鳥取県 大山から届いた音/宇賀さん、秋田の郵便局へ行く!?
- 2019/11/17
鳥取・大山 1300年間 響いてきた音
今週は、鳥取県の名峰「大山」から届いた音をお届けします。大山は中国地方唯一の日本百名山であり、その土地はとても水に恵まれています。その理由は、ブナの原生林が生い茂っていることに関係しているといいます。※下記の動画は音声がないため、是非ラジオと共にお楽しみ下さい。
「大山は明治の初めまで、勝手に登ることができない山だったんです。唯一、登っていいのが大山の近くで修行をしているお坊さん。1年で2人だけ選ばれて、その2人だけが登ることができたのと、前年度に登った人がその案内をするので、合計4人。頂上で薬草を摘んできて、山に降りてくる『弥山禅定』という儀式があったんです。山には1年間に4人の足跡しかつかなかったんですね。ブナの木は非常に水を蓄えるので、木自体は湿っている。だから木材としては使えないらしいです。漢字でも、木偏に無しと書いて“橅”。木としては用がない、ということなんです。だから全国のブナの原生林は切り倒されているんです。大山は自然と歴史によって守られているんです」
お話をうかがったのは、大山寺 観證院の住職である清水豪賢さんです。大山寺は大山の中腹に位置し、昨年、1300年祭を迎えた歴史が古いお寺です。
霊峰として古くから土地で暮らす人々から敬われ、信仰の対象となってきた大山。土地の人は「大山さん」と呼び、朝、畑仕事に行く前に大山に手を合わせ、仕事を終えたあとは「大山さん、今日も一日ありがとうございました」、と家に帰る前に手を合わせるのが当たり前。全ては大山の水の流れによって調えられ、自然災害が少ないのも大山さんが守ってくれているから、という感覚があるそうです。
スタッフが取材で訪れたとき、ちょうど「中国観音霊場・合同法要」とあわせて、開山1300年をしめくくる「結願法要」と、秋のご縁日「彩灯大護摩法要」が雨が降りつける中、厳かに行われていました。
毎年恒例の大山寺・彩灯大護摩法要。
願いが書かれた「護摩木」を、ご住職たちが手分けをして、一つ一つ読みあげ、山伏が火の中へくべていきます。お経、山伏の祈祷、願いを読み上げる声、そして法螺貝の音が、山の中に響き渡ります。
一連のお祈りが済むと、松の葉で囲まれた護摩壇(ごまだん)に火がつけられ、読み上げられた護摩木が次々にくべられていきます。
雨に降られながらも、炎は天へ天へと、あっという間に10メートルを超える大きさにまで燃え上がりました。
1300年ものあいだ受け継がれてきた、大山寺の秋の音。過去から今へ、そしてこれからも伝えていきたい日本の音です。
最後に、清水住職はこんなことを話してくれました。
「次、大掛かりなことをやるとしたら1400年祭になると思います。私の孫か、ひ孫かが継いでくれて、1400年祭の時も、今と変わらない自然や歴史、文化が残った状態で同じように迎えられればな、と思います」
宇賀「今でも皆さん、手を合わせて毎日お祈りをしているんですね」
小山「明治の初めまで登っちゃいけなかったっていうのがすごいですよね。1年間で4人分の足跡しかつかない山が、あったんですね」
宇賀「つい最近ですよね」
小山「最後、次の100年後のことをお話しされていましたけど。その単位で継承していくことを考えているのはすごいですよね」
宇賀「実は、この大山に関係のあるポストがあるそうなんです。その名も“お福分けポスト”。大山寺にお参りをしたあとに手紙を書いて投函すると、大山でいただいた福やご利益を分けることができるポストなんです」
お福分けポストは大山寺の参道の前にひっそりと佇んでいます。
大山ではもともと牛馬市が開かれていて、それには村の若い男性が2人ほど選ばれて参加をしていました。若者は村の人々から古いお札を預かり、大山に着いたら古いお札を入れ替え、お土産を携えて村に帰るという風習があったそうです。その風習を今に伝えるためにあるのがお福分けポストなのです。
