旅するカメラプロジェクト シーズン2
- 2021/03/21
ハービー・山口さんと一緒に 旅するカメラシーズン2
今回は、「旅するカメラプロジェクト」の第2弾をお届けします。宇賀「今日は写真家のハービー・山口さんをお迎えしています」
山口「ご無沙汰しております」
小山「以前は去年の10月くらいですね」
宇賀「その時に、『旅するカメラプロジェクト』のシーズン2をスタートさせたんですよね。私たち3人も1台ずつ、モノクロのレンズ付きフィルムを持ってそれぞれ写真を撮ってきました。もう現像もしています。
さらにもう1台、リスナーの皆さんにもお送りしていました。1人3枚ずつ写真を撮ったら次の人へ……と、カメラのバトンを渡していただいていました。そのカメラも無事に戻ってきました!」
それぞれ、お気に入りの写真を選んで見せ合うことに。まずは、薫堂さんから。
小山「まずは宮崎の海、日南海岸です。本当はすごく綺麗な夕焼けだったんですけど、モノクロだからなんとも言えないです。それから、山歩きに凝っている時期があったので、その時の写真です」
山口「ご自分の影ですか、いい写真ですね」
小山「リュックにカメラを入れていたので、その途中でパチリと」
小山「あとは、京都の知恩院さんの前に切られた木が一本あったんです。空へ伸びていく木が、途中で止まってしまった儚さを感じて撮りました」
宇賀「私は……東京駅の丸の内口で撮影があったんですけど、私を撮ってくれたカメラマンさんを撮りました。あとは、ストーブとやかん。コマーシャルの撮影で千葉県の休校になった小学校へ行ったんです。ちゃんと職員室も残っていて」
小山「黒板ですね」
宇賀「この学校の風景、懐かしいなあと思って。あとは、このホテル」
山口「いい構図ですね」
宇賀「沼津クラブっていうホテルで、全部で10部屋もないくらいのところなんです。秋のGo Toトラベルの時期に、母が還暦で『プレゼントよりお出かけがいいな』と言っていたので、家族で出かけたんです。おしゃれな縁側でビールを飲みながら撮った写真です」
続いてハービーさんの写真。
山口「まずは、宇賀さんのアクリル板越しの素敵な笑顔。このスタジオの中ですね。それから、私を鉛筆画で描いてくださったカナミさんという方に、お礼でイタリアンのランチをご馳走した時。全部手袋をしてトングを使ったという、今の時代らしいレストランでした。そして、神田神保町で写真展をやっているときに来てくださったみなさんの写真。ギャラリーの前に座っていただいて、撮りました」
小山「写真を見た瞬間に、その時のことを忘れていても思い出しますよね」
山口「そうですね、50年前にシャッターを切った時のことでも覚えていますね。『ああ、この時は寒かったな』とかね。シャッターを切った時のことは別のハードディスクに刻まれるんでしょうね」
宇賀「リスナーのみなさんの間を旅したカメラの写真を見ていきたいと思います。みなさんそれぞれ、はがきでどんな写真を撮ったか報告もしてくださっているんです」
小山「一人目はこの方、ラジオネーム今西さん。ハービーさんのファンの方で、ライカもお持ちの方です。1枚目は自分の愛機・ライカ3F。2枚目は自宅にて娘の履き物と古びた椅子を、秋の庭に置いて」
山口「アイデアがいいですね」
小山「3枚目は、息子さんの趣味の空港ジオラマを撮りましたとのことですが……写っていないですね」
宇賀「でもこの1枚目と2枚目、素敵ですね」
小山「次にカメラを受け取ったのが、あきむさん。鳥取城、鳥取砂丘、そして賀露港の夕日」
宇賀「夕日きれいに撮れていますね!」
山口「露出が合っていますね。空の雲の質感とか、砂浜の割合もいいですね」
小山「鳥取の次にカメラが旅をしたのは……尾道。オノミチのオガタさんの写真です。最初はフラッシュを忘れた、鉄道イベントの写真だそうです。2枚目は尾道駅の近くにいる猫」
宇賀「尾道って猫が多いんですよね」
小山「かわいいですね。3枚目は、尾道の駅の裏にある古き良きアパートだそうです」
そして尾道から、次は一気に宮崎県宮崎市へ。ラジオネームさかみちさん。1枚目はアートイベントを行なっていた、日南市南郷の無人島の作品。船に乗って撮ってきたそうです」
宇賀「面白いですね、『ひみつきち』」
山口「質感とか光の入り具合とかがいいですね。白黒の良さが出ていますね。次は宮崎市のサンビーチ 一ツ葉。散歩コースなんですって」
宇賀「宮崎らしいですね、ヤシの木が立っていて」
