ギタリストの鳥山雄司さんが登場!
- 2022/11/06
ギタリストの鳥山雄司さんをお迎えして
今週は、ギタリストの鳥山雄司さんをお迎えしました。
宇賀「鳥山さんがこれまでご担当されてきた楽曲は、テレビ世界遺産のテーマソング『The Song of Life』、松任谷由実さん、松田聖子さん、葉加瀬太郎さんなど、数多くのミュージシャンのアレンジやサポートを務め、最近では1980年代にジャネット・ジャクソンに書いた曲やシティポップ系の作品が再び注目されています。薫堂さんは、お付き合い長いんですよね?」
小山「そうですね。最初は『世界遺産』(※構成を担当したテレビ番組)でした。テーマの曲を作られて」
宇賀「お仕事もたくさんされているんですね」
小山「あとはWOWOWで鳥山さんの還暦記念番組をやったんですよ。鳥山さんがいろんなミュージシャンとコラボレーションをするという。そのMCを僕がやりました、恥ずかしかったです(笑)。」
鳥山「あれ、解せないんですよね。普通は祝われるから、ちょっと観ていればいい感じがしたんだけど、最初から最後まで弾きっぱなしだったから(笑)」
小山「むしろお祝いしていた感じでしたね」
宇賀「鳥山さんは、ギターは何歳の頃から弾いていたんですね?」
鳥山「ギターに替わったのが幼稚園の年長さんくらいですね」
小山「最初は何だったんですか?」
鳥山「ウクレレ。手が小さいから。うちの父親がハワイアンをやっていて、ギターとかウクレレがあって。きっとミュージシャンにしたかったんでしょうね。子どものためのガラガラみたいなやつは全部なくて、その代わりにウクレレと音叉」
小山「チューニングするための音叉ってことですか?」
鳥山「そうそう。絶対音感をつけろ、みたいなことで、おもちゃでしたね。音叉は楽しいですよ。ポーンと机に当てると結構振動してずっと鳴ったりとかね」
小山「高校の時はプロ並みの演奏をされていたわけですよね」
鳥山「どうなんでしょうね。根拠のない自信みたいなもので。高校2、3年でプロになりたいとは思っていました」
小山「誰かにスカウトされたんですか?」
鳥山「高校2年の時に組み始めたバンドが、大学生とか高校3年の先輩と組んだバンドだったんですよ。慶應なので、大学にライトミュージックソサイエティというビッグバンドの有名なクラブがあって。大学生になったら入るという前提で人生が進んでいたんです。ライトの卒業生は、ほとんど当時のアルファレコードというレコード会社のディレクターだったりして。そこで青田買いされたんですよ。『ライトなんか行くんだったら、うちに来て曲を書きなさい』と。アルファミュージックという制作をやっている方に曲を書きに、大学に入る年の3月くらいから月に1回くらい、曲を書いて何となくカセットでデモテープを作って、持って行っていました」
鳥山さんには、スタジオでギターの生演を披露いただきました。曲はビリー・ジョエル「Just The Way You Are」です。こちらはぜひ、radikoでお聞きください!(11月13日まで聴取可能)
宇賀「鳥山さんは、昨年4月に急逝されたピアニストの和泉宏隆さん、ドラマーの神保彰さんとユニットPYRAMIDを組んでいらっしゃるのですが、その5枚目のオリジナル・アルバムが先週の水曜日にリリースされました」
鳥山「これはクラウドファンディングで最初から作ろうと言って、和泉くんの生前から3人で決めて、レコード会社に頼らないで自分たちでやりたいことをやろうと言って、始めたものなんですけど」
小山「あっという間に集まりましたよね」
鳥山「目標金額は1日かかるかかからないかで。270%か280%、おかげさまで。これはそれこそ高校の時の、アマチュアのバンド仲間なんですよ。神保くんと和泉くんと。彼らは僕より1つ上の学年で、さっき言ったライトミュージックソサイエティに2人とも進んで。神保くんは4年間ライトミュージックソサイエティを務めてカシオペアに行ったんだけど、和泉くんは途中でライトをやめてスクエアに加入したのかな。インストゥルメンタルのヒュージョンバンドの人たちと、僕が組んだと思われがちなんだけどそうじゃなくて、高校の時にコピーして出来なかった曲を、今だったらできるんじゃないの? と言って組み始めたバンドで。うちで練習したものをレコーディングしたり、リハーサルの音源のつもりで録ったものが、これいいからCDにしちゃおうか、みたいな。そんな流れでできたバンドです」
小山「和泉さんは突然だったんですか?」
鳥山「いや、びっくりしました。前日まで、ライブやっていたんですよ、彼。本当にお家に戻られて、寝て、そのまま。突然」
小山「アルバムはもう決まっていたんですか?」
鳥山「決まっていました」
小山「和泉さんのパートは録ってあったり?」
鳥山「いや、全然。だから今回のアルバムに和泉くんの曲も入っているんですけど、彼は作曲のために自分の曲をICレコーダーに60曲くらい録りだめていて。ただやっぱりメモ代わりなんでそんなに完成したものではないんだけどね。そのピアノを抜き出して、僕たちが一緒に演奏をして。ちょっと繋ぎあわせたりして、曲にして」
小山「ICレコーダーの音源をベースにしたんですね」
鳥山「そうなんです」
小山「和泉さんはびっくりしたでしょうね。『この曲がアルバムに入ったんだ!』と」
