涙なしには読めなかった『母』。セキさんの語りが小林多喜二の死の場面に近づくにつれ、「こんな優しくて温かいお母さんが、息子の凄惨な最期に直面したらどうなってしまうのだろう」とつらい気持ちを持ちながらページをめくりました。貧しいながらも常に周りに感謝し明るく生きてきたセキさんを「神も仏もあるもんか」とまで追い詰めた“元凶”を知りたくて、多喜二がどうしてこんなことになってしまったのか、番組で『蟹工船』を取り上げた時以上に調べてもしまいました。多喜二の死後も87歳まで生き抜いたセキさん。天国で息子さん達と浪花節聴きながら、冗談ばぁ喋ってますか?
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