2017/7/30
寝苦しい夜が続きますね。
「少し前の話ですが、ある女性国会議員が、秘書にキレて暴言を浴びせたというニュースがあった。言葉に関しては私も下町出身なので、基本、言葉が悪い。言葉が返ってくる時は、二倍三倍に返ってきたりもした。それにしても、すぐにキレる人というのは確かにいますよね」という江原さん。
今日は『すぐにキレる人』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇I shot the sheriff / ボブ・マーリー
◇風 / 江原啓之



「私は、スーパーの日用品売り場で働いています。カートを押して売り場に行くと、年配の女性から声を掛けられました。“少々お待ちください”と言って、カートをレジ横まで置きに行ってから、そのお客様まで戻るのに10秒くらい。それなのに“自分の仕事を優先する(私を待たす)なんて、もういいわ!”と怒られてしまいました。えーーー!これくらいで怒るの?お客様(あんた)は神様なんか?と思ってしまいました。私、間違っていますか?納得出来なくて眠れません」というメールをいただきました。

江原さん
「言葉がキツイから分かりますけどね。2つの考えがあると思う。一つ目は、こういった事で怒る人というのは、普段、尊重されていないから。日常が現れてしまう。だから“気の毒だな”と思った方がいい。もう一つは、誰でもそうだが、自分自身は見えないもの。“ちょっとすいません”と声をかけられて“少々お待ちください”と言って10秒かもしれないが、カートを押して戻す方が優先事項なのかどうかという事。一言で済む事なのかもしれない。例えば“お醤油はどこですか?”と聞かれ“あちらですよ”という事であれば、カートを戻してから聞かなくてもその場で答えられるかもしれない。“これだけの事なのに”と相手は思ったのかもしれない。自分にとって良かれが、必ずしも相手にとっての良かれではない事もある。カートを戻すだけの事ならば、用件を聞いてしまった方が早い。時間がかかるような用件であれば“承知しました。少々お待ちください。今、用意をしてきます”と答えればいいと私は思うのです。夜も眠れなくなってしまうくらい怒るのもいかがなものか。『理解されるより、理解する事』という事で、すべてが学べるのではないかなと思います」


「私は今年、9歳年上の男性と再婚しました。経営力、人間力共に素晴らしい人で、私には勿体ない人だと思います。しかし、少しでも気にくわない事があったり、機嫌が悪かったりすると鬼の形相で怒りだし、ありとあらゆる罵詈雑言で罵られます。一度耐えかねて、何でそういう事を言うのか尋ねると“私に甘えているから”なのだそう。甘えられてもいいですが、こういう甘え方は正直とても辛く、何度言われても慣れる事なく涙が出てしまいます。“仕方ない”とか“子どもなのね”と流そうとしても、なかなかそう思い切れません。特に今、私は妊娠しており、精神的にとてもナイーブになっております。こんな彼ですが、普段は厳しくも愛情深く、とても真面目な人です。それ故に“そういう人を怒らせる私は、よっぽど出来の悪い人間なのだ”とか“いずれ嫌われてしまうのでは、離れて行ってしまうのでは”と不安になります。私はこのような事を言われたら、どう気持ちを切り替えれば良いのでしょうか。また、彼と幸せな家庭を築いていくにはどうしたら良いのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「妊娠中なので、何か言われたら“子どもが聞いているよ。録音機より怖いよ”と言ってあげる事が大事。“経営力、人間力共に素晴らしい人で”というは、あなたにはよっぽど愛情があるのでしょうね。それがないから甘えているんです。弱いという事。“もう!ちょっといい加減にして!”という時に叱る事も大事。こういう事を言う人というのは、逆にキツイ事を言うとシュンとなったりもする。“クソ野郎”と言われたら“そっくりそのままオマエに返してやるよ!”と言ったら“ヒャーッ!”となる。また、あなたも元気な時であれば、笑いに変えてしまう事もできるかもしれない。“クソ野郎”と言われたら“野郎じゃないって(笑)”と言ってやればいい。彼の事をよく分析すると、扱い方が分かってくるのではないかなと思います」


「ネガティブメールです。私はラジオネーム(根にもち子)通り、すぐ根に持ってしまいます。その中で今、一番根に持っている相手は、旦那の母と旦那です。旦那は言葉使いが悪く“くそアマ”や“死ね”だの“デブ”だの平気で口にします。その言葉を旦那の母の前でも、私に平気で言ってきます。それだけでも腹が立って仕方ないのに、旦那の母は特に気にする様子もなく、私をかばう事も、旦那を注意する事もしてくれません。私は“お母さんの前では言わないで欲しい”という事と“言葉は生きているから、悪い言葉には悪い事が返ってくる”と旦那に散々伝えましたが、全然ダメです。むしろ子どもたちも聞き慣れてきてしまったと思います。悪い言葉を使う旦那が一番悪いですが、注意する事すらしない旦那の母にも、私の怒りは今にも噴火しそうです。気にしなきゃいい、流せば良い事なのかもしれませんが、そういった積み重ねにイライラしてしまい、旦那も旦那の母も嫌いになりそうです」というメールをいただきました。