山口「みなさん、構図上手いですね」
小山「もう一つは夜に撮影したそうで、写っていないですね。医療従事者の皆さんへ向けられた花火大会の写真を撮ったそうです」
小山「続いては鹿児島県喜界町のはんなっぷるさんです。喜界町の第二の港、早町の日常だそうです。おそらく、イカ漁に出た漁師さんの車。2枚目はサトウキビの花」
宇賀「いいですね!」
山口「この構図は最高ですね。半分に切っているでしょう、これがいいんです。3分の1くらいで切るのが黄金分割とかいうんですけど、半分っていうのが大胆でシンプル。普通はシンプル過ぎて退屈するんですけど、これはいいです」
小山「『喜界島には紅葉もない、桜もない、そんな島だけどサトウキビの花が冬の訪れや季節を教えてくれます』とのことです。最後は、島みかんとおじいちゃんの島帽子」
宇賀「これもちょっと暗くなっちゃっていますね。そして、はんなっぷるさんの次の方ははがきが届いていないんですけども、はんなっぷるさんの弟さんだそうです」
宇賀「定食と、2枚目はお台場ですね? フジテレビが見えます」
山口「船から撮ったんですね」
小山「続いては、熊本県八代市のキノタツさん。熊本県八代市で一番有名な妙見宮の写真。それから、砥崎の河原。夏の暑い日に遊ぶのにおすすめです、とのことです。そして日本三大急流の球磨川ですね」
宇賀「いい写真ですね、自転車が1台とまっていて」
山口「安定していますね」
小山「そして、次にバトンが渡ったのはミワコッチさん。同じく熊本県八代市です。球磨川にある赤橋。豪雨でなくなってしまったものの、復旧したそうです。2枚目は鹿児島本線。ここにはおれんじ鉄道が通っているそうです」
宇賀「まっすぐ伸びている線がいいですね」
山口「線路は消失点まで撮ると素敵なんですよね」
小山「最後は、久木田天神という小さな神社」
山口「ちょっと露出不足だけど質感が出ていて、意外とシャドーだけどいいですね」
小山「岡山、鳥取、尾道、宮崎、鹿児島、熊本とカメラは回ったんですね」
宇賀「結構、旅していますね」
小山「これ、思ったんですけど……カラーの方がいいですね(笑)」
山口「白黒って難しいですね。カラーだと夕日が赤かったり、黄色いセーターが黄色かったりするわけですけど、その色がない分、白黒は光を強調したり表情を強調したりする効用があるんですね。強調できるものもあるんですけど、色がないと、ちょっと寂しくなっちゃうものもあるかもしれませんね」
小山「もう1回やりませんか? 第3弾はカラーでやりましょう! 次、参加を希望するリスナーの方はぜひ」
さらに、今回はハービーさんが撮った宇賀さんの写真、宇賀さんのストーブとやかんの写真と東京駅の写真、そしてラジオネームはんなっぷるさんのサトウキビの写真をポストカードにして、「& POST #手紙にしよう」のサイトにアップロードします。ぜひ、ダウンロードしてみてください。
小山「リレーでカメラが巡っていくのは面白いなと思ったんですけど、新しい企画をひらめきました。1ページずつ絵本を継ぎ足していく『旅する絵本』ってどうですか? ちょっとハードルは上がりますけど、1人1ページずつ繋いでいったらどんなお話になるのかな、と」
宇賀「面白いかも! やってみましょう!」
小山「旅する絵本、1ページ目は宇賀さんが描いてください」
宇賀「私ですか!?」
小山「最後は僕が描きます」
宇賀「じゃあ、どんな話になっても最後は巨匠がまとめてくれるんですね(笑)」
「旅するカメラプロジェクト」「旅する絵本プロジェクト」へご参加希望の方は、それぞれお手紙でエントリーをお願いします。
宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 「旅するカメラプロジェクト」】、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 「旅する絵本プロジェクト」】までお願いします。
ハービー・山口さんの新刊『The Blitz Kids』もぜひチェックしてみてください。
『The Blitz Kids』
小山「以前は去年の10月くらいですね」
宇賀「その時に、『旅するカメラプロジェクト』のシーズン2をスタートさせたんですよね。私たち3人も1台ずつ、モノクロのレンズ付きフィルムを持ってそれぞれ写真を撮ってきました。もう現像もしています。
