10年に1度の開催!「日本国際切手展」とは?
- 2021/08/08
『日本国際切手展2021』の楽しみ方とは?
今回、スタジオには日本郵便 切手・葉書室担当部長の 西村哲さんと、郵政博物館副館長 井村恵美さんをお迎えしました。8月25日から開催される「日本国際切手展2021」についてうかがっていきます。
宇賀「お二人は普段はどんなお仕事をされているんですか?」
西村「『切手・葉書室』は、日本を探してもうちにしかない部署名だと思います(笑)。私がやらせていただいているのは、切手やはがきの企画や実際の発行までです。はがきでは、いちばん大きいのは年賀はがきですね」
小山「『郵便年賀.jp』も西村さんが立ち上げたんですね」
西村「当時、年賀はがきは、お客さんが自由に作ってね、という感じだったのですが、買ったあとに作るのが億劫だなと思う方もいらっしゃると思うので、その方々にデジタルの強みを使ってどれだけ楽しみながら作って出していただけるのか、仕組みを考えました」
小山「最近、びっくりしたのが、東京オリンピックの金メダリストの記念切手がもう数日後には発売されたじゃないですか。あれも西村さんなんですね?」
西村「うちのチームでやっています。今はものすごく忙しいですね」
小山「金メダルを取った方をデザインする、その想定はしていたんですか?」
西村「誰が取るかはわからないので、事前にJOCやIOCと調整をして、選手の方に先に許諾をいただきます。メダルを取ったタイミングで、競技の公式のカメラマンが撮った写真をピックアップをして切手シートを作っています」
小山「もしも自分が金メダリストだったら全部買い占めたくなりますよね(笑)」
宇賀「そういうこともやっていらっしゃるんですね。井村さんはいかがですか?」
井村「郵政博物館というところで、今は東京ソラマチの9階に移転をしてオープンしています。そちらで郵政事業を中心とした展示の企画や、資料の調査ですね。西村さんたちが作った切手を収蔵して管理をする仕事をしています」
小山「ご自身は、切手はお好きだったんですか?」
井村「はい、子どもの頃からずっと集めて、学校を休んで買いに行くこともありました」
小山「就職をする時は『ここしかない!』という感じだったんですか?」
井村「そうですね、募集があった時に『これだ!』と思って」
宇賀「郵政博物館にはこれまでの切手とか、いろいろなものがあるんですよね」
井村「展示場だけでも、世界の切手33万種類をご覧になることができます。収蔵施設には何倍も収蔵されていて、約200万点の資料を保管してあります」
小山「33万種類もあるんですか!」
井村「引き出しのようなケースに入っていて、自分で探しながら見ることができます。1日かかっても見られないかもしれません」
そんな西村さんと井村さんに、「日本国際切手展2021」について詳しく教えていただきます。
西村「10年に1回、我々がホスト国になる世界的な切手のイベントでございます。切手展自体は1890年にイギリスのロンドンで開催されまして、日本では1971年から10年おきに、今回で6回目の開催になります。世界のレアな切手、1点あたり何億円という切手を各国から集めさせていただいています。コレクターに出品いただくので、期間内でコンペティションをさせていただいて、審査員の方々にグランプリを選んでいただいています」
小山「コンペティションって何ですか?」
西村「世界中の切手が出ていますので、それをいろいろなカテゴリーに分けて、研究論文もつけてセットにして出展しているんです。日本郵便の人間が見ても難しいレベルのものもありますね」
小山「ある意味、謎かけ的なものもありそうですね」
西村「そうですね、我々からするとあまり出してはいけないような、昔のエラー切手のようなもののコレクションを出される方もいらっしゃいますね。今回はコロナの関係もあって、コンペティションに参加いただけるのは29の国と地域です。それ以外にも企画展示というかたちで、世界から切手を集めて、260の国と地域からの切手を展示させていただきます」
宇賀「それを見に行けるようになっているんですよね」
西村「コロナの関係もありますので、事前に弊社のサイトからエントリーをいただければ、日本国際切手展2021は入場料無料でご参加いただけます」