江原さん
「嫌いになる前に、噴火しちゃいましょう。たまの噴火は効果がある。けれど、本当の感情になってはダメ。演技。“も〜うヤダ!!”と言って、走って出て行ったり。“お母さん、どうしてこんなの聞いていられるの!”などと言ってみる。お義母さんが息子さんを甘やかして放っておいたのがひとつ。もうひとつは、この家にとってはBGMくらいの習慣なのかもしれない。お義父さんもそういう人で、お義母さんもそういう事に麻痺してしまっているのかもしれない。そうすると、あなたのお子さんもそうなる可能性もある。根本的に分析していかないといけませんね。時には爆発させないと、子どもが同じようになってしまう。子どもたちへの影響もあるので、根に持つのではなく、対処していった方が良いと思います」


「先日、江原さんのリサイタルに出席させていただきました。リサイタルが始まる前の事。“開演するのでご着席ください”とアナウンスが流れた頃、私の斜め後ろの女性の声が聞こえてきました。“差し出がましい事ですが、お帽子を取られた方がよろしいと思います”すると隣の男性が“失礼しました。うっかりしていました”。その後も、お互いが恐縮した丁寧なやり取りが聞こえました。1部が終わり休憩時間。その女性はすぐに“先程は大変失礼しました。あれからまだ開演までお時間があったのに、余計な事を申し上げてしまいました”すると男性が“本当に忘れていたので、こちらこそ申し訳ありませんでした。ありがとうございました”。言いにくい言葉を丁寧に伝え、相手を思い遣る言葉のやり取りに私はとても感動していました。リサイタルが終わりの頃、江原さんとピアニストの吉田さんが花束をいくつか投げられました。するとその花束がまるで吸い込まれるように、その彼女の元にジャストミート!斜め前の私も取れる可能性はあった距離!欲を出せば欲しかった!でも、これは勇気を持って丁寧に言葉をかけられた彼女へのご褒美であり、私はそのやり取りを聞けただけで、花束以上の経験。本当に有難い1日でした。江原さんのリサイタルだからこその素晴らしい時間や体験をたくさんたくさんいただけた1日でした」というメールをいただきました。

江原さん
「ありがとうございました。キレる人ばかりではない。心が美しい余裕が大切ですね」


●7月生まれの方 誕生日おめでとう!! ―――
7月生まれのみなさんは、笑顔の花の妖精。
暗い心に笑顔を向けてください。

※たくさんのメールいただきました!すべての方の名前をご紹介できずに申し訳ありません。

●8月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ生きていること、生まれてきたことに感謝したい。
8月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

◇ Dr.Recella城嶋さんへのお便り募集しています!
スキンケアや化粧で気を付けている事や、
失敗談などみなさんの体験談をお待ちしております!
美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
城嶋さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言

「理解されるよりは理解することを、私たちは選びますように」
「気づき、改めるの繰り返しが、人生です」

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2017/7/23
梅雨明けしましたね。
「最近の世の中は“喝!!”と、言いたくなる事ばかり。今は、何が常識なのか分からなくなっているようなところがある。だから余計に“怒り”が込み上げてくるのかもしれません。『人の振り見て、我が振り直せ』なのです」という江原さん。
今日は『ネガティブメール特集』をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Don't Look Back in Anger / オアシス
◇とねりこの木 / 江原啓之



「私は現在44歳。夫41歳。高校生と中学生の4人家族です。夫の様子が最近おかしいです。帰りは毎日遅い。子ども達と話もしない。日曜日も勝手に何処かに行ってしまう。何故かと聞くと“もう嫌になったんだ”と。“子ども達も、もう大きくなったから世話しなくてもいいんだ”と言う旦那に呆れて何も言えず、なんて低俗な考えなんだと思ってしまいます。私も仕事はしていますが、一人で二人を養えるかというと難しい面もあり、悩んでいます。主婦は永久就職ではない。自立している事が大切とありましたが、子どもの事、学校の事、掃除洗濯炊事などなど、基本生活の面で、男の人も人任せにしないで、自立していなくてはいけないのではないでしょうか。自分の事しか考えていない夫を、冷静に観察中です。私の意見を江原さんはどう思いますか?」というメールをいただきました。

