ポストカーが長岡大花火大会へ/番組ノベルティ「文香」づくり
- 2019/08/25
長岡まつり 大花火大会
今週お届けするのは、「ポストカー」の旅。「ポストカー」は、今年の7月から走り始めた移動型郵便局。日本中の「絵はがきにしたい風景」がある場所を巡っていきます。今回は、8月2日、3日に開催された「長岡まつり 大花火大会」にお邪魔しました。
小山「以前、番組でもポストカーのデビューの模様をお伝えしましたけど……。ポストカーは、日本の絵はがき映えする風景をめぐる移動型郵便局です。だいたい、月に1回のペースで日本のどこかに行く、と。そしてそこに停車して、地元の郵便局員さんが“絵はがきコンシェルジュ”として、そこでしか買えない絵はがきや切手を売ったりしています」
宇賀「そこでお手紙を書いて投函もできるんですよね」
小山「そうです、撮った写真をその場で絵はがきにしてもらえるサービスもあるんですよ」
宇賀「そんなポストカーが、新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会の会場におじゃましてきました」
小山「花火、僕たちも行きたかったですね」
宇賀「日本でいちばん長い川、信濃川の河川敷で打ち上げられる花火大会なのですが……今年は金曜日と土曜日の開催だったので、来場者の数は2日間で108万人! 過去最多だったそうです」
小山「長岡の花火大会、宇賀さんは行ったことありますか?」
宇賀「去年、初めて行きました。もうびっくりしました! 都内の花火大会と全然違って、視界に収まりきらないんですよ。どこ見ていいのかわからないくらいの迫力でした。今回はそんな花火大会に携わる、長岡の方々の声も集めてきました」
まずは、長岡市長の磯田達伸さんに花火大会の魅力を聞きました。
「長岡の花火大会は、歴史が長くて花火自体のクオリティが高いというところがあります。実は信濃川の土手から土手まで1キロメートルもあるんです。真ん中に信濃川が流れていて、すり鉢状のところに花火を上げる大空間があって……音がそこに響き渡って、劇場で花火を上げているようなロケーションになるんです。そういうところは他にはなかなかないんじゃないかな、と思います。
そして、長岡市民は必ず花火大会に行くんですよ。小さい頃は家族と、中学生くらいになると仲間たちと。自分の人生とともに長岡花火があって、花火を見ることで、人生の思い出が作られていくんです」
そんな花火大会の歴史を、長岡花火財団専務理事の樋口勝博さんに聞いてみました。
「昭和21年、長岡空襲から1年後の8月1日に、長岡まつりの原点である長岡復興祭が開催されました。その翌年の22年に、花火大会も10年ぶりに復活しました。慰霊、復興、平和への祈りということを目的にしながら、現在に至っています。戦争のことを忘れない、そして平和を祈るという想いで、今も8月の2日、3日にやらせていただいています」
長岡まつりの花火大会には、戦争の犠牲者への慰霊、そして平和への願いが込められています。大会の最初の花火は、8月1日の長岡まつりの前夜祭終了後の夜10時30分に打ち上げられます。これは昭和20年の8月1日、長岡空襲が始まったのと同じ時間です。お寺の梵鐘とともに、白一色の花火が、戦争で亡くなった方への慰霊として打ち上げられるのです。
そして、花火大会の名物の一つといえば、「復興祈願花火 フェニックス」。2004年に発生した中越大震災からの復興、支援への感謝の気持ちから始まったフェニックス花火は、今年で15回目をを迎えます。15年間打ち上げ続けることができた、感謝の思いを伝えるのが今年のテーマの一つにもなっています。
フェニックス花火は、平原綾香さんの「Jupiter」の歌とともに打ち上げられます。当時、被災し、気持ちが落ち込む人たちを勇気づけたいと、地元のラジオ局にたくさんのリクエストが集まった長岡の人にとっては深い思い入れがある曲なのです。
長岡花火財団の樋口さんに、花火への想いをあらためて聞いてみると……「すごい花火大会になってしまった、という思いもあって。花火大会のために影になっていただいて、1年をかけて準備していただいている方とか、あとはやはり長岡市の方が裏方になっていただいている2日間なんですね。そうじゃないと、100万人の人を安心安全に迎えるのは難しいことなんです。大変なこともありますが応援していただいている方の声がそれ以上に多いから、やっていけるんだと思います」
