TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
from

NEWSNEWS

宮古島の音を 宮古民謡の松原忠之さんが登場

  • ON AIR
  • 2021/06/13

宮古民謡歌手の松原忠之さんをお迎えして

写真 今回は、宮古民謡歌手の松原忠之さんをお迎えしました。
松原さんは1992年沖縄県浦添市生まれ。8歳から20歳まで、宮古民謡の第一人者である国吉源次さんに師事。現在はご実家の家業である鳶職の仕事をしながら、宮古民謡を歌い継いでいます。
小山「今、お住いは宮古島なんですか?」

松原「いえ、浦添です」

宇賀「どうやって宮古民謡と出会ったんですか?」
写真 松原「親が宮古出身なので、三線に興味を持ち始めて習いたい、となって。自分の中ではどれが沖縄の民謡で宮古の民謡なのかわからなかったんですけど、連れて行かれたのが宮古の民謡の先生のところでした」

小山「宮古民謡の歌詞は、沖縄の人が聴いても分からないんですか?」

松原「分からないと思いますね」

小山「松原さんも最初はわからなかったんですか?」
写真 松原「そうですね、今でも理解は難しい言葉は多いですね。沖縄本島の方言と、宮古や伊良部島の地域で言葉は異なってくるので。今は標準語だったりするんですけど」

小山「曲は、著名な作曲家とかはいるんですか?」

松原「沖縄の歌は作詞作曲が誰か分かる曲が戦後には多かったりするんですけど、宮古の歌は古くから神を祀っている場所で、女性の人たちが神に祈りを捧げる言葉にメロディーがついた、というイメージですね。だんだんメロディーがついて、いろんな宮古の歌に派生していったような感じです」

宇賀「今、宮古民謡の歌い手は何名くらいいらっしゃるんですか?」

松原「宮古の民謡に携わって習っている人はたくさんいるんですけど、アーティストとしてプロとして活動をしているのは数えきれるくらいですね」
写真 松原さんにはスタジオで生演奏もしていただきました。曲は「トーガニーあやぐ」です。

松原「『トーガニーあやぐ』は、宮古の君が代とか国歌と言われるような歌で。お祝いの場所だったり、催しの場所で最初に歌われる歌ですね。宮古の素晴らしい歌を世の隅々にまで響き渡らせようという想いの歌になっています」

演奏を聴いた薫堂さんと宇賀さんは……。
写真 宇賀「なんかもう、南の島に行った気分になりました。心は宮古に行っていました」

小山「歌詞は当然まったく分かりませんけど、でも神様に捧げている感じはしました」

松原「沖縄の民謡の中でも、宮古の歌は少し独特な感じですね。そこが魅力かなと思いますね」

宇賀「『トーガニーあやぐ』というのはどういう意味なんですか?」

松原「“トーガニー”は国の統治者と言われた人を讃える歌で、“あやぐ”は宮古の歌のことを指している言葉ですね。アーグとか、あやぐとか言われるんですけど」
写真 小山「英語にするとsongみたいなものですか?」

松原「そうですね、簡単に言えばそんな感じです」

小山「資料を見ると、宮古民謡はもともとアカペラだったんですね?」

松原「宮古の歌は祈りの言葉からメロディがだんだんついていって、最初に世の中に出た伴奏がついた宮古民謡はオルガンで。レコードが出て、20世紀中頃に三線の伴奏がもともとある歌に対してつけられていったんです」

小山「最近なんですね、三線は」

松原「歴史でいうと沖縄とか八重山、石垣よりは後になりますね」
写真 宇賀「松原さんは8歳から宮古民謡を習われていたわけじゃないですか。他の音楽は聴いたりするんですか?」

松原「あんまり聴いていなかったです。民謡にのめり込んでいる小学生の頃は、源次先生のCDを友達と遊んでいる時もMDで聴いているような、謎の少年みたいな感じで。その後、中学に上がって高校に行く手前くらいから、ヒップホップとかラップをやっている先輩たちに憧れて、やったりもしていました」
写真 小山「確かに、松原さんの見た目はそっち系ですよね」

宇賀「沖縄もヒップホップ、盛んですもんね」

小山「でも、民謡に戻ろうと思われたんですね」

松原「そうですね、ヒップホップも好きでラッパーとして10年くらい活動していて。その中でやっぱり民謡をだんだん理解していったというか、『ヒップホップなんだな』と思って。民謡がかっこよく思えて仕方なくなってきたんです。すごい先生から習っていたし、発信をしていきたいなと思って」

