天海祐希さんが登場 5歳の自分に宛てた手紙とは?
- 2021/10/24
天海祐希さんが登場
今回は、スタジオに天海祐希さんをお迎えしました。
宇賀「10月30日に全国公開を迎える天海祐希さん主演映画『老後の資金がありません!』。草笛光子さんに先日お越しいただいて。天海さんのお話もたくさんうかがいました」
天海「大丈夫ですか、変なこと言われていないですか?」
小山「いいことしか言っていらっしゃいませんでしたよ。草笛さんにスニーカーをプレゼントされたんですよね?」
天海「お誕生日だったので」
小山「すごく感動されていましたよ。『それ素敵!』と言っただけだったのにプレゼントしてくれた、と」
宇賀「映画の中では、天海さんは草笛さんが演じる姑に振り回される主婦役なんですね」
天海「そうなんです。浪費家でわがままで、それでも見ていると愛らしいお義母さんだったんです。ちょうど私が演じる夫婦がリストラされて、アルバイトもクビになって、お金がどんどん足りなくなっている状況でバンバン使われるわけですね。だんだんイライラしてきて振り回されるという役なんですけど」
小山「草笛さんの役柄からすると、途中から本当にイラっとすることもあるんですか?」
天海「草笛さんがやっぱり、何をされてもチャーミングなんですね。だけど、役になった時には大変困る姑さんで(笑)。ちょうど映画のお話をいただいた時くらいに、老後には2千万円必要であるというニュースが世の中をにぎわせたんですね。人間が必ず通るであろう、親を見送り、娘・息子たちが結婚して離れた時に、どのくらいお金がかかるのか。皆さんにシミュレーションをしていただける、ちょっと勉強になる映画になるんじゃないかと思うんですけど」
宇賀「天海さんの普通の主婦役というのはまた新鮮な感じがしました。演じ方とか役作りは変わってくるんですか?」
天海「必要なことは台本に書いてありまして。下準備をして、台本を覚えて現場に行くんですけども、それぞれの役の役者さんがそこに集まって1つのシーンを作るときに、『この人はこういうふうに台本を読んできたんだ』『こういうふうに役を作ってきたんだ』というのが、いっせーのせでわかるんですね。そのときに『あ、このセリフのときはこの人に出てもらった方がいいから自分はちょっと引こうかな』とか駆け引きがあるんですよ。それが楽しい」
小山「自分がイメージした役作りと違って、『この人、こっちを出してきた!』みたいなこともあるんですね?」
天海「あります、あります。そうしたときに、瞬時に自分が役としてどう転ぼうかというのをまた考えるのも楽しいんですね」
小山「『この人、違うんじゃない?』と思ったときも、その人に任せるんですか? それとも導いてどこか正そうとすることもあるんですか?」
天海「明らかに違うというときも、もちろんあるんですよね。その方がおやりになりたいことをやると、後半ずれてくるということが必ずあるんですね。そういうときにはお話しします。『どうしますか、後半こうしないといけないんだけれども……』とか。あとは上手くそちらに誘導するような芝居をしたりします。私の独りよがりだとやっぱりいけないと思うので、監督とももちろんお話をして、その方の陰で言うのも失礼だから、一緒に。『違ってた! ごめんごめん、そっちに行くわ!』という方もいれば、『どうしてもここでやりたいんだ』という方もいて。『じゃあ、ここでそうするために、後半のここで1つクッションを置くと、こっちに転がりますね』という話をみんなでするんですね。それも楽しいですね」
小山「もはや監督みたいですね!」
天海「主演映画と言ってくださいましたけど、真ん中に立たせていただいているときには、真ん中がやらなければいけないお仕事って必ずあると思うので、それは積極的にやります。皆さんが嫌な思いをしないようにとか、来て楽しいと思える現場を作りたいとか、出てよかったなと思える作品になるといいな、と思うので、率先していろいろやっていきます。そうじゃないときには、主演の方についていくようにします」
