衣替えの季節に……洗濯のプロ集団“洗濯ブラザーズ”とは?
- 2022/05/01
洗濯ブラザーズの茂木康之さんをお迎えして
宇賀「薫堂さん、ご親戚がクリーニング屋さんなんですか? 初めて知りました!」小山「横浜でクリーニング屋さんをやっている親戚がいまして」
宇賀「そもそも、自分でお洗濯することとかありますか?」
小山「ないですね。でも、たまにお風呂の中で洗いますよ、大切な衣類を」
宇賀「新しい年度も始まって、お洗濯日和の日も続くこの時期に、正しいお洗濯について学びたいと思っています。洗濯ブラザーズの次男、茂木康之さんにお話をうかがっていきます。」
今回は、「洗濯ブラザーズ」の次男である茂木康之さんをゲストにお迎えしました。
宇賀「まず、“洗濯ブラザーズ”というのは?」
茂木「洗濯ブラザーズはですね、僕たち兄弟でクリーニングの会社を作っていまして。それで長男と次男、三男という3人グループで、洗濯ブラザーズということをしています。クリーニング屋さんを出しても、みなさん覚えてくださらないし、商品名も覚えてもらえなかったりで。そこでキャッチーなコピーをつけてあげると『どんな人たちがやっているのかな?』と頭に止めてもらえるんです」
宇賀「どうして洗濯の道に進もうと思われたんですか」
茂木「最初は洋服の修正会社で働いたのがきっかけで、やっぱり洋服はアフターケアが大切なので、クリーニングの技術を身につければ、洋服はいいものを買って長く使えるんじゃないかと思って。そこからクリーニングの門を開いたら奥深さがすごくありまして。沼にはまってみた、というかたちですね」
小山「今は横浜に『リブレ横浜』というお店と、世田谷の三宿に『リブレ三宿』の2店舗をやられています。普通のクリーニングも受け付けながら、特殊なクリーニングをされたり、洗剤を開発したりしていらっしゃるんですね」
宇賀「『洗濯の9割は家でできる』って聞いたんですよ。たとえば、こんなものはこうやって洗うといいよ、というテクニックや裏技を教えていただけますか?」
茂木「これから衣替えの時期なので、ダウンを洗ってみたいという方は多いですね」
小山「ダウン! はなから無理だって思いますよね」
茂木「ダウンは実際は水鳥でして、水に強い特性もあるんですよね。ダウン専用洗剤で間違えずに洗っていただくといいです。洗濯機にただ任せてしまうと、空気をすごく含んでいるので、ただ浮いちゃっているだけになってしまうんですね。ポイントとしては、一度ダウンを洗濯液にしっかり漬け込んで、空気を抜いて、濡らした状態になると子ども服みたいにペッチャンコになってしまうんですけど、その状態にして。あとから洗濯機ですすぎと脱水はできますので」
小山「5月になって、外に干したくなるじゃないですか。直射日光にバーンと当ててもいいものですか? 干し方はあるんですか?」
茂木「ありますね。洋服の繊維自体が紫外線に弱いものなので、色柄ものは外に干さない方が洋服は長持ちしますし、部屋干しがいちばんよろしいかと思います」
小山「部屋干しは良くないイメージがありますけどね」
宇賀「匂いとかつくようなイメージですね」
茂木「解消するアイテムをうまく使っていただいて。乾燥のポイントは、熱と風と、あと湿度なんですよね。3要素をしっかりコントロールしてあげれば、全然臭くならないですし、乾くのも早いです」
他にも、茂木さんには洗濯機でやった方がいい意外なこと、シワにならない干し方など、洗濯にまつわるいろいろなことを教えていただきました。ぜひ、radikoでもお聞きください(5月8日まで聴取可能)。
小山「茂木さんはこれまでいろいろな洗濯物を引き受けていると思いますけど、今まででいちばん緊張した洋服ってありますか?」
茂木「やっぱりいちばん緊張したのは、海外のレジェンドのアーティストの衣装かなと思います。日本でライブコンサートがあって、ライブが終わった夜に預かって、それを次の日の朝11時とかに納品するんですけど」
小山「じゃあ武道館とかに行って、待っているわけですか?」
茂木「待ってましたね、ずっと」
小山「名前は言えないんですか?」
茂木「ポール・マッカートニーさんですね」
小山「アーティストの方はどうやって洗濯ブラザーズの存在を知るんですか?」
