Coccoさんご登場/ポストカーin FUDGE HOLIDAY CIRCUS
- 2019/11/10
Coccoさんをお迎えして
宇賀「今回は、沖縄出身のミュージシャン、先日ニューアルバム『スターシャンク』をリリースされた、Coccoさんをお迎えしました」Cocco「(ものすごく小声で)……こんにちはございます」
小山「(笑)なんか子どもが来たみたいな。少女の心を持った女性ですよね」
宇賀「今日は、Coccoさんがお手紙をよく書くということでお呼びしたのですが……」
Cocco「携帯電話を持っていないから。家電とファックスと、あとは手紙。最近、電報は打たなくなって、速達かファックスになったけど。その前はお家の電話もなかったから、電報だった(笑)。スタッフから電報が『レンラク セヨ』みたいなのが来て、駅前まで行って電話かける、みたいな。今でも、テレフォンカードいっぱい持っているよ」
小山「じゃあ、僕の持っているテレフォンカード、あげますよ」
Cocco「イエイ!」
Coccoさんは切手も大好きで、お財布には常に入っているのだとか。ミュージシャンの人に手紙を送る時にはギターの切手を探したり、季節に合わせた切手を選んだりしているというお話も。
小山「年賀状も出しますか?」
Cocco「でーじちゃんと1日に着くように書くわけ。1日の朝がとっても楽しみで。バイクの音聞こえるさ、年賀状が届く時に。でーじ張り切ってポスト開けて、でも届いていない時は、腰抜かしてショック受ける」
小山・宇賀「(笑)」
Cocco「だから、年賀状は本当に毎年、一生懸命、絶対に1日に届けます」
小山「いいですね、郵便配達の人のバイクの音が楽しみって」
宇賀「曲を作る時や、歌詞を書く時も手書きですか?」
Cocco「書く時はいつも紙で。もう発売中止になっちゃったけど、最初のマネージャーにもらったの。それがまだあって、それにいつも書くって決めている」
小山「それは便箋のような?」
Cocco「うん、線が引いてあって、かわいいの。ブルーとピンクで。それに書いて、去年まではカセットテープで録っていたんだけど、今はちょっと進化している」
小山「ICレコーダーとかで録っているんですか?」
Cocco「そう」
小山「歌詞よりも、曲が先に浮かぶんですか?」
Cocco「……ちょっと嘘ついてもいい?」
宇賀「なぜ?(笑)」
Cocco「曲が先かな」
小山「ということは、詞が先?」
Cocco「うん、いつも聞かれるんだけど……音楽の勉強しないで歌の人になっちゃったから。曲を書くっていうのがわからんくて、コードもわからんし。だから一緒、全部。メロディーも歌詞も、ドラムも全部一緒になるから。なんか『曲が先』とかでーじミュージシャンっぽくない? 曲だけ鳴っているっていうことでしょ? でも、全部一緒に浮かんでくる」
小山「それ、天才的ですよね。それは、『さあ、いまから曲を作ろう!』と机に向かって出てくるのか、それか急に降ってくるんですか?」
Cocco「曲が降ってくるってよく聞くんだけど、歌ってうんこだから……自分から出すものだから。それってなんちゅうのかな、毎日生きているでしょう。お水を飲んだら水分を出すでしょう。それで栄養をとったら、いらないものを出すみたいな感じだから。それは絶対に降ってはこない」
宇賀「それは、出そうと思うんですか? 自然と出るんですか?」
Cocco「大概、出てくるよね」
小山「いろいろなことを経験して、それが体の中で熟成したり、何か化学反応を起こして出てくると?」
Cocco「出てくる」
小山「今回の『スターシャンク』というアルバムも1曲1曲を見ていくと、ここしばらくCoccoさんが体験したものの結果が入っている?」
Cocco「この前、ジュエリー職人に弟子入りをして。そしたら、そこでパーツとパーツを繋ぐ“シャンク”っていう方法を習ったら、アルバムが『スターシャンク』ってなったから。やっぱり自分が体験したことが、いちいち歌になってきているんだと思います」
宇賀「じゃあ、今日されているリングも……」
Cocco「作ったやつです。来年は、青山でジュエリー店を開くからよ」
小山・宇賀「へー!」
Cocco「ウソ!」
宇賀「えっ、ウソなの!?(笑)」
Cocco「目標よ。人は右の小指から幸せが入って、左の小指からは逃げるって。それを聞いてから『大変、みんなの止めないと!』って思って……あんたも小指、やりなさい」
Coccoさん、自分がしていたリングを外して、宇賀さんの小指へとはめました。
Cocco「これで幸せ止めてよ?」
宇賀「いいんですか!? ありがとうございます! すっごく嬉しい!」
小山「なんか、親戚のおばさんが来たみたいですね(笑)『あんた、これで幸せ止めなさい』って」
10月におよそ3年振りのアルバムをリリースしたCoccoさん。実は2年前に、歌をやめると宣言したこともありました。
Cocco「もう、これは毎回言っている」
小山「それは、毎回本気で辞めよう、と思うんですか?」
