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『手紙から始まる物語。』
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宇賀なつみ 秋田で1日郵便局長/とみこはんさんと年賀状の消しゴムはんこ作り

  • ON AIR
  • 2019/12/22

宇賀なつみ1日郵便局長in秋田の旅

写真 今回は、宇賀さんが11月に秋田県の秋田中央郵便局で1日郵便局長を務めてきた模様をご紹介します。
(前回は、5月に山口県下関市の『宇賀郵便局』で郵便局長を務めました)

宇賀「今回、秋田へのきっかけを作ってくれたのが、お手紙だったんですよ。秋田県鹿角市に住む、小学校1年生の“にこちゃん”から、うちの近くの郵便局には温泉もありますし、毛馬内郵便局という面白い郵便局もあるから遊びに来てください、と書かれたお手紙をいただいて。その時に『郵便局長をするなら、お酒がおいしくて、温泉があって、紅葉が見頃なところがいいな』と言ったんですよね。そうしたら、秋田中央郵便局の木村局長からもお手紙をいただいて。この2つのお手紙がきっかけで、おふたりに会いに行こうということで、秋田へ行くことになりました」

小山「宇賀なつみ局長招致合戦みたいになっていますね(笑)」
写真 大館能代空港に降り立った宇賀さん。
まず向かったのは、車で40分ほどかかる雪沢温泉郷の温泉宿「清風荘」です。

宇賀「清風荘、いい感じですね! 新し過ぎないし古過ぎないし、いい感じの建物ですね。では、寒いので、お風呂行きましょうか!」

もともと、昭和40、50年頃に大館市の保養所として開設された清風荘。無色透明なちょうどいい熱さのお湯でしっかりと体を温めました。
写真 清風荘をあとにして向かったのは、鹿角市の「毛馬内郵便局」。そう、お手紙をくれた女の子、にこちゃんに会いに行きました。

宇賀「こんにちは」

にこちゃん「こんにちは」

宇賀「お手紙どうもありがとう! 何で、お手紙くれたの?」

にこちゃん「みんなに知ってほしかったから」

宇賀「何を知ってほしかったの?」

にこちゃん「毛馬内郵便局や、銭川温泉を」

宇賀「お手紙を書くのは好き? 何で好きなの?」

にこちゃん「もらってくれた人から、ありがとうとか言われて……お手紙にはまっちゃって」

宇賀「へえ。どのくらい書くの?」

にこちゃん「保育園の頃はいっぱいで、小学校はちょっぴり少なくなったけど、まだ書いていて」

宇賀「誰に書くの?」

にこちゃん「いつもお世話になっている人とか」

宇賀「はあー、大人! 見習わないといけないですね。お世話になっているのは誰?」

にこちゃん「おばあちゃんとか、お母さんとか」

宇賀「お母さんにも書くんだ! また番組にもお手紙書いてくれる?」

にこちゃん「はい」

宇賀「うれしいなあ。じゃあ、まだ間に合うから、年賀状を出してください」

にこちゃん「はい!」

宇賀「じゃあ約束ね……指切りげんまん」

にこちゃん「うそついたらはりせんぼんのーます、指きった」

宇賀「ありがとう、楽しみに待っているね」

にこちゃん「はい……この日を、ずっとまっていました」

宇賀「えーそうなの? いつ聞いたの?」

にこちゃん「えーと、きのう。はじめて会ったから、ちょっとドキドキしてたけど、会ったらやさしそうだなあって」

にこちゃんとは、約束の指切りをしてお別れしました。
写真 宇賀「にこちゃんしっかりしていますよね。1年生ですよ?」

小山「ねえ、お世話になっている人に手紙を書く……そんな1年生いますか? 今どき」

宇賀「私たちも見習わないとですね。それから清風荘のお湯も本当に素晴らしかったですよ。無色透明なんですけど、すごく柔らかくて、芯まであったまって。湯冷めしない感じで。350円です」

小山「あー、いいですねそういうところ」
写真 宇賀「そしてこのあと、秋田中央郵便局の方へ向かうんですが……かなり距離があるので、一度日本海の方まで移りまして、男鹿半島の方にあります、男鹿リゾートホテル「きららか」に泊まりました。こちらは『金ヶ崎温泉』という波打ち際に湧き出る温泉が有名で。赤褐色で鉄分を含んでいて、体をタオルで拭くと、ちょっと茶色が移るくらいでした。夜に入ったので、星空がきれいで。流れ星も見えたんですよ」

