知られざる絵馬の世界へ!
- 2021/01/17
絵馬師 永崎ひまるさんをお迎えして
皆さん、今年は初詣には行けましたか? 今回は、絵馬師の永崎ひまるさんをお迎えしました。
小山「絵馬師という職業を初めてうかがいました」
宇賀「私も初めてです!」
小山「誰が描いているとか考えたことなかったです。何人もいらっしゃるんですか?」
永崎「絵馬師として公認と言いますか、神社界で認められているのは私だけです」
宇賀「これまでどんな神社に絵馬を奉納されてきたんですか?」
永崎「代表的なところでは、伊勢神宮の崇敬会さん、出雲大社さん、宗像大社さん、霧島神宮さん、東京大神宮さん、神田明神さん、万九千社さん、乃木神社さん、小國神社さん、甲斐国一宮浅間神社さんなど……」
小山「有名なところばかりですね」
宇賀「ところで、絵馬っていつからあるんですか?」
永崎「あんまりはっきりした答えはないんですけど、多くの文献だと奈良時代と言われています。最近では飛鳥時代のものも見つかったらしいです。それだけ長い間、日本人の中で絵馬は息づいていたようですね」
小山「絵馬って、絵と“馬”ですよね。でも、別に馬の形をしているわけでもないし……“馬”って何なんですか?」
永崎「もともと、神社に奉納されていたのは生きている馬だったんですよ。生きた馬は、昔の人にとって今以上に財産だったので、奉納を続けるのはなかなか大変だったらしくて、土で作った馬になったり、木で作った馬になったり……それがだんだん簡素化されて、今の形になっていったと言われていますね」
宇賀「永崎さんが手がけられた絵馬をお持ちいただいています」
永崎「見ていただくとわかるんですけど、神社さんによって絵柄を変えないといけないんですね」
宇賀「全然違いますね!」
小山「筆のタッチが違いますね」
永崎「これがいわゆる画家さんとの違いで、神社さんには御祭神もいますし、神職さんたちのお考えが全く違うので、絵馬師として必ずそれをうかがってから描くようにしているんです」
宇賀「宗像大社さんはすごく可愛いポップな感じですね。字も丸文字で、牛もイラストっぽい。でもこの乃木神社さんは、ザ・お正月って感じですね。和柄というか」
永崎「それも神職さんたちに聞いて。自分の考えで描くということはまずしないようにしていますね」
小山「絵馬に“開運”や“福”と書いていますけど、これも神社さんと話をするんですか?」
永崎「相談します。小國神社さんのマークも、相談で決めたものです」
宇賀「いろいろな神社の絵馬を並べることってなかなかないから、面白いですね」
小山「同じ人が描いているのは想像できないですよね」
永崎「神社は控えめな世界なので、少し前までは、誰が描いているというのはあまり表立って言わなかったんですね。いまは時代が変わってきて、興味を持たれる若い方も多いので、臨機応変にできることが必要になってきたんです」
小山「この絵馬には“ひまる”のサインが入っていますね」
永崎「昔は絶対に入れてはいけない時代があったんです。それが変わってきて、神社さんから『名前が小さいけどもうちょっと大きくできないの?』と言ってくださったり……世の中が変わってきているんですね」
小山「そのうち、永崎さんの絵馬を求めていろいろな神社を巡る方が現れたりするかもしれないですね。すでにいらっしゃるかもしれないですしね」
永崎「好きな方は見に行ってくださったりしているみたいです。最近、羽田空港の国際線ターミナルに大絵馬を置かせていただいていて。神社以外のところでも今後置かせていただいて、日本の文化として広めていきたいです」
宇賀「羽田空港の大絵馬は、空飛ぶ鳳凰が空から富士山を見下ろしているデザインで、飛行機みたいですね」
永崎「いま、飛行機関係の方は本当に大変な思いをされているので、勇気を持っていただきたい、応援したいという気持ちがありました。飛行機から見える富士山、感動するじゃないですか。それを描きたいと思って。それから、鳳凰には、また復活するという意味合いも込めて描かせていただきました」
大絵馬のデザインは永崎さんのブログからご覧いただけます。
https://ameblo.jp/himaruyu/entry-12646268061.html
宇賀「これまでで、特に印象に残っている絵馬はありますか?」
永崎「どれも私にとっては思い入れのある絵馬なんですけども、最近の出雲大社さんの絵馬と、羽田空港の絵馬については、コロナ禍で絵馬の必要性がまた一つ変わってきたな、という印象がありました。自分が込める想いも変わったな、と。出雲大社さんの絵馬を描くときは、出雲の方々にすごくあたたかく応援をしていただきながら描かせていただいて。羽田空港さんでも皆さんが応援してくださって。自分の使命感もちょっと変わってきたと思った絵馬でしたね」
