゴウで出汁をとっていて、それを焼いて、ほぐし身にして。さらに、甘くない塩餡のあんもちを入れるんです。びっくりするくらい甘くないんです」

小山「それ、天草ですか? 初めて聞きました」

粕谷「牛深地域です」

宇賀「そんなに地域によって違うんですね」

粕谷「同じ天草の中でも違うんです。どこどこでどう、というカテゴリー分けをするよりも、聞いて回ってためていくしかないんですよ」
写真 小山「お雑煮ってあんなにおいしいのに、なぜお正月しか食べないんですかね?」

粕谷「もともと、お雑煮はお公家さんとかが食べる高級なもので。武家のところで食べるようになった時は宴席料理のいちばんはじめに出される汁物だったので、お正月のものじゃないんですよ」

小山「いつ頃からお正月に食べるものになったんですか?」

粕谷「江戸時代と言われています」

小山「ハレのものなのに、なぜ“雑”な“煮”と書くんですか?」

粕谷「不思議ですよね。保臓(ほうぞう)という胃にも優しい食べ物、みたいな言い方からという説だとか、いろいろあるんですけど、それもお正月じゃない時代の話なんですよね」
写真 宇賀「お雑煮の種類っていくつくらいあるんですか?」

粕谷「わかりません!」

小山「粕谷さんが確認しているだけで、何種類くらいですか?」
写真 写真 粕谷「はじめは適当に150種類とか言っていたんですけど、大嘘つきで。実を言うと、いま筋肉痛で死にそうな状態なんですけど……昨日、滋賀県中を自転車で、“お雑煮のナンパ旅”を夜までやってきたんです」

小山「いまは滋賀県に住んでいるんですね」

粕谷「長浜に住んでいます。回っていたら知らないものばっかり出てくるんですよ。そうするとですね、『数って何?』と思うんです」

小山「自転車に乗って、目が合った人に『すみません! お雑煮どんなの食べるんですか?』といきなり聞くんですか?」

粕谷「そうです。2階で洗濯物を干そうとしている人とかにも聞いたら、下りてきてくれて喋りました」
写真 小山「粕谷さんのハッピーオーラがあるからでしょうね」

宇賀「お雑煮の話ってあんまりしたことないから、したいかも。聞いてほしいかもしれないですね」

粕谷「『楽しそうに話を聞いてくれて、ありがとうね』と言ってさよなら、というのはよくあります」
写真 スタジオでは、粕谷さんが作ったお雑煮を薫堂さんと宇賀さんが試食する場面も。作ってきてくださったのは、粕谷さんの出身地である香川県善通寺で食べられているお雑煮です。
どんなお雑煮なのか? 試食の様子は、radikoでお聞きください(12月25日まで聴取可能)。
写真 写真 宇賀「今日は『今、お手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただいているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」

粕谷「中学校1年生の入学の時から、中3の夏まで過ごしていた時の友達に書きました」
写真 粕谷さんがお手紙を書いた相手“リエさん”は、粕谷さんがお雑煮を好きになったきっかけをくれた友達だったとか……お手紙の朗読は、ぜひ、radikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、粕谷さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。ご本人に責任をもってお渡しいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 粕谷浩子さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 お雑煮研究所所長の粕谷浩子さん、ありがとうございました!

お雑煮研究所

粕谷さんの新刊もぜひチェックしてください。

『地元に行って、作って、食べた日本全国お雑煮レシピ(池田書店)』

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

2023年の年賀状、お待ちしています

SUNDAY’S POSTでは、今年も皆さんからの年賀状を募集します。「2023年の目標」を書いて、送ってください。1月7日まで受け付けます。番組からは、その目標にエールを送るお手紙でお返事をします。目標は、1人1つでお願いします。
宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】です。たくさんの年賀状、お待ちしています!

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、沖縄県〈名護郵便局〉上地清隆さんでした!

「私は県外の大学に5年間通ったのですが、卒業できず、地元に戻り、アルバイトとして郵便局に入りました。その後、正社員になった時、今まで言えなかったことや感謝の気持ちを伝えるため、両親に向けて手紙を書きました。手紙が届いた後、両親から電話が来たのですが、泣いて喜んでいる言葉を聞いて、自分もつられて泣いてしまいました。 この仕事を始めてから、手紙や切手が良いものだということを人に伝えたいと思うようになりました。」
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