「日本の繊維産業の音」を聴く手紙
- 2019/04/14
手紙についての手紙
この日、SUNDAY’S POSTに届いたのは、「手紙」についての手紙。送り主は、大東文化大学文学部准教授の山口謠司さんです。
中国では紀元前500年、孔子が生きていた時代からあったという手紙の文化。 「封筒」の漢字に隠された意味を教えてもらいました。
さらに追伸では、4月1日に発表された新元号「令和」についてのお話も。
漢字の深い世界に、薫堂さんも宇賀さんも引き込まれたようでした。
糸を紡いでいく手紙 東京 月島から
2通目の手紙は、東京の月島から。コミュニティスペース「セコリ荘」を運営する宮浦晋哉さんから届いた手紙です。 宮浦さんの肩書きは、ファッション・キュレーター。
ファッションを学ぶため、イギリスへ留学。帰国後、日本中の繊維の産地を旅するうちに、繊維業が抱える問題に気がついたといいます。
それは、デザイナーと繊維の生産者が、互いを知らないということ。共通言語を持って、話し合える場がないということ。
デザイナーを工場に連れて行ったり、セコリ荘でテキスタイルの展示をしたり、作り手と生産者を繋げるための活動をしています。
宮浦さんにすすめられて、スタッフはさらに、栃木県足利市のワダノブテックスまで足を伸ばしました。
レースを組み合わせた独自のテキスタイル「トーションレース」を製造している会社。
ストックされている生地は1000種類を超えて、そのオリジナリティあるデザインを求め、たくさんのデザイナーが工場を訪れます。
代表の和田光永さんは「3年前に作ったテキスタイルでも、若いデザイナーさんたちは新しい角度から見て、ものづくりをしてくれる。この生地はこんな要素を持っていたんだな、と私も思い直して、また新しい組み合わせの生地が生まれていく。デザイナーさんが来てくれると、活きた事務所にどんどん変化していくんです」 さらに宮浦さんが、作り手とテキスタイルの生産者の両者をより深く結びつけるため、主催しているのが「産地の学校」。
デザイナーに限らず、アパレル業や、デザインに携わる人も、多く学んでいます。
今年の3月にも、卒業生の光本さんと進藤さんが蔵前にギャラリー「水犀」をオープンしました。 手紙を聴き終わるなり「私、反省しました」と、語り出した宇賀さん。 「いま、自分が着ている服がどこで作られたのか、わからないんです。あまり意識してこなかったです。私たち消費者が、変わらなくちゃいけないかもしれないですね」
薫堂さんは「日本にはいいものがたくさんある。決して、繊維業界だけの話ではないんですよね。いろんな業界に、実はいいものがあるけれども、当事者の人はどうしていいのかわからないんですよね。そのときに活躍するのが宮浦さんなんですね」とのこと。 さらに、「料理人は比較的、こういうつながりが盛んになっているんですよね、職人さん、漁師さん、農家さんであるとか。いま産地に赴くシェフはすごく増えていますよ。結局、価値って感情移入じゃないで決まるじゃないですか。こんな人が作ったんですよ、って説明されるとおいしく感じるようになりますからね。これからも宮浦さんのような方がどんどん増えていくといいですよね」
手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#02
いろいろな人を巻き込みながら、手紙文化や郵便局を盛り上げる企画を考える「ポスト会議」。月光荘画材店三代目主人、日比康造さんをお迎えしました。
創業100年を超える歴史ある月光荘は、薫堂さんも昔から大のお気に入り。
ポストカードや便箋、スケッチブック、消しゴムや色鉛筆、バッグなど、銀座のお店で販売されているのは、なんとすべてオリジナル!
薫堂さんが好きだというメッセージ添えられたポストカードやスケッチブックの誕生秘話をうかがいました。
そして、話は番組オリジナルの手紙グッズを作ろう!という流れに。
「切手を貼ってはじめて完成するデザインのハガキ」
「本当に言いたいメッセージの部分に切手を貼って、こっそり想いを届ける手紙」など、いろいろなアイデアが飛び出しました。」
毎回、郵便局で働く方々の声を届ける『今週の後クレ』
今回のメッセージは、東京名物「もんじゃ焼き」で有名な月島にある郵便局<京橋月島郵便局>の、木村幸代さんでした!「お客様からお孫さんの入学祝いに添えるメッセージカードを一緒に選んで欲しい、とお声掛け頂いて、一緒に悩みながら選びました。先日、その方が、お孫さんからお手紙が返ってきたと嬉しそうにご来局頂いて嬉しい気持ちになりました!」と、笑顔で話されていました。
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〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