今回のアンソロジーでは、カレーにまつわる“思い出”を綴っている方が多かったですね。もし私ならとちょっと考えてみたのですが、『衝撃のカレー弁当』の話を書くでしょうか。小学生の頃、魔法瓶に入ったカレーを昼食に持ってきた同級生がいたのですが、お弁当=冷たいが常識だった昭和の小学生にはこれが大変な衝撃。「その手があったか!」「お弁当にまで温かいものを用意するとは、なんという愛情深いお母さん!」「実はお手伝いさんとか乳母とか執事がいる家なんじゃ・・・」などなど、そのカレーを境に彼女を見る目が変わったのでした。私が変な小学生だったことはさておき、一人ひとりに様々な思い出を与えるカレーという食べ物。やはり特別な存在ですね。
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