ぽすくまの絵本が完成!
- 2021/09/26
ぽすくまの絵本について、中丸ひとみさんと坂井治さんのお話
今回は今年の9月16日に出版された絵本『もりのゆうびんきょくのおはなし ぽすくまです!』についてお届けします。ゲストは、作者である切手デザイナーの中丸ひとみさんと、アニメーション作家・絵本作家の坂井治さんをお迎えしています。
宇賀「中丸さんは、ぽすくまの生みの親でいらっしゃるんですね」
小山「ぽすくまはどんなふうに生まれたんですか?」
中丸「2012年の秋に発売になった、秋のグリーティング切手でデビューしたんです。そもそもそういう切手の企画は発行の大体1年以上前からするので、企画自体は2011年の年末、まだ民営化になって間もない頃で、『何かいい切手のアイデアはないか』という指示があって。その当時はシールタイプの切手は春と夏と冬はあったのですけど、秋はなかったので。もともとテディベアは世界的に男女問わず好きな方がいらっしゃるので、いつかテディベアの切手をやってもいいんじゃないかと思っていたんです。そこで、秋のグリーティング切手にテディベアのテーマはいい、と思って提案をして、どうせなら郵便屋さんのぬいぐるみのキャラクターがあってもいいかなと思ってデザインをしました」
宇賀「(切手のデザインを見て)本当だ、テディベアがいくつかいる中の1つがぽすくまだったんですね」
中丸「テディベアをデザインして、たまたま郵便屋さんのかわいいくまさんがいてもいいかなと思って作ったんです」
小山「このぽすくまもぬいぐるみっぽく見えますね」
中丸「今日、こちらも持ってきました」
小山「(ぬいぐるみを見て)中丸さんが描いたものをぬいぐるみにしたんですね」
中丸「これをスタジオでアニメーションのように撮影をして、パソコンに取り込んで、切手にしているんです。そこからスタートしました」
小山「相当手間がかかる作業だったんですね」
中丸「評判がよかったので、毎年9月にぽすくまの切手を発行するようになったんです」
宇賀「そして、この度絵本が出版されたんですね。坂井さんが文章を書かれているんですね」
坂井「お話は僕の方で考えさせてもらって、中丸さんの方でそれを絵で膨らませてもらいました」
小山「普段は坂井さんも、絵を描かれているんですよ」
坂井「そうですね、僕も普段は絵を描いたり、アニメーションの仕事が多いんですけど、そういう仕事をしています」
宇賀「絵本はどういうお話なんですか?」
坂井「主人公のぽすくまが、郵便局の配達の仕事をしながら、ぽすくまの仲間たちに届け物をしていくんですね」
中丸「配達をしながらいろいろ妄想をしていくんですね。配達しながら自分が好きなパンのことを考えていたりとか。それも一部、今日は原画をお持ちしています」
坂井「大好きな食べ物があるので、それが頭をずっとよぎりながら配達をしているというお話です」
中丸「いちばん好きなのは、はちみつトーストなので、それで配達をしているうちにいろいろ起こり、さあどうなるでしょう? という感じですね」
小山「中丸さんの妄想なんですか? 坂井さんの妄想ですか?」
坂井「僕というよりは、中丸さんの頭の中に入り込んだつもりでお話を考えました」
小山「中丸さんはパンが好きなんですか?」
中丸「大好きですね(笑)。坂井さんとはこのお仕事で初めてお会いしたのですが、そんなに何で私のことを知ってるのかと今更思っています」
小山「どういう気分なんですか、自分のつくったキャラクターが切手になるのは」
中丸「私はお花の切手も担当しているのですが、切手は買われたその人のところで留まるものものではなく、土地も国もどこに広がるかわからない。それこそ妄想ですけど、そこからまた楽しさが広がる、普通の商品とはちょっと違うなと思いながらデザインしています」
宇賀「お二人はこれまで書いたり、受け取ったりした中で、印象に残っているお手紙はありますか?」
