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岐阜県 薬草の湯を求めて/番組ノベルティづくり開始!

  • ON AIR
  • 2019/08/18

薬草の湯を求めて

null 今回は薫堂さんが番組では初めて、本格的な旅へ。テーマは「薬草の湯を求めて」。訪れたのは岐阜県の、あるものが名物の小さな村です。

小山「岐阜羽島の駅からレンタカーを借りて、だいたい1時間くらい。岐阜県揖斐郡揖斐川町の中に旧春日村というエリアがありまして。ここが、『日本の薬草の宝庫』と言われているところなんです」

宇賀「薬草ですか」

小山「比較的最近まで、旧春日村には薬局がなかった、と言われていて。薬草に関しては、村人の方は薬剤師よりも詳しいと言われている村なんです」

宇賀「じゃあ自分たちで治しちゃうわけですね」

小山「そう、それに予防。薬草をお茶で飲んだり、お風呂に入れたり。そういう話を和ハーブ協会代表の古谷さんという方にお会いした時に聞いて。いつか行きたいな、とずっと思っていたんです」
null null 岐阜県揖斐郡揖斐川町の旧春日村エリア。
薫堂さんが旧春日村でまず出会ったのは、地元で採れた薬草の料理を楽しめるカフェ「キッチンマルコ」を営む藤田絹美さん。地元でも薬草採りの名人として有名で、ちびまる子ちゃんに似ていることから、みんなに「マルコちゃん」と慕われています。およそ300近い種類もの薬草が自生している旧春日村。「たくさん種類があるから、ある意味楽しくもあり、変化があって、面白いですよ」とのこと。
null  どうして旧春日村にはこんなにもたくさんの薬草があるのか? 薬草をテーマにした施設「かすがモリモリ村リフレッシュ館」初代館長の大久保為芳さんに聞いてみると……

 「旧春日村は伊吹山のふもとにあります。伊吹山は石灰岩が多く、高い木が生えない土地柄。そして日本の真ん中ということもあって、寒い気候を好む植物と、暖かい気候を好む植物がちょうど交錯しているんですね。そして、遣唐使とか遣隋使の時代に、中国で仏教を習ったお坊さんが、薬草の種を持ってきて、修行の場である伊吹山に蒔いた、という話もあるんですね。それからこの地域の人たちは医者に通うのも大変で、健康でいなければという意識もあったんです」
null  そして今回、薫堂さんを案内してくれたのは、薬草を「和ハーブ」と呼んで魅力を伝える活動をする和ハーブ協会の代表、古谷暢基さんにも、薬草の面白さを教えてもらいました。「和ハーブは、祖先が困った時に身近にある有用な植物を使って命をながらえ、生活を成り立たせてきたものなんですよね。たとえば、フランスにあるローズマリーは、日本でいうと、どくだみやヨモギなんです。一度、足元にある宝物を見直してほしい。そうすればご先祖様がどうやって生きてきたかわかりますし、やっぱり自然にあるのがいちばんの魅力ですね」
null null 薫堂さんはそんな薬草を贅沢に味わうために、伊吹山を訪れます。先祖代々から受け継いできた畑が連なる山道を登っていくと……7合目あたりに、一軒の小屋が姿を現します。小屋の屋外にあるのは……なんと、五右衛門風呂! そう、薫堂さんはお風呂に入るために、はるばる東京からやってきたのでした。
null null どうしてこんなところに小屋とお風呂があるのか? 持ち主の小寺優さんに聞いてみると……

「ここの畑まで通うのが大変なんでね。泊まってすぐに畑仕事ができるように。昔はここに道がなかったのでね。ここでお風呂に入りながら星空を見上げるのは、本当に最高ですよ。疲れが吹っ飛びます」
null 大自然の五右衛門風呂に入った薫堂さんは……

「うわー……森の中にいる……最高です。これは最高のお風呂ですね。入ったことがない。人生で入ったお風呂の中で、ベスト3に入ります。大自然の風景、虫の鳴き声、嗅いだことのない薬草の香り……五感で風呂を味わった感じがします。堪能し尽くしました」
null 最後に、「キッチンマルコ」の藤田さんに、旧春日村がどんな存在なのか、聞いてみました。

「すごいところに生まれ育ったと改めて実感しています。今後は、村が過疎になることは防げない。それでも共に楽しんで薬草を身近なものにしていただいて、ファンをたくさん増やしていきたいと思います」
null 小山「僕がお風呂にだけ入りに行ったように聞こえたかもしれませんが、ちゃんと取材とかインタビューもしましたからね(笑)」

宇賀「写真を見ると、本当に森の中にポン、とお風呂だけがあるみたいですね。この周りに生えているのも、全部薬草ですね。改めて、お風呂の感想はいかがでした?」
null null 小山「山の湧き水を汲んで、この時はドラム缶で沸かしたんです。そして横にある五右衛門風呂に移して入ったんですけども。乾燥させた9種類の薬草をミックスしたものが入っていて。この日はちょっと曇っていたんですけど、その隙間から光が差し込んでくる様子とか、伊吹山から吹いてくる風とか、薬草の香りとか、虫の鳴き声とか……自然のパワーを体に充電してもらったような感覚でした」

