北海道の森でシマフクロウを守る/2020年の年賀はがきはどうする!?
- 2019/10/27
北海道 シマフクロウ・エイド
音と手紙で日本を旅するSUNDAY’S POST。今回、お届けするのは北海道浜中町の森の音です。宇賀「シマフクロウの保護活動をされている、シマフクロウ・エイド代表の、菅野正巳さんを取材してきました。菅野さんは東京のご出身で、どうして北海道の森で保護活動をされているのか、その辺もいろいろな物語があるようです」
北海道厚郡浜中町。この森で、菅野正巳さんは国の天然記念物であり、また絶滅危惧種IAランクにも指定されている、シマフクロウの保護活動を行なっています。枝ぶりのいい太い木が多いこと、人がほとんど訪れないこと、川がすぐそばを流れていることから、シマフクロウの生息にもぴったりなのだそうです。
菅野さんがシマフクロウに魅せられて、東京から北海道に移住をしたのは27年前のこと。それまでは、海外の通信社で忙しく働いていて、シマフクロウのことは全く知らなかったと言います。
「偶然、1冊の本でシマフクロウの存在を知って、興味を持ちました。北海道にしかいないということがわかって、このまま絶滅するのを見ているのは嫌だなと思って、北海道に来ました。移住してから8ヶ月くらいの時に、自分の足で初めてシマフクロウを見つけて。それ以来、今に到るまで、同じ個体をずっと観察しています」
では、シマフクロウはどんな鳥なのでしょう?
「世界最大級のフクロウでもあるし、翼を広げれば2メートル近くありますし、魚を食べる唯一のフクロウでもあるし。本当に北海道にしかいない、貴重な鳥だと思います」
菅野さんが代表を務めるNPO「シマフクロウ・エイド」は、そんなシマフクロウの保護保全活動のために設立されました。生息地が荒らされていないか、繁殖したフクロウが無事に育っているかを観察しています。はじめは少人数で保護活動を続けていたものの、繁殖して数も増えたシマフクロウのコミュニティを守るために、いまでは地域全体で見守っています。
そんなシマフクロウの天敵は、森で暮らす他の動物ではなく、人間なのだといいます。
「せっかく繁殖が始まっても、人間がダメにしてしまうことが確認されていて。保護をやっている僕たちがいちばん危惧するのもそれですね。興味本位で見たい、写真を撮りたいと近づく人がいて、せっかく繁殖に入ったフクロウがやめてしまうということが結構あります。毎年1回しか繁殖ができないので、近寄って行ったりということをしないで、遠くから見守るのが理想ですね。そうすれば、フクロウと人間の距離もそんなに遠くならないのかなと思いますね」
「いまやっていることは、特別なことだとは思っていないんですけども。夢としたら、みんなで守ってきた、という形になって、その結果自分たちの暮らしもよくなるということ。自分たちも潤うけど、シマフクロウも結果的に住みやすい自然が育まれることが夢ですね。“誰かがやった”じゃなくて、みんなで守ってきた、私たちが守ってきたという自負が生まれることが夢ですね」
放送では、貴重なシマフクロウの鳴き声もお届けしました。
宇賀「声、聴けましたね。びっくりしました、あんな感じの声なんですね」
小山「僕、フクロウの思い出があって……昔、捕まえたことがあるんですよ」
宇賀「えっ、どうやって?」
小山「学校で野球をしていたら、ボールが神社の境内まで転がっていったんです。それを追いかけたら、境内の真ん中に大きなフクロウがいたんです。それを見た僕は、何を思ったのか捕まえて、自転車のカゴに乗せて近くの水族館に売りに行ったんです」
宇賀「売りに? 素手で捕まえたんですか?」
小山「逃げなかったんですよ。『E.T』でのあの少年のように、自転車に乗せて……それで水族館の人に『このフクロウを買ってください』って言ったら、飼育してください、と向こうが捉えて。『いいよ、偉いね。水族館見ていっていいよ』と言われて、フクロウだけ置いて……」
宇賀「(笑)でもダメですよ、そういうことは」
小山「ずいぶん前ですよ、40年以上前です」
宇賀「シマフクロウの鳴き声、鳴いているというよりも話しているみたいでしたね」
小山「菅野さんは、絶滅の危機に瀕しているシマフクロウを守るために北海道まで移住をされて。ただ、一人で守るというよりは、地域で守りたいという思いでやられているんですね。社会を変えたい、ということなんですね」
NPO法人シマフクロウ・エイド
菅野さんがシマフクロウに魅せられて、東京から北海道に移住をしたのは27年前のこと。それまでは、海外の通信社で忙しく働いていて、シマフクロウのことは全く知らなかったと言います。
「偶然、1冊の本でシマフクロウの存在を知って、興味を持ちました。北海道にしかいないということがわかって、このまま絶滅するのを見ているのは嫌だなと思って、北海道に来ました。移住してから8ヶ月くらいの時に、自分の足で初めてシマフクロウを見つけて。それ以来、今に到るまで、同じ個体をずっと観察しています」
では、シマフクロウはどんな鳥なのでしょう?