中丸「普段から書く方なんですけど、もう30年以上前かな、一緒にお仕事をしたイラストレーターの方とずっとお付き合いしていて、1年に2、3回お手紙を交換するんです。彼女からくる手紙は、落ち込んでいる時にいつもくるんです。何か励ましてくれたり、タイムリーにくるので、手紙の神様がいると思っています。いつも感謝していて、彼女とは手紙親友だと思っています。私も相手に、そういう風に思える手紙を書きたいなといつも思っています。毎度毎度、びっくりしています」
小山「それは本当に手紙の神様がいて、『中丸さんに手紙を書きなさい』ってささやいているんですかね」
宇賀「坂井さんはいかがですか?」
坂井「アニメーションの仕事をやるきっかけになったのが大学なんです。大学にいる時にアニメーションを教えてくださった恩師がいまして。片山先生という先生なんですけど、学生相手にも飲みに誘ってくれたりとか、授業以外にも関わってくれた先生で、結構作品を褒めてくれるんです。その褒めてくれるのが、手紙でくるんですね。しかも達筆な筆ペンで。その頃は大体みんなメールでやりとりしていたのに、封筒に何枚も手紙が入っていて、それですごく『頑張れ、頑張れ』って応援してくれる先生なんです。その先生のおかげで、今アニメーションをやれているところはすごくあるので。手紙の印象がすごく強く残っています」
小山「絵の先生なんですか?」
坂井「絵も描かれるんですけど、どちらかというと世界中のアニメーション作家やそういう世界を知っている先生で、授業も世界中のアニメを紹介してくれる授業でした」
宇賀「絵本の中で、お二人がここはぜひ楽しんで欲しい点はありますか?」
坂井「今回はじめてつくったのが地図ですね。仲間がどういう関係で住んでいるのか、描いたことはなかったので、楽しめたり、世界観が膨らむといいなと思います」
宇賀「みんなの家がそれぞれどこで、郵便局がどこで、ということがわかるようになっているんですね」
小山「絵本の中にひらがなで書かれたお手紙が出てきますが、この文字はどなたが書いたんですか?」
坂井「そこはうちの娘が書きました(笑)」
宇賀「中丸さんは、楽しんで欲しい点はいかがですか?」
中丸「今までは切手の世界と、時々行なっているイベントでしかぽすくまは登場しなかったんですけど、はじめて今回絵本になって、表情もはじめて付けました。水彩画でこれだけぽすくまを描いたのもはじめてでしたので、今まで見たことのないぽすくまの表情とか、そういう細かいことも考えながら描いているので、その辺も見ていただきたいなと思います。ひと昔前まで、手紙を書く風景は普通に日常の中にあったと思うんですけど、最近は特別なシーンみたいになってしまっているので、この絵本を通じてお子さんたちにも、気軽に手紙を書いて楽しめるものだとわかっていただければと思います」
小山「ぽすくまくんはお誕生日を迎えたばかりなんですね。9月21日」
中丸「最初の切手のデビューの日なんです」
ぽすくまのお誕生日である9月21日(火)の夜7時から、ぽすくま公式YouTubeチャンネルで、「ぽすくまのハッピー バースデーショー2021」が開催されました。アーカイブでご覧いただけます。
さらに、ぽすくまのカフェもオープン! 東京では「ロイヤルガーデンカフェ青山」で、10月5日(火)から10月11日(月)まで。兵庫県神戸市の「グリーンハウス ヴァルト」では、11月18日(木)から11月21日(日)までの開催です。
詳細はこちらからご覧いただけます。
ぽすくまのおきにいり2021 〜期間限定コラボカフェ〜
中丸「伊豆のテディベアミュージアムで、絵本の原画展を来年の3月まで開催しています。伊豆急の電車も、その期間はぽすくまのラッピングで走ります」
宇賀「ぽすくまフェスティバルですね」
『もりのゆうびんきょくのおはなし ぽすくまです!(白泉社)』の詳細はこちらからお願いします。
もりのゆうびんきょくのおはなし ぽすくまです!
中丸ひとみさん、坂井治さん、ありがとうございました!