小山「板についている感じですね。皆さんの現場の雰囲気を見て、差し入れをしたりもするんですか?」
天海「もちろん。ちょっとしたことで士気が高まるんですよね。コロナが流行って以来、差し入れは個別にしてあるものじゃないといけなくなったので、あまりできなくなったんですけど、すごく気に入っている差し入れがありまして。ケータリングでクレープとかコーヒーを作ってくださる方が来てくださるんですよ。おじさんたちは、クレープを自分で街中でお買いになれないでしょう(笑)。やっぱりちょっとは甘いものを召し上がりたいみたいで、『生クリームいっぱい頼んじゃった』とか、おじさん同士で『何頼んだ?』『僕はチョコレート入れてもらった』とかコソコソやっているのがすごくかわいらしくて。好きなものを頼んで好きなものを飲めるので、テンション上がりますね」
宇賀「その現場、通りかかってみたかったです」
天海「スタッフの皆さんも、寒かろうが暑かろうが大変なお仕事なので。これで頑張って喜んでいただけるなら」
小山「逆に天海さんが差し入れてもらって嬉しいものはなんですか?」
天海「差し入れってプレゼントと一緒で、考えてくださる気持ちが嬉しいので、何でも嬉しいです」
宇賀「この現場(SUNDAY’S POST)の座長は薫堂さんですけど、最近あまり差し入れしてくれないですよね。私の方がしている!(笑)」
天海「(笑)」
小山「いま、ハッとしました(笑)。今度持ってきます!」
番組のテーマである「お手紙」のお話もうかがいました。
宇賀「天海さんは普段、お手紙のやり取りはされますか?」
天海「母からはがきが来ます。今日あったこととか、『元気ですか?』とか。ステイホームのときは毎日電話で喋っているのに、『呆けたくないから』と送ってきます」
小山「映画やドラマの感想を書かれてきたりはしないんですか?」
天海「ないですね。ちょっと分野が違うと思っているのか、娘のやることには声を出さないようにしているみたいです」
小山「でもご覧にはなっているんですよね」
天海「必ず観ているんですけどね」
宇賀「これまでいただいたお手紙で印象に残っているものはありますか?」
天海「たくさんあります。宝塚に入った当初は、親元を離れていますので、父から手紙が送られてきたりとか。宝塚歌劇団に入団してからはファンの方にたくさんお手紙を頂いたりとか。こういうお仕事をするようになってからは、お子さんたちからもお手紙をいただくようになって。『わたしは将来、天海祐希になりたいです』というお手紙とか。あとは、学校の先生をやったときには、『阿久津先生(ドラマ「女王の教室」)助けてください』というお手紙とか。お一人おひとりに、どうしてあげることもできないのはものすごく心に重く来るんですけども、ドラマを観ていただいて、少しでも明日頑張ろうとか、元気になってもらえたらいいなという想いを込めて作品は大切に作っていますね」
小山「書いた方は、書いたことによって救われている部分もあるんじゃないですか?」
天海「素敵なことを! そうですね」
宇賀「しかもご本人が読んでくださっていると思うと嬉しいですよね」
天海「必ず読みます。だってすごいことじゃないですか。手紙を書いて送りたいと思ってくださったとしても、実行されるかは別だし、実行して書いて送るのはよっぽどの気持ちがないとできないことじゃないですか。その気持ちはちゃんと受け止めて。それも私の励みになることです」
宇賀「そんな天海さんに、今日は『今手紙を書きたい人』へのお手紙を書いていただきました」
天海さんが書いてくださったのは、〈5歳の私〉へ宛てたお手紙。ご本人に朗読していただきました。ぜひradikoでお聴きください(10月31日まで聴取可能)。
宇賀「今回の放送を聞いて、天海さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持って、ご本人にお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST天海祐希さん 宛】にお願いします。
天海祐希さん、ありがとうございました!