宇賀「『Jupiter』がすごく、花火と合っているんですよね。あと、他の花火大会と違うなと思ったのは、皆さんすごく真面目に見ているんです。騒いだりする人もいないし。やっぱり平和への思いが込められた花火大会なんですね」
小山「市長のお話を聞いていると、暮らしている人たちが本当に花火大会を自分の人生の1ページにしているんだな、というのが伝わってきましたね。皆さん、いろいろな思い出があって。年に1度の花火大会が思い出の栞みたいになっているんですね」
宇賀「私も長岡出身の友達がいますけど、必ずこの時期は実家に帰っていますね」
小山「僕もずっと一緒に仕事をしていたラジオのディレクターが、10年くらい前にガンで亡くなって。彼がこの長岡の近所の出身で、いつも『長岡の花火、行きましょうよ』って誘われていたんですけどね。行かないまま亡くなってしまったんですけど……行ってみたくなりましたね」
そして、会場におじゃましたポストカーで手紙を書いてくださった方もたくさんいました。
「夏休みの宿題はもう終わっていますか?」と自分に宛てて手紙を書いたお兄ちゃんと、もうすぐベトナム出張に行ってしまうお父さんに書いた妹さんの兄妹。ラジオを聞いてポストカーを訪れ、家族への感謝の手紙を書いた女性。東京で働いているお父さんに「毎日、お仕事ありがとう」と手紙を出した女の子。おばあちゃんに向けて「また会いにいくね」書いた大学生の姉妹2人組。亡くなった両親に向けて花火の思い出を綴った手紙を書いた、長岡に嫁いで25年の女性……。
宇賀「番組を聞いて来てくださった方も多いんですね」
小山「こういう場所で書くのもいいですよね。普段、お正月とか決まっているときにしか書かないじゃないですか。こういう場所で、ふと、ひざカックンみたいに書くのもいいですよね。父の日に手紙が来ても当たり前だけど、なんでもない日に来るのもいいですよね」
宇賀「皆さん、楽しんでいただけたようで、よかったです!」
リスナーの皆さんに、オリジナルフレーム切手長岡花火2019と新潟県のご当地フォルムカードのセットを3名様にプレゼントします。ご希望の方は【〒102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】までお手紙をお願いします。
ポストカーは、次回は9月1日(日曜日)に、日本一美しい盆踊りが見られるという富山県のお祭り「おわら風の盆」にお邪魔する予定です。
宇賀「そこでお手紙を書いて投函もできるんですよね」
小山「そうです、撮った写真をその場で絵はがきにしてもらえるサービスもあるんですよ」
宇賀「そんなポストカーが、新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会の会場におじゃましてきました」
小山「花火、僕たちも行きたかったですね」
宇賀「日本でいちばん長い川、信濃川の河川敷で打ち上げられる花火大会なのですが……今年は金曜日と土曜日の開催だったので、来場者の数は2日間で108万人! 過去最多だったそうです」
小山「長岡の花火大会、宇賀さんは行ったことありますか?」
宇賀「去年、初めて行きました。もうびっくりしました! 都内の花火大会と全然違って、視界に収まりきらないんですよ。どこ見ていいのかわからないくらいの迫力でした。今回はそんな花火大会に携わる、長岡の方々の声も集めてきました」
まずは、長岡市長の磯田達伸さんに花火大会の魅力を聞きました。
「長岡の花火大会は、歴史が長くて花火自体のクオリティが高いというところがあります。実は信濃川の土手から土手まで1キロメートルもあるんです。真ん中に信濃川が流れていて、すり鉢状のところに花火を上げる大空間があって……音がそこに響き渡って、劇場で花火を上げているようなロケーションになるんです。そういうところは他にはなかなかないんじゃないかな、と思います。
そして、長岡市民は必ず花火大会に行くんですよ。小さい頃は家族と、中学生くらいになると仲間たちと。自分の人生とともに長岡花火があって、花火を見ることで、人生の思い出が作られていくんです」
そんな花火大会の歴史を、長岡花火財団専務理事の樋口勝博さんに聞いてみました。
「昭和21年、長岡空襲から1年後の8月1日に、長岡まつりの原点である長岡復興祭が開催されました。その翌年の22年に、花火大会も10年ぶりに復活しました。慰霊、復興、平和への祈りということを目的にしながら、現在に至っています。戦争のことを忘れない、そして平和を祈るという想いで、今も8月の2日、3日にやらせていただいています」
