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今回の『点子ちゃんとアントン』は岩波少年文庫刊。文庫本よりは大きいけれど小ぶりなサイズ、背表紙のあったかい色味、表紙の可愛らしいイラスト。手に入れてから読み始めるまで少し時間があったのですが、テーブルに置いてあるその景色が好きで!読書は物語を楽しむだけじゃなくこんな喜びもくれるのだとほんのり幸せな気分になりました。
登場人物がみんな良くも悪くも魅力的で、それを語る小川さんもとても楽しそう。特にアンダハトさんに思いを寄せた私たちでした。ダメな男に恋をして子供を巻き込んで道を外してしまうなんて、まあどんな言い訳もできないんですけどね。児童書で、貢いでしまう哀しい女の行く末まで語りあったことが印象的でした(笑)
(アシスタント:小山ジャネット愛子)

2016年2月21日
藤沢周平
『海鳴り』第二週

2016年2月14日
馬場のぼる
『11ぴきのねこ』

2016年2月7日
夢枕獏『陰陽師』
2016年1月31日
タミ・シェム=トヴ
『父さんの手紙は
ぜんぶおぼえた』

アーカイブ
プッチーニ:オペラ「ボエーム」より「冷たい手を」/マルセロ・アルバレス(テノール)
ポッゲ夫妻は、オペラ座に「ラ・ボエーム」を見に行き、舞台ではこの曲が歌われています。そのチケットは、アントン母子が2週間暮らせるほど高価でした。
碧空/ゲッツィ楽団
泥棒をつかまえたベルタさんは、お巡りさんとタンゴを踊りながら待っていました。コンチネンタルタンゴの最高傑作とされるのがこの曲。ドイツのリクスナー作曲、ゲッツイ楽団が1930年代にヒットさせた曲です。
MAKE SOMEONE HAPPY/ジミー・デュランテ
「みんなには人を幸せにすることがどんなに幸せか、知る人になってほしい」という1行にちなんで。ジミー・デュランテはアメリカのコメディアン、1920年代からラジオなどで活躍しました。
 
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