小山「へえ! それで波の音も聞こえて。最高じゃないですか」
写真 秋田の旅2日目。年賀はがき販売イベントのために秋田市・保戸野鉄砲町の秋田中央郵便局へ向かいました。
宇賀さんの郵便局長任命式のあとは、ほどの保育園の園児のみなさんが、とてもかわいい「やぎさんゆうびん」の合唱で歓迎をしてくれました。
写真 写真 そして、年賀はがき販売イベントがスタート。
今回も、本当にたくさんの人がイベントに来てくださいました。
写真 宇賀「SUNDAY’S POST聞いています、とたくさん言っていただけましたよ」

小山「へえ! あの『やぎさんゆうびん』めちゃくちゃかわいいですね!」

宇賀「かわいかったですよ! 一生懸命歌ってくれて。やぎの耳も着けてくれて、かわいかったですねえ。いろんな歓迎をしていただいて本当に嬉しかったです」
写真 宇賀「1日郵便局長を務めたあとは、お昼に稲庭うどんをいただいて。そのあと、飛行機までちょっと時間があったので……ずっと行きたかった乳頭温泉に行こうと思ったんですけど、なんと日帰りでは3時くらいまでしかやっていないところが多くて」

小山「じゃあ入れなかったんですか?」

宇賀「そうなのですが、いろいろ調べていたら、乳頭温泉から20分ほど離れたところにある、日帰りでも夜までやっている温泉を見つけたんです。『駒ヶ岳温泉』。乳頭温泉で有名な『鶴の湯』と姉妹旅館で。ただ、秋田の方に聞いても、みなさん知らなくて」

小山「でもどうやって見つけたんですか?」

宇賀「ネットです」

小山「ネットで(笑)」
写真 宇賀「せっかくだから、ということで行ってきました!」

秋田市の市街地からおよそ1時間半、日本で最も深い湖「田沢湖」を見下ろす山の上に広がる駒ヶ岳。その山間にひっそりとあるのが、「駒ヶ岳温泉」です。
脱衣所の扉を開けると、昔話に出てくるようなレトロなお風呂が。お湯からは硫黄の匂いが立ちのぼります。
写真 乳頭温泉「鶴の湯」の姉妹館であるものの、源泉はここだけのもの。美肌の湯と呼ばれ、メタケイ酸の量が通常の5倍もあるため、肌にもとてもいいのだとか。ある本で、「人に紹介したくない宿」の上位に選出されるほど、隠れ家的な素敵な温泉でした。
写真 宇賀「駒ヶ岳温泉、素晴らしかったです。うっすら白く濁っているんですけど、本当に化粧水に浸かっているような。ツルツルになりました。温泉も、木造の建物がそのままで」

小山「まだ雪景色ではなかったんですね」

宇賀「11月だったのでまだ降っていなかったんですけど。これが雪見風呂だったら最高ですね」

小山「行きたくなってきた」
写真 写真 宇賀「次は薫堂さんがどこかに……」

小山「でも僕が局長をやってもあまり喜ばれないような……」

宇賀「そんなことないですよ。もしくは、配達員どうですか? 1日配達員」

小山「あ、配達員やりたい! それはやりたいです!」

宇賀「では、小山薫堂さんの1日配達員を」

小山「できれば北海道で、スノーモービルで届けに行くとか」

宇賀「あ、そういうところあるんですか?」

小山「いえ、知りません(笑)乗ってみたいだけです」

宇賀「では、全国の郵便局のみなさん。お誘いお待ちしています」
写真

手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#30

全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら、商品開発をしたり、手紙文化を盛り上げていく企画コーナー「ポスト会議」。

小山「最近の『ポスト会議』では、ずっと番組の年賀状づくりに時間を費やしてきましたが……今日作らないと、間に合いません!」

宇賀「先週の放送で、嵐の大野さんと二宮さんに『はんこがいいんじゃないですか?』とアイデアをいただきましたよね。ということで、さっそくはんこ作りを教えてくれる、先生をお呼びしています! 消しゴム版画イラストレーターの〈とみこはん〉さんです。よろしくお願いします」
写真 写真 とみこはんさんは、事前に年賀状にぴったりなはんこのデザインをいくつか考えてきていただきました。富士山と初日の出、二人の好きなワイン、おせち、だるま、ねずみ、ハリネズミ……。

とみこはん「来年は干支がねずみなんですけど。やっぱりねずみにすると、12年間に1回しか使わないかもしれないので、そういう人はねずみのことを忘れて通年使えるものを作ったりとか。あとはお正月っぽい、富士山に初日の出を入れたデザイン」