さらにもう1台、リスナーの皆さんにもお送りしていました。1人3枚ずつ写真を撮ったら次の人へ……と、カメラのバトンを渡していただいていました。そのカメラも無事に戻ってきました!」
それぞれ、お気に入りの写真を選んで見せ合うことに。まずは、薫堂さんから。
小山「まずは宮崎の海、日南海岸です。本当はすごく綺麗な夕焼けだったんですけど、モノクロだからなんとも言えないです。それから、山歩きに凝っている時期があったので、その時の写真です」
山口「ご自分の影ですか、いい写真ですね」
小山「リュックにカメラを入れていたので、その途中でパチリと」
小山「あとは、京都の知恩院さんの前に切られた木が一本あったんです。空へ伸びていく木が、途中で止まってしまった儚さを感じて撮りました」
宇賀「私は……東京駅の丸の内口で撮影があったんですけど、私を撮ってくれたカメラマンさんを撮りました。あとは、ストーブとやかん。コマーシャルの撮影で千葉県の休校になった小学校へ行ったんです。ちゃんと職員室も残っていて」
小山「黒板ですね」
宇賀「この学校の風景、懐かしいなあと思って。あとは、このホテル」
山口「いい構図ですね」
宇賀「沼津クラブっていうホテルで、全部で10部屋もないくらいのところなんです。秋のGo Toトラベルの時期に、母が還暦で『プレゼントよりお出かけがいいな』と言っていたので、家族で出かけたんです。おしゃれな縁側でビールを飲みながら撮った写真です」
続いてハービーさんの写真。
山口「まずは、宇賀さんのアクリル板越しの素敵な笑顔。このスタジオの中ですね。それから、私を鉛筆画で描いてくださったカナミさんという方に、お礼でイタリアンのランチをご馳走した時。全部手袋をしてトングを使ったという、今の時代らしいレストランでした。そして、神田神保町で写真展をやっているときに来てくださったみなさんの写真。ギャラリーの前に座っていただいて、撮りました」
小山「写真を見た瞬間に、その時のことを忘れていても思い出しますよね」
山口「そうですね、50年前にシャッターを切った時のことでも覚えていますね。『ああ、この時は寒かったな』とかね。シャッターを切った時のことは別のハードディスクに刻まれるんでしょうね」
宇賀「リスナーのみなさんの間を旅したカメラの写真を見ていきたいと思います。みなさんそれぞれ、はがきでどんな写真を撮ったか報告もしてくださっているんです」
小山「一人目はこの方、ラジオネーム今西さん。ハービーさんのファンの方で、ライカもお持ちの方です。1枚目は自分の愛機・ライカ3F。2枚目は自宅にて娘の履き物と古びた椅子を、秋の庭に置いて」
山口「アイデアがいいですね」
小山「3枚目は、息子さんの趣味の空港ジオラマを撮りましたとのことですが……写っていないですね」
宇賀「でもこの1枚目と2枚目、素敵ですね」
小山「次にカメラを受け取ったのが、あきむさん。鳥取城、鳥取砂丘、そして賀露港の夕日」
宇賀「夕日きれいに撮れていますね!」
山口「露出が合っていますね。空の雲の質感とか、砂浜の割合もいいですね」
小山「鳥取の次にカメラが旅をしたのは……尾道。オノミチのオガタさんの写真です。最初はフラッシュを忘れた、鉄道イベントの写真だそうです。2枚目は尾道駅の近くにいる猫」
宇賀「尾道って猫が多いんですよね」
小山「かわいいですね。3枚目は、尾道の駅の裏にある古き良きアパートだそうです」
そして尾道から、次は一気に宮崎県宮崎市へ。ラジオネームさかみちさん。1枚目はアートイベントを行なっていた、日南市南郷の無人島の作品。船に乗って撮ってきたそうです」
宇賀「面白いですね、『ひみつきち』」
山口「質感とか光の入り具合とかがいいですね。白黒の良さが出ていますね。次は宮崎市のサンビーチ 一ツ葉。散歩コースなんですって」
宇賀「宮崎らしいですね、ヤシの木が立っていて」
山口「みなさん、構図上手いですね」
小山「もう一つは夜に撮影したそうで、写っていないですね。医療従事者の皆さんへ向けられた花火大会の写真を撮ったそうです」
小山「続いては鹿児島県喜界町のはんなっぷるさんです。喜界町の第二の港、早町の日常だそうです。おそらく、イカ漁に出た漁師さんの車。2枚目はサトウキビの花」
宇賀「いいですね!」
山口「この構図は最高ですね。半分に切っているでしょう、これがいいんです。3分の1くらいで切るのが黄金分割とかいうんですけど、半分っていうのが大胆でシンプル。普通はシンプル過ぎて退屈するんですけど、これはいいです」