映画「老後の資金がありません!」 2021年10月30日公開
映画『老後の資金がありません!』公式サイト
天海「大丈夫ですか、変なこと言われていないですか?」
小山「いいことしか言っていらっしゃいませんでしたよ。草笛さんにスニーカーをプレゼントされたんですよね?」
天海「お誕生日だったので」
小山「すごく感動されていましたよ。『それ素敵!』と言っただけだったのにプレゼントしてくれた、と」
宇賀「映画の中では、天海さんは草笛さんが演じる姑に振り回される主婦役なんですね」
天海「そうなんです。浪費家でわがままで、それでも見ていると愛らしいお義母さんだったんです。ちょうど私が演じる夫婦がリストラされて、アルバイトもクビになって、お金がどんどん足りなくなっている状況でバンバン使われるわけですね。だんだんイライラしてきて振り回されるという役なんですけど」
小山「草笛さんの役柄からすると、途中から本当にイラっとすることもあるんですか?」
天海「草笛さんがやっぱり、何をされてもチャーミングなんですね。だけど、役になった時には大変困る姑さんで(笑)。ちょうど映画のお話をいただいた時くらいに、老後には2千万円必要であるというニュースが世の中をにぎわせたんですね。人間が必ず通るであろう、親を見送り、娘・息子たちが結婚して離れた時に、どのくらいお金がかかるのか。皆さんにシミュレーションをしていただける、ちょっと勉強になる映画になるんじゃないかと思うんですけど」
宇賀「天海さんの普通の主婦役というのはまた新鮮な感じがしました。演じ方とか役作りは変わってくるんですか?」
天海「必要なことは台本に書いてありまして。下準備をして、台本を覚えて現場に行くんですけども、それぞれの役の役者さんがそこに集まって1つのシーンを作るときに、『この人はこういうふうに台本を読んできたんだ』『こういうふうに役を作ってきたんだ』というのが、いっせーのせでわかるんですね。そのときに『あ、このセリフのときはこの人に出てもらった方がいいから自分はちょっと引こうかな』とか駆け引きがあるんですよ。それが楽しい」
小山「自分がイメージした役作りと違って、『この人、こっちを出してきた!』みたいなこともあるんですね?」
天海「あります、あります。そうしたときに、瞬時に自分が役としてどう転ぼうかというのをまた考えるのも楽しいんですね」
小山「『この人、違うんじゃない?』と思ったときも、その人に任せるんですか? それとも導いてどこか正そうとすることもあるんですか?」
天海「明らかに違うというときも、もちろんあるんですよね。その方がおやりになりたいことをやると、後半ずれてくるということが必ずあるんですね。そういうときにはお話しします。『どうしますか、後半こうしないといけないんだけれども……』とか。あとは上手くそちらに誘導するような芝居をしたりします。私の独りよがりだとやっぱりいけないと思うので、監督とももちろんお話をして、その方の陰で言うのも失礼だから、一緒に。『違ってた! ごめんごめん、そっちに行くわ!』という方もいれば、『どうしてもここでやりたいんだ』という方もいて。『じゃあ、ここでそうするために、後半のここで1つクッションを置くと、こっちに転がりますね』という話をみんなでするんですね。それも楽しいですね」
小山「もはや監督みたいですね!」
天海「主演映画と言ってくださいましたけど、真ん中に立たせていただいているときには、真ん中がやらなければいけないお仕事って必ずあると思うので、それは積極的にやります。皆さんが嫌な思いをしないようにとか、来て楽しいと思える現場を作りたいとか、出てよかったなと思える作品になるといいな、と思うので、率先していろいろやっていきます。そうじゃないときには、主演の方についていくようにします」
小山「板についている感じですね。皆さんの現場の雰囲気を見て、差し入れをしたりもするんですか?」
天海「もちろん。ちょっとしたことで士気が高まるんですよね。コロナが流行って以来、差し入れは個別にしてあるものじゃないといけなくなったので、あまりできなくなったんですけど、すごく気に入っている差し入れがありまして。ケータリングでクレープとかコーヒーを作ってくださる方が来てくださるんですよ。おじさんたちは、クレープを自分で街中でお買いになれないでしょう(笑)。やっぱりちょっとは甘いものを召し上がりたいみたいで、『生クリームいっぱい頼んじゃった』とか、おじさん同士で『何頼んだ?』『僕はチョコレート入れてもらった』とかコソコソやっているのがすごくかわいらしくて。好きなものを頼んで好きなものを飲めるので、テンション上がりますね」
宇賀「その現場、通りかかってみたかったです」
天海「スタッフの皆さんも、寒かろうが暑かろうが大変なお仕事なので。これで頑張って喜んでいただけるなら」