小山「たとえば、『K』とか『なつみ』の文字は……」

とみこはん「彫ったところが白くなります」

小山「『K』には色がついていますけど、これは難しくないんですか?」

とみこはん「これは文字の外側を掘っていくので、面倒だったら彫らずにペンで囲っていいですよ。プリントアウトをして年賀状を作る人もいると思うんですけど、そこにはんこが一つ押してあると、『一つ手間をかけてくれたんだな』と読んでくれたら人が思うくらいでちょうどいいんじゃないかな、と。消しゴム版画は、初めての人が彫っても大体うまくいきますよ」

消しゴムはデザインカッターで彫っていきます。彫刻刀は深く彫りすぎてしまうため、カッターをペンのように持って“切り取る”“いらない箇所を除去する”“ペン先で傷を付けて取っていく”イメージだと上手く、とのご指導もありました。

小山「今日は消しゴムもご用意いただいていますが、縦が10センチ、横が7センチくらい」
写真 とみこはん「これは『はんけしくん』という、消しゴムはんこ専用の消しゴムです。ヒノデワシという会社から出ていまして、普通の消しゴムと何が違うのかというと、劣化しにくいのであまりボロボロ崩れたりはしません」

何を彫るか、迷い始める薫堂さんと宇賀さん。

小山「こういうのはどうですか? 『あけましておめでとう』とか『A HAPPY NEW YAER』は、とみこはんさんに彫っていただく!」

とみこはん「いいですよ、一緒に彫りましょう!」

宇賀「私、ハリネズミにしてみようかな」

小山「僕はじゃあ……富士山、いいですよね」

とみこはん「富士山はすぐに彫れますよ」

小山「じゃあ僕は、富士山と初日の出、それから『2020』を彫ります」

とみこはん「最初にトレーシングペーパーに下絵を鉛筆で描きます。そうしたら、それをゴムに当てて転写をしてください」

小山「あーなるほど! でも、富士山描くだけで下手なんだろうな……」

とみこはん「『消しゴムはんこには失敗なし』という言葉がありまして。絵で描くと微妙、という人がいるんですけど、押すと一気に味が出て、むしろ計算されたような素敵な風合いが出てきますので。どんどんやっていきましょう」

トレーシングペーパーに下絵を描いて、消しゴムに転写する作業をして……。

とみこはん「そうしましたら、まずは1個目を彫ってみましょうか。カッターの刃の入れ方なんですけど、ナナメに切り込みを入れてほしいんですね」

小山「うわ、すでに難しそう!」

とみこはん「ゴムを彫って、下まで刃が行かなくなったら、ゴムの向きを変えます。カッターも動かしながら、下のゴムも回転させて、黒い線の外側・輪郭線を外側に向けて一周させます。全ての線を外側にナナメに切っていくと、切り込みが台形になっていきます。こうすると強い感じで彫れますので」
写真 切り込みを消しゴムに入れていく2人。すると薫堂さんが……

小山「先生、これ意外と簡単ですね!」

とみこはん「そう言う人がいるとめっちゃ嬉しいです。大胆に、でも繊細に、というイメージで。消しゴムを押さえる手のケガには気を付けてくださいね」
写真 写真 薫堂さんは富士山・初日の出と2020の文字、そして宇賀さんはハリネズミを黙々と彫っていきます。

宇賀さんのハリネズミが先に完成! さっそく押してみると……。

宇賀「あっかわいい! なんてかわいいの、この子! 愛着が止まらない」

とみこはん「自分褒めができるのも、消しゴムはんこのいいところなので。自分が作ったものに100点を付けられる人は、どんどん2個目、3個目も作れるようになるので、どんどんやってみましょう」

宇賀「この出来上がったはんこを押して、みなさんに年賀状を出すと」

小山「これでとりあえず間に合いますよ」

宇賀「ここから大量に押して、年賀状出しましょう!」

小山「先生、もうちょっと消しゴムはんこを極めたいので、来週もお付き合いください」

とみこはん「ぜひ、お願いします!」
写真 年賀状のための消しゴムはんこがついに完成! これから1枚1枚、ペタペタとはんこを押していきます。ご応募いただいた皆さんは、1月1日をどうぞお楽しみに。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、〈秋田中央郵便局〉加賀慎也さんでした!

「母の日に花を配達に行ったところ、娘さんから言われていなかったようで大変喜んでくださって、配達した僕らにも感謝の言葉をいただいてとても嬉しかったです」
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