鳥山「PYRAMID用に書いたのか、自分のプロジェクトのために書いたのかはわからないんだけど、すごくたくさんあったので。彼はきっと世に出した方が喜ぶと思うので続けていこうとは思うんですけど」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、鳥山さんがこれまで受け取ったり書いたりした中で、印象に残っているお手紙はありますか?」
鳥山「今年、フィギュアスケートのアイスショーの音楽のお手伝いをした機会があって。羽生(結弦)くんが、まだプロに転向すると言う前に一緒だったんです。彼がすごい気遣いの人でね。すべてのミュージシャンとすべての参加したアーティストの人にちゃんと手書きでお手紙を書いてくれて、いただいたんですけど。出会いをすごく大事にしてくれるんだな、と思って。すごく感動した覚えがあります」
宇賀「今日は、今お手紙を書きたい方へ宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
鳥山「中学の時の音楽の先生。まだご存命で、92歳で。先生の息子さんがフルート奏者で、アメリカと日本を行ったり来たりしているヒロ・ホンシュクさんという人なんですけど。ヒロさん経由で、お母様であられる先生が、『いま元気です』というのがわかる。先生ともフェイスブックで繋がっているんです。そんな先生にお手紙を書いてきました」
鳥山さんのお手紙の朗読は、ぜひ、radikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、鳥山さんへお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。ご本人に責任をもってお渡しいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 鳥山雄司さん 宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
クリスマスイベント「ルルティモ・バーチョ」で、PYRAMIDのライブが開催されます。日時は12月22日(木曜日)、会場は恵比寿The Garden Hallです。ぜひチェックしてみてください。
「PYRAMID feat. Kan Sano, 露崎春女」
10月26日に配信リリースされたPYRAMIDのニューアルバム「PYRAMID 5」もぜひお聞きください。
鳥山雄司さん、ありがとうございました!
小山「そうですね。最初は『世界遺産』(※構成を担当したテレビ番組)でした。テーマの曲を作られて」
宇賀「お仕事もたくさんされているんですね」
小山「あとはWOWOWで鳥山さんの還暦記念番組をやったんですよ。鳥山さんがいろんなミュージシャンとコラボレーションをするという。そのMCを僕がやりました、恥ずかしかったです(笑)。」
鳥山「あれ、解せないんですよね。普通は祝われるから、ちょっと観ていればいい感じがしたんだけど、最初から最後まで弾きっぱなしだったから(笑)」
小山「むしろお祝いしていた感じでしたね」
宇賀「鳥山さんは、ギターは何歳の頃から弾いていたんですね?」
鳥山「ギターに替わったのが幼稚園の年長さんくらいですね」
小山「最初は何だったんですか?」
鳥山「ウクレレ。手が小さいから。うちの父親がハワイアンをやっていて、ギターとかウクレレがあって。きっとミュージシャンにしたかったんでしょうね。子どものためのガラガラみたいなやつは全部なくて、その代わりにウクレレと音叉」
小山「チューニングするための音叉ってことですか?」
鳥山「そうそう。絶対音感をつけろ、みたいなことで、おもちゃでしたね。音叉は楽しいですよ。ポーンと机に当てると結構振動してずっと鳴ったりとかね」
小山「高校の時はプロ並みの演奏をされていたわけですよね」
鳥山「どうなんでしょうね。根拠のない自信みたいなもので。高校2、3年でプロになりたいとは思っていました」
小山「誰かにスカウトされたんですか?」
鳥山「高校2年の時に組み始めたバンドが、大学生とか高校3年の先輩と組んだバンドだったんですよ。慶應なので、大学にライトミュージックソサイエティというビッグバンドの有名なクラブがあって。大学生になったら入るという前提で人生が進んでいたんです。ライトの卒業生は、ほとんど当時のアルファレコードというレコード会社のディレクターだったりして。そこで青田買いされたんですよ。『ライトなんか行くんだったら、うちに来て曲を書きなさい』と。アルファミュージックという制作をやっている方に曲を書きに、大学に入る年の3月くらいから月に1回くらい、曲を書いて何となくカセットでデモテープを作って、持って行っていました」
鳥山さんには、スタジオでギターの生演を披露いただきました。曲はビリー・ジョエル「Just The Way You Are」です。こちらはぜひ、radikoでお聞きください!(11月13日まで聴取可能)
宇賀「鳥山さんは、昨年4月に急逝されたピアニストの和泉宏隆さん、ドラマーの神保彰さんとユニットPYRAMIDを組んでいらっしゃるのですが、その5枚目のオリジナル・アルバムが先週の水曜日にリリースされました」
鳥山「これはクラウドファンディングで最初から作ろうと言って、和泉くんの生前から3人で決めて、レコード会社に頼らないで自分たちでやりたいことをやろうと言って、始めたものなんですけど」
