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恋愛エピソードが多い『赤と黒』ですが、意外にも「情熱に突き動かされて」「頭で考えるより先に体が動いてしまった」というような衝動的な愛がほとんど描かれていません。相手がどう出るか、自分がどう見えるかを考え尽くした上での愛情表現。これがフランス流の恋愛スタイルなのでしょうか?ちなみにフランスの担当編集者のお宅に招かれた時、去り際その家の男の子に雨の中わざわざ採ってきたオリーブの枝を贈られたという美しい思い出を持つ小川さん。「・・・あれはもしや、フランスの恋愛風おもてなしだったのかしら?!」と興奮してらっしゃいました。いずれにせよ幼い頃からロマンチックなおもてなしができるフランス人に脱帽です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2015年2月1日
長編小説を読む
第一週
スタンダール『赤と黒』

2015年1月25日
パトリック・モディアノ
『1941年。パリの尋ね人』

2015年1月18日
尾崎紅葉
『金色夜叉』

2015年1月11日
石川達三
『青春の蹉跌』

アーカイブ
モーツアルト:「五つのコントルダンス」より第5番/ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団
舞踏会で「ポンチを飲んで踊りまくるのよ!」とマチルドはコントルダンスを踊ります。1791年モーツアルト最後の年に作られた流行のダンス音楽です。
チマローザ:「秘密の結婚」よりエリゼッタのアリア/ジャネット・ウィリアムス(ソプラノ)東方オランダ管弦楽団
「赤と黒」に登場するオペラ「秘密の結婚」はスタンダールが最も愛した喜劇。マチルドは感動しピアノでメロディーを弾いたり、ジュリヤンも歌に涙します。
Love Has No Pride/ボニー・レイット
プライドが高すぎたマチルド、プライドよりも愛に生きたレナール夫人。女性の生き方がとても重要な小説でした、と小川さん。
 
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