今回の『点子ちゃんとアントン』は岩波少年文庫刊。文庫本よりは大きいけれど小ぶりなサイズ、背表紙のあったかい色味、表紙の可愛らしいイラスト。手に入れてから読み始めるまで少し時間があったのですが、テーブルに置いてあるその景色が好きで!読書は物語を楽しむだけじゃなくこんな喜びもくれるのだとほんのり幸せな気分になりました。
登場人物がみんな良くも悪くも魅力的で、それを語る小川さんもとても楽しそう。特にアンダハトさんに思いを寄せた私たちでした。ダメな男に恋をして子供を巻き込んで道を外してしまうなんて、まあどんな言い訳もできないんですけどね。児童書で、貢いでしまう哀しい女の行く末まで語りあったことが印象的でした(笑)
(アシスタント:小山ジャネット愛子) |