江原さん
「この夫を弁護するつもりはまったくありませんが、人生、40歳を過ぎれば、男女共に“もう嫌になったんだ”という時はあると思う。常に目標を持っていられればいいが、時に迷子になってしまうような時もある。そんな時に、見守ってあげられるかどうか。主婦の方は“私なんて毎日毎日やっているから、そんな事言ってられないんだ”と現実的になる。これは、永遠の小競り合いではないでしょうか。あなたもここに学びがある。自分の子どももそうならないように育てる事。確かにこの旦那さんは幼い。という事は、絶対にこの旦那さんの親御さんは甘かったのだと思う。親が全てではなく、育てた人もそうだが、大体、人の有様は親を見ればわかる。その環境が表れる。“男の人も人任せにしないで”とよく言う。その通りだが、そうさせないのも女性なのです。女の人は男の人に厳しいけれど、母親は息子に甘かったりする。今まで私も多くの人を見てきましたが、大きくなると、息子は恋人で、娘は女中という人が結構多いのです」


「付き合って2年になる彼氏がネット依存症です。彼は小さい頃にお父さんを亡くしたのですが、お金持ちの家庭で、欲しい物はなんでも買って貰っていて、自分専用のパソコンも中学生の頃から持っており、お母さんも遊びに行って、あまり家に帰ってこない事が多いです。お母さんのお金をゲームの課金に使ってしまい、怒られて反省したと思ったら、また繰り返したりもします。ネットの世界には、彼の様にネットばかりしている仲間もいるし、今の時代にネットの世界にあまり興味がない私みたいな人の方が少ないとも言われてしまいました。彼は、とても優しくて真面目で一途という良い面もたくさんあるので、彼の為にも、これからの関係の為にも、どうにかしてネット依存を克服して欲しいのですが、どうしたら良いでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「難しいですね。今、世の中は“ネット依存”のような感じ。解決策があるとするならば、共通の別の視野を持てるような趣味や楽しみを作っていく事。暇がいけないんです。けれど、忙しくてもそっちに没頭してしまう人もいる。断酒と一緒。一度、断つという事が大事。そういう約束ができるか否か。最初のメールと同じ。教育が大事だという事なのです」


「私は人に対してすぐ怒ってしまいます。親切にされると“どうせ裏切る癖に”笑顔を見せられると“振り向いたら舌を出しているんだろう”と思い、恐怖が起こります。恐らくそういった経験を、学生時代にたくさんしたのが原因だと思います。未だに人を信じる事が出来ずに、人を傷つけてしまったり、悪口ばかり心の中で言って試してしまいます。親にも学生時代引きこもりになり、反抗ばかりしてしまい、元々体調の悪かった母は、実家に帰り、私は捨てられたと思っていました。その事について言うとケンカになるので、もう言う事も出来ません。母は自分が一番可愛いのです。私はもう数年で30歳になるのに甘え過ぎですか?私は傷ついてしまって、誰にも心を開いた事がないです。いつまでもこんな風で、周りを傷つけてばかりいる自分を認める事も出来なくて、ちょっと否定されただけで嫌な気持ちになって、反抗的な態度をとってしまいます。期待し過ぎだと思いますが、自分が気に入らないです」というメールをいただきました。

江原さん
「自分の何が気に入らないのかをよく理解した方がいい。お母さんの事など、色々とあったでしょうが、申し訳ないけれど『類は友を呼ぶ』『波長の法則』。お母さんもあなたも自分に甘い。どういう風に甘いかと言うと『依存心』。“どうせ裏切る癖に”というのも、勝手な思いなんです。自己憐憫過ぎる。“どうせ裏切る癖に”などと人間不信になる人は、裏を返せば期待をしているから。期待するという事は『依存心』なのです。『自律』が大事。自律・自立していたら“そんなものだな”と、自分は何も変わらなくて済む。周りは全部景色のようなもの。“景色に振り回されてどうするんだ”という事。自分が主体になってくださいね」


「突然ですが、今月中に離婚します。私は2度目の離婚になります。1度目も2度目も離婚の原因は異なりますが、私の選んだ人。責任主体で反省を忘れずに、この経験を生かして、これからの人生歩んで行こうと思います。まだ離婚届を提出していませんが、自分の引越しなどの手配を着々と進めています。ただ、主人が毎日寝室で、しくしく泣いているのです。私には知られていないと思っていると思いますが、なぜ泣くのだろうと不思議です。主人からは、考え直して欲しいなどの言葉はありませんし、むしろ今までずっと何かある度に“離婚した方がいいんじゃないか”と言われ続けてきたからです。すべてが主人の思い通りになったはずなのに…。私が泣きたいくらいです(笑)。想い出に浸っているだけなのか…。私には分かりません。私が出て行くまで残り少ない日々を、少しでも過ごしやすくしたいです。とてもおこがましいですが、新たなスタートを切る失敗ばかりのこんな私に、江原さんから厳しいお言葉を頂けると幸いです。その言葉を胸に、前向きに仕切り直しをしたいです」というメールをいただきました。