宇賀「何億円もする、いちばん高い切手はどんな切手なんですか?」
井村「日本で言いますと、明治4年の『竜門切手』ですね。1シート40枚で刷られていて、なかなか揃いのものがないんですね。こういった初期に発行されたもの、今はない国で一時期だけ発行されたもの。先ほど西村さんがおっしゃったエラー切手など数が少ないものが大変希少なものになります。今回、当館からは竜門切手のシートを展示場にお持ちしますので、間近でご覧になれます」
小山「それはもう値段はつけられないものなんですね」
井村「そうですね、値段は難しいかもしれないですね」
西村さんには、「日本国際切手展2021」を記念して発行される切手をお持ちいただきました。
西村「今まではあまりターゲットを考えずに出していたのですが、今回はもともと切手のファンの方、そしてあまり切手に馴染みがない方へ、2パターン準備しました。1つは、レトロな浮世絵の切手ですね。それから切手帳も、美濃和紙を使ったシール式切手です」
宇賀「すごい、手触りがすごくいいですね」
小山「500円切手もあるんですね。もったいなくて使えないですね」
西村「宇賀さんが今お持ちの1円切手も、これまで前島密さんの切手が地味だと言われてきたので、逆襲としてカラフルにしました。会場を中心に限定で、シリアル番号も入っています」
小山「会場でしか買えないんですね。これを買うために行きたくなりますね」
西村「会場をメインに、全国の中央郵便局でも若干購入できます。2万セット限定です」
宇賀「売れちゃうでしょうね」
西村「もう1つが、これまであまり切手やお手紙に馴染みを持たれていない方をターゲットに、ポケモン様とコラボレーションをさせていただきました」
宇賀「かわいい! もう販売されているんですか?」
西村「先行で販売させていただいています。63円切手はポケモンカードを切手にしています。84円の方は、ポケモンのデザイナーさんに四季のデザインをしていただきました」
小山「子どもは喜ぶでしょうね」
西村「宇賀さんのお手元にある箱は、ポケモン切手ボックスというかたちで、切手とポケモンカードをセットにさせていただいています。切手のデザインをそのままカードにしたポケモンカードもあります」
宇賀「ピカチュウが和服の肩に乗っていて、かわいいですね」
小山「僕、ポケモンあまり興味ないですけど欲しくなりますね」
西村「こちらかなり反響がありまして、抽選販売となりました。当選された方は、その当選のはがきをパシフィコ横浜の会場に持ってきていただけると購入できます」
宇賀「はがきでの応募はいつまでですか?」
西村「8月8日必着となっています」
宇賀「今日(8月8日放送)ですね! 間に合わないですか……?」
西村「切手展が終わったあとに、はがきとインターネットでお申込みいただいて、ご指定いただいた最寄りの郵便局でも購入できる、2回目の抽選もあります」
小山「切手はいろいろなものとコラボレーションができるから、広がりがありますね」
宇賀「今年は郵政事業150周年ですし、特別なイベントになるんですよね」
西村「郵政事業150年の歩みの展示も準備しています。それからポストカーも出動しますし、郵頼の仕組みを使って、そこからお手紙を出すと、日本のどこかの風景印が押されて届くミステリーツアーのような企画もあります。日ごとに違う、ポケモンの風景印のご準備もあります」
宇賀「展覧会の名誉総裁でもいらっしゃる、高円宮妃久子殿下が所有されている展示品もあるんですよね」
西村「幼少期の頃から切手のコレクションをお持ちでございましたので、お借りをして、皇室展示という特別な展示ブースもご用意させていただいています」
「日本国際切手展2021」は、8月25日から30日までパシフィコ横浜で開催されます。入場は無料。事前予約制となります。感染症対策をしっかり取りながら、お出かけください。
そして、西村さんと井村さんからリスナーのみなさんへ、ぽすくまグッズのお土産をいただきました!ご希望の方は、〈ぽすくまグッズ希望〉と書いて、お手紙を送ってください。お手紙は、【郵便番号102-8080 東京FM 「SUNDAY’S POST」】までお願いします。
西村哲さん、井村恵美さん、ありがとうございました!
「日本国際切手展2021」
ポケモンの切手ボックスの抽選申込みはこちら!
