2023.11.3
◆稲森佑貴プロが流した涙に感動…
丸山:今朝は、先日おこなわれた男子ツアーの新規大会「ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント 2023」(10月5日(木)~10月8日(日)兵庫・三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース)を振り返りたいと思います。大会副会長をつとめられた株式会社ACN 代表取締役の藤岡義久さんです。
藤岡:おはようございます! よろしくお願いします。
丸山:今回の試合の流れというか、最後の結果は、稲森佑貴(いなもり・ゆうき)プロがプレーオフを制して優勝しましたけど、どんな感じで大会を見ていましたか?
藤岡:非常にいい試合でしたね。ベテランの近藤智弘(こんどう・ともひろ)プロとはプロアマ戦で過去に一緒に回ったことがあるんですけど、非常にいい選手で高い技術を発揮してもらいましたし、池田勇太(いけだ・ゆうた)プロなどベテラン選手がすごく盛り上げてくれましたよね。
丸山:最後、稲森プロは泣くことはないかなと思っていたら、ぽろぽろと涙を流したのがすごく印象的でした。
藤岡:感動でしたね。
丸山:夏の横浜(「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ 2023」8月3日(木)~8月6日(日)神奈川・横浜カントリークラブ)で自分から崩れて、中島啓太(なかじま・けいた)プロに優勝カップを奪われてしまったのをリベンジできて。そういったところも藤岡さんの目に留まったんじゃないかなと思いますけど。
藤岡:そうですね、感動的な涙でしたから。(大会が終わって稲森プロに)「いい涙でしたね」と声をかけたんですよ。そしたら、この大会に至るまでの期間、非常に苦労したようなことをおっしゃっていました。
丸山:何かメンタル的な部分ですかね?
藤岡:かもしれませんね。
丸山:僕からしてみれば、(稲森プロは)いつもショットが曲がらないし、隙がないと言えば嘘になるかもしれないけど、ゴルフって曲がらなくても、最後の詰め、アプローチからパッティングまでが最後ですから、そこのところに何か大きな重圧があったんですかね? 7年連続(国内男子)フェアウェイキープ率1位なんて、世界的にもなかなかいないので、そういう意味では、稲森プロにも聞いてみたいなと思いました。
◆日本ゴルフ界がもっと盛り上がるには、何が必要?
丸山:藤岡社長がこのトーナメントをやろうと思った意味合いというのはあるんですか?
藤岡:昨年の今頃ですか、主催者であるカンテレ(関西テレビ放送)から話がありまして。「本当に歴史のある大会なんです。この大会をぜひ引き継いでもらいたい」という話をいただきまして、これはもう熱心さに(打たれて)我々も「ぜひやりたい」と思わされました。
丸山:歴史のある大会とはいえども、二つ返事でやっていただけるのは、なかなかないことですから、思い切った決断をしていただけたのはありがたいなと思いました。今回の大会を経て、今後、藤岡さん的には男子ツアーをどのように盛り上げていこうという感じなのでしょうか?
藤岡:阪神タイガースが優勝したときのファンの盛り上がりはすごいですよね? 盛り上がりという言葉を超えて熱狂なんですよね。この熱狂というものが、まさにゴルフの場で生まれるとするならば、すごいことになると思うんですよ。経済効果もそうですし。
丸山:なるほど。
藤岡:阪神タイガースがリーグ優勝をしたときに、その熱狂の姿を見て、この熱狂が社内ですることができたならどれほどの売上アップになるだろうと。それは本当に思いましたね。ですから、今期の我々の目標は熱狂なんですよ。
丸山:はい。
藤岡:仕事においても熱狂しよう。そして、ゴルフにおいてもぜひ熱狂したい。熱狂するようなゴルフになってもらいたい。これは強く思いますね。
丸山:この熱い言葉をプレーヤーたちにも伝えないといけないですね。スポンサーをされている側の方から見て、男子ツアーに対して「もうちょっとこうであってほしい」「こういう部分をもっと出してほしい」など、求める部分はありますか?