Cocco「そうだよ、いつだって本気の女だよ! だからスタッフとも会わんかったし、忘年会しようって言われても、そんな甘いこと言ってもダメよ、って会わなかったの」
Coccoさんがまた歌い始めたのは、15年振りに出版した絵本『みなみのしまのはなのいろ』がきっかけだったと言います。
Cocco「まずは、絵本を書いたわけよ。後輩とか友達とか、沖縄の同級生2人に赤ちゃんができたからよ、でも高齢出産とかもあって毎日心配さね。だから最初に『あんた達ちゃんと生まれて来ないとね。Coccoおばちゃん、あんたのために絵本書いたよ』って既成事実を作ってしまおうと思ってさ。とにかく無事で、何色でもいいから咲いてほしいってテーマで書いて」
絵本はこれまで2冊出版していたものの、その出版社が絵本事業をやめていたことが発覚。新しい版元を探すために原画を持ち歩こうと、カラーコピー機を求めて、自身のCDを出しているビクターに潜入したのだとか。すると案の定、一緒に仕事をしていたスタッフに見つかり、久しぶりに会えて嬉しくなったCoccoさん。それをきっかけに話はどんどん進み、絵本とCDを出すことになったのだそうです。
宇賀「最後に、聞いている方へのメッセージ、ありますか?」
Cocco「これ、いっつも課題なの。『ラジオをお聞きの皆さんに一言』っていうけど、誰が聞いてるの? って思っちゃって、どうしましょうってなる。相手がいればね」
小山「じゃあ、絵本を書くきっかけになったお友達のお子さんに、というのはどうですか?」
Cocco「えー、まだバブーよ、みんな」
小山「そのバブーに声を残して、10年後に聞かせるつもりで」
Cocco「今から生まれ来ようとしている命みんなに、何でもいいから無事に生まれて来てください。そして、結構この世の中は楽しいよって言いたいし、大人になると結構楽しいよって、大人として言いたいです」
小山「これ、ファンの人、聞いて泣いていますよ」
Cocco「あはは(笑)」
Coccoさん、ありがとうございました!
小山「年賀状も出しますか?」
Cocco「でーじちゃんと1日に着くように書くわけ。1日の朝がとっても楽しみで。バイクの音聞こえるさ、年賀状が届く時に。でーじ張り切ってポスト開けて、でも届いていない時は、腰抜かしてショック受ける」
小山・宇賀「(笑)」
Cocco「だから、年賀状は本当に毎年、一生懸命、絶対に1日に届けます」
小山「いいですね、郵便配達の人のバイクの音が楽しみって」
宇賀「曲を作る時や、歌詞を書く時も手書きですか?」
Cocco「書く時はいつも紙で。もう発売中止になっちゃったけど、最初のマネージャーにもらったの。それがまだあって、それにいつも書くって決めている」
小山「それは便箋のような?」
Cocco「うん、線が引いてあって、かわいいの。ブルーとピンクで。それに書いて、去年まではカセットテープで録っていたんだけど、今はちょっと進化している」
小山「ICレコーダーとかで録っているんですか?」
Cocco「そう」
小山「歌詞よりも、曲が先に浮かぶんですか?」
Cocco「……ちょっと嘘ついてもいい?」
宇賀「なぜ?(笑)」
Cocco「曲が先かな」
小山「ということは、詞が先?」
Cocco「うん、いつも聞かれるんだけど……音楽の勉強しないで歌の人になっちゃったから。曲を書くっていうのがわからんくて、コードもわからんし。だから一緒、全部。メロディーも歌詞も、ドラムも全部一緒になるから。なんか『曲が先』とかでーじミュージシャンっぽくない? 曲だけ鳴っているっていうことでしょ? でも、全部一緒に浮かんでくる」
小山「それ、天才的ですよね。それは、『さあ、いまから曲を作ろう!』と机に向かって出てくるのか、それか急に降ってくるんですか?」
Cocco「曲が降ってくるってよく聞くんだけど、歌ってうんこだから……自分から出すものだから。それってなんちゅうのかな、毎日生きているでしょう。お水を飲んだら水分を出すでしょう。それで栄養をとったら、いらないものを出すみたいな感じだから。それは絶対に降ってはこない」
宇賀「それは、出そうと思うんですか? 自然と出るんですか?」
Cocco「大概、出てくるよね」
小山「いろいろなことを経験して、それが体の中で熟成したり、何か化学反応を起こして出てくると?」
Cocco「出てくる」
小山「今回の『スターシャンク』というアルバムも1曲1曲を見ていくと、ここしばらくCoccoさんが体験したものの結果が入っている?」
Cocco「この前、ジュエリー職人に弟子入りをして。そしたら、そこでパーツとパーツを繋ぐ“シャンク”っていう方法を習ったら、アルバムが『スターシャンク』ってなったから。やっぱり自分が体験したことが、いちいち歌になってきているんだと思います」
宇賀「じゃあ、今日されているリングも……」
Cocco「作ったやつです。来年は、青山でジュエリー店を開くからよ」
小山・宇賀「へー!」
Cocco「ウソ!」
宇賀「えっ、ウソなの!?(笑)」
Cocco「目標よ。人は右の小指から幸せが入って、左の小指からは逃げるって。それを聞いてから『大変、みんなの止めないと!』って思って……あんたも小指、やりなさい」