ポケモン切手BOX〜ポケモンカードゲーム 見返り美人・月に雁セット〜
西村「『切手・葉書室』は、日本を探してもうちにしかない部署名だと思います(笑)。私がやらせていただいているのは、切手やはがきの企画や実際の発行までです。はがきでは、いちばん大きいのは年賀はがきですね」
小山「『郵便年賀.jp』も西村さんが立ち上げたんですね」
西村「当時、年賀はがきは、お客さんが自由に作ってね、という感じだったのですが、買ったあとに作るのが億劫だなと思う方もいらっしゃると思うので、その方々にデジタルの強みを使ってどれだけ楽しみながら作って出していただけるのか、仕組みを考えました」
小山「最近、びっくりしたのが、東京オリンピックの金メダリストの記念切手がもう数日後には発売されたじゃないですか。あれも西村さんなんですね?」
西村「うちのチームでやっています。今はものすごく忙しいですね」
小山「金メダルを取った方をデザインする、その想定はしていたんですか?」
西村「誰が取るかはわからないので、事前にJOCやIOCと調整をして、選手の方に先に許諾をいただきます。メダルを取ったタイミングで、競技の公式のカメラマンが撮った写真をピックアップをして切手シートを作っています」
小山「もしも自分が金メダリストだったら全部買い占めたくなりますよね(笑)」
宇賀「そういうこともやっていらっしゃるんですね。井村さんはいかがですか?」
井村「郵政博物館というところで、今は東京ソラマチの9階に移転をしてオープンしています。そちらで郵政事業を中心とした展示の企画や、資料の調査ですね。西村さんたちが作った切手を収蔵して管理をする仕事をしています」
小山「ご自身は、切手はお好きだったんですか?」
井村「はい、子どもの頃からずっと集めて、学校を休んで買いに行くこともありました」
小山「就職をする時は『ここしかない!』という感じだったんですか?」
井村「そうですね、募集があった時に『これだ!』と思って」
宇賀「郵政博物館にはこれまでの切手とか、いろいろなものがあるんですよね」
井村「展示場だけでも、世界の切手33万種類をご覧になることができます。収蔵施設には何倍も収蔵されていて、約200万点の資料を保管してあります」
小山「33万種類もあるんですか!」
井村「引き出しのようなケースに入っていて、自分で探しながら見ることができます。1日かかっても見られないかもしれません」
そんな西村さんと井村さんに、「日本国際切手展2021」について詳しく教えていただきます。
西村「10年に1回、我々がホスト国になる世界的な切手のイベントでございます。切手展自体は1890年にイギリスのロンドンで開催されまして、日本では1971年から10年おきに、今回で6回目の開催になります。世界のレアな切手、1点あたり何億円という切手を各国から集めさせていただいています。コレクターに出品いただくので、期間内でコンペティションをさせていただいて、審査員の方々にグランプリを選んでいただいています」
小山「コンペティションって何ですか?」
西村「世界中の切手が出ていますので、それをいろいろなカテゴリーに分けて、研究論文もつけてセットにして出展しているんです。日本郵便の人間が見ても難しいレベルのものもありますね」
小山「ある意味、謎かけ的なものもありそうですね」
西村「そうですね、我々からするとあまり出してはいけないような、昔のエラー切手のようなもののコレクションを出される方もいらっしゃいますね。今回はコロナの関係もあって、コンペティションに参加いただけるのは29の国と地域です。それ以外にも企画展示というかたちで、世界から切手を集めて、260の国と地域からの切手を展示させていただきます」
宇賀「それを見に行けるようになっているんですよね」
西村「コロナの関係もありますので、事前に弊社のサイトからエントリーをいただければ、日本国際切手展2021は入場料無料でご参加いただけます」
宇賀「何億円もする、いちばん高い切手はどんな切手なんですか?」
井村「日本で言いますと、明治4年の『竜門切手』ですね。1シート40枚で刷られていて、なかなか揃いのものがないんですね。こういった初期に発行されたもの、今はない国で一時期だけ発行されたもの。先ほど西村さんがおっしゃったエラー切手など数が少ないものが大変希少なものになります。今回、当館からは竜門切手のシートを展示場にお持ちしますので、間近でご覧になれます」
小山「それはもう値段はつけられないものなんですね」
井村「そうですね、値段は難しいかもしれないですね」
西村さんには、「日本国際切手展2021」を記念して発行される切手をお持ちいただきました。
西村「今まではあまりターゲットを考えずに出していたのですが、今回はもともと切手のファンの方、そしてあまり切手に馴染みがない方へ、2パターン準備しました。1つは、レトロな浮世絵の切手ですね。それから切手帳も、美濃和紙を使ったシール式切手です」
宇賀「すごい、手触りがすごくいいですね」
小山「500円切手もあるんですね。もったいなくて使えないですね」
西村「宇賀さんが今お持ちの1円切手も、これまで前島密さんの切手が地味だと言われてきたので、逆襲としてカラフルにしました。会場を中心に限定で、シリアル番号も入っています」
小山「会場でしか買えないんですね。これを買うために行きたくなりますね」
西村「会場をメインに、全国の中央郵便局でも若干購入できます。2万セット限定です」
