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SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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みそ探訪家の岩木みさきさんと日本の「みそ」のお話

  • ON AIR
  • 2022/01/30

みそ探訪家の岩木みさきさんをお迎えして

写真 宇賀「薫堂さん、好きなおみそは何ですか?」

小山「最近は白みそです。今年のお雑煮が白みそで、おいしさに気づきましたね」
宇賀「私は関東育ちなので、馴染みがあるのは信州みそなんです。毎月30日は『みその日』だったと知っていましたか? これは“三十日”が“みそか(晦日)”と読めることに由来しているのだそうです。 そして今日は(1月30日)1年で最初のみその日ということで、おみそについて詳しくお話をうかがっていきます。教えてくださるのは、『みその教科書』の著者であり、みそ探訪家である岩木みさきさんです」

小山「“みそ探訪家”、初めて聞く職業です」
写真 岩木「日本全国を訪ね歩いていたので、探訪家という肩書きにさせていただきました」

小山「そもそもみそに興味を持ったきっかけは何だったんですか?」

岩木「私は料理家をしていまして、独立して10年が経ちます。5年くらいに前に調味料についてしっかり学びたいなと思った時に調味料のひとつであるみそを深掘りし始めました」

宇賀「みその種類ってどのくらいあるんですか?」
写真 岩木「今はきちんと把握されている情報はないのですが、日本のみそメーカーとして登録されているのは887社あります」

宇賀「そんなに!」

岩木「5年くらい前には1000社近くあったので、5年間で100社近くはなくなってしまっているのですが、会社で何種類が作っていることを考えると、みその種類は1万種類とか、加工品を入れるともっとあるんじゃないかなと思います」

宇賀「いろいろなメーカーさんとか、みそ蔵も回っていらっしゃるんですね」
写真 岩木「夜行バスに乗って日本全国を訪ね歩いているんですけども、今まで行った蔵は67社で、回数でいうと120回くらい回っています。うちには今180種類くらいのおみそがあります。おみそは種類が、地域、色……いろいろな表現があります。 材料は大豆と麹とお塩の3つの材料からできていて、麹が米麹で出来ていると“米みそ”、麦麹で出来ていると“麦みそ”、豆麹だと“豆みそ”という種類に分類されていきます。 それが大きな種類で、合わせみそはいくつか種類を合わせたものになります。色の“白みそ”とか“赤みそ”は、熟成期間が短いと色が白くて、どんどん寝かせる時間が長くなると赤みそに。もっと置いておくと黒っぽくなりますね」

小山「基本的には同じなんですか?」

岩木「そうですね、あとは配合とかにもよるんですけど、色は寝かせている時期ですね」

宇賀「寝かせるほど色が濃くなって、辛くなっていくということですか?」

岩木「辛さというのは色とは関係ないんです、実は。やっぱり色が濃いとしょっぱいと思われがちなんですけど、そこはイコールではないんです。色が白くても辛いのはあるし、色が赤くても甘いのもあります」

宇賀「私、全然みそのこと知らなかったです」
写真 小山「僕も考えたことなかったです。でも不思議ですよね、赤みそとか麦みそとか、原材料によって呼び方が違うわけですもんね」

岩木「お醤油はきちんとJASの規格で国の決まりがあるんですけど、みそは地域性が強くて、種類が多すぎたので、『決めきれないね』ということで決まりがないんです。なので今も、米みそという種類で言う方、場所で言う方もいて、いろいろな表現があるんです」

宇賀「みそだと塩分が気になると言う方もいますが、実際はどうなんですか?」

岩木「おみそ汁1杯分の塩分は、食パン1枚半と同じくらいの量なんですね。思っているより多くないんです。みそに含まれている塩分は血圧を下げる効果があったり、様々な生活習慣病を予防する研究結果もきちんと出ています。もちろん食べ過ぎは何でも良くないですが、おみそ汁を1杯飲むと塩分過多になる、ということはないですね」
写真 岩木さんには、みその試食もご用意いただきました。

岩木「左の3つは米みそです。色が、白、黄色、赤。熟成で色が変わったことが分かるものです。右から2番目は麦みそ、いちばん右は豆みそになります」

宇賀「黄色はちょっと塩が強いですね」

岩木「黄色よりも赤い方が甘く感じませんか? 作るメーカーさんによって変わるのですが、色と塩は関係ないんです」

小山「麦みそはちょっとしょっぱいですね」
写真 写真 宇賀「でもちゃんと麦を感じますね」

岩木「一般的な麦みそは甘いものが多いのですが、味がしっかりしているものを選びました」

小山「豆みそは豆がしっかり残っていますね」

岩木「みそは滑らかなタイプの“こしみそ”と、粒が残っている“粒みそ”の、テクスチャーで言うと2種類あるのですが、今日はどちらも用意しました。豆みそは色が真っ黒なのですが、これは3年寝かしたものです。熟成すると塩辛さではなく、旨味が増します」