小山「『喜界島には紅葉もない、桜もない、そんな島だけどサトウキビの花が冬の訪れや季節を教えてくれます』とのことです。最後は、島みかんとおじいちゃんの島帽子」
宇賀「これもちょっと暗くなっちゃっていますね。そして、はんなっぷるさんの次の方ははがきが届いていないんですけども、はんなっぷるさんの弟さんだそうです」
宇賀「定食と、2枚目はお台場ですね? フジテレビが見えます」
山口「船から撮ったんですね」
小山「続いては、熊本県八代市のキノタツさん。熊本県八代市で一番有名な妙見宮の写真。それから、砥崎の河原。夏の暑い日に遊ぶのにおすすめです、とのことです。そして日本三大急流の球磨川ですね」
宇賀「いい写真ですね、自転車が1台とまっていて」
山口「安定していますね」
小山「そして、次にバトンが渡ったのはミワコッチさん。同じく熊本県八代市です。球磨川にある赤橋。豪雨でなくなってしまったものの、復旧したそうです。2枚目は鹿児島本線。ここにはおれんじ鉄道が通っているそうです」
宇賀「まっすぐ伸びている線がいいですね」
山口「線路は消失点まで撮ると素敵なんですよね」
小山「最後は、久木田天神という小さな神社」
山口「ちょっと露出不足だけど質感が出ていて、意外とシャドーだけどいいですね」
小山「岡山、鳥取、尾道、宮崎、鹿児島、熊本とカメラは回ったんですね」
宇賀「結構、旅していますね」
小山「これ、思ったんですけど……カラーの方がいいですね(笑)」
山口「白黒って難しいですね。カラーだと夕日が赤かったり、黄色いセーターが黄色かったりするわけですけど、その色がない分、白黒は光を強調したり表情を強調したりする効用があるんですね。強調できるものもあるんですけど、色がないと、ちょっと寂しくなっちゃうものもあるかもしれませんね」
小山「もう1回やりませんか? 第3弾はカラーでやりましょう! 次、参加を希望するリスナーの方はぜひ」
さらに、今回はハービーさんが撮った宇賀さんの写真、宇賀さんのストーブとやかんの写真と東京駅の写真、そしてラジオネームはんなっぷるさんのサトウキビの写真をポストカードにして、「& POST #手紙にしよう」のサイトにアップロードします。ぜひ、ダウンロードしてみてください。
小山「リレーでカメラが巡っていくのは面白いなと思ったんですけど、新しい企画をひらめきました。1ページずつ絵本を継ぎ足していく『旅する絵本』ってどうですか? ちょっとハードルは上がりますけど、1人1ページずつ繋いでいったらどんなお話になるのかな、と」
宇賀「面白いかも! やってみましょう!」
小山「旅する絵本、1ページ目は宇賀さんが描いてください」
宇賀「私ですか!?」
小山「最後は僕が描きます」
宇賀「じゃあ、どんな話になっても最後は巨匠がまとめてくれるんですね(笑)」
「旅するカメラプロジェクト」「旅する絵本プロジェクト」へご参加希望の方は、それぞれお手紙でエントリーをお願いします。
宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 「旅するカメラプロジェクト」】、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 「旅する絵本プロジェクト」】までお願いします。
ハービー・山口さんの新刊『The Blitz Kids』もぜひチェックしてみてください。
『The Blitz Kids』
#手紙にしよう
「#手紙にしよう」では季節に合わせたポストカードを更新しています。春の楽しみがぎゅっと詰まったお手紙、届けてみませんか? ビンゴカードのように、たくさんの春が並んだポストカードをご用意しています。ぜひみなさんの好きな春を、大切な人に伝えてみてください。
詳しくは、「&POST」のwebサイトをご覧ください。
「& POST #手紙にしよう」
今週の後クレ
今回のメッセージは、三重県〈四日市郵便局〉水谷美保さんでした!「普段バイクで配達をしていて、毎日午前・午後とウォーキングをされている、ご高齢のお客さまと配達途中に会うのですが、そのお客さまは、私に会うと必ず『気をつけてね』と声をかけてくださったり、暑い日には飲み物をくださったり、とても気にかけて下さいます。配達をしていて、その方と出会うと『気をつけて配達しなくてはいけないな』と、いつも気を引き締めて仕事をしようと思います。」
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