心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
アメリカのノーベル賞作家ウィリアム・フォークナーというと「八月の光」など長編小説が浮かびますが、実は短編の名手でもあり、70編を超える作品を残しています。その代表作が「エミリーに薔薇を」。1930年、フォークナーが雑誌に発表した最初の短編小説で、ページをめくっていくうちに少しずつ読者を不安にさせるゴシック・ホラーのような作品です。名家の老婆エミリーが亡くなった時、町の住民は彼女の家の内部を見たいという好奇心から葬儀に出かけていきました。ではなぜ人々はエミリーの家に興味を持っていたのか?そして実際に家の中はどうなっていたのか?驚きのラストが待っています。
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