小山「逆に天海さんが差し入れてもらって嬉しいものはなんですか?」
天海「差し入れってプレゼントと一緒で、考えてくださる気持ちが嬉しいので、何でも嬉しいです」
宇賀「この現場(SUNDAY’S POST)の座長は薫堂さんですけど、最近あまり差し入れしてくれないですよね。私の方がしている!(笑)」
天海「(笑)」
小山「いま、ハッとしました(笑)。今度持ってきます!」
番組のテーマである「お手紙」のお話もうかがいました。
宇賀「天海さんは普段、お手紙のやり取りはされますか?」
天海「母からはがきが来ます。今日あったこととか、『元気ですか?』とか。ステイホームのときは毎日電話で喋っているのに、『呆けたくないから』と送ってきます」
小山「映画やドラマの感想を書かれてきたりはしないんですか?」
天海「ないですね。ちょっと分野が違うと思っているのか、娘のやることには声を出さないようにしているみたいです」
小山「でもご覧にはなっているんですよね」
天海「必ず観ているんですけどね」
宇賀「これまでいただいたお手紙で印象に残っているものはありますか?」
天海「たくさんあります。宝塚に入った当初は、親元を離れていますので、父から手紙が送られてきたりとか。宝塚歌劇団に入団してからはファンの方にたくさんお手紙を頂いたりとか。こういうお仕事をするようになってからは、お子さんたちからもお手紙をいただくようになって。『わたしは将来、天海祐希になりたいです』というお手紙とか。あとは、学校の先生をやったときには、『阿久津先生(ドラマ「女王の教室」)助けてください』というお手紙とか。お一人おひとりに、どうしてあげることもできないのはものすごく心に重く来るんですけども、ドラマを観ていただいて、少しでも明日頑張ろうとか、元気になってもらえたらいいなという想いを込めて作品は大切に作っていますね」
小山「書いた方は、書いたことによって救われている部分もあるんじゃないですか?」
天海「素敵なことを! そうですね」
宇賀「しかもご本人が読んでくださっていると思うと嬉しいですよね」
天海「必ず読みます。だってすごいことじゃないですか。手紙を書いて送りたいと思ってくださったとしても、実行されるかは別だし、実行して書いて送るのはよっぽどの気持ちがないとできないことじゃないですか。その気持ちはちゃんと受け止めて。それも私の励みになることです」
宇賀「そんな天海さんに、今日は『今手紙を書きたい人』へのお手紙を書いていただきました」
天海さんが書いてくださったのは、〈5歳の私〉へ宛てたお手紙。ご本人に朗読していただきました。ぜひradikoでお聴きください(10月31日まで聴取可能)。
宇賀「今回の放送を聞いて、天海さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持って、ご本人にお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST天海祐希さん 宛】にお願いします。
天海祐希さん、ありがとうございました!
映画「老後の資金がありません!」 2021年10月30日公開
映画『老後の資金がありません!』公式サイト
#手紙にしよう
木々の葉も徐々に色づき始める10月。そんな彩り豊かな秋の訪れを届けるお手紙を出しませんか?秋に見られる日本の「野鳥」と、日本の野山に生える「キノコ」をモチーフにした、2種類の図鑑風のお手紙をご用意しました。
ぜひ、気持ちの良いハイキングや、朝のお散歩ついでに少し先のポストまでお手紙を出しに行ってみてはいかがでしょうか?
「&POST #手紙にしよう」
今週の後クレ
今回のメッセージは、沖縄県〈川平郵便局〉東太田里美さんでした!「川平郵便局のある川平地域には、世界的なガイドブックで最高ランクの三ツ星を獲得した絶景スポットである“川平湾”があります。白い浜辺にエメラルドグリーンの海が広がっていて、ため息が出るほどのとても美しい景観を楽しむことができます。天候や時間帯によって海の色が七色に変化するのが特徴です。言葉では伝えられない美しい景色が広がっているので、コロナが落ち着いたら、皆さまぜひお越し下さい。 毎年色々な場所を旅行し、色々な地域の美味しいものを食べ歩いているグルメなお客さまが、コロナで旅行に行けず残念そうにされていたので、『郵便局のカタログで全国の美味しいものをお取り寄せできますよ!』とご案内したところ、早速カタログでご注文してくださり、後日『美味しかったよ!』と喜んでいただき、とても嬉しかったです。」
MORE
MORE
この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