茂木「2012年くらいからライブの衣装を手がけるようになったんですけど、私たちが住んでいるエリアは横浜の都筑区、青葉区というとことなんですけど、そこに劇団四季さんの本社が近くにありまして。劇団四季の『アラジン』の衣装を担当させていただいたりとか、その口コミとかですね。ご紹介でポール・マッカートニーさんのスタイリストさんで、日本語がペラペラなイギリス人の方がいらっしゃるんですけど、その方に一度クリーニングをさせていただいてから、気に入っていただけて。それから来日される度にクリーニングの依頼をいただいています」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにしているのですが、今日は、『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただいているんですよね。どなたへのお手紙ですか?」
茂木「親父ですね。親父がやっぱり、自分のベースを作ってくれていたので、親父の影響があってアパレルの業界に入ったと思いますし、手紙に書いてきました」
小山「原稿用紙に書いてくださったんですね」
茂木さんに、お父様に宛てたお手紙を朗読していただきました。こちらもぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、茂木さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任をもって本人にお渡しさせていただきます。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST茂木康之さん 宛】 にお願いします」
宇賀「茂木さんは洗剤も作っていらっしゃるんですよね」
茂木「洗濯ブラザーズで検索していただいてもいいですし、『リブレ』というブランドで販売していますので、アクセスをしていただくとオンラインショップがございます」
洗濯ブラザーズ 次男の茂木康之さん、ありがとうございました!
洗濯ブラザーズ 公式サイト
「リブレヨコハマ」
洗濯ブラザーズの書籍『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』もぜひチェックしてみてください。
宇賀「まず、“洗濯ブラザーズ”というのは?」
茂木「洗濯ブラザーズはですね、僕たち兄弟でクリーニングの会社を作っていまして。それで長男と次男、三男という3人グループで、洗濯ブラザーズということをしています。クリーニング屋さんを出しても、みなさん覚えてくださらないし、商品名も覚えてもらえなかったりで。そこでキャッチーなコピーをつけてあげると『どんな人たちがやっているのかな?』と頭に止めてもらえるんです」
宇賀「どうして洗濯の道に進もうと思われたんですか」
茂木「最初は洋服の修正会社で働いたのがきっかけで、やっぱり洋服はアフターケアが大切なので、クリーニングの技術を身につければ、洋服はいいものを買って長く使えるんじゃないかと思って。そこからクリーニングの門を開いたら奥深さがすごくありまして。沼にはまってみた、というかたちですね」
小山「今は横浜に『リブレ横浜』というお店と、世田谷の三宿に『リブレ三宿』の2店舗をやられています。普通のクリーニングも受け付けながら、特殊なクリーニングをされたり、洗剤を開発したりしていらっしゃるんですね」
宇賀「『洗濯の9割は家でできる』って聞いたんですよ。たとえば、こんなものはこうやって洗うといいよ、というテクニックや裏技を教えていただけますか?」
茂木「これから衣替えの時期なので、ダウンを洗ってみたいという方は多いですね」
小山「ダウン! はなから無理だって思いますよね」
茂木「ダウンは実際は水鳥でして、水に強い特性もあるんですよね。ダウン専用洗剤で間違えずに洗っていただくといいです。洗濯機にただ任せてしまうと、空気をすごく含んでいるので、ただ浮いちゃっているだけになってしまうんですね。ポイントとしては、一度ダウンを洗濯液にしっかり漬け込んで、空気を抜いて、濡らした状態になると子ども服みたいにペッチャンコになってしまうんですけど、その状態にして。あとから洗濯機ですすぎと脱水はできますので」
小山「5月になって、外に干したくなるじゃないですか。直射日光にバーンと当ててもいいものですか? 干し方はあるんですか?」
茂木「ありますね。洋服の繊維自体が紫外線に弱いものなので、色柄ものは外に干さない方が洋服は長持ちしますし、部屋干しがいちばんよろしいかと思います」
小山「部屋干しは良くないイメージがありますけどね」