宇賀「そのあと、体調が良かったりとか、何かありました?」

小山「体調は良かったですね。そうだ、宇賀さんにお土産があるんですよ」
null  薫堂さんがお土産に買ってきたのは、伊吹山の薬草の入浴剤。お風呂好きの宇賀さんも喜んだのと同じものを、今回、2名のリスナーさんにプレゼントします。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM「SUNDAY’S POST」】

小山「何度も言いますが、決して僕はただお風呂に入りに行ったわけではなく……雑誌『Pen』で『湯道百選』という連載をしているのですが、そこに記事を書いたりもしますので。薬草採りをしている藤田絹美さんのレストラン『キッチンマルコ』のお料理もとても美味しかったので、『dancyu』の連載にも書くと思います」
null  薫堂さんの薬草の湯の旅の模様は雑誌でも楽しめるので、そちらもチェックしてみてください!

「かすがモリモリ村リフレッシュ館」

「kitchen marco〜五感で楽しむ伊吹薬草〜」

「和ハーブ協会」

手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#14」

null 全国におよそ2万4千局ある郵便局と連携を取りながら、新しいムーブメントを作ったり、商品開発をしていく企画コーナー「ポスト会議」。

宇賀「今日から、番組ノベルティを作るプロジェクトを始めたいと思います!」

小山「今日で20回目ですよね。なぜ、番組ノベルティを作っていなかったのでしょう。予算?」

宇賀「やっぱり手紙に関するノベルティを作りたいと思いまして、今日は香りのプロフェッショナルをお呼びしました」

スタジオにお迎えしたのは、香りのクリエーションカンパニー「LUZ」の代表、天田徹さんです。
null 小山「香りで手紙ということは、あの、香りの栞みたいなものを作ろう、ということですか?」

宇賀「『文香』ですね。文香のルーツは平安時代だそうで、文を交わす男女の間で、想いを伝えるために手紙に添えていたものだそうです」

小山「じゃあ、番組では宇賀なつみさんをイメージする香りを作るとか、そういうことになるんですね」

 天田さんはもともとは、海外の香水を輸入したり卸したりする仕事をされていたものの、およそ20年前に「LUZ」を立ち上げて、国内で香水の生産をされています。

宇賀「香りを作るって、どうやるんですか?」

天田「ある程度ヒアリングをして、その人のイメージに近づけていく感じですね。具体的には、例えば“グレープフルーツの香り”と言った時に、みなさん、想像するものが違うんですよね。皮の酸っぱい部分をイメージされる方と、実のちょっと甘い感じを想像する方といまして、実は全然香りが違うんですね。そのどちらをイメージされているのかを掴んで、かたちにしています」
null null 小山「いま、LUZさんではどんな商品を作られているんですか?」

天田「『J-Scent』という和をテーマにしたフレグランスがあります。たとえば、お相撲さんの鬢付け油の香りを香水にした『力士』」

宇賀「すごい、すっきりしていていい香りですね!」

天田「ちょうど8月に新しいものを3種類出しまして、いま19種類あります」

宇賀さんには一つ、気になる香りが……。

宇賀「『花見酒』の香りが気になります」

嗅いでみると……。
null 宇賀「日本酒の甘い、いい香りがします!」

小山「お酒だけど、嫌なにおいではなくて。面白いですね」

天田「日本人には馴染みのある香りを香水化しているのが『J-Scent』です」

小山「たとえば『花見酒』は、どんなものを組み合わせるとこんな香りになるんですか?」

天田「まず、花見のシーズンにお酒を飲む感じを香水というかたちにできたらいいな、というところから始まって。お酒のにおいを入れながら、でもそれだけだと肌にはつけられませんので。アレンジを加えて、いろんな香りを混ぜながら作るのがフレグランス香水となります」

ラムネ、はちみつとレモン、ほうじ茶、紙せっけん、うす紅、落雁など、LUZが手がける香水には、個性的な香りがたくさん。番組ならではの香りは、どうやって作り出すのでしょうか?

小山「今回、オリジナルの香りを番組ノベルティとして作れるということで。これはテーマをどうするか、ですね」

宇賀「インクの時は暑中お見舞いを書くためのインク、と目的がありましたけどね」

小山「来週のポスト会議で決めましょう!」

 天田さんには来週のポスト会議にもご参加いただきます。お楽しみに。

LUZ 

J-Scentシリーズ

今週の後クレ

null 今回のメッセージは、<伊万里中里郵便局>の、中倉美保さんでした!

「伊万里市はお米どころということで、新米が出来る時期にはよくお米を送られるお客様が多くいらっしゃるんですけれども。遠方に住んでいらっしゃるお子様の為に一生懸命作られて“おいしい”と言われるのが楽しみで送られている、というエピソードを聞いてとても心が温まった記憶があります。」
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