宇賀「売れちゃうでしょうね」
西村「もう1つが、これまであまり切手やお手紙に馴染みを持たれていない方をターゲットに、ポケモン様とコラボレーションをさせていただきました」
宇賀「かわいい! もう販売されているんですか?」
西村「先行で販売させていただいています。63円切手はポケモンカードを切手にしています。84円の方は、ポケモンのデザイナーさんに四季のデザインをしていただきました」
小山「子どもは喜ぶでしょうね」
西村「宇賀さんのお手元にある箱は、ポケモン切手ボックスというかたちで、切手とポケモンカードをセットにさせていただいています。切手のデザインをそのままカードにしたポケモンカードもあります」
宇賀「ピカチュウが和服の肩に乗っていて、かわいいですね」
小山「僕、ポケモンあまり興味ないですけど欲しくなりますね」
西村「こちらかなり反響がありまして、抽選販売となりました。当選された方は、その当選のはがきをパシフィコ横浜の会場に持ってきていただけると購入できます」
宇賀「はがきでの応募はいつまでですか?」
西村「8月8日必着となっています」
宇賀「今日(8月8日放送)ですね! 間に合わないですか……?」
西村「切手展が終わったあとに、はがきとインターネットでお申込みいただいて、ご指定いただいた最寄りの郵便局でも購入できる、2回目の抽選もあります」
小山「切手はいろいろなものとコラボレーションができるから、広がりがありますね」
宇賀「今年は郵政事業150周年ですし、特別なイベントになるんですよね」
西村「郵政事業150年の歩みの展示も準備しています。それからポストカーも出動しますし、郵頼の仕組みを使って、そこからお手紙を出すと、日本のどこかの風景印が押されて届くミステリーツアーのような企画もあります。日ごとに違う、ポケモンの風景印のご準備もあります」
宇賀「展覧会の名誉総裁でもいらっしゃる、高円宮妃久子殿下が所有されている展示品もあるんですよね」
西村「幼少期の頃から切手のコレクションをお持ちでございましたので、お借りをして、皇室展示という特別な展示ブースもご用意させていただいています」
「日本国際切手展2021」は、8月25日から30日までパシフィコ横浜で開催されます。入場は無料。事前予約制となります。感染症対策をしっかり取りながら、お出かけください。
そして、西村さんと井村さんからリスナーのみなさんへ、ぽすくまグッズのお土産をいただきました!ご希望の方は、〈ぽすくまグッズ希望〉と書いて、お手紙を送ってください。お手紙は、【郵便番号102-8080 東京FM 「SUNDAY’S POST」】までお願いします。
西村哲さん、井村恵美さん、ありがとうございました!
「日本国際切手展2021」
ポケモンの切手ボックスの抽選申込みはこちら!
ポケモン切手BOX〜ポケモンカードゲーム 見返り美人・月に雁セット〜
#手紙にしよう
宇賀「さて、様々なポストカードを無料でダウンロードできる『#手紙にしよう』のサイトに、親子で楽しめる“お手紙で帰省する夏のポストカード”が更新されています。ハイビスカスバージョンとひまわりバージョンの2種類です。夏のお花を背景に、丸の中に顔を描いたり、メッセージを書くことができるんです」小山「手紙で帰省しよう、ということですよね」
宇賀「なかなかおじいちゃんやおばあちゃんに会えないお子さんもいると思うので、元気の出るはがきで帰省をしたらいいんじゃないかなと思います。
さらに、来週8月14日(土曜日)にはこのポストカードをお手本にして、親子向けお手紙ワークショップ『#手紙にしよう イラスト&レター教室』が開催されます。今回の講師は、このポストカードを手掛けた小池アミイゴさんです。開催場所はSUNDAY’S POSTでもおなじみの代官山 蔦屋書店です」
小山「どんなワークショップなんですか?」
宇賀「講師の方のイラストのレッスンを受けたあと、実際に親子でお絵かきをして、オリジナルのポストカードを作ります。アミイゴさんのワークショップでは、親子で似顔絵を描きあうそうですよ。そしてワークショップの開催に合わせて、14日と15日の週末の2日間、ポストカーが代官山 蔦屋書店にやってきます。ワークショップもポストカーも、参加費無料でお手紙をお楽しみいただけます」
詳しくは、「&POST」のwebサイトをご覧ください。
「&POST #手紙にしよう」
今週の後クレ
今回のメッセージは、北海道〈江差郵郵便局〉山本竜太郎さんでした!「2020年12月22日から25日まで、私は日本郵便の取組みで、サンタクロースの恰好で配達していました。各ご家庭に配達に行くと、私を見て、みなさんとても笑顔で嬉しそうにしていました。街中でも、『サンタさ〜ん』と声をかけていただいたり、一緒に写真を撮っていただいたり、『あぁ、これが僕の見たかった笑顔だなぁ!』と思い、とても幸せな気持ちになりました。お客さまからは、『来年もやってね!』というお声もいただいているので、ぜひ今年もやりたいなと思っています。 私が郵便局の仕事で1番大事にしていることは、お客さまとコミュニケーションを取ることです。お客さまに限らず、すれ違う方にも『おはようございます』と挨拶をするなど、これからもコミュニケーションを大事にして、仕事をしていきたいなと思います。」
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