大山寺の参道にあり、昔からたくさんの修行をする人を見ているポスト。ポスト自体も修行をしている意味合いもある、と清水住職は教えてくれました。大山寺でご祈祷や願いが叶うための祈念もしているそうです。
小山「いろんな修行をした人も見てきて、ポスト自体も修行をしていると。これ、年に1回、お福分けポストがいろいろな場所を回ると面白いですね」
宇賀「ポストカー(移動型郵便局)みたいですね」
小山「ポストカー、ここに行くといいんじゃないですか? 福を分けてもらえれば」
宇賀「確かに! それをまた、いろんな場所で分けるといいですもんね」
皆さんもぜひ、大山を訪れた際はお福分けポストからお手紙を出してみてください。
お話をうかがったのは、大山寺 観證院の住職である清水豪賢さんです。大山寺は大山の中腹に位置し、昨年、1300年祭を迎えた歴史が古いお寺です。
霊峰として古くから土地で暮らす人々から敬われ、信仰の対象となってきた大山。土地の人は「大山さん」と呼び、朝、畑仕事に行く前に大山に手を合わせ、仕事を終えたあとは「大山さん、今日も一日ありがとうございました」、と家に帰る前に手を合わせるのが当たり前。全ては大山の水の流れによって調えられ、自然災害が少ないのも大山さんが守ってくれているから、という感覚があるそうです。
スタッフが取材で訪れたとき、ちょうど「中国観音霊場・合同法要」とあわせて、開山1300年をしめくくる「結願法要」と、秋のご縁日「彩灯大護摩法要」が雨が降りつける中、厳かに行われていました。
毎年恒例の大山寺・彩灯大護摩法要。
願いが書かれた「護摩木」を、ご住職たちが手分けをして、一つ一つ読みあげ、山伏が火の中へくべていきます。お経、山伏の祈祷、願いを読み上げる声、そして法螺貝の音が、山の中に響き渡ります。
一連のお祈りが済むと、松の葉で囲まれた護摩壇(ごまだん)に火がつけられ、読み上げられた護摩木が次々にくべられていきます。
雨に降られながらも、炎は天へ天へと、あっという間に10メートルを超える大きさにまで燃え上がりました。
1300年ものあいだ受け継がれてきた、大山寺の秋の音。過去から今へ、そしてこれからも伝えていきたい日本の音です。
最後に、清水住職はこんなことを話してくれました。
「次、大掛かりなことをやるとしたら1400年祭になると思います。私の孫か、ひ孫かが継いでくれて、1400年祭の時も、今と変わらない自然や歴史、文化が残った状態で同じように迎えられればな、と思います」
宇賀「今でも皆さん、手を合わせて毎日お祈りをしているんですね」
小山「明治の初めまで登っちゃいけなかったっていうのがすごいですよね。1年間で4人分の足跡しかつかない山が、あったんですね」
宇賀「つい最近ですよね」
小山「最後、次の100年後のことをお話しされていましたけど。その単位で継承していくことを考えているのはすごいですよね」
宇賀「実は、この大山に関係のあるポストがあるそうなんです。その名も“お福分けポスト”。大山寺にお参りをしたあとに手紙を書いて投函すると、大山でいただいた福やご利益を分けることができるポストなんです」
お福分けポストは大山寺の参道の前にひっそりと佇んでいます。
大山ではもともと牛馬市が開かれていて、それには村の若い男性が2人ほど選ばれて参加をしていました。若者は村の人々から古いお札を預かり、大山に着いたら古いお札を入れ替え、お土産を携えて村に帰るという風習があったそうです。その風習を今に伝えるためにあるのがお福分けポストなのです。
大山寺の参道にあり、昔からたくさんの修行をする人を見ているポスト。ポスト自体も修行をしている意味合いもある、と清水住職は教えてくれました。大山寺でご祈祷や願いが叶うための祈念もしているそうです。
小山「いろんな修行をした人も見てきて、ポスト自体も修行をしていると。これ、年に1回、お福分けポストがいろいろな場所を回ると面白いですね」