Coccoさん、自分がしていたリングを外して、宇賀さんの小指へとはめました。
Cocco「これで幸せ止めてよ?」
宇賀「いいんですか!? ありがとうございます! すっごく嬉しい!」
小山「なんか、親戚のおばさんが来たみたいですね(笑)『あんた、これで幸せ止めなさい』って」
10月におよそ3年振りのアルバムをリリースしたCoccoさん。実は2年前に、歌をやめると宣言したこともありました。
Cocco「もう、これは毎回言っている」
小山「それは、毎回本気で辞めよう、と思うんですか?」
Cocco「そうだよ、いつだって本気の女だよ! だからスタッフとも会わんかったし、忘年会しようって言われても、そんな甘いこと言ってもダメよ、って会わなかったの」
Coccoさんがまた歌い始めたのは、15年振りに出版した絵本『みなみのしまのはなのいろ』がきっかけだったと言います。
Cocco「まずは、絵本を書いたわけよ。後輩とか友達とか、沖縄の同級生2人に赤ちゃんができたからよ、でも高齢出産とかもあって毎日心配さね。だから最初に『あんた達ちゃんと生まれて来ないとね。Coccoおばちゃん、あんたのために絵本書いたよ』って既成事実を作ってしまおうと思ってさ。とにかく無事で、何色でもいいから咲いてほしいってテーマで書いて」
絵本はこれまで2冊出版していたものの、その出版社が絵本事業をやめていたことが発覚。新しい版元を探すために原画を持ち歩こうと、カラーコピー機を求めて、自身のCDを出しているビクターに潜入したのだとか。すると案の定、一緒に仕事をしていたスタッフに見つかり、久しぶりに会えて嬉しくなったCoccoさん。それをきっかけに話はどんどん進み、絵本とCDを出すことになったのだそうです。
宇賀「最後に、聞いている方へのメッセージ、ありますか?」
Cocco「これ、いっつも課題なの。『ラジオをお聞きの皆さんに一言』っていうけど、誰が聞いてるの? って思っちゃって、どうしましょうってなる。相手がいればね」
小山「じゃあ、絵本を書くきっかけになったお友達のお子さんに、というのはどうですか?」
Cocco「えー、まだバブーよ、みんな」
小山「そのバブーに声を残して、10年後に聞かせるつもりで」
Cocco「今から生まれ来ようとしている命みんなに、何でもいいから無事に生まれて来てください。そして、結構この世の中は楽しいよって言いたいし、大人になると結構楽しいよって、大人として言いたいです」
小山「これ、ファンの人、聞いて泣いていますよ」
Cocco「あはは(笑)」
Coccoさん、ありがとうございました!
手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#24
全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら商品開発をしたり、手紙文化を盛り上げていく企画コーナー「ポスト会議」。日本中の絵葉書映えする風景を巡る、移動型郵便局ポストカー。
今回は、ポストカーがおじゃました雑誌「FUDGE」によるイベント「FUDGE HOLIDAY CIRCUS 2019」。
宇賀「おしゃれに敏感な女性を中心に、たくさんの方がポストカーで手紙を書いてくれたそうです」
小山「写真を撮るのが好きな女性が来るイベントって言っていましたもんね。ポストカーは写真が撮りたくなるようなビジュアルですよね」
放送では、ポストカーで手紙を書いた女性たちへのインタビューを紹介しました。
1年後の自分に書いた就活中の大学生の人、大学の先生に手紙を送った人、先週結婚の約束をしたばかりのカップルなど……いろいろな方に遊びに来ていただきました。
宇賀「これをきっかけに年賀状を送り合う約束をしたっていう人もいて、素敵でしたね」
小山「LINEが普及しすぎて、逆に文字を書いてやり取りをすることが新鮮である、と。これ、CDじゃなくてレコードで音楽を聴くのと近いものがありますね」
ポストカーは次回は、山口県萩市の萩ふるさとまつりにうかがいます。
日時:2019年11月9日(土)10日(日) 両日とも10:00〜16:00
場所:萩市中央公園 駐車場(雨天時は、萩市民会館に変更になりますのでご注意ください。)
今週の後クレ
今回のメッセージは、<聖路加ガーデン内郵便局>の加藤琳さんと小野彩香さんでした!「HOLIDAY CIRCUSというイベントで、ポストカーの横で、郵便局で普段売っているものを販売させていただきました。やっぱり1年後に手紙が送れるというのに興味を持っていただいて、ああいうイベントはすごくいいなと思いました」
「ポストカーだったり、ぽすくまの大きい人形を見て、かわいいと言ってくださるお客さんも多かったり。車のフロントのところにぽすくまのマークが入っていたりして、インスタ映えになるような写真を撮れると思ったので、よかったなと思いました」
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