小山「ぽすくまはどんなふうに生まれたんですか?」
中丸「2012年の秋に発売になった、秋のグリーティング切手でデビューしたんです。そもそもそういう切手の企画は発行の大体1年以上前からするので、企画自体は2011年の年末、まだ民営化になって間もない頃で、『何かいい切手のアイデアはないか』という指示があって。その当時はシールタイプの切手は春と夏と冬はあったのですけど、秋はなかったので。もともとテディベアは世界的に男女問わず好きな方がいらっしゃるので、いつかテディベアの切手をやってもいいんじゃないかと思っていたんです。そこで、秋のグリーティング切手にテディベアのテーマはいい、と思って提案をして、どうせなら郵便屋さんのぬいぐるみのキャラクターがあってもいいかなと思ってデザインをしました」
宇賀「(切手のデザインを見て)本当だ、テディベアがいくつかいる中の1つがぽすくまだったんですね」
中丸「テディベアをデザインして、たまたま郵便屋さんのかわいいくまさんがいてもいいかなと思って作ったんです」
小山「このぽすくまもぬいぐるみっぽく見えますね」
中丸「今日、こちらも持ってきました」
小山「(ぬいぐるみを見て)中丸さんが描いたものをぬいぐるみにしたんですね」
中丸「これをスタジオでアニメーションのように撮影をして、パソコンに取り込んで、切手にしているんです。そこからスタートしました」
小山「相当手間がかかる作業だったんですね」
中丸「評判がよかったので、毎年9月にぽすくまの切手を発行するようになったんです」
宇賀「そして、この度絵本が出版されたんですね。坂井さんが文章を書かれているんですね」
坂井「お話は僕の方で考えさせてもらって、中丸さんの方でそれを絵で膨らませてもらいました」
小山「普段は坂井さんも、絵を描かれているんですよ」
坂井「そうですね、僕も普段は絵を描いたり、アニメーションの仕事が多いんですけど、そういう仕事をしています」
宇賀「絵本はどういうお話なんですか?」
坂井「主人公のぽすくまが、郵便局の配達の仕事をしながら、ぽすくまの仲間たちに届け物をしていくんですね」
中丸「配達をしながらいろいろ妄想をしていくんですね。配達しながら自分が好きなパンのことを考えていたりとか。それも一部、今日は原画をお持ちしています」
坂井「大好きな食べ物があるので、それが頭をずっとよぎりながら配達をしているというお話です」
中丸「いちばん好きなのは、はちみつトーストなので、それで配達をしているうちにいろいろ起こり、さあどうなるでしょう? という感じですね」
小山「中丸さんの妄想なんですか? 坂井さんの妄想ですか?」
坂井「僕というよりは、中丸さんの頭の中に入り込んだつもりでお話を考えました」
小山「中丸さんはパンが好きなんですか?」
中丸「大好きですね(笑)。坂井さんとはこのお仕事で初めてお会いしたのですが、そんなに何で私のことを知ってるのかと今更思っています」
小山「どういう気分なんですか、自分のつくったキャラクターが切手になるのは」
中丸「私はお花の切手も担当しているのですが、切手は買われたその人のところで留まるものものではなく、土地も国もどこに広がるかわからない。それこそ妄想ですけど、そこからまた楽しさが広がる、普通の商品とはちょっと違うなと思いながらデザインしています」
宇賀「お二人はこれまで書いたり、受け取ったりした中で、印象に残っているお手紙はありますか?」
中丸「普段から書く方なんですけど、もう30年以上前かな、一緒にお仕事をしたイラストレーターの方とずっとお付き合いしていて、1年に2、3回お手紙を交換するんです。彼女からくる手紙は、落ち込んでいる時にいつもくるんです。何か励ましてくれたり、タイムリーにくるので、手紙の神様がいると思っています。いつも感謝していて、彼女とは手紙親友だと思っています。私も相手に、そういう風に思える手紙を書きたいなといつも思っています。毎度毎度、びっくりしています」
小山「それは本当に手紙の神様がいて、『中丸さんに手紙を書きなさい』ってささやいているんですかね」
宇賀「坂井さんはいかがですか?」
坂井「アニメーションの仕事をやるきっかけになったのが大学なんです。大学にいる時にアニメーションを教えてくださった恩師がいまして。片山先生という先生なんですけど、学生相手にも飲みに誘ってくれたりとか、授業以外にも関わってくれた先生で、結構作品を褒めてくれるんです。その褒めてくれるのが、手紙でくるんですね。しかも達筆な筆ペンで。その頃は大体みんなメールでやりとりしていたのに、封筒に何枚も手紙が入っていて、それですごく『頑張れ、頑張れ』って応援してくれる先生なんです。その先生のおかげで、今アニメーションをやれているところはすごくあるので。手紙の印象がすごく強く残っています」
小山「絵の先生なんですか?」
坂井「絵も描かれるんですけど、どちらかというと世界中のアニメーション作家やそういう世界を知っている先生で、授業も世界中のアニメを紹介してくれる授業でした」
宇賀「絵本の中で、お二人がここはぜひ楽しんで欲しい点はありますか?」