小山「受験シーズンで絵馬を書く受験生も多いと思いますが、神様に願いが伝わりやすい書き方ってあるんですか?」
永崎「神社へお参りをするのと似たところがあって、まずは神様仏様に感謝。人間でもそうだと思うんですけど、自分の願い事ばかりだと『うーん』ってなりますよね。感謝をもって接すると、想いが通じやすくなると思います。もし受かったら、必ずお礼参りをするとかそういう気持ちが大事だと思います」
小山「だいたいは『受かりますように』『合格しますように』と書きますけど、『神様のおかげでたくさん勉強できたこの時間が、なんとか実を結びますように』という書き方にするといいかもしれないですね」
永崎「そうですね。去年はコロナがすごく広がって、皆さん自分で好きな行動もできなかったと思うので、感謝の気持ちは昔よりも出てきているのかなと思うんですよね。それを思いながら書いてほしいです」
宇賀「参拝するときも言いますもんね、まずは謙虚にお礼からって。神様もその辺は見ているんですね」
永崎「はい、結構見られていると思います」
今回、永崎さんが手掛けた縁結びの絵馬を、#手紙にしように掲出しております!ぜひご活用ください。
絵馬師の永崎ひまるさん、ありがとうございました!
宇賀「私も初めてです!」
小山「誰が描いているとか考えたことなかったです。何人もいらっしゃるんですか?」
永崎「絵馬師として公認と言いますか、神社界で認められているのは私だけです」
宇賀「これまでどんな神社に絵馬を奉納されてきたんですか?」
永崎「代表的なところでは、伊勢神宮の崇敬会さん、出雲大社さん、宗像大社さん、霧島神宮さん、東京大神宮さん、神田明神さん、万九千社さん、乃木神社さん、小國神社さん、甲斐国一宮浅間神社さんなど……」
小山「有名なところばかりですね」
宇賀「ところで、絵馬っていつからあるんですか?」
永崎「あんまりはっきりした答えはないんですけど、多くの文献だと奈良時代と言われています。最近では飛鳥時代のものも見つかったらしいです。それだけ長い間、日本人の中で絵馬は息づいていたようですね」
小山「絵馬って、絵と“馬”ですよね。でも、別に馬の形をしているわけでもないし……“馬”って何なんですか?」
永崎「もともと、神社に奉納されていたのは生きている馬だったんですよ。生きた馬は、昔の人にとって今以上に財産だったので、奉納を続けるのはなかなか大変だったらしくて、土で作った馬になったり、木で作った馬になったり……それがだんだん簡素化されて、今の形になっていったと言われていますね」
宇賀「永崎さんが手がけられた絵馬をお持ちいただいています」
永崎「見ていただくとわかるんですけど、神社さんによって絵柄を変えないといけないんですね」
宇賀「全然違いますね!」
小山「筆のタッチが違いますね」
永崎「これがいわゆる画家さんとの違いで、神社さんには御祭神もいますし、神職さんたちのお考えが全く違うので、絵馬師として必ずそれをうかがってから描くようにしているんです」
宇賀「宗像大社さんはすごく可愛いポップな感じですね。字も丸文字で、牛もイラストっぽい。でもこの乃木神社さんは、ザ・お正月って感じですね。和柄というか」
永崎「それも神職さんたちに聞いて。自分の考えで描くということはまずしないようにしていますね」
小山「絵馬に“開運”や“福”と書いていますけど、これも神社さんと話をするんですか?」
永崎「相談します。小國神社さんのマークも、相談で決めたものです」
宇賀「いろいろな神社の絵馬を並べることってなかなかないから、面白いですね」
小山「同じ人が描いているのは想像できないですよね」
永崎「神社は控えめな世界なので、少し前までは、誰が描いているというのはあまり表立って言わなかったんですね。いまは時代が変わってきて、興味を持たれる若い方も多いので、臨機応変にできることが必要になってきたんです」
小山「この絵馬には“ひまる”のサインが入っていますね」
永崎「昔は絶対に入れてはいけない時代があったんです。それが変わってきて、神社さんから『名前が小さいけどもうちょっと大きくできないの?』と言ってくださったり……世の中が変わってきているんですね」
小山「そのうち、永崎さんの絵馬を求めていろいろな神社を巡る方が現れたりするかもしれないですね。すでにいらっしゃるかもしれないですしね」
