温泉しか撮らない? 温泉カメラマンの杉本圭さんが登場
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- 2022/11/20
温泉カメラマン 杉本圭さんをお迎えして

宇賀「さすがに知っていますよ! 『いい風呂の日』ですよね」
小山「以前から、この番組でお風呂をテーマにやるならこの方をお呼びしたいと思っていた、そんな方が今日はゲストです。日本でも珍しいと思うのですが、肩書きは『温泉カメラマン』。聞いたことありますか?」
宇賀「聞いたことないです。温泉を撮っているということですか?」
小山「温泉しか撮らないです。銭湯も撮ります」
宇賀「なるほど!」

宇賀「杉本さんが薫堂さんの裸をいちばん見ている、というのは本当なんですか?(笑)」
杉本「たぶん、ここ最近では裸の付き合いというか、恥じらうことなくおじさん二人で裸になっています。風呂に行ったら脱ぐ、そして撮る」

宇賀「一緒にお風呂に入りながら撮っているということなんですね」
小山「杉本さんの何がすごいって、福岡在住なんですよ。どこに行くにも車なんですよ」
宇賀「えっ、東北とか、北海道も?」

宇賀「そもそも、杉本さんはどうしてお風呂専門のカメラマンになられたんですか?」
杉本「純粋に温泉好きだったんです。温泉好きでもともと写真もやっていたんですけど、それまでは温泉に行った記録でしかなかったんですけど、出版社に勤務しまして」
小山「編集者だったんですか?」
杉本「そうなんです、編集だったんです。その出版物がレジャー情報誌だったんですね。だからもう温泉に行くために出版社に入ったというか」
小山「それが目当てで入ったんですか」
杉本「はい」
宇賀「温泉巡りをお仕事でするわけですね」
小山「今までどれくらい入っているんですか?」
杉本「もう10年くらい前で、2,000くらいまでは数えてはいたんですよ。ただもう、そこで数の勝負ではないなと思い始めて。それからまた10年、15年経っているので、3,000とかは超えているんじゃないかなと思います」
小山「温泉を撮る時って湯気で大変じゃないですか? コツはあるんですか?」

小山「撮る角度とかは何かあるんですか? 僕が撮ってもらうときに、『波を立たせてください』って言われたりするんですよ。透けて見えないように」
杉本「無色透明なお風呂は、見えないようにやっぱり波立たせるんです。写真は時間軸がないものなので、お湯の揺らめきを入れることによって、よりお湯の感じ、質感を入れるということをしますね」
小山「最近撮って、ここはいいな! という宿はありましたか?」
杉本「つい先日まで、宮城県の蔵王温泉にいて、ここに峩々温泉という『日本秘湯を守る会』の会員の湯治宿に行っていたんです。紅葉が素晴らしくて。源泉が40度後半のお湯が注がれているのですが、その湯船の縁に寝っ転がるスペースがあるんです。背中を熱い湯が流れていきながら、竹の桶があるんですけど、(お湯を)自分にかけながら、ただただぼーっとする。しかも電波が入らないのでデジタルデトックスにもなるんですね。諦めるしかない、外界とは。そこでの時間が楽しかったですね」
宇賀「いいなあ。入りたくなってきますね。杉本さんはもう温泉しか撮らないんですか?」
杉本「ライフワークでは温泉しか撮らないんですけど、お仕事としては温泉旅館も撮影しています」

杉本「この質問は多くの方にされるんですけど……」
小山「困りますよね。『あの人、うちのこと言わなかった』とか言われたりして(笑)」
杉本「そういう忖度なしに……鹿児島県にある『薩摩硫黄島 東温泉』。薩摩硫黄島という島自体が洋上に浮かぶ富士山のようなもので、火山島なんです。島の至るところから温泉が浸み出しているという」
小山「湯船は誰かが掘ったりしているんですか?」

小山「源泉が下に降りてくるんですね。最後はそれが海に流れていく」
杉本「溶岩ドームの真横、波打ち際にあるお風呂で、まあ素晴らしいロケーションなんですよ。ちょっと海が荒れるとお風呂に波が入ってくるような」
小山「誰かが管理しているわけではないんですか?」

宇賀「ここ、行きたい!」
小山「これは行かなければいけない感じがしますね!」
杉本「お湯が結構phが高いものなので、30分とか入っていると肌が薄いところがピリピリし始めるという、やんちゃな感じのお湯です」

杉本「いろいろ考えたんですけど、一人に絞れず。なので、お世話になった皆様に書かせていただきました」
小山「今まで取材に行った先であるとか、温泉がらみで出会った方ですね」

宇賀「今日の放送を聞いて、杉本さんへお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。ご本人に責任をもってお渡しいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 杉本圭さん 宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
小山「最後に一つ、質問をしていいですか? 杉本さんにとって温泉とは何ですか?」


小山「……なんか湯道家元の言葉みたいですね」
宇賀「もう家元でいいじゃないですか?」
小山「(笑)僕もそう言おう」
宇賀「パクリじゃないですか! 最後に、杉本さんからお知らせはありますか?」
杉本「特にはないんですけど、今楽しみにしているのは薫堂さんの映画『湯道』ですね。その公開を心待ちにしています」
小山「ありがとうございます。『湯道』に出てくる銭湯を杉本さんに撮ってもらったんですよ」
杉本「素晴らしいセットでしたね。またそこに薫堂さんがいい顔をして入っていて」
温泉カメラマン 杉本圭さん、ありがとうございました!

「湯道百選」
映画「湯道」
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毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ

「12月18日(日)までの期間、宮城県制150周年の記念施策の一環として、ポストを旅するキャンペーンが実施されています。宮城県の9ヶ所にラッピングポストが設置されておりまして、周辺の観光名所などがポストに描かれており、その中に仙台・宮城観光PRキャラクターの『むすび丸』も描かれています。イラスト内に描かれている『むすび丸』の数を応募用紙に記入して応募すると、抽選で素敵な商品がもらえるという企画なのですが、女川局の前にもそのポストが設置されていますので、立ち寄っていただけたらと思います ※こちらは期間限定のポストです。」
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