1袋150円のもやしを作る埼玉県深谷市の「飯塚商店」
- 2022/01/16
もやしの生産者 飯塚商店の飯塚雅俊さんをお迎えして
今回はスタジオに「もやし業界」の風雲児! 1袋100円以上する「もやし」を生産されている方をお呼びしました。埼玉県深谷市にある飯塚商店の代表、飯塚雅俊さんです。
宇賀「飯塚さんが作られているもやしは、スーパーで売られているもやしとは全然違うんですよね。いま実際に手に持っているんですけど、違いますよね」
小山「重さがありますね」
宇賀「1本1本しっかりしていて、大きくて立派という感じがします。どういうところが普通のもやしとは違うのでしょうか?」
飯塚「私が思うには、土もいらないし、肥料もいらないし、太陽もいらない、それでも育っていく、とても強い野菜なんですよね。私たちがもやしを食べるということは、もやしの溢れる生命力をいただくということなんですよ。何が違うのか、と言われると、飯塚商店はもやしの生命力を大事に大事にしている。そうすると大量生産からは外れてしまうんです。丁寧に丁寧に手作業で……そうするとどうしても、機械だと1分間で60個(のもやし)できるけど、手では1分間で2個がやっと。その差が大きいんです」
小山「水もこだわっているんですか?」
飯塚「もともと埼玉県深谷市は酒蔵が3つあったほどよく水が出るんですよ。地下水を使っています」
宇賀「先ほど、1分間で2袋がやっと、とおっしゃっていましたけど、1日の生産量はどのくらいなんですか?」
飯塚「300キロから500キロです」
宇賀「もやしは1袋おいくらなんですか?」
飯塚「都内だと150円以上ですね」
小山「他の野菜と比べるとそれでも安いですよね」
宇賀「実際に手に取ってみると、食べてみたい、と思いますよね」
飯塚さんに、収穫したてのもやしでナムルを作ってきていただきました。
小山「ナムルはどうやって作るんですか?」
飯塚「収穫したもやしを5秒ほど茹でて、ごま油と塩昆布を加えただけです」
宇賀「んー! シャッキシャキですね!」
小山「歯ごたえが違いますね」
宇賀「元気なもやしですね」
小山「生き生きしていますよね」
飯塚「お肉と一緒に食べても、最後にもやしの味が残るんですよ」
小山「普段、飯塚さんはこのナムル以外ではどんな食べ方をされるんですか?」
飯塚「味噌汁ですね。出汁はもやしだけなんですよ」
宇賀「お出汁もとれるんだ!」
飯塚「お湯がグツグツしているところにもやしを入れて、味噌を溶いて、それだけ」
宇賀「時短にもなりますね」
小山「飯塚さんはお父様の時代からもやしを?」
飯塚「そうです。昭和34年に父が仕事を起こして、それからずっとやっています」
小山「飯塚商店はもやし一筋なんですか?」
飯塚「一筋ですね」
小山「継ぐ時に、『もやしだとどうしても価格が上がらないから別の野菜にしよう』とか思ったことはなかったんですか?」
飯塚「それが全くないんです。物心ついた時からもやし屋だったので。小学生の頃から手伝わされて、ずっと自分はもやしを継ぐのが当たり前だと思っていました。今は58だから、もう40年間ですね」
小山「もやしには旬はあるんですか?」
飯塚「発芽するという意味では、春じゃないかなと思っています。もちろん、春のもやし、夏のもやし、全部違いますね。育てているとわかります、毎回、毎回違うと。季節の変わり目に、生産者はもやしの言っていることを聞くのが理想なんですけど、なかなかそうはいかないですね」
小山「収穫にはどのくらいかかるんですか?」
飯塚「1週間ですね」
小山「収穫の時がいちばん楽しいんですか?」
飯塚「楽しみでもあるし、怖いんですよ。プラスチックの大きな箱の中にぎっしりもやしが集まっていて、このもやしが良くできているかどうかは蓋を開けてみないとわからない。すごく緊張します。箱の片側をパッと開けて、きれいだったら『やった』と思う。そうじゃなかったら『ああ……』と思う。『もやしの声が聞けなかった……』と」
小山「お米だったら年に1回しか収穫ができないじゃないですか。でももやしは日にちをずらせば毎日収穫ができるわけですよね。毎日が、通信簿をもらう感じですね」
飯塚「そういう感じになっていますね」
宇賀「ちなみに飯塚さんのもやしはネットでも注文できるんですか?」
飯塚「できますよ」
宇賀「ご興味のある方はぜひ調べてみていただけたらと思います。そして、今日は飯塚さんに『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただきました」
飯塚「2010年に亡くなった私の父親に書きました」
飯塚さんがお父様に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聴きください(1月23日まで聴取可能)。
宇賀「今回の放送を聞いて、飯塚さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持って、ご本人にお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 飯塚雅俊さん宛】にお願いします。
「飯塚商店」飯塚雅俊さん、ありがとうございました!
