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ラスト、髪の毛1本で恐怖のどん底へ突き落とす短編。「なんちゅう恐ろしい作品じゃぁ!」と金田一耕助シリーズの村人口調で叫びたくなる作品でした。何が恐ろしいって、とても緻密な設定がありそうなのに、エミリーの父が何で財をなした人物なのか、ホーマー・バロンとつきあうきっかけや、たった一人の老僕で一体どこまで家事ができていたのかなどなど、謎が謎のままで終わっている点。小川さんは「想像をはめ込んで読むしかないですね」と言っていましたが、考えだしたらエミリーの狂気にどんどん絡め取られていくよう。エミリーが埃アレルギーじゃないのだけは確かなのですが・・・。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2022年09月18日
幸田文『木』
2022年09月11日
グアダルーペ・ネッテル『赤い魚の夫婦』
2022年09月04日
宮澤賢治『風の又三郎』
2022年08月28日
アーサー・ランサム『ツバメ号とアマゾン号』下巻

アーカイブ
エミリーにバラを/ザ・ゾンビーズ
1960年代に活躍したイギリスのグループ、ゾンビーズが、この小説にインスパイアされて作った曲です。
A Good Man Hard To Find/マリア・マルダー
♪いい男はなかなかいないからしっかりつかまえておきなさい♪という曲です。最後まで読むと、「エミリーはしっかりとつかまえた」ことがわかりますね。
 
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