江原さん
「こういうご主人なのだから、別れて正解なのではないでしょうか。“自己憐憫”が強い人は、どうにも扱えない。自分が悪いのに“オレが悪いんだ…”という人。酔いしれている人には、背を向けていた方がいい。あなたはきっと、そういう人に対して良い時は、面倒を見たいという変な母性があるのだと思う。だから、こういう人を選んだのです。今度は自律して、自分が主体になって生きていく事が大切。結婚だって、自分の人生にとって、相手も景色。自分がその景色の中に入っては振り回されてはダメ。人生、無駄な躓きはない。頑張ってくださいね」


「先日の『ハッピーメール特集』本当に楽しかったです。ギスギスしている世の中で、あの特集は一服の清涼剤のようでした。今の世の中、一体どうしてしまったのでしょうか。常にみんな心がギスギスし、何でも他人のせいにして、他人を蹴落としたり“他人に酷い事をする事が一番”みたいな風潮になってきていると感じます。そして悲しい事に、こうした風潮は日本だけでなく、世界中どこでも一緒なのです。私が思うに、これは世界中の多くの人たちが『生きる希望』を見出せないでいるからなのではと思います。一生懸命働いても報われない。一生懸命生きていても報われない。自分の一生懸命がどこにも続かない。そんな気持ちが自分を常に被害者にして“すべて世の中が悪い、世の中の人たち全部が悪い、こんな世の中なんて終わってしまえばいい、自分が苦しいのだから他人を苦しめて当然だ”と言わせている様な気がします。江原さんは、私たち人間はこれからどうやって希望を見つけて生きてゆけば良いと思われますか?これから先、人間は生きる事に希望を見つける事が出来ますか?これから先、人が人に優しい時代は来る事があるのでしょうか?閉塞感に霊的な意味はあるのでしょうか?また時々『ハッピーメール特集』をして明るい気持ちにさせてください」というメールをいただきました。

江原さん
「仰る通りですね。どうしていけばいいのか。私は活動をし、本を出していますが、みんな躓きながら、あなたのように“どうしたらよいのか”と、みんなが望んだ時に初めて道が拓くのだと思うのです。人間はお腹が空かないと食べようとはしない。そういう事なのだと思います」


●江原啓之 今夜の格言

「世界は人類の心の映し出しです」
「ほんの少しでも心を改めれば、未来は変わります」

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2017/7/16
子どもたちは、そろそろ夏休みの季節ですね。
「お母さん、大変そうですね。私は常々、子どもは社会の『映し出し』だと言っています。いじめの問題も特にそう。大人社会もいじめ社会。私達みんなが考えないといけない。逆に子どもから学んでいきましょう」という江原さん。
今日は『子ども』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Just the Two of Us / ウィル・スミス
◇幸せのみつけかた / 江原啓之



「数日前の出来事です。朝の通学時間に電車に乗っていたところ、小学校低学年生の集団が乗ってきました。しばらくすると座っている私の前で、男の子が2人、ふざけてつつき合いを始めました。引率の先生の様子を見ると、気が付いているのかいないのか。注意をする様子はありませんでした。我慢できず“危ないからやめなさい”と、間に手を入れました。それでも先生は誰ひとり気に留めず、注意には来ません。周りにいた女の子が蔑んだ様に私を見ていており、私が間違った事をしたような、恥ずかしい様な怒りの様な妙な気持ちになりました。その子ども達と私の年齢差は、30年はあると思います。注意をせずに見守っていた方が良かったのか。江原さんでしたらこういう時どうされますか?」というメールをいただきました。

江原さん
「私も、あなた派。私も言います。年を取ると、どんどん言うのが平気になる。気に留めるくらいですから、あなたはまだお若いのでしょうね。私は相手がどういう対応を取ろうが気に留めない。言いたい事は言う。先日もこんな事がありました。表参道ヒルズの3階に飲食店街があり、食事をしようと行っていた時、小さいお子さん2人がいる子連れのご家族がいた。表参道ヒルズの建物の中は、階段ではなくスロープになっているのですが、そこを子どもがダダダダダダダッと走って往復。親は注意しないので、私は“危ないよ”と言いました。私は下町で育っているせいもあるかもしれませんが、言うのが当たり前。言わない方が薄情だと思うんです。下はコンクリート。“転んだら怪我するよ。危ないよ”と言った。子どもは走りたいんです。子どもを責めているわけではない。冷静にさせる。やっぱり怖いおじさんから言われちゃったらピタッと止まる。言わないよりは言った方がいい。子どもだから、楽しければ電車で騒ぐ。子どもには罪はない。子どもはそういうもの。だから注意してあげないといけない。先生も気が利かないのかもしれないが、今の先生たちは、疲れ果ててどこか魂が抜けてしまっている。注意したらしたで、親御さんから“うちの子だけ”と言われたりもするのかもしれない。ニュースでも文科省の人や教育委員会などでも、そういう指導の仕方はどうとかこうとか言うが、私たちの世代の受けてきた教育はなんだったのだろうかと思う。部活の指導も厳しかった。今の標準で合わせるといけない事。けれど私なんてケツバットを何回打たれた事か。けれど先生を恨んではいない。しかし、私たちが受けてきたこの世代の在り方はどうなのだろうか。お役人さんや色んな人たちが“これはいけません”“やり過ぎでした”などと言っているが、あなたもそういう教育を受けてきたのではないだろうか。私たちの時代には、軍隊経験のある先生がいたんです。おじいさんだが、とても厳しかった。“貴様、歯を食いしばれ〜!!”などと言われ、殴られた。けれど、おじいさんだから当りが弱く、わざとみんな顔を出してあげたりしていた(笑)。私も、それが良いと言っているわけではない。その時代を美化しているわけではない。その時に私たちが受けた事が“間違いだった”と言ってよと思うんです。なんとなく変わった。いつからそうなったのだろうか。右側通行が突然、左側通行になったくらいの感覚なんです。今までの教育は間違いでしたと言って欲しい。言ってもくれないで“あれはいけません。やり過ぎです”と言われても、あなたもそういう教育を受けてきた時代でしょ!ハッキリしてちょうだいよ!と私は思うんです」