坂井「今回はじめてつくったのが地図ですね。仲間がどういう関係で住んでいるのか、描いたことはなかったので、楽しめたり、世界観が膨らむといいなと思います」
宇賀「みんなの家がそれぞれどこで、郵便局がどこで、ということがわかるようになっているんですね」
小山「絵本の中にひらがなで書かれたお手紙が出てきますが、この文字はどなたが書いたんですか?」
坂井「そこはうちの娘が書きました(笑)」
宇賀「中丸さんは、楽しんで欲しい点はいかがですか?」
中丸「今までは切手の世界と、時々行なっているイベントでしかぽすくまは登場しなかったんですけど、はじめて今回絵本になって、表情もはじめて付けました。水彩画でこれだけぽすくまを描いたのもはじめてでしたので、今まで見たことのないぽすくまの表情とか、そういう細かいことも考えながら描いているので、その辺も見ていただきたいなと思います。ひと昔前まで、手紙を書く風景は普通に日常の中にあったと思うんですけど、最近は特別なシーンみたいになってしまっているので、この絵本を通じてお子さんたちにも、気軽に手紙を書いて楽しめるものだとわかっていただければと思います」
小山「ぽすくまくんはお誕生日を迎えたばかりなんですね。9月21日」
中丸「最初の切手のデビューの日なんです」
ぽすくまのお誕生日である9月21日(火)の夜7時から、ぽすくま公式YouTubeチャンネルで、「ぽすくまのハッピー バースデーショー2021」が開催されました。アーカイブでご覧いただけます。
さらに、ぽすくまのカフェもオープン! 東京では「ロイヤルガーデンカフェ青山」で、10月5日(火)から10月11日(月)まで。兵庫県神戸市の「グリーンハウス ヴァルト」では、11月18日(木)から11月21日(日)までの開催です。
詳細はこちらからご覧いただけます。
ぽすくまのおきにいり2021 〜期間限定コラボカフェ〜
中丸「伊豆のテディベアミュージアムで、絵本の原画展を来年の3月まで開催しています。伊豆急の電車も、その期間はぽすくまのラッピングで走ります」
宇賀「ぽすくまフェスティバルですね」
『もりのゆうびんきょくのおはなし ぽすくまです!(白泉社)』の詳細はこちらからお願いします。
もりのゆうびんきょくのおはなし ぽすくまです!
中丸ひとみさん、坂井治さん、ありがとうございました!
手紙が書けるカフェ『コトノハ』とポストカーのイベント
5月にSUNDAY’S POSTさんに出演させていただきました、「コトノハ」の横田琴音です。大切な人に手紙を書けるカフェのイベントについて、以前お話をさせていただきました。あれから7月に鎌倉にもう一度カフェを開いたりなど、少しずつですが夢に近づいております。そして、この度10月2日、3日に、横浜の象の鼻テラスという場所で、コトノハとしては初の試みとなる野外イベントに参加させていただくことになりました。当日はレターセットと、数量限定でコーヒーバッグを配布させていただく予定です。感染対策を十分にした上でのイベントですので、薫堂さん、宇賀さん、お聞きの皆さん、ぜひご来場ください。宇賀「ここでは毎年、『FUTURESCAPE PROJECT』が開催されていて、公共空間の新しい活用方法をみんなで考える、社会実験のプロジェクト。開催期間は10月2日から24日まで」
小山「10月2日と3日にコトノハが出店をするんですね」
宇賀「さらに、ポストカーも駆けつけることになったみたいです」
小山「僕、ちょうど土曜日の朝に仕事をしているので、終わったら顔を出します」
宇賀「お時間のある方、お近くの方は是非参加してみてください」
象の鼻テラス FUTURESCAPE PROJECT
コトノハ
#手紙にしよう
おうち時間が続く今日この頃、手紙をきっかけにちょっとしたお出かけをしませんか?夜道の灯りにあたたかいメッセージを添えられる、月明かりバージョンと、街灯バージョンのポストカードをご用意しました。
ぜひ早朝の散歩や夕方のランニングなど秋の風を感じながら、ちょっと遠いポストまでのリフレッシュタイムをお楽しみください。
「&POST #手紙にしよう」
今週の後クレ
今回のメッセージは、大阪府〈大阪国際郵便局〉寺田幸平さんでした!「当郵便局は国際郵便を専門で扱っている郵便局で、私はお客さまが海外に発送する商品や、海外から届く商品の税関手続きのお手伝いをしています。慣れない手続きでお困りのお客さまや商売で海外取引をされているお客さまと連絡を取り、税関手続きを進めていきます。今話題のグッズやイベント商品に触れる機会も多く、お客さまと話が弾むことも。 そんな私の楽しみは、休みの日に街中で自分が携わった商品に出会うこと、そして、それらの商品を手にする方々の笑顔を目にすることです。普段、取り組んでいる仕事が、自分の知らない場所で色んな人を笑顔にしているかもしれない、そんな小さな誇りが私の活力です。国際郵便を通じ、送る人や受け取る人の想いを届けられるよう、これからも頑張っていきます。」
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