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『手紙から始まる物語。』
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薫堂さんのお誕生日を記念して……ふるさと天草の旅

  • ON AIR
  • 2019/06/23
写真 今週は、「お誕生日おめでとうございます」のかけ合いからスタート。宇賀さんは6月20日、薫堂さんは、今回の放送日、6月23日がお誕生日です。
宇賀「今日は、薫堂さんお誕生日スペシャルということで! ふるさとの熊本県天草に、私が旅をしてきた模様をお届けします」

小山「それ、意味わかんないんですけど(笑)。
   誕生日スペシャルだったら、普通、僕が行くんじゃないんですか?」
写真 写真 宇賀「薫堂さんはお忙しいと思ったので、私が代わりに行ってきました(笑)。天草は初めてだったので、いろいろ感動がありました」

小山「うらやましいですね……でも、宇賀さんが僕のふるさとを見てくれて、どんなリアクションをするのか、楽しみです」
写真 旅のスタートは、天草のコミュニティFM「みつばちラジオ」。宇賀さんが生放送に飛び入りして、リスナーのみなさんに「天草のよかとこ」を教えてもらいました。
写真 放送後は、パーソナリティーの方がおすすめしてくれた、本渡諏訪神社へ。ここで、薫堂さんの55歳の健康と活躍を祈念して、参拝をしてきました。
写真 小山「諏訪神社では、いつも野球をしていたんです。僕がはじめて大人にこっぴどく叱られたのも、ここです。野球をしていたらガラスを割ってしまって、宮司の大野さんにものすごく怒られたんです。その方はのちに、靖国神社の宮司になられた方で。さらに調べると、なんと僕と遠縁の親戚だったんですよね」
写真 写真 宇賀「ご縁ですね。ここはかなり立派な神社でしたね」

小山「僕がはじめて、自分がものを書く仕事に就くかもしれない、と予感したきっかけが、『諏訪神社の大きな木』という小学生のときに書いた作文だったんです。それが市の作文コンクールに入選して、国語の先生に『小山くんは、ものを書く職業がいいんじゃないか』と言われて」

宇賀「そんな大事な場所だったんですね!」

続いて宇賀さんが向かったのは、本渡中央銀天街。ここにも、薫堂さんゆかりの場所があるそうです。
写真 写真 それは、「まるきん製菓」。特徴は、魚の形ではなく、まん丸のたい焼き。「金子さん」が始めた、丸いたい焼きのお店だから「まるきん」という店名になったそうです。たい焼きを回る器具は、50年以上使われているもの。丸いたい焼きを焼くためのクルクル回る機械に、宇賀さんは興味津々。

宇賀「おいしい! 生地がふわふわで、中のカスタードクリームも面白いですね。お茶が入っているから、甘くない。さっぱりしている。鉄の機械で焼いているのがいいのかな? ずっと冷めずにおいしい!」

 まるきん製菓の創業は昭和22年。経営者の高齢化と施設の老朽化で一度、閉店に追い込まれたものの……薫堂さんと、幼馴染の高松聖司さんがなんとか残したいと協力をして、2017年にカフェのかたちで再オープンしました。高校生もお年寄りも訪れる、地元の憩いの場になっているそうです。
写真 宇賀「私はまず、丸いたい焼きにびっくりしたんですけど……地元に人に聞いたら『丸が普通じゃないんですね』と言われました」
小山「僕は子どもの頃、丸いたい焼きがコンプックスだったんですよ」

宇賀「コンプレックス?」

小山「都会のたい焼きはみんなしっぽがあるのに、田舎のたい焼きは丸いと思っていて。しっぽのあるたい焼きに憧れて東京にきて、四谷の『ふたば』とか麻布十番の『浪花屋』とかで食べるうちに、むしろだんだん、ふるさとの丸いたい焼きが愛おしくなってきまして」
写真  薫堂さんが守りたかったふるさとの味、「まるきん」。天草に立ち寄った際は、ぜひ。

そして、宇賀さんが向かったのは、昨年世界遺産にも登録されて注目を集めた「崎津集落」です。
写真 宇賀「『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の遺産のひとつ、「崎津教会」がある場所です。森田哲雄さんという方にガイドをしていただいたんですけど、みなさん、ボランティアでされているんですよね。私が案内しているときにも、他のグループがいくつかいらっしゃって。その1組1組に、ちゃんとガイドの方がついていました」
写真 森田さんにまず案内されたのは、崎津諏訪神社。天草島原の乱が終わった直後、初代代官の鈴木重成が、天草を統治したことの象徴ともいえる場所です。