宇賀「ポストカー(移動型郵便局)みたいですね」
小山「ポストカー、ここに行くといいんじゃないですか? 福を分けてもらえれば」
宇賀「確かに! それをまた、いろんな場所で分けるといいですもんね」
皆さんもぜひ、大山を訪れた際はお福分けポストからお手紙を出してみてください。
手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#25
全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら商品開発をしたり、手紙文化を盛り上げていく企画コーナー「ポスト会議」。小山「11月も半ばに入りまして、この番組でどんな年賀はがきを作ってリスナーの皆さんに出すか。そろそろ決めないといけない」
宇賀「本当に作り始めないといけないですね」
11月1日に開催された「2020年用お年玉付き年賀はがき 販売開始セレモニー」に、参加してきた宇賀さん。
宇賀「今年の年賀はがきのキャッチフレーズは『一言が、愛になる』。お年玉付き年賀はがきが発売されてからちょうど70年という記念の年でもあるんですよね。さらに、令和初の年賀状!」
小山「いろんな記念日が重なっているんですね」
宇賀「セレモニーには女優の奈緒さん、元ラグビー選手の廣瀬俊朗さん、ロバート・キャンベルさんも参加していました」
放送では、イベントの様子を紹介しました。
小山「やっぱり年賀はがきでは、お年玉賞品が楽しみですよね」
宇賀「今年のお年玉賞品はですね、3等がお年玉切手シート」
小山「おなじみですね」
宇賀「2等が、ふるさと小包など。1等が、現金30万円、または、電子マネー31万円分」
小山「電子マネーになると1万円増えるんですね(笑)。これ、いいですね」
宇賀「さらに、特等というのがありまして……東京2020オリンピックご招待!」
小山「すごい! 買えるものではないですもんね」
宇賀「私たちの年賀状は、どうしましょう?」
小山「年賀状が欲しい人を、事前に公募してみますか?」
宇賀「じゃあ、こうしましょう! 12月8日 日曜日の放送終了まで、お手紙かはがきをいただいた方に、年賀状をお送りしましょう」
SUNDAY’S POSTからの年賀状がほしい! という方は、下記の宛先まで「年賀状希望」と明記してお手紙かはがきでご応募ください。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】
お待ちしています!
宇賀さんが秋田で年賀はがきを販売!
さて、番組には秋田中央郵便局の局長の方から1通のお手紙が届きました。それは、以前番組で募集した「宇賀さんに年賀はがきを売りにきてほしい郵便局」への応募のお手紙。宇賀「〈番組の中で、宇賀さんはいろいろとご希望をされていましたが、秋田はその希望を全部満たすことができると思っています。まずは温泉。秋田県には乳頭温泉、玉川温泉など有名な温泉があります。そして、お酒が美味しいです。秋田のお酒は日本一と私は思っています。秋田中央郵便局 社員一同、心よりお待ちしています〉とのことです。局長の方自ら、お手紙を書いてくれたんですね!」
小山「これは行かないとですね」
というわけで、11月26日(火曜日)、27日(水曜日)の日程で、秋田中央郵便局で宇賀さんが年賀はがきの販売におじゃまする予定です。お近くの方はぜひ、お越しください!
今週の後クレ
今回のメッセージは、長野県<滋野郵便局>塩川美奈子さんでした!「滋野郵便局からお住まいがすごく遠いのによくご利用して頂くお客様がいらっしゃるんですけど、”なんでうちの郵便局なんだろう?”と思っていたら、”この郵便局は明るいし、丁寧に教えてくれるし、私ここが良くてここに来てるの”って言って頂いた時すごく嬉しかったです。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