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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
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銭湯を音で楽しむ! 小杉湯・塩谷歩波さん

  • ON AIR
  • 2020/05/24

高円寺 小杉湯の番頭 塩谷歩波さんをお迎えして


宇賀「私と薫堂さんと言えば大のお風呂好きですけれど、こうやって自粛生活が続いていると大好きな銭湯に行くのも控えているという方も多いんじゃないでしょうか」

小山「僕もそれが一番つらいんですよ」

宇賀「そんな銭湯好きの皆さんのために、いまSNSで『#オンライン銭湯』として様々な銭湯の湯船の模様がアップされているのはご存知でしょうか? 今回は、オンライン銭湯の発案者でもあり、東京・高円寺にある〈小杉湯〉の番頭もされている塩谷歩波さんにお話をうかがいます」
写真 さる3月30日、塩谷さんがTwitterに『#オンライン銭湯』とタグをつけて投稿した、小杉湯の湯船を映した動画。他の銭湯にも湯船の動画の投稿を呼び掛けたところ、あっという間に周知され、小杉湯の動画は100万回再生超えに。Twitterでトレンド入りしたことをきっかけに、様々なメディアが「オンライン銭湯」を取り上げるなど、その活動は一気に広まりました。
写真 小山「小杉湯は交互浴の聖地と言われているんですよ。熱い湯に入って水風呂に浸かるのを交互浴と言うんですけど」

塩谷「うちに来ているお客様は、交互浴目当ての方が多いですね」

宇賀「どんなお客さんが多いですか?」

塩谷「いまは変動していますけど、通常は若い人が半分以上で、あとは赤ちゃんからご年配の方まで、いろいろな世代の方がいらっしゃっています」

大学卒業後は設計事務所で働いていた塩谷さん。体調を崩したことをきっかけに銭湯に通い始め、その後小杉湯に転職。今では小杉湯の番頭をつとめています。そして、いろいろな銭湯の内部を“俯瞰図”で描いた著書『銭湯図解』も、銭湯ファンに限らず注目を集めています。
写真 宇賀「いま、SNSで『#オンライン銭湯』で検索をするといろいろな銭湯がアップしている湯船の映像がご覧いただけるんですけど、これはどんなきっかけで始めたんですか?」

塩谷「これはうちの三代目、小杉湯の若旦那が、『焚き火動画の銭湯版を撮りたい』と言っていて。湯船をずっと映していたら、きっとそれで癒される人もいるんじゃないか、となったんです。タイミングをうかがっている中でこういうことになって、小杉湯に来ることを控えている方も多いと思ったので、家でも楽しんでもらえるようにと思って、動画をアップしました」

宇賀「今回は、いまラジオをお聴きの銭湯ファンの皆さんのために、小杉湯の音をお聴きいただきたいと思います」

皆さんもこちらからアクセスして小杉湯の音の交互浴お楽しみください……。

〈小杉湯の水風呂〉

〈小杉湯のジェットバス〉
写真 小山「あー、気持ちいいね」

宇賀「いいですねえ」

小山「塩谷さんは、銭湯の仕事の中でどの仕事が一番大変ですか?」

塩谷「仕込みが大変ですね。夏場だとめちゃくちゃ暑いんですよ。冬は冬で寒いので、手先が冷えちゃうんです。そういった中でお風呂の準備をするのは結構過酷ですね」

小山「小杉湯は若者がすごく集まってくるじゃないですか。いま、アルバイトだけで何名くらいいるんですか?」

塩谷「スタッフ、アルバイト、全部含めて30名います」

小山「すごいですね! みんな、銭湯で働くということに喜びを感じる人が多いですか?」

塩谷「そうですね、あとは役者や劇作家になりたいとか、バンドをやりたいとか、そういう人たちが夢を追いかけるために銭湯での仕事をしながら頑張りたい、と。私たちもそういう夢を応援できる人と一緒にやりたい、という感じです」