「世界最大級のフクロウでもあるし、翼を広げれば2メートル近くありますし、魚を食べる唯一のフクロウでもあるし。本当に北海道にしかいない、貴重な鳥だと思います」
菅野さんが代表を務めるNPO「シマフクロウ・エイド」は、そんなシマフクロウの保護保全活動のために設立されました。生息地が荒らされていないか、繁殖したフクロウが無事に育っているかを観察しています。はじめは少人数で保護活動を続けていたものの、繁殖して数も増えたシマフクロウのコミュニティを守るために、いまでは地域全体で見守っています。
そんなシマフクロウの天敵は、森で暮らす他の動物ではなく、人間なのだといいます。
「せっかく繁殖が始まっても、人間がダメにしてしまうことが確認されていて。保護をやっている僕たちがいちばん危惧するのもそれですね。興味本位で見たい、写真を撮りたいと近づく人がいて、せっかく繁殖に入ったフクロウがやめてしまうということが結構あります。毎年1回しか繁殖ができないので、近寄って行ったりということをしないで、遠くから見守るのが理想ですね。そうすれば、フクロウと人間の距離もそんなに遠くならないのかなと思いますね」
「いまやっていることは、特別なことだとは思っていないんですけども。夢としたら、みんなで守ってきた、という形になって、その結果自分たちの暮らしもよくなるということ。自分たちも潤うけど、シマフクロウも結果的に住みやすい自然が育まれることが夢ですね。“誰かがやった”じゃなくて、みんなで守ってきた、私たちが守ってきたという自負が生まれることが夢ですね」
放送では、貴重なシマフクロウの鳴き声もお届けしました。
宇賀「声、聴けましたね。びっくりしました、あんな感じの声なんですね」
小山「僕、フクロウの思い出があって……昔、捕まえたことがあるんですよ」
宇賀「えっ、どうやって?」
小山「学校で野球をしていたら、ボールが神社の境内まで転がっていったんです。それを追いかけたら、境内の真ん中に大きなフクロウがいたんです。それを見た僕は、何を思ったのか捕まえて、自転車のカゴに乗せて近くの水族館に売りに行ったんです」
宇賀「売りに? 素手で捕まえたんですか?」
小山「逃げなかったんですよ。『E.T』でのあの少年のように、自転車に乗せて……それで水族館の人に『このフクロウを買ってください』って言ったら、飼育してください、と向こうが捉えて。『いいよ、偉いね。水族館見ていっていいよ』と言われて、フクロウだけ置いて……」
宇賀「(笑)でもダメですよ、そういうことは」
小山「ずいぶん前ですよ、40年以上前です」
宇賀「シマフクロウの鳴き声、鳴いているというよりも話しているみたいでしたね」
小山「菅野さんは、絶滅の危機に瀕しているシマフクロウを守るために北海道まで移住をされて。ただ、一人で守るというよりは、地域で守りたいという思いでやられているんですね。社会を変えたい、ということなんですね」
NPO法人シマフクロウ・エイド
手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#21
全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら商品開発をしたり、手紙文化を盛り上げていく企画コーナー「ポスト会議」。宇賀「会議の前に……薫堂さん、あの『ガンツウ』に乗ってきたようですね。羨ましい」
小山「僕、瀬戸内海があんなに素晴らしいということを初めて知りました。びっくりしましたね」
ガンツウとは、何なのでしょう?
小山「“船のホテル”と言いますか。クルーズ船ではあるんですけど、普通の船のような感じではなく、船の台座に家が乗っているという感じです。乗った瞬間に木の香りがしますし、和風ホテルに行ったような感じでしたね」
宇賀「お風呂があって、お食事もできるんですよね」
小山「尾道から出航をして、しばらくして沖合で船が停まると、向こうから漁船が来るんです。そこで漁師さんが目の前でとったタコをしめてくれて、それが夕食に出たりするんですよ」
宇賀「へえ〜!」
宇賀さんはガンツウがかなり気になっているようで……。
宇賀「何か、番組とコラボレーションはできないですか?(笑) 船に乗って旅をしていると、手紙を出したいな、書きたいなというタイミング、あるじゃないですか」
小山「聞いたところによると……宇賀さん、日程も空いているんですよね?」
宇賀「はい、2泊3日、ちょうど出航のタイミングで空いているところもあって……」
小山「番組ディレクターから『宇賀さんのガンツウ企画考えました』っていうメールが来たんですよ」
宇賀「はい……!」
小山「でも、それ、よく見たら『ガンツウ』ではなく、『ガツンと』と書かれていたんです。『ガツンと年賀状を売ってきてほしい』、と……」
宇賀「ええっ!? どこで!?」
小山「わからないんですけど、どこかで売ってきてください(笑)」
宇賀「私、本当に売りに行くんですか!?」
小山「では、宇賀さんに販売に来てほしい郵便局の方、募集してみますか?」
宇賀「温泉があるところがいいですね(笑)」
ガンツウに乗船したかった宇賀さんですが……2020年の年賀はがき販売のキャンペーンに参加することになっていました。宇賀さんに地元の郵便局に来てもらいたい、という方は、ぜひ番組宛てにお手紙をお願いします。宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】です。
小山「それから、番組としても、オリジナルの年賀はがきもつくりたいと思うんです。リスナーの方にもお送りするための」
どんな年賀はがきをつくるのか……続きはまた次回、考えます。お楽しみに!
今週の後クレ
今回のメッセージは、山梨県<東桂郵便局>中西みゆきさんでした!「入社した時から笑顔だけは褒めて頂いていたので、それを忘れないように、笑顔でいる事を大事にしています。
国道沿いでガラス張りになっている郵便局なんですけど、歩いているお客様がよく見えて、お客様の方からこっちに手を振ってくれたりとか。窓口に用事が無くても”元気?”とか”頑張ってね!”とか声を掛けて下さる方が沢山いらっしゃって、本当に励みで、頑張りたいなと思って14年間働いています。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