「小学校一年になった次女の事で、心配している事があります。次女はクラスで友達が作れず、いつも一人でいるとこの事。自分から友達になろうと話しかけた子には“イヤ”と言われ、それで腹を立てて“なんでよ!”と言ってしまったようです。それからは“友達ができた”“友達が誰もいない”と、あやふやな事を言っています。きっと私が心配しているのが分かるのだと思います。先生はベテラン先生で、怒るととても怖く、怒られないようにしていると言っていました。そしてGW頃から頻尿になり、家では5分に1回はトイレに行くようになりました。学校に相談しようとしましたが、次女は“学校の先生には言わないで。休み時間だけトイレに行くから大丈夫”と言い、先生にはまだ言っていません。これもひとつの試練なのでしょうか。この経験を生かせる時がくるのでしょうか。乗り越えられるように“大好きだよ、大丈夫”と言っています。叱る事もありますが、出来るだけ優しくしてあげています」というメールをいただきました。

江原さん
「過干渉です。あなた自身が幼い。子どもが腹を立てて“なんでよ!”と言ってもいい。そういう事もある。そんな事、いちいち過干渉になっていたら始まらない。“なんでよ!”と言って相手を殴ったわけではない。主張したんだから良い事だし、なんでも思う様にはいかないもの。あやふやな事を言うのも、お母さんの為に生きてしまっている。すべては、お母さんの自己憐憫。頻尿になり5分に1回トイレに行く。これは可哀想。神経質になっているのでしょう。親の事もあるだろうし、学校の事もあるのかもしれないけれど、自分で強くならなければいけない。私の家の長男も幼稚園の頃、そうだった。その時“いっぱい色んな事、注意し過ぎたな”と思った。だからあまり言わないようにしたら、自然に治りました。何が一番嫌かというと“学校に相談しようとしましたが、次女は言わないでと言った”という事。なぜ、子どもに言うのだろうか。親が親になっていない。私だったら学校の先生に“ちょっと今、こういう状態だから…子どもには言わないでください”と言う。それを子どもに言ってからという事自体、良くない。こういう親だったら、子どもがビクビクして親に気を遣ってしまい“下手な事を言ったら、学校に言われちゃう。友達に言われちゃう”と思ってしまう。あなた自身がもうちょっとドーンと腹を据えたお母さんにならないといけないと思います」


「感動した話です。娘の同級生のお友達の女の子が凄いんです。今、11歳。2年前に私の娘は他界してしまいました。それからそのお友達はずっと髪を伸ばし、ウィッグを作るのにどれくらいで提供可能かを美容院で相談しながら伸ばし続けていたらしいのです。髪質が太く、長く伸ばす毎日は大変だったと思います。うちの娘がガンと闘い、髪が抜け、ウィッグを着けて学校に少しだけ行けていた事を、そのお友達は色々感じていたらしく、自分で調べて髪を伸ばし続けてくれたそうです。誰かの役に立つんじゃないかって…。すごく頭の下がる小学校6年生がいるんです。娘のお友達が、私や娘の自慢です。小学生なのに、誰かの為、人の為に考える子どもがいるハッピーメールでした」というメールをいただきました。

江原さん
「本当に素晴らしい。『波長の法則』『類は友を呼ぶ』。あなたやあなたの娘さんもきっと素晴らしい人だからです。それが伝わって、人を動かすんですね。そうやって私達ひとりひとりが、光の反射の様に、みんなで輝き合えたらいいなと思います」


●江原啓之 今夜の格言

「子ども社会に起きることは、大人社会にあることだけです」
「論ずるのは簡単です。大切なのは大人が正しい道を行動で示すことです」

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2017/7/9
暑い日が続きますね。
「多くの人が“今までの自分を変えたい”とか“もっと成長したい”と言いますが、現実はなかなか自分を変えられないものなのです」という江原さん。
今日は『どうしたら自分を変えられるのか』『なぜ自分を変えられないのか』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Change / テイラー・スウィフト
◇小さな奇跡 / 江原啓之