藤岡:いわゆる真剣なゴルフスタイルは、私はすごくいいと思うんですね。ゴルフのなかで真剣に中継をして、真剣に観る。この姿が一番いいと思うんです。そこに何か、例えばチームというものが加わってくればすごくいいんじゃないかと。
丸山:それは、プレーヤーが団結して?
藤岡:例えば、関西チームとか関東チームとか。あるいは、出身大学チームとか、そういうチームが何か一丸となってやるような部分があってもいいんじゃないかと。
丸山:なるほど、そういう発想がなかったですね。団結力みたいなものが出てくるような?
藤岡:(プロスポーツは)野球にしてもサッカーにしても、やっぱりチーム力がすごいじゃないですか。
丸山:確かに。
藤岡:そして、チームに対しての応援もすごいですよね。チームを応援するなかで、選手をより応援するとか、選手を応援するからチームを応援するとか、その相乗効果はすごいと思うんです。
丸山:なるほど。
藤岡:ゴルフに何かチームのようなものが存在するなら。
丸山:どういうふうにしたら、そのようにチームワークみたいな部分を世の中の人たちに分かってもらえるでしょうか。
藤岡:例えば、普段のトーナメントの順位を(個々で)競うのと、あるいは地域でチームを組んで、チーム対抗戦、チーム総合優勝みたいなものを設けてみてはどうですか。
丸山:あ~、別で枠を作ると。そういうのを企画してみたら楽しいかもしれないですね。個々に求めるパフォーマンスとしてはどうですか?
藤岡:本当に今の選手たちは熱心ですし、技術力も高くホスピタリティも高いですし、非常にいいと思うんですけど、丸山茂樹さんのようなプロがぜひ生まれてもらいたいですね。
丸山:いやいや(苦笑)。
藤岡:どんどん自己アピールをするというか、観客に向かってアクションを起こすような……そういうプロがぜひ生まれてほしいです。
次回11月4日(土)のゲストも、株式会社ACNの藤岡代表です。
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10月28日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
「日本ゴルフ界」がもっと盛り上がるために必要なことは? 丸山茂樹×ACN藤岡義久代表 対談
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。10月28日(土)の放送は、株式会社ACN 代表取締役の藤岡義久(ふじおか・よしひさ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆稲森佑貴プロが流した涙に感動…
丸山:今朝は、先日おこなわれた男子ツアーの新規大会「ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント 2023」(10月5日(木)~10月8日(日)兵庫・三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース)を振り返りたいと思います。大会副会長をつとめられた株式会社ACN 代表取締役の藤岡義久さんです。
藤岡:おはようございます! よろしくお願いします。
丸山:今回の試合の流れというか、最後の結果は、稲森佑貴(いなもり・ゆうき)プロがプレーオフを制して優勝しましたけど、どんな感じで大会を見ていましたか?
藤岡:非常にいい試合でしたね。ベテランの近藤智弘(こんどう・ともひろ)プロとはプロアマ戦で過去に一緒に回ったことがあるんですけど、非常にいい選手で高い技術を発揮してもらいましたし、池田勇太(いけだ・ゆうた)プロなどベテラン選手がすごく盛り上げてくれましたよね。
丸山:最後、稲森プロは泣くことはないかなと思っていたら、ぽろぽろと涙を流したのがすごく印象的でした。
藤岡:感動でしたね。
丸山:夏の横浜(「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ 2023」8月3日(木)~8月6日(日)神奈川・横浜カントリークラブ)で自分から崩れて、中島啓太(なかじま・けいた)プロに優勝カップを奪われてしまったのをリベンジできて。そういったところも藤岡さんの目に留まったんじゃないかなと思いますけど。
藤岡:そうですね、感動的な涙でしたから。(大会が終わって稲森プロに)「いい涙でしたね」と声をかけたんですよ。そしたら、この大会に至るまでの期間、非常に苦労したようなことをおっしゃっていました。
丸山:何かメンタル的な部分ですかね?