長岡まつりの花火大会には、戦争の犠牲者への慰霊、そして平和への願いが込められています。大会の最初の花火は、8月1日の長岡まつりの前夜祭終了後の夜10時30分に打ち上げられます。これは昭和20年の8月1日、長岡空襲が始まったのと同じ時間です。お寺の梵鐘とともに、白一色の花火が、戦争で亡くなった方への慰霊として打ち上げられるのです。
そして、花火大会の名物の一つといえば、「復興祈願花火 フェニックス」。2004年に発生した中越大震災からの復興、支援への感謝の気持ちから始まったフェニックス花火は、今年で15回目をを迎えます。15年間打ち上げ続けることができた、感謝の思いを伝えるのが今年のテーマの一つにもなっています。
フェニックス花火は、平原綾香さんの「Jupiter」の歌とともに打ち上げられます。当時、被災し、気持ちが落ち込む人たちを勇気づけたいと、地元のラジオ局にたくさんのリクエストが集まった長岡の人にとっては深い思い入れがある曲なのです。
長岡花火財団の樋口さんに、花火への想いをあらためて聞いてみると……「すごい花火大会になってしまった、という思いもあって。花火大会のために影になっていただいて、1年をかけて準備していただいている方とか、あとはやはり長岡市の方が裏方になっていただいている2日間なんですね。そうじゃないと、100万人の人を安心安全に迎えるのは難しいことなんです。大変なこともありますが応援していただいている方の声がそれ以上に多いから、やっていけるんだと思います」
宇賀「『Jupiter』がすごく、花火と合っているんですよね。あと、他の花火大会と違うなと思ったのは、皆さんすごく真面目に見ているんです。騒いだりする人もいないし。やっぱり平和への思いが込められた花火大会なんですね」
小山「市長のお話を聞いていると、暮らしている人たちが本当に花火大会を自分の人生の1ページにしているんだな、というのが伝わってきましたね。皆さん、いろいろな思い出があって。年に1度の花火大会が思い出の栞みたいになっているんですね」
宇賀「私も長岡出身の友達がいますけど、必ずこの時期は実家に帰っていますね」
小山「僕もずっと一緒に仕事をしていたラジオのディレクターが、10年くらい前にガンで亡くなって。彼がこの長岡の近所の出身で、いつも『長岡の花火、行きましょうよ』って誘われていたんですけどね。行かないまま亡くなってしまったんですけど……行ってみたくなりましたね」
そして、会場におじゃましたポストカーで手紙を書いてくださった方もたくさんいました。
「夏休みの宿題はもう終わっていますか?」と自分に宛てて手紙を書いたお兄ちゃんと、もうすぐベトナム出張に行ってしまうお父さんに書いた妹さんの兄妹。ラジオを聞いてポストカーを訪れ、家族への感謝の手紙を書いた女性。東京で働いているお父さんに「毎日、お仕事ありがとう」と手紙を出した女の子。おばあちゃんに向けて「また会いにいくね」書いた大学生の姉妹2人組。亡くなった両親に向けて花火の思い出を綴った手紙を書いた、長岡に嫁いで25年の女性……。
宇賀「番組を聞いて来てくださった方も多いんですね」
小山「こういう場所で書くのもいいですよね。普段、お正月とか決まっているときにしか書かないじゃないですか。こういう場所で、ふと、ひざカックンみたいに書くのもいいですよね。父の日に手紙が来ても当たり前だけど、なんでもない日に来るのもいいですよね」
宇賀「皆さん、楽しんでいただけたようで、よかったです!」
リスナーの皆さんに、オリジナルフレーム切手長岡花火2019と新潟県のご当地フォルムカードのセットを3名様にプレゼントします。ご希望の方は【〒102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】までお手紙をお願いします。
ポストカーは、次回は9月1日(日曜日)に、日本一美しい盆踊りが見られるという富山県のお祭り「おわら風の盆」にお邪魔する予定です。
手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#15
全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら、新しいムーブメントを作ったり、商品開発をしていく企画コーナー「ポスト会議」。先週から引き続き、香りのクリエーションカンパニー「LUZ」の代表、天田徹さんをお迎えして番組ノベルティの「文香(ふみこう)」づくりを進めていきます。