小山「あっという間に集まりましたよね」
鳥山「目標金額は1日かかるかかからないかで。270%か280%、おかげさまで。これはそれこそ高校の時の、アマチュアのバンド仲間なんですよ。神保くんと和泉くんと。彼らは僕より1つ上の学年で、さっき言ったライトミュージックソサイエティに2人とも進んで。神保くんは4年間ライトミュージックソサイエティを務めてカシオペアに行ったんだけど、和泉くんは途中でライトをやめてスクエアに加入したのかな。インストゥルメンタルのヒュージョンバンドの人たちと、僕が組んだと思われがちなんだけどそうじゃなくて、高校の時にコピーして出来なかった曲を、今だったらできるんじゃないの? と言って組み始めたバンドで。うちで練習したものをレコーディングしたり、リハーサルの音源のつもりで録ったものが、これいいからCDにしちゃおうか、みたいな。そんな流れでできたバンドです」
小山「和泉さんは突然だったんですか?」
鳥山「いや、びっくりしました。前日まで、ライブやっていたんですよ、彼。本当にお家に戻られて、寝て、そのまま。突然」
小山「アルバムはもう決まっていたんですか?」
鳥山「決まっていました」
小山「和泉さんのパートは録ってあったり?」
鳥山「いや、全然。だから今回のアルバムに和泉くんの曲も入っているんですけど、彼は作曲のために自分の曲をICレコーダーに60曲くらい録りだめていて。ただやっぱりメモ代わりなんでそんなに完成したものではないんだけどね。そのピアノを抜き出して、僕たちが一緒に演奏をして。ちょっと繋ぎあわせたりして、曲にして」
小山「ICレコーダーの音源をベースにしたんですね」
鳥山「そうなんです」
小山「和泉さんはびっくりしたでしょうね。『この曲がアルバムに入ったんだ!』と」
鳥山「PYRAMID用に書いたのか、自分のプロジェクトのために書いたのかはわからないんだけど、すごくたくさんあったので。彼はきっと世に出した方が喜ぶと思うので続けていこうとは思うんですけど」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお届けしているのですが、鳥山さんがこれまで受け取ったり書いたりした中で、印象に残っているお手紙はありますか?」
鳥山「今年、フィギュアスケートのアイスショーの音楽のお手伝いをした機会があって。羽生(結弦)くんが、まだプロに転向すると言う前に一緒だったんです。彼がすごい気遣いの人でね。すべてのミュージシャンとすべての参加したアーティストの人にちゃんと手書きでお手紙を書いてくれて、いただいたんですけど。出会いをすごく大事にしてくれるんだな、と思って。すごく感動した覚えがあります」
宇賀「今日は、今お手紙を書きたい方へ宛てたお手紙を書いてきてくださったんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
鳥山「中学の時の音楽の先生。まだご存命で、92歳で。先生の息子さんがフルート奏者で、アメリカと日本を行ったり来たりしているヒロ・ホンシュクさんという人なんですけど。ヒロさん経由で、お母様であられる先生が、『いま元気です』というのがわかる。先生ともフェイスブックで繋がっているんです。そんな先生にお手紙を書いてきました」
鳥山さんのお手紙の朗読は、ぜひ、radikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、鳥山さんへお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。ご本人に責任をもってお渡しいたします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 鳥山雄司さん 宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
クリスマスイベント「ルルティモ・バーチョ」で、PYRAMIDのライブが開催されます。日時は12月22日(木曜日)、会場は恵比寿The Garden Hallです。ぜひチェックしてみてください。
「PYRAMID feat. Kan Sano, 露崎春女」
10月26日に配信リリースされたPYRAMIDのニューアルバム「PYRAMID 5」もぜひお聞きください。
鳥山雄司さん、ありがとうございました!
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、沖縄県〈浦添パルコシティ郵便局〉平識明子さんでした!「浦添パルコシティ郵便局では、沖縄の『サングァー』というお守りを手作りし、お客さまにお渡ししています。本来、葉っぱをクルッと丸めて作るお守りなのですが、当局では植物で作る代わりにフェルトで作り、『こういった魔除けがあるんですよ、ご存知ですか?』とお客さまに話し掛けながら、お渡ししています。観光客の方などにお渡しすると、『ゆうパックの中に入れて相手の方に送ってもいいですか?』とおっしゃる方がたくさんいらっしゃって、とても喜ばれます。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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