「世界遺産に登録される上で、もっとも大切なのはこの神社なんです」と、森田さん。1805年、5205名の潜伏キリシタンが見つかり、取り調べを受けた「天草崩れ」の舞台が、この神社だったのです。
当時の崎津の人口の半分以上が、潜伏キリシタン。しかし、数が多かったため、信徒たちは「心得違いのもの」として神社で取り調べを受け、アワビの貝などで見立てた信心具を踏み、それを差し出すことで見逃されていたといいます。
「ここを出た途端、走って家に帰って、戸口を開けたら水がめの水で足を洗って。その水は決して捨てずに、お茶にしてみんなで分けて飲んでいた。ここの潜伏の人たちは、そうして神に懺悔許しを乞い、自分たちの命と信仰を守ってきたんですね」と、森田さんは崎津に伝わるお話を教えてくれました。
写真 神社を後にして、崎津の玄関である崎津教会へ。
教会に入り、正面にある祭壇が、禁教時代は絵踏みの場所だったと、森田さんは教えてくれました。
写真 宇賀「畳が敷いてある……これは独特ですね。中央にはイエス・キリストの像があります。あそこで踏み絵が行われていたんですね。立派なオルガンもありまして。天井も高い。典型的な教会ですけど、すのこもひかれていて。和のテイストがかなり入っています」

 そして、最後にひとつだけ、と森田さんはこんなお話をしてくださいました。「禁教時代、崎津に住んでいた仏教徒の人も、地役人の人も……みんな自分の横にいる異教の人たちのことを知っていました。知っていたけど、助け合ってきたんです。キリスト教が入る前から、ここは助け合わないと生きていけんのです。畑が1枚ないですから。他のところは、おなじ天草でもキリシタンは根絶やしになってしまって、いないんです。助け合うのが、崎津の伝統なんです」
写真 小山「僕、崎津諏訪神社がそんなに大切な場所だとは、知りませんでした」

宇賀「神社が少し高いところにあって。上って、振り返ると、鳥居のなかにちょうど教会があるんですよね」

小山「そうだ、この界隈のお宅は、1年中しめ縄を飾っているんですよ」
写真 宇賀「うちはキリスト教じゃないよ、というのを、アピールするためにつけていたんですよね。踏み絵をして、その足を洗った水でお茶を淹れるお話は、森田さんがおばあさまから聞いて知ったことなのだそうです。この集落には、そういう話が語り継がれているんだろうなと思いました」

小山「崎津に行くと、時間が止まったような感覚になりませんか? なんだか優しくなれるんですよね。許せる力を授かるような……そういう場所だと、僕は思うんです」

宇賀「隣の村からも遠いじゃないですか。キリスト教が伝わる前も、その当時も、今も。助け合わないと生きていけない場所なんだろうなと感じました」

宇賀さんの天草の旅。他にも、崎津教会から近い「南風屋(はいや)」さんで杉ようかんをごちそうになったり、天草宝島観光協会の赤澤さんに、牛深の漁港についてお話をうかがったり……薫堂さんのふるさとの音を、たっぷりとお届けしました。
写真 写真 写真 写真 写真 そして最後にサプライズ。なんと宇賀さんが、薫堂さんのお父さんに会いにいっていました!
「薫堂さんは小さい頃、どんなお子さんでしたか?」という質問に「優しい子でした」と答える薫堂パパ。そして、薫堂さんへのメッセージをお願いすると……「立派な大人になったな、という感じですね。もうひとりでやっていけるな、と思います。これからのアドバイスは……飲みすぎないように。人を大切に、みんなに優しくやってくれってことですね」

宇賀「優しいオーラとか、穏やかな話し方とか、ちょっとユーモアがあるところが、薫堂さんと似ていました」
写真 写真 最後は、薫堂さんが作詞をした嵐「ふるさと」を聴きながら、天草の旅とお別れをしました。

小山「改めまして、今日の電波で、自分の誕生日に、自分のふるさとの音を聞かせていただき。そして、そのふるさとを想いながら歌詞を書いた嵐の『ふるさと』をかけていただる。最高のバースデープレゼントですね」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、静岡県にある<沼津郵便局>の近藤直人さんでした!
「市内の幼稚園の園児たちにお願いをして交通安全メッセージの絵を描いて貰い、その絵を郵便バイクに貼って子供たちの安全への願いを背負って配達をしよう!そして自分たちの安全意識を高め、さらにはその絵を見た地域の方々にも優しい気持ちになってもらえればな、という取り組みを実施致しました。本当に、私たち郵便屋さんの仕事は”いつもご苦労様”、”配達ありがとう”、小さな子どもも”あっ!郵便屋さんだ!”と笑顔で手を振ってくれる、地域のちょっとした正義の味方だと思って日々仕事をしております」
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