「とある女性の一代記」といったような、現実的で明瞭な話が好みの私。なので今回、含むところが沢山あるサリンジャー作品ということで、かなり身構えてページをめくり始めました。途中までは何について書いているのかさっぱりで、気になる箇所に貼る付箋もぽつりぽつり・・・。しかし!ラストに近づくにつれ付箋の量は激増。最後は「そういうことだったのか」と目から鱗で、もう一度始めから読みたくなったのでした。メッセージをいただいたひろみさんは20年以上何度も読み返していらっしゃるそうですが、「もう一回!」となる不思議なチカラが、この作品には宿っていますね。
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