TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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DJ KOOさんが登場!

  • ON AIR
  • 2021/12/05

DJ KOOさんをお迎えして

写真 今回は、ゲストにDJ KOOさんをお迎えしました。
写真 宇賀「KOOさんがいらっしゃって、スタジオがパアッと明るくなりましたね」

小山「還暦をお迎えになっているのが信じられないです。僕、今まで会った還暦になった方で、いちばんお若いと思います」

宇賀「DJ KOOさんと言えば、もちろんTRF、そして日本を代表するDJでいらっしゃいます。DJ歴は何年になるんですか?」

KOO「41年目です」

小山「41年! 19歳の時に始めたんですね」

宇賀「最初のきっかけは何だったんですか?」
写真 KOO「僕はミュージシャンに憧れていたんですよ。ロックギタリストになりたかったんですけども、その道は断念をして。ディスコに遊びに行った時に、お客さんがいっぱいいる中でDJは一人だけ自分のポジションを持って、音楽をかけながらあおっている姿が本当に格好いいなと思って。『DJになろう!』と思いましたね」

宇賀「DJになりたいと思ったら、まず何をするんですか? 弟子入りみたいなものがあるんですか?」

KOO「そうです! 自分ではやっぱり機材がなくて覚えられないので、先輩DJのところに見習いに行って。結構、DJは縦社会だったんです」

宇賀「意外な感じですね!」

KOO「歌舞伎町に見習いで入った時は、高校時代にラグビーをやっていたので、縦社会には慣れていたんです。なので、先輩に『ラーメンを買ってこい』と言われた時に、他のどのDJ見習いより早くおいしいラーメンを買って来れました(笑)」
写真 小山「それで何かのきっかけで小室哲哉さんと出会うわけですよね」

KOO「DJはいい時もあるんですけど、本当に悪い時もあったんですよ、時期的に。食うに食えない時期もあって、どうしようかなと思っているときに、小室哲哉という人が、レイヴという新しいロンドンからのダンスカルチャーをやるよ、と聞いて。横浜のベイサイドクラブでやるのにDJがいるということで、スタッフに『こういうDJがいる』と紹介していただいて。小室さんにご挨拶に行って。ちょうどスタジオで作業をされていたんですよ。その頃はまだ、DJってすごくアンダーグラウンドだと思っていて。小室さんイコール歌謡界というか、邦楽の方というイメージでいたんですけど、人生でいちばん大きな衝撃を受けましたね」

小山「どんな衝撃ですか?」
写真 KOO「小室さんが科学者に見えました。普通、シンセの音とかは入っている音源を使うんですけど、小室さんの場合は波形というか、ノイズから音を作るんです。ちょうどその時は、ベース音をミニモーグで“ミュミュミュミュミュミュミュミューン”と作っていて、『よろしくお願いします、DJ KOOと申します』と言ったら、(小室さんは)『よろしく。今ちょっとベース作っているんだ』と。その環境がそれまで僕が、体験したことがないような機材とかサウンドシステムで、その中でいい音を作っているんですよ。忘れもしない、ミニモーグのベースの音。そこで、『もうこれはこの人についていきたい』と思って、挨拶が終わったあとに、『明日も見学に来ていいですか?』と言ったら、小室さんが『いいよ』と。そこから1年はずっと通いました。押しかけ弟子のようになって、ずっと小室さんのそばで学ばせていただいたという感じですね。そこからのTRFです」

小山「小室さんからいちばん影響を受けていること、学んだことはどんなことですか?」

KOO「やっぱり音のこだわりですよね。自分だけの音を自分で見つけていくっていうこだわりだと思います」
写真 宇賀「KOOさんは、実はって言うのも変ですけど、ご家族がいらっしゃって……」

小山「『実は』って変じゃないですか(笑)」

宇賀「いえ、想像できないじゃないですか(笑)」
写真 KOO「(笑)でも、TRFをやる前の食べれない時期とか、やっぱり奥さんがいたおかげで支えてもらえました。本当にありがたいのが、DJの食えない時とかは清掃業のバイトをやりながらやっていたんですけど、普通だったら『結婚しているんだから……』とか言われそうじゃないですか。でも、そこで『あなたの好きなようにやりなさい』って言ってくれてたんで、小室さんにもお会いできたのかなと思いますね」

小山「奥様と結婚する前に、ドライブに行った時とかは選曲はこだわったりするんですか?」

KOO「もちろん!」

小山「昔はカセットテープでしたよね、KOOさんはどうされていたんですか」

KOO「実は、奥さんを口説くのにテープを作って、『家で聴いて』みたいな感じで、スローバラードの後ろに波の音を入れてプレゼントしていましたね。カセットテープと一緒に手紙を添えて」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにしているのですが、お手紙は書かれますか?」

KOO「4年前に脳動脈瘤という大きな病気をして、大手術をして、そこから復活をしたんですけども。その時は毎日、遺書ではないですけど、家族への想いを手紙で書いていましたね。自分の文字を残すというところは、家族に何か届けられるのかなというのはありましたね」