先週の放送では、「力士」や「花見酒」など、LUZが手がけている “和”をテーマにしたフレグランス『J-Scent』シリーズを見せていただきました。
小山「今週は、番組のノベルティとしてどんな香りにするといいのかというのを話し合いたいと思います。普段は、香りをオーダーで受けることはあるんですか?」
天田「クライアントからの依頼のほとんどは、オリジナルの香りづくりですね。アパレルさんとか、アーティストさんのオリジナルですとか」
小山「では、宇賀なつみのイメージでつくるとしたら、どんな香りになりますか?」
天田「実は、会社の香り担当が事前に調べまして……宇賀さんはお酒が好きだということで」
小山「(笑)」
宇賀「そうなんです、先週の放送でもばれちゃったと思うんですけど(笑)」
天田「なので、ちょっとお酒っぽい香りをベースにしてつくられていくといいんじゃないかなと思いました。シャンパーニュはいかがですか?」
宇賀「わあーいいですね! シャンパーニュ、響きもいいですね、楽しみだなあ」
嬉しそうな宇賀さん。では、薫堂さんは、どんな香りのイメージなのでしょうか?
天田「ちょっとダンディな感じを出させていただければと……。とはいえ、ウッディっぽい感じとか、ムスクのような、男性らしい香りがいいかなと思っています。せっかく2つの香りをつくるので、全然違う方がよろしいかと思います」
すると薫堂さん、あることをひらめいたようです。
小山「この番組にふさわしく、“日曜日の夕方の香り”。そういうのもできるんですか?」
天田「ある程度イメージをつくっていけば、できます」
小山「もしも夕焼けににおいがあったら……というテーマでは、どうですか?」
天田「……ちょっと、頑張ってみます(笑)。実は、“イメージ”というのがいちばん難しいんですよね」
小山「僕は、街並みの影があって、うしろに真っ赤な夕焼けがあるような……あの夕焼けの香りが漂ってくるとこんな感じだな、というイメージですね」
宇賀「私、日曜日の夕方の香りって言われて、真っ先に隣の家の晩ごはんのにおいが浮かびました(笑)。『今日、カレーだなー』とか。そういうのじゃないんですね?」
小山「もっとロマンチックですよ!」
宇賀さんはシャンパーニュをイメージした香り、薫堂さんは日曜日の夕焼けの香りを天田さんにお願いすることに。天田さんにはフレグランスのサンプルもお持ちいただいていたので、実際に香りをかぎながらイメージをすり合わせます。ベースの香りを選び、そこにそれぞれの「好きな香り」を混ぜ合わせて、香りのかたちをつくっていくのだそうです。
宇賀「贅沢な時間ですね」
小山「いろいろかいだけど……もうお任せします! この無茶振りに対してどのような香りで答えていただけるのか……
宇賀「このあとはどんな流れになるんですか?」
天田「選んでいただいた香りのかたちを組み立てて、完成したものを一度みていただいて。それから文香をどうつくっていくのか、というところですね」
小山「出来たときは、シャンパーニュで乾杯しましょう!」
2人の理想通りの香り、無事に完成するのでしょうか? お楽しみに。
LUZ
第1回 小池邦夫杯 絵手紙選手権 しめ切り間近!
「絵てがみ」の生みの親・小池邦夫さんを審査員にお迎えする「第1回 小池邦夫杯 絵手紙選手権」。番組をお聞きの皆さんからの渾身の「絵てがみ」をお待ちしています! 応募のはがきは、8月31日の消印まで有効です。宛先はこちら→【〒102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】
今週の後クレ
今回のメッセージは、<長岡イオン郵便局>杉島梨音さん&<長岡宝郵便局>松川香織さんでした!杉島さん「ポストカーの横で長岡花火のフレーム切手を販売していました。長岡出身です。」
松川さん「私も長岡出身です。夏って言ったら、長岡は大花火大会!毎年楽しみにしています。」
杉島さん「今までは長岡まつりをお客さんとして楽しんでいたんですけど、社会人になって販売側に立ってみると海外の方とか色々なところから来て下さっているんだなと実感して、すごく嬉しいです。」
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