「大学2年生の私は、幼い頃から人付き合いでよく失敗します。お節介を焼き過ぎたり、余計な事をしたり。言っている事が支離滅裂で、すぐ感情的になり相手を困らせてしまうからです。プライドが高い私は失敗したくないが故に、自分の考えを話さずに人の話に適当に相槌を打って逃げていたと思います。また、人と関わる事で傷つくのが怖くて、自分からは関われませんでした。最近、バイト先の先輩から“自分だけで考えず、もっと人に頼ったり相談した方がいいよ”というアドバイスをもらいました。でも、どうやって頼ったり相談したらいいかイメージできません。それ以前に、人間関係はどうやって築くものなのか分からない事に気付きました。また、両親との人間関係も築けていません。両親と私の短所はよく似ていると思います。それが原因なのかすごく嫌悪感があり、今は両親を避けています。変わりたいです。より良い人間関係を築き、よりよく生きる為にできる事をお教え願います」というメールをいただきました。

江原さん
「真面目ですね。みなさんに共通する事を言っておきましょう。両親とうまくいかない人は、両親の短所と自分の短所がよく似ているから。“嫌悪感があって避けている”という事は、変えようと思っていない。“変わりたい”と思っているのであれば、反面教師で理解をして自分も変える事。“避けている”という事は、変えたいと思っていないんです。あなたの分析も中途半端。きちんと最後まで分析をしていたら、反面教師になって関係を築けるはず。人の振りを見て我が振り直せ。自分とよく似ているのだから“自分だったら”と思って相手に接すればうまくいく。だから、まずは自分が変わる事なのです。またバイトの先輩からの“自分だけで考えず、もっと人に頼ったり相談した方がいいよ”という言葉。それをこのままの言葉で真に受けてはいけません。リスナーの方の中でもこういう事を言われた事がある方。必ずこう思ってください。本当に頼ったり相談したらウザく思われます。“自分で考えろ”となる。こういう事を言われるという事は、ふたつの事が考えられる。一つ目は、人にきちんと聞かないで勝手な判断をして躓いている。そうすると“聞いてよ”と思われる。今の人は“思い込んでいました”“そう思ったので”という人が多く、見当はずれな事が多い。“こうします?”“ああします?”と言われたら“Aだから”“Bだから”と言える。けれど勝手にBだと思われていても“Aなのに…”とイラッとする。だから“相談してよ”と私も言うんです。二つ目は“コミュニケーション不足だ”と言われている場合。人間というのは、わざと自分で分かっていても頼ってみるフリをしてみたり、相談するフリをしてみたりするのもいい。“これってこういうものですかね”と聞き“こうした方がいいよ”と言われたら“そっかぁ〜!”と言ってみたり。わざとらしい事が喜ばれたりするんです。処世術で嫌ですけどね(笑)。分析する事はすごく良い事。けれど、実直過ぎるので柔軟に分析したらいい。大事なのは想像力なのです。そうすれば絶対に成長できますよ」


「自分の在り方について相談があります。私は27歳。これまで家族・友人からおドジキャラとして、笑われて過ごしてきました。わざとそうしているわけではないけど笑われる…。“やっぱりもりちゃん、やってくれたか!”と。なので、私が成功した時など、周りの反応がつまらなさそうなんです。“ヘぇ〜”とスルー。急にライバル意識メラメラというよりは、本当に私に興味がないんだなというか。とても悲しく戸惑います。27歳にもなって人の顔色伺って生活する癖もついてしまいました。今後はドジキャラ一本でいた方が良いのでしょうか。それか私そのものに原因があるのでしょうか。禊お願いいたします」というメールをいただきました。

江原さん
「いじられキャラは良い事!妬まれたりするより良い。失敗も許されちゃう。人によっては“チッ”とやられたりするんです。“やっぱりやってくれたか!”なんて最高!好かれているという事。すごく良いポジション。このポジションを捨てるなんて勿体ない!成功して“へぇ〜”と言われたら簡単。“たまには褒めて〜!”と言ったりすればいい。興味がないわけじゃないんです。愛されキャラだという事を理解する。禊なくて結構。ドジキャラなのではなく愛されキャラなのです。言葉を変えなくてはいけませんね」