藤岡:かもしれませんね。
丸山:僕からしてみれば、(稲森プロは)いつもショットが曲がらないし、隙がないと言えば嘘になるかもしれないけど、ゴルフって曲がらなくても、最後の詰め、アプローチからパッティングまでが最後ですから、そこのところに何か大きな重圧があったんですかね? 7年連続(国内男子)フェアウェイキープ率1位なんて、世界的にもなかなかいないので、そういう意味では、稲森プロにも聞いてみたいなと思いました。
◆日本ゴルフ界がもっと盛り上がるには、何が必要?
丸山:藤岡社長がこのトーナメントをやろうと思った意味合いというのはあるんですか?
藤岡:昨年の今頃ですか、主催者であるカンテレ(関西テレビ放送)から話がありまして。「本当に歴史のある大会なんです。この大会をぜひ引き継いでもらいたい」という話をいただきまして、これはもう熱心さに(打たれて)我々も「ぜひやりたい」と思わされました。
丸山:歴史のある大会とはいえども、二つ返事でやっていただけるのは、なかなかないことですから、思い切った決断をしていただけたのはありがたいなと思いました。今回の大会を経て、今後、藤岡さん的には男子ツアーをどのように盛り上げていこうという感じなのでしょうか?
藤岡:阪神タイガースが優勝したときのファンの盛り上がりはすごいですよね? 盛り上がりという言葉を超えて熱狂なんですよね。この熱狂というものが、まさにゴルフの場で生まれるとするならば、すごいことになると思うんですよ。経済効果もそうですし。
丸山:なるほど。
藤岡:阪神タイガースがリーグ優勝をしたときに、その熱狂の姿を見て、この熱狂が社内ですることができたならどれほどの売上アップになるだろうと。それは本当に思いましたね。ですから、今期の我々の目標は熱狂なんですよ。
丸山:はい。
藤岡:仕事においても熱狂しよう。そして、ゴルフにおいてもぜひ熱狂したい。熱狂するようなゴルフになってもらいたい。これは強く思いますね。
丸山:この熱い言葉をプレーヤーたちにも伝えないといけないですね。スポンサーをされている側の方から見て、男子ツアーに対して「もうちょっとこうであってほしい」「こういう部分をもっと出してほしい」など、求める部分はありますか?
藤岡:いわゆる真剣なゴルフスタイルは、私はすごくいいと思うんですね。ゴルフのなかで真剣に中継をして、真剣に観る。この姿が一番いいと思うんです。そこに何か、例えばチームというものが加わってくればすごくいいんじゃないかと。
丸山:それは、プレーヤーが団結して?
藤岡:例えば、関西チームとか関東チームとか。あるいは、出身大学チームとか、そういうチームが何か一丸となってやるような部分があってもいいんじゃないかと。
丸山:なるほど、そういう発想がなかったですね。団結力みたいなものが出てくるような?
藤岡:(プロスポーツは)野球にしてもサッカーにしても、やっぱりチーム力がすごいじゃないですか。
丸山:確かに。
藤岡:そして、チームに対しての応援もすごいですよね。チームを応援するなかで、選手をより応援するとか、選手を応援するからチームを応援するとか、その相乗効果はすごいと思うんです。
丸山:なるほど。
藤岡:ゴルフに何かチームのようなものが存在するなら。
丸山:どういうふうにしたら、そのようにチームワークみたいな部分を世の中の人たちに分かってもらえるでしょうか。
藤岡:例えば、普段のトーナメントの順位を(個々で)競うのと、あるいは地域でチームを組んで、チーム対抗戦、チーム総合優勝みたいなものを設けてみてはどうですか。
丸山:あ~、別で枠を作ると。そういうのを企画してみたら楽しいかもしれないですね。個々に求めるパフォーマンスとしてはどうですか?
藤岡:本当に今の選手たちは熱心ですし、技術力も高くホスピタリティも高いですし、非常にいいと思うんですけど、丸山茂樹さんのようなプロがぜひ生まれてもらいたいですね。
丸山:いやいや(苦笑)。
藤岡:どんどん自己アピールをするというか、観客に向かってアクションを起こすような……そういうプロがぜひ生まれてほしいです。
次回11月4日(土)のゲストも、株式会社ACNの藤岡代表です。
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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10月28日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年11月5日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/