宇賀「匂いとかつくようなイメージですね」
茂木「解消するアイテムをうまく使っていただいて。乾燥のポイントは、熱と風と、あと湿度なんですよね。3要素をしっかりコントロールしてあげれば、全然臭くならないですし、乾くのも早いです」
他にも、茂木さんには洗濯機でやった方がいい意外なこと、シワにならない干し方など、洗濯にまつわるいろいろなことを教えていただきました。ぜひ、radikoでもお聞きください(5月8日まで聴取可能)。
小山「茂木さんはこれまでいろいろな洗濯物を引き受けていると思いますけど、今まででいちばん緊張した洋服ってありますか?」
茂木「やっぱりいちばん緊張したのは、海外のレジェンドのアーティストの衣装かなと思います。日本でライブコンサートがあって、ライブが終わった夜に預かって、それを次の日の朝11時とかに納品するんですけど」
小山「じゃあ武道館とかに行って、待っているわけですか?」
茂木「待ってましたね、ずっと」
小山「名前は言えないんですか?」
茂木「ポール・マッカートニーさんですね」
小山「アーティストの方はどうやって洗濯ブラザーズの存在を知るんですか?」
茂木「2012年くらいからライブの衣装を手がけるようになったんですけど、私たちが住んでいるエリアは横浜の都筑区、青葉区というとことなんですけど、そこに劇団四季さんの本社が近くにありまして。劇団四季の『アラジン』の衣装を担当させていただいたりとか、その口コミとかですね。ご紹介でポール・マッカートニーさんのスタイリストさんで、日本語がペラペラなイギリス人の方がいらっしゃるんですけど、その方に一度クリーニングをさせていただいてから、気に入っていただけて。それから来日される度にクリーニングの依頼をいただいています」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにしているのですが、今日は、『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただいているんですよね。どなたへのお手紙ですか?」
茂木「親父ですね。親父がやっぱり、自分のベースを作ってくれていたので、親父の影響があってアパレルの業界に入ったと思いますし、手紙に書いてきました」
小山「原稿用紙に書いてくださったんですね」
茂木さんに、お父様に宛てたお手紙を朗読していただきました。こちらもぜひradikoでお聞きください。
宇賀「今日の放送を聞いて、茂木さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任をもって本人にお渡しさせていただきます。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST茂木康之さん 宛】 にお願いします」
宇賀「茂木さんは洗剤も作っていらっしゃるんですよね」
茂木「洗濯ブラザーズで検索していただいてもいいですし、『リブレ』というブランドで販売していますので、アクセスをしていただくとオンラインショップがございます」
洗濯ブラザーズ 次男の茂木康之さん、ありがとうございました!
洗濯ブラザーズ 公式サイト
「リブレヨコハマ」
洗濯ブラザーズの書籍『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』もぜひチェックしてみてください。
今週の後クレ
今回のメッセージは、沖縄県〈沖縄美里郵便局〉新垣友香さんでした!「ゆうパックで、沖縄県特有の食べ物を県外へ発送されるお客さまが多くいらっしゃいます。その中でも、『アテモヤ』や『カニステル』など、沖縄県民でもあまり馴染みがない農作物について、その食べ方やどんな味なのかをお客さまに教えていただいたことが、とても楽しかった思い出です。 『アテモヤ』というのは、実が緑色で、野球のグローブのようにゴツゴツした形をしており、スプーンで実をすくって食べるとアイスクリームのように甘い食べ物です。別名『森のアイスクリーム』と呼ばれているそうです。 『カニステル』というのは、カボチャのようなしっとりとした食感の実で、加熱して食べると、とても甘く感じられます。」
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〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