永崎「好きな方は見に行ってくださったりしているみたいです。最近、羽田空港の国際線ターミナルに大絵馬を置かせていただいていて。神社以外のところでも今後置かせていただいて、日本の文化として広めていきたいです」
宇賀「羽田空港の大絵馬は、空飛ぶ鳳凰が空から富士山を見下ろしているデザインで、飛行機みたいですね」
永崎「いま、飛行機関係の方は本当に大変な思いをされているので、勇気を持っていただきたい、応援したいという気持ちがありました。飛行機から見える富士山、感動するじゃないですか。それを描きたいと思って。それから、鳳凰には、また復活するという意味合いも込めて描かせていただきました」
大絵馬のデザインは永崎さんのブログからご覧いただけます。
https://ameblo.jp/himaruyu/entry-12646268061.html
宇賀「これまでで、特に印象に残っている絵馬はありますか?」
永崎「どれも私にとっては思い入れのある絵馬なんですけども、最近の出雲大社さんの絵馬と、羽田空港の絵馬については、コロナ禍で絵馬の必要性がまた一つ変わってきたな、という印象がありました。自分が込める想いも変わったな、と。出雲大社さんの絵馬を描くときは、出雲の方々にすごくあたたかく応援をしていただきながら描かせていただいて。羽田空港さんでも皆さんが応援してくださって。自分の使命感もちょっと変わってきたと思った絵馬でしたね」
小山「受験シーズンで絵馬を書く受験生も多いと思いますが、神様に願いが伝わりやすい書き方ってあるんですか?」
永崎「神社へお参りをするのと似たところがあって、まずは神様仏様に感謝。人間でもそうだと思うんですけど、自分の願い事ばかりだと『うーん』ってなりますよね。感謝をもって接すると、想いが通じやすくなると思います。もし受かったら、必ずお礼参りをするとかそういう気持ちが大事だと思います」
小山「だいたいは『受かりますように』『合格しますように』と書きますけど、『神様のおかげでたくさん勉強できたこの時間が、なんとか実を結びますように』という書き方にするといいかもしれないですね」
永崎「そうですね。去年はコロナがすごく広がって、皆さん自分で好きな行動もできなかったと思うので、感謝の気持ちは昔よりも出てきているのかなと思うんですよね。それを思いながら書いてほしいです」
宇賀「参拝するときも言いますもんね、まずは謙虚にお礼からって。神様もその辺は見ているんですね」
永崎「はい、結構見られていると思います」
今回、永崎さんが手掛けた縁結びの絵馬を、#手紙にしように掲出しております!ぜひご活用ください。
絵馬師の永崎ひまるさん、ありがとうございました!
年賀状ありがとうございます&お年玉付き年賀状 当選番号発表
番組の後半では、リスナーの皆さんからいただいた年賀状をたっぷり紹介させていただきました。今年もたくさんお送りいただきありがとうございました!そして、2021年の「お年玉付き年賀状」の当選番号が、1月17日に発表されました。抽せん番号は、日本郵便のWebサイトに掲載されています。賞品の引換えは1月18日から7月20日まで。およそ6ヶ月の期間がありますので、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、賞品引換時期の分散にご協力をお願いします。
「日本郵便 Webサイト」
https://www.post.japanpost.jp/index.html
「#手紙にしよう」
外出や遠出が難しい今年の冬。こんな時だからこそ、手紙で元気を伝えるのはいかがでしょうか。ぜひ、「&Post」の中の「#手紙にしよう」をご活用ください。毎月、時節に合わせたポストカードを更新していく予定です。番組やSNSでもご紹介していきますので、お楽しみに。
https://andpost.jp/project/tegami.html
今週の後クレ
今回のメッセージは、鹿児島県〈鹿児島南郵便局〉吉満達郎さんでした!「以前、私が配達していた地域に、山奥の方に住んでいるお客さまがいらっしゃって、そのお客さまのところへ配達している途中で、何と鹿に遭遇したことがありました。 そのお客さまは梨園を営まれており、毎年旬の季節になると、私にも梨を渡してくださるような優しい方で、毎日私が配達する新聞をいつも楽しみにされていて、そのお客さまのところへ配達することが自分の日々のやりがいに繋がっていました。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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