「私はもう37歳ですが、彼女ができた事がありません。普通に女性に興味も性欲もありますので、風俗経験はあります。私は19歳の時に女性不信になる程の大失恋をしました。その後の大学時代はサークルでタイプでない人から好かれたり、友人からタイプじゃない女性を紹介されて、相手の女性から好かれてしまったり…。23歳の時に久しぶりに本気で好きになった女性ができまして、私はすごく頑張ってアタックしましたが、その女性には恋人がいた事もあり、フラれてしまいました。30歳の時にもまた失恋をしました。その時、何かが吹っ切れました。“もう、こうなったら好きな事をして人生を楽しもう!”という気持ちになって、好きなミュージシャンのコンサートに行ったり、趣味を楽しんで独身貴族を満喫しています。数は少ないですが、良い友人にも恵まれています。でも、いつかは自分も人生の伴侶を持ち、自分の父がそうであったように“人として強くて優しい父親”になりたいという願望があります。アドバイスお願い致します」というメールをいただきました。

江原さん
「フラれたりしてキツイ思いもしたと思う。けれど、そんな事でめげてはダメ。人生を楽しむという事が大事。アドバイスがあるとするならば、本当にあなたは人を見る目があるのかな。好きになった人とは成就していない。そういう中で、本当に自分自身に合った人や、相手をちゃんと見抜いているかな。それでいて好きだと言われる人は嫌。モテているわけです。根本的にまず自分自身にどういう人が合っているのか。あなたは表面的な事ばかり考えていないかな。あなたの好みに幼さがないかな。本当に成就して築き上げていく人生を考えているかな。今までは若かった。けれど結婚を考えている歳。あなたの気位の高さもいかがなものかなぁ…とも思います。頑張ってくださいね!」


「『感動した言葉』の投稿です。江原さんの発売されている『ことたまオーラカード』の中の1枚で“覚悟”というカードに書かれていた言葉です。『覚悟 刻一刻と人生の秒針は過ぎ去ります。それを理解していれば失敗を恐れず覚悟を持って挑むことができるでしょう』。実は今朝、まだ家族が寝静まっている隙に、久しぶりに日頃のモヤモヤをオーラカードにお伺いしてみたところ、内容の違う質問をしたのにも関わらず、二度もこの“覚悟”のカードが出たのです。まさに今の自分に必要な言葉だと思い、具体的にどうした良いか解決策を考えておりました。そして、いつものように『おと語り』を聞き始めたところ、江原さんの力強いお声の“覚悟しろ〜!”とのお言葉が。思わず“ビク〜〜ッ!”となったその後に“嫌なら直せ”“怠惰な土地に花は咲かない”“マジメ過ぎる、中道が大事”等々、私にとっては耳の痛いお言葉が次々と畳みかけるように登場し、その度に“ギク〜ッ”としてしまったのでした」というメールをいただきました。

江原さん
「偶然はなく必然。『ことたまオーラカード』すごいですよ。同じカードが何度も出る。みなさんもお試しになってみてくださいね」


●江原啓之 今夜の格言

「すべての学びは光と闇。人は躓くことで心理を知るのです」
「ジャンプのときかがむように、躓きは成長のためです」

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2017/7/2
最近『働き方改革』という言葉をよく耳にします。
そもそも働く・労働とは、私たちにとって何なのでしょうか。
「『働く』という事は、お金を得る事。生業の為。“生業”という意識があれば、どこからがブラック企業なのか線引きしやすい。けれど“義務も果たさず”ではいけない。“職場が楽しくない”などと、職場の不満を言う人もいるが、お金を貰っているのに何を言っているのだろうかと思う。サークル活動ではない。転職している人の方が実力で来ているからそういった事を理解している人が多いが、新卒で入ってそのまま続いている人は、どこか感覚が学生の人が多いように思う。『仕事=お金』。その割り切りができた方が楽しいと思います」という江原さん。
今日は『労働』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇A Hard Day's Night / ザ・ビートルズ
◇最もすばらしいものは / 江原啓之



「仕事の事で悩んでいます。今の職場では収入が少ないので転職をします。やっと決意し、次の職場も決まりました。会社の規定通りに一ヶ月前に申し出て、有給消化のお願いをしたら“従業員や利用者に迷惑をかけるのか!今までの退職者で有給消化した人はいない!”と、責められました。労働基準法では、労働側の権利としています。自分が周りの人たちを考えず、自分の権利だけを主張する酷いヤツなのか?でも、休まず働いてきたから、有給が残っているから最後に使いたい。私は酷いヤツですか?会社側は出来るだけ休みをくれると譲ってくれましたが“全てください”と言いたい…。が、私が引くべきなのでしょうか。法律より人情ですか?仕事がボランティアになってしまう。日本人の感覚がおかしいと思います。人を雇う側の江原さんは、どう思いますか?私の魂が欲だらけなのでしょうかね…」というメールをいただきました。