宇賀「高円寺っぽいですね!」

塩谷「そうですね、すごく高円寺っぽいと思います(笑)。奇跡の職場、と言う人もいてすごく楽しいみたいです」
写真 小山「小杉湯は順調と思いますが、銭湯業界が抱える問題は意外とたくさんありますよね」

塩谷「そうですね、後継者不足といいますか、継がせたくないと言う方も結構いて。理由としては、銭湯が全盛期の頃と比べてしまうと、やっぱりいまって人が少ないんですね、どうしても。いちばんよかった時期を知ってらっしゃる方は、継がせたくないと思っている方もいらっしゃるんですよ。なので、私はそういう方たちに自信を持ってもらいたいなとすごく思っていて。『銭湯図解』は自信を持ってもらえるように、という意味合いもあるんです」

小山「なるほど、一般の銭湯好きに向けてもいるけど、それ以上に銭湯経営者の方に向けて書いているということなんですね。僕、塩谷さんのインタビューで言っていた言葉で好きなものがあって。『銭湯は人の弱さを許す場所』。深いですよね」

塩谷「これは、私が休職していた時に銭湯と出会って癒されたという経験がありまして。ちょっとうつ病っぽくなってしまって、同世代と会うのが怖かったんですよ。でも、銭湯に行って初めて会ったおばあちゃんと『寒いね』と会話をした時に一気に心が解けていく感覚があって。その時は自分のことが嫌いでしょうがなかったんですけど、そんな自分でもこの場所にいていいんだなとすごく思いました。きっといろんな人にとってもそういう場所であると感じています」
写真 宇賀「ぜひ、これまで小杉湯に行ったことがある方も、そうでない方も、この機会に小杉湯に手紙で応援の気持ちを伝えてみませんか? 送り先は【〒166-0002東京都杉並区高円寺北3-32-2小杉湯】です」

小山「塩谷さん、小杉湯の番台の横がギャラリーみたいになっているじゃないですか、すごく素敵なスペースだと思うんですけど……たとえば、あそこに手紙を書くスペースを作ってみるのはどうですか?」

塩谷「素敵ですね。お風呂上がったあとってアナログなものに触れたい気持ちが出ると思うんですよ。実際に紙に触れて、万年筆で手紙を書けたら素敵ですよね」

小山「番組でオリジナルのポストカードを寄贈させていただいて、書いていただくのはどうですか? あと、オリジナルのインクも作っているので、それを置かせてもらったり」

塩谷「ぜひやりたいです!」

小杉湯のギャラリーに設置予定のSUNDAY’S POSTスペース、続報をお待ちください!
塩谷歩波さん、ありがとうございました!

ハーフ年賀状を書きませんか?


宇賀「薫堂さん、7月2日、何の日かわかりますか?」

小山「1年の折り返し地点です!」

宇賀「そうですね、去年もこの番組でお伝えしましたが、1年のちょうど真ん中に当たる日。元日から182日、大晦日までも182日。去年、クリエイティブユニットbivouacの田島史絵さんから送っていただいた“半賀状”をご紹介しましたよね。今年の上半期は、誰も想像しなかったことが起きてしまった半年でしたけど、そんな時だからこそ、前半にお世話になった人、大切な人に送るハーフ年賀状を書いてみるのはいかがでしょうか?」

小山「書きがいがある感じがしますね」

宇賀「なかなか会えない人へ、そして自分がどう過ごしてきたか、何を感じたかを振り返るきっかけになると思うんですよね。番組宛てのハーフ年賀状もお待ちしています。宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】までお願いします」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、埼玉県<草加郵便局>佐藤裕司さんでした!

「手紙は心とかあたたかみを何度も読み返せるのがいいところだと思います。入社した時から仲良くなったお客様にはお手紙を必ず出すようにしていて、そのお手紙の中に“ありがとう”“嬉しかった“という言葉があるとホッとします。これからも続けていきたいなと思います。」
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