小山「ヒップホップとの共通点はあるんですか?」

松原「人々の生活からにじみ出た歌詞だったりとか、苦しい中からでも音楽で自分たちのマインドを保っている部分だったりとか。勉強をしたら沖縄の民謡も宮古の民謡も、人のライフスタイルの中から生まれた音楽というところがかっこよかったんです」
写真 宇賀「この番組は手紙をテーマにしているのですが、これまで書いたり受け取ったりした中で、印象に残っている手紙はありますか?」

松原「大親友の結婚式で手紙を書いて友人代表で読み上げたことがあるんですけど、その手紙は印象に残っていますね」

宇賀「それはどんな気持ちを乗せたんですか?」

松原「その友達に対してもそうなんですけど、その友達の親にもたくさん迷惑をかけたんで、そこら辺をつづったりして。みんな泣かしてやろう、と思って」

小山「みんな、泣きました?」

松原「自分が泣いてそれどころじゃなかったです(笑)」

宇賀「松原さんに、『いま手紙を書きたい人へ宛てた手紙』を書いてきていただきました。どなたに書きましたか?」

松原「恩師の国吉源次先生に書きました。今年の5月4日に亡くなったので、今度出るCDは聴いてもらえなかったんですけど、自分がヒップホップをやって少し携われなかった時期もあったので……いろいろ迷惑もかけたので、先生にぜひ手紙を書きたいと思って書いてきました」
写真 放送では松原さんに、国吉源次さんへ宛てたお手紙を朗読していただきました。

小山「素晴らしいお手紙ですね。きっと先生にも届いていますよ。CDが出るまで、あと1ヶ月半だったんですね」

宇賀「聴いてほしかったですね。師匠と弟子の関係ってなかなかないですもんね。大変なこともすごくあったと思いますけど、羨ましくなりました」

松原さんは6月23日に、デビュー作となる「清ら海、美ら島〜あやぐ、宮古のうた〜」をリリースします。ぜひ、お手にとってみてください。

松原忠之「清ら海、美ら島〜あやぐ、宮古のうた〜」

宇賀「今日の放送を聞いて松原さんにお手紙を書きたいと思ってくださった方もいらっしゃると思います。ぜひ、番組にお寄せください。責任を持ってご本人にお渡しします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST松原忠之さん 宛】にお願いします」
写真 松原忠之さん、ありがとうございました!

#手紙にしよう

写真 宇賀「様々なポストカードを無料でダウンロードできる『#手紙にしよう』のサイトでは、季節に合わせたポストカードを更新しています。学校に入ったり、就職をしたり新しいお友達や仲間が増えた方も多いかもしれませんね」

小山「最近、小学生の方からのお手紙も増えていますもんね」

宇賀「嬉しいですよね。もう少し距離を縮めたいけれど、声を直接かけるのはちょっと恥ずかしい、という方もいるかもしれません。そんな時に、お手紙で自己紹介をしてみませんか? 『プロフィール帳』って薫堂さん、覚えていますか?」

小山「すみません、僕の時にはないですね」

宇賀「ないんですね! かわいい名刺みたいな感じなんですよ。友達と交換していたんですけど。そんな自己紹介ができるポストカードも、ご用意しています。ぜひみなさんの好きなことを手紙で伝えて、もっとお友達と仲良くなりましょう! 2種類あるので、学校の好きなこと、放課後の好きなことに答えていくんです」
写真 小山「これは遊べますね」

宇賀「さらに、来週6月20日は父の日ですね。『#手紙にしよう』には父の日にも使える、日頃から頑張る誰かに感謝を伝えるための、もらったらちょっと嬉しくて、誇らしくなれるような賞状のデザインのポストカードも更新されています。みなさんもぜひ、大切な人に素敵な賞を送ってみてください」
写真 「&POST #手紙にしよう」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、長野県〈延徳郵便局〉徳竹美香さんでした!

「延徳郵便局が所在している長野県中野市は、キノコ生産が盛んで、延徳郵便局の周辺にはキノコ工場がたくさんあります。また、春はアスパラ、夏はモモ、秋はブドウ、冬はリンゴと、年間を通して農産物が豊富な地域です。 郵便局員になったばかりの頃、緊張して窓口に出ていましたが、お客さまから、1つ1つ綺麗に笹に包まれた手作りのちまきの差し入れと共に、『頑張ってね』と温かい言葉をいただきました。長年培われてきた郵便局と地域の方との信頼関係を感じることができました。 お客さまに『郵便局に来て良かった』と笑顔で帰っていただけるように、今日もお仕事を頑張りたいと思います。」
MORE

ARCHIVEARCHIVE

MORE

CONTACTCONTACT

番組宛に手紙を贈る

この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。

〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛

番組への要望・リクエストを送る

番組宛にメールでメッセージを
送るにはこちらから

詳しくはコチラ