江原さん
「難しい。まず『秤にかける』という事を覚えるといい。言っている事は、あなたが正しい。何があってもそれは労働者の権利。有給消化をするべきだと思う。しかし会社側も“出来る限り与えます”と言っている。まずは“全部有給をください”と言えるかどうかの“秤”。自分自身もお給料を貰っている分だけやったか。“自分もちょっと足りなかったな”と思う時には、少しは譲歩する気持ちも必要かな。結局、自分自身にしかできない“秤”。もしそうでない場合は、自分自身の今後もあるし、主張していいと思う。生業だからボランティアになってしまうのはおかしい事だとは思う。けれど、一ヶ月前に申し出てOKな会社というのは良い方なのではないか。引き継ぎなどもあるので、先方も大変だろうなと思う。『立つ鳥、跡を濁さず』という事を多少は加味する事も大切。結論として申し上げられるのは“あなたにしか分からない”という事。表面だけで申し上げる事はできないなと思うのです」


「仕事について相談があります。私は今、介護施設で食事を作る給食調理のパートとして働いていますが、仕事とお金の対価、人としての優しさや道徳心で、どこまで対応したらいいのか迷う事があります。一人で出来る簡単な仕事という説明で始めましたが、実際は利用者の毎日の状態によって変更が多く(固形物からミキサーに変わったり)素人が時間に合わせて作るのは、とても大変です。施設の職員さんは、少しでも利用者に食べてもらいたいので、何度断っても無理な要求をしてきます。自分が断ると、利用者さんの食欲が落ちて寿命が縮むかと思うと、つい無理してやってしまうのですが、私はパートで働いているのであって、無料奉仕に来ている訳ではないと思うと、なんだかモヤモヤ感が残ります。私の職場に限らず、人の親切心を利用して時間外労働を当然とするとか、罪悪感から無理でも断れない仕事は多いと思うのですが、どう割り切れば良いのでしょうか。ブラックというほど待遇が酷ければ退職を考えるのですが、私の職場は気持ちの切り替えが出来れば、やりがいのある仕事だと思います。施設の介護職の職員さんは、必然に迫られて時間外労働が多いようです。“自分たちも無理しているから、当然あなたも…”という要求をやり過ごすのには、どうしたら良いでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「難しいですね。特に人の良心に訴えかけられる仕事というのは難しい。“負のスパイラル”。一番いけないのは、その企業。人が足りないから増やすべき。しかし、なかなか人の入り手なく、ギリギリでやっていて賃金が安いという事もあるのでしょう。安く、負担が少なく、良い事を提供しようと思うと無理が出る。しかし割り切ってやってしまうと、恩恵に預かれない人がたくさん出てしまう。究極を言ってしまうと政府や国の問題。あとは“これ、大変なんです”“人を増やしてもらいたい”と職場に伝える事も必要。そうすれば、みんなで少しは理解し合えるという事もあるのではないかと思うのです」


「私は4年前に結婚するまで、バリバリのキャリアウーマンでした。大手企業で海外勤務も2回、男性社員の羨望のポジションであった責任のある立場に初の女性として運良くつく事ができ、仕事の内容にも大変満足しておりました。一方で、毎月100時間を超える残業には辟易しており、結婚生活2年を経て、仕事と結婚のバランスが取れなくなり、止む無く会社を退職しました。主人とはとても仲が良く、退職後2年程、平和な専業主婦をしていましたが、ぽっかりと心に穴が開いたまま時が過ぎてしまいました。海外でやりがいのある仕事をしたいという思いが心にずっと残っており、捨てきれません。結婚生活を維持しながら、以前のように海外でやりがいのある仕事を見つけたいという思いは贅沢でしょうか。幸い主人は優しく理解があり、海外勤務がしたければ行っておいて(なんなら後からついて行く)と言ってくれますが、できれば一緒に海外で暮らしたいと思っています。仮に海外で仕事が見つかったとしても、結婚しながら主人としばらく離れる期間、主人に申し訳ない気持ちがあり、なかなか進めない状態にあります。どう心の区切りをつけたら一歩前に踏み出せるのでしょうか。今は派遣でとりあえずの仕事をしていますが、なかなか充足感が得られません」というメールをいただきました。

江原さん
「最終的な答えは、あなたたち夫婦にしかない。私のカウンセリング経験の中でも、ご夫婦で海外に移住した方がいました。お二人共通の“海外でやっていきたいね”という目的があれば、人生は旅ですから、自分たちが満足できるように過ごして終わればいい。成果主義ではない。ただ、ご主人が“自分の為に付き合ってくれているんだな”という場合は、相当の覚悟が必要。パワーバランス。正負の法則。私たちは何かを得たら、何かを失うんです。二人で共通の目的があればいいが、そうでなければ“自分にとっての人生で大切な物は何なのか”という事をひとつひとつ数えて秤にかけてみる。ここでひとつ自分自身をよく分析して“自分の人生の充実とは何なのか”という事を考えたらいい。自分の中にしか答えはないのです。それが悔やまない生き方。もしそれで充実できなかったとしても自分が決断した事だから悔やまない。後で悔やまないくらい考える事が大切なのです」



●江原啓之 今夜の格言

「生業という認識が、理性に変えます」
「生きがいと生業のバランスが秤です」

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