「飯塚商店」
小山「重さがありますね」
宇賀「1本1本しっかりしていて、大きくて立派という感じがします。どういうところが普通のもやしとは違うのでしょうか?」
飯塚「私が思うには、土もいらないし、肥料もいらないし、太陽もいらない、それでも育っていく、とても強い野菜なんですよね。私たちがもやしを食べるということは、もやしの溢れる生命力をいただくということなんですよ。何が違うのか、と言われると、飯塚商店はもやしの生命力を大事に大事にしている。そうすると大量生産からは外れてしまうんです。丁寧に丁寧に手作業で……そうするとどうしても、機械だと1分間で60個(のもやし)できるけど、手では1分間で2個がやっと。その差が大きいんです」
小山「水もこだわっているんですか?」
飯塚「もともと埼玉県深谷市は酒蔵が3つあったほどよく水が出るんですよ。地下水を使っています」
宇賀「先ほど、1分間で2袋がやっと、とおっしゃっていましたけど、1日の生産量はどのくらいなんですか?」
飯塚「300キロから500キロです」
宇賀「もやしは1袋おいくらなんですか?」
飯塚「都内だと150円以上ですね」
小山「他の野菜と比べるとそれでも安いですよね」
宇賀「実際に手に取ってみると、食べてみたい、と思いますよね」
飯塚さんに、収穫したてのもやしでナムルを作ってきていただきました。
小山「ナムルはどうやって作るんですか?」
飯塚「収穫したもやしを5秒ほど茹でて、ごま油と塩昆布を加えただけです」
宇賀「んー! シャッキシャキですね!」
小山「歯ごたえが違いますね」
宇賀「元気なもやしですね」
小山「生き生きしていますよね」
飯塚「お肉と一緒に食べても、最後にもやしの味が残るんですよ」
小山「普段、飯塚さんはこのナムル以外ではどんな食べ方をされるんですか?」
飯塚「味噌汁ですね。出汁はもやしだけなんですよ」
宇賀「お出汁もとれるんだ!」
飯塚「お湯がグツグツしているところにもやしを入れて、味噌を溶いて、それだけ」
宇賀「時短にもなりますね」
小山「飯塚さんはお父様の時代からもやしを?」
飯塚「そうです。昭和34年に父が仕事を起こして、それからずっとやっています」
小山「飯塚商店はもやし一筋なんですか?」
飯塚「一筋ですね」
小山「継ぐ時に、『もやしだとどうしても価格が上がらないから別の野菜にしよう』とか思ったことはなかったんですか?」
飯塚「それが全くないんです。物心ついた時からもやし屋だったので。小学生の頃から手伝わされて、ずっと自分はもやしを継ぐのが当たり前だと思っていました。今は58だから、もう40年間ですね」
小山「もやしには旬はあるんですか?」
飯塚「発芽するという意味では、春じゃないかなと思っています。もちろん、春のもやし、夏のもやし、全部違いますね。育てているとわかります、毎回、毎回違うと。季節の変わり目に、生産者はもやしの言っていることを聞くのが理想なんですけど、なかなかそうはいかないですね」
小山「収穫にはどのくらいかかるんですか?」
飯塚「1週間ですね」
小山「収穫の時がいちばん楽しいんですか?」
飯塚「楽しみでもあるし、怖いんですよ。プラスチックの大きな箱の中にぎっしりもやしが集まっていて、このもやしが良くできているかどうかは蓋を開けてみないとわからない。すごく緊張します。箱の片側をパッと開けて、きれいだったら『やった』と思う。そうじゃなかったら『ああ……』と思う。『もやしの声が聞けなかった……』と」
小山「お米だったら年に1回しか収穫ができないじゃないですか。でももやしは日にちをずらせば毎日収穫ができるわけですよね。毎日が、通信簿をもらう感じですね」
飯塚「そういう感じになっていますね」
宇賀「ちなみに飯塚さんのもやしはネットでも注文できるんですか?」
飯塚「できますよ」
宇賀「ご興味のある方はぜひ調べてみていただけたらと思います。そして、今日は飯塚さんに『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただきました」
飯塚「2010年に亡くなった私の父親に書きました」
飯塚さんがお父様に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聴きください(1月23日まで聴取可能)。
宇賀「今回の放送を聞いて、飯塚さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持って、ご本人にお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 飯塚雅俊さん宛】にお願いします。
「飯塚商店」飯塚雅俊さん、ありがとうございました!
「飯塚商店」
お年玉付き年賀ハガキの当選番号発表!
お年玉付き年賀ハガキの当選番号が発表されています。日本郵便のHPにアクセスし、お手元の年賀状の番号をご確認ください。賞品の交換は明日17日からです。
日本郵便株式会社 公式Webサイト
今週の後クレ
今回のメッセージは、徳島県〈鴨島郵便局〉鈴木陽子さんでした!「ゆうパックの集荷でお客さまのお宅に訪問した際に、お客さまから『私たちが子どものように大事に育てたトマトなので、大切に扱ってください。』と言われ、自分の仕事はお客さまの大切なものを扱う仕事なのだということを改めて感じ、とても誇りに思いました。これからも郵便局の社員全員で、同じ思いを抱いて仕事に励みたいと思っております。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