宇賀「これは何ですか?」

岩木「ドリンクタイプになっているのが、おみそをりんごジュースに溶かして、生姜を入れたみそアップルジンジャーです。おみそは黄色いみそです」
写真 宇賀「おいしい! あったまる。これは何みそでもいいんですか?」

岩木「おうちにあるおみそで作っていただいて。りんごの甘い香りがおみその香りがふわっと上がってくるので、お子さんでも食べやすいですし、ちょっとデザートっぽい感じもしますね。2人分の材料で、りんごジュース300mlにみそ大さじ1と、おろし生姜が小さじ1で温めるだけです」

宇賀「みその選び方はありますか?」

岩木「ひとつは、甘めが好きか辛めが好きか。甘いみそは直接食べやすいので、そういうみそがいい方は、パッケージの裏を見て、麹、大豆、塩の順番のものを選んでもらうと甘い傾向があります。辛めのみそはお料理に使うと味がバシッと決まりやすいので、使い方に分けてもらってもいいですね」
写真 岩木さんがプロデュースされた木桶仕込みのみそ「ガチみそ」もぜひチェックしてみてください。

職人醤油ストア
写真 宇賀「今日は岩木さんに『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただきました」

岩木「おばあちゃんにお手紙を書いてきました」

岩木さんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聴きください(2月6日まで聴取可能)。

宇賀「今回の放送を聞いて、岩木さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持って、ご本人にお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 岩木みさきさん宛】にお願いします。」

昨年12月に、学研プラスから岩木さんの最新刊『美白・潤い・ハリUP! 1分美肌みそ汁』が発売されました。こちらもぜひお手に取ってみてください。

『美白・潤い・ハリUP! 1分美肌みそ汁』
写真 岩木みさきさん、ありがとうございました!

『焦げないみそ焼きおにぎり』
★味噌に油をまぜてから焼くことで焦げてはがれません
 【材料】(3個分)
・ごはん1合
・煎大豆20粒
・みそ大さじ1
・油小さじ1/2
※水は味噌の固さに合わせて小さじ1〜調整して下さい
 【作り方】
1.ごはんをにぎり(三角でも丸でも)、クッキングシートをしいたフライパンに並べ、中火で5分程焼き色が付くまで焼く
2.ボウルに煎り大豆を手で細かく割り、aを加え混ぜ1の上にぬり、みそをぬった面を下にしたら30秒〜1分焼く


『みそアップルジンジャー』
★りんごジュースとみそはとても相性が良く、しょうが効果で身体がとても温まります
【材料】(2人分)
・りんごジュース300ml
・みそ大さじ1
・おろししょうが小さじ1
【作り方】
1.鍋に材料すべてを入れ温める
※マグカップに材料酢全てを入れ電子レンジ600w2分で温めても作れます


「空の上で大切な人へ手紙を書いてみませんか?」
お手紙フライト〜Letter From The Sky〜を実施します!
メールや電話で簡単に連絡が取れてしまう時代だからこそ、普段伝えられない「ありがとう」を手紙で伝えてみませんか。
空の上から、旅先から、里帰りのひとときに・・
3月8日、9日のJALの対象便の機内で手紙を書き、専用のポストに投函いただくと、3月9日(サンキューの日)の消印と共に大切な人の元に届きます。
当企画は、日本航空と手紙の新しい可能性を探っていくプロジェクト「&Post」とのコラボレーション企画です。
詳細はこちら

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、沖縄県〈西表島郵便局〉島仲港さんでした!

「2021年7月に西表島は新たに世界自然遺産に登録されました。西表島郵便局の外壁には、沖縄県出身のイラストレーターのPokke104さんと地元の子供たちによる、特別天然記念物のイリオモテヤマネコの壁画が描かれており、 観光でいらした方が車を停めて、写真を撮るなどちょっとした観光スポットになっています。 西表島には自然がたくさんあり、西表島にしかいない希少な生き物たちが多く住んでいますが、最近、交通事故による被害が増えています。 信号がほとんどないため、ついついスピードを出しすぎてしまう方が多いと聞きますが、皆さま西表島に観光で訪れる機会がございましたら、 ぜひ島の方言で『ゆっくり』という意味の『よんなーよんなー』の安全運転で西表島の自然を満喫してほしいです。」
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