小山「ご家族には全部渡したんですか?」

KOO「渡しました」

小山「宝物ですね、家族にとっては」

宇賀「今日はDJ KOOさんに、今手紙を書きたい人に宛ててお手紙を書いていただきました。どなたにですか?」

KOO「実は11月に32回目の結婚記念日があって、その時にカードが書けなかったんですよ。なので、あえてこの番組を通して、奥様に」

DJ KOOさんが奥様に宛てて書いたお手紙。ぜひ、radikoでお聴きください(12月12日まで聴取可能)。
写真 写真 小山「奥様、ラジオの向こうでウルウルきているでしょうね」

宇賀「32回目でこんなお手紙を送れるのはすごいですよね。素敵です」

KOO「普段から口に出していることなんですけども、それを改めて、何度も伝えることっていいなと思いますね」

小山「今、ご夫婦で聴いている方は、旦那さんがすごくつらい思いをしていると(笑)。奥さんから『あんたもこんな人であってほしかった』とか」

宇賀「『手紙なんてもらったことないな』とか(笑)」

KOO「でも、それもまたね、ご夫婦の会話じゃないですか。そうやって会話をしながらやっていくことで、お互いの気持ちの通じ合いはあるので。会話だったり文章であったり、やっぱりそこは素敵だなと思いますね」
写真 宇賀「今年、去年からコロナの影響で音楽業界全体、特にクラブカルチャーは大打撃を受けたと思うのですが、そういう仲間たちに今伝えたいことはありますか?」

KOO「DJやスタッフの人たちも含めて、だんだん復活しつつあるカルチャーを、盛り上げていく、笑顔にしていくという気持ちで、またワンチームで頑張れたらと思います。何より、医療従事者の方々に感謝を込めて、そういう気持ちも表現しながらやれたらと思います。全国どこにでも僕はDJをやりに行きますので、呼んでください!」

宇賀「そして、今回の放送を聞いて、KOOさんへお手紙を書きたい、と思ってくださった方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持って、ご本人にお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST DJ KOOさん宛】にお願いします」

DJ KOOさん、ありがとうございました!
写真

SUNDAY’S POST年賀状企画 & イベント『Gift of a Letter』のお知らせ

写真 宇賀「12月に入って、年賀状の準備を始めている方もいると思いますが、SUNDAY’S POSTでも、年賀状企画、進んでいますよね!」

小山「もちろんです! 今回は、先に、皆さんが年賀状を番組に送ってください。そこに書くことは、『2022年の抱負や目標、応援してほしいこと』。皆さんが応援してほしいことに対して、エールを送るかたちでお返事を届けます! ご応募は、年賀はがきの受付開始日である12月15日から来年の1月11日着分まで。宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】までお願いします。
ご応募の際は、お名前、ご住所、お電話番号、そして、必ず来年の抱負も書いてください。さらに、抽選でプレゼントもあるので、ぜひご応募ください」
写真 宇賀「もう一つ、お知らせがあります。
昨年、代官山蔦屋書店で実施した『LETTER FROM 代官山』がバージョンアップをして、代官山蔦屋書店、そして、千葉県の柏の葉T-SITEで開催されることになりました。今年のタイトルは『Gift of a Letter』。相手を想う時間を、手紙に託して贈り物にしませんか?
期間は12月9日(木曜日)から、2022年1月6日(木曜日)までです。代官山蔦屋書店2号館ギャラリーでは、番組に出演してくれたゲストの方が読んだ『あの人への手紙』を、音声コンテンツとしてお楽しみいただけます。ぜひ、お手本にしながら、いつもの手紙、ホリデーカード、年賀状を書いてみてください。
柏の葉T-SITEには、森の郵便局をイメージしたレターブースや、両店舗に小さなお子さんも参加できる、塗り絵のポストカードを用意しています。12月の週末には、ポストカーも登場するので、写真を撮って、年賀状にして出すこともできますよ」

小山「それ、いいですね」

宇賀「ポストカー、おすすめです! イベントの詳細は、&Postサイトをご覧ください。ぜひ、代官山蔦屋書店、柏の葉T-SITEで季節の手紙をお楽しみください」

#手紙にしよう 2種類のクリスマスカードが登場!

きらびやかなイルミネーションが街を彩る季節になりました。「 #手紙にしよう」のサイトでは、「言葉」をプレゼントとして大切な人へ届ける、クリスマスカードを2種類ご用意しています。
ひとつは、サンタクロースが大きな袋を持って煙突から入っていくデザイン。そして、クリスマスのモチーフをふんだんに散りばめたギフトボックスのデザインです。お気軽にダウンロードして、ぜひ大切な人に言葉を届けてみてください。

「&POST #手紙にしよう」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、長野県〈岡谷郵便局〉石倉眞吾さんでした!

「当局のある長野県諏訪地方は、7年に1度行われる御柱祭(おんばしらさい)が非常に有名な地域で、来年御柱祭が開催されるため、地域全体がとても盛り上がっています。また、当局では今回で3回目となりますが、地元の高校の書道部の皆さんに年賀のキャッチフレーズを書いてもらう取組みを行っています。このように、地域に根ざした郵便局を目指して地域との繋がりを大事にしています。 つい最近の出来事ですが、配達中に小学生の女の子が自転車で転んで泣いているところに遭遇しました。足と手を怪我していて自転車を起こせない状況だったので、起こしてあげて、家まで送ってあげました。その女の子は『ありがとうございました!』と言って帰っていき、その日以降、いつも挨拶をしてくれるようになりました。郵便配達をするだけではなく、困っている地域の方がいたら、手を差し伸べられる配